ひとりぼっちの日記

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2009.09.18
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カテゴリ: 最近読んだ本
「水の彼方」という小説を読みました。

物語の冒頭の描写が、すごく印象的な小説です。
夕暮れの学校の情景。
なんだか自分も見た気がする情景なのです。

作者は田原、と書いても「タハラさん」ではなくて、
ティエン・ユェンという中国の作家さんです。

中国80后(80年代生まれ)の人気作家、ミュージシャン、
そして美しい容姿を持った田原(ティユエン・ユエンTian Yuan)の名前は
前から聞いたことはありました。

残念ながら僕自身はそんな幸運もなく、その作品を読む機会もなかったのですが
翻訳が出たので今回、手にとってじっくり読んでみました。
訳者は、数々の話題作をてがけておられる、泉京鹿さんです。

さて、感想ですが、
読む人を選ぶ本だ、
というのが最初の印象です。
結構好みは分かれそうな気がしました。

繊細で夢想好きの少女が、
妄想と現実とが交錯する様子を書き綴った文章、
といえばいいのでしょうか。

細切れの場面が、スムーズにリニアにつながっていかない感じというか。

どこからが夢想でどこからが現実のことなのか、わからなくなり、
なんだかその主人公の少女の意識の中に迷い込んでいってしまうような
錯覚すらあります。

読んでいると、すごく不思議な気持ちになります。
僕自身は、そのなんともいえない読後感が、結構好きです。


貴重な小説だと思います。

そして、主人公の少女がNirvanaのファンで、
随所に曲が登場することもこの小説の特徴です。
Nirvanaは、1990年後半に世界を席巻したバンドですが、
あの憂鬱と、いらだちに満ちた曲が、とてもこの小説のテイストと合っている気がします。
僕自身、高校から大学にかけてNirvanaをよく聴いていたのですが、
久しぶりにじっくりCDを聴きたくなりました。
Smells like teen spiritとか、Diveとか、Sappyとか、
最近聴いてないけど、名曲だと個人的には思います。

という、読書日記でした。



水の彼方





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Last updated  2009.09.23 16:19:44
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