2. コンピュータの構成
新しくコンピュータを購入しようと考えるとき広告やPOPには「スペック」が書かれています。スペックとはspecificationつまり仕様のこと。
これらのデータが表現しているのが、まさにコンピュータのメインの構成であり、性能なのです。
【CPU】Central Processing Unit (中央処理装置)
どんなパソコンにも必ず入っているコンピュータの頭脳です。先ほどの0か1かを認識して実際の演算をするのがこのCPUです。
現在はIntelのPentiumシリーズがDe Facto Standard(いわゆる標準品)のようになってきています。
同じ名前のCPUならば、後ろについているクロック周波数という数字が大きいほど、計算が速く高性能といえます。
【Memory】メモリ
メモリにはメインメモリーのほか、キャッシュメモリーとかビデオメモリー、フラッシュメモリーとか呼ばれるものがありますが、これはより専門的な話なのでここでは扱いません。
メインメモリーとは、たとえていうならば、キッチンの調理台を想像してみましょう。
お客さんを迎えるために、たくさん料理を作る予定で、レシピもたくさん持ってる。色々な料理をするにはボウルやザルを何個も使うし、お鍋もフライパンも使うし、もしかしたら揚げ物をするためにバットもいくつか並べたい!!そんなとき、調理台がもっと広かったらいいのに、という主婦の声はよく聞きますよね。
メモリはこの調理台です。作業するためにものを広げる場所。だからある程度の大きさがないと使い勝手が悪くなります。
2001年現在、新規購入のパソコンに標準で提供される大きさは64MB~128MBが多いようです。
写真や動画の編集をしたり、プレゼンテーションなどで図表を多く使ったり、という用途には128MB~256MBくらいあると安心です。
【ハードディスク】
ハードディスクは直訳すると「硬い円盤」です。ハードディスク装置の中には磁性体を塗った金属またはガラスの円盤が入っていて、磁気で情報を書き込む仕組みになっています。このハードディスクが、コンピュータにとって情報の倉庫になっているわけです。
メモリの単位がMBが普通であるのに対し、現在ハードディスクの大容量化が進み数10ギガであることが普通になっています。
メモリーにしろ、ハードディスクにしろ、物理サイズはどんどんコンパクト化し、一方容量はどんどん大きくなっています。
でも下で出てくる基本ソフトやその上のアプリケーションが複雑化(=ユーザにとっては操作性が向上)しているので、基本的に必要な
メモリやディスクの量も増えてしまっているんですよね...
【基本ソフト】
Operating System (OS)やネットワークを構築するためのソフトウェアなど、コンピュータのインフラ部分を動かすソフトを基本ソフトと呼びます。
どのようなパソコンでも必ずこれが入っています。
一般的にはMicrosoftのWindowsシリーズやアップルコンピュータのマッキントッシュに搭載されているMac OS。
ビジネスでは、Sun Micro Systems社のSolarisを始めとするUNIX系のソフトがあります。銀行や証券会社などでよく耳にする基幹システムとか
メインフレームと呼ばれる大型汎用コンピュータには、また独自の基本ソフトが入っています。
【応用ソフト】Application Software
ようやく、私達一般人の「やりたいこと」に近づいてきました。
Applicationは日本ではよくアプリと呼ばれており、基本ソフトの上にインストールし、基本ソフトを通してコンピュータを操作するソフトウェアです。
Internetで情報を参照するためのソフトウェアをしてブラウザというものがありますが、これはMicrosoftの場合、基本ソフトにバンドルして販売しており、現在ではパソコンの所有者の90%はInternetにアクセスするという一部のデータもあるくらいなので、基本ソフトウェアといってもいいのかもしれません。
家庭では、表計算やワープロ、ゲーム、WWWで情報発信するためのHTMLエディタなどが多く使われているのではないでしょうか。