管理人はどこへ行った?



我がマンションには管理人がいつかない。

やはり理事会、特に理事長夫妻がしばしば管理人室に立ち入り、業務のあれこれに口を出すというのは仕事をする上でやりにくいのではないだろうか。

仕事をしていれば、自分なりのやり方があり、「ほうれんそう」をいう言葉で語られるように上司に適宜「報告・連絡・相談」をするというのが普通なのではないだろうか。
毎日のように「不正をするのでは」「目を離すとサボるのでは」と見張られるのはやりきれないだろうなあと思う。


一番最近までいた管理人は病気を理由に長期欠勤した後、辞めてしまったのだが、あれからかれこれ半年になる。

その間、理事会ではハローワークに求人を登録し、数回面接を繰り返しているそうで、そのために割かれている時間に対しては感謝するが、やはり雇用主として理事長夫妻の顔を見ると引きたくなる...と私は邪推している。


で、管理業務がどうなっているかと言うと。

管理人給与を原資にして、有償で理事会メンバーが業務を行うようになった。
以前は子供のいたずらなどのちょっと困っていることや、出入りの業者に対する不満は管理人に相談して、それとなく注意してもらうことで角が立たない生活を送れたのに、理事会メンバーに対しては、近所付き合いを考慮するとなかなか苦情は言いにくい。

さらに、お金を受け取っているとは言え、本業でない住人がやっていることなので、余計な仕事を増やしては悪いなあという遠慮も働いてしまう。


そして「管理人」の在室時間が以前の「9時~19時」が「10時~18時」に変更されたことで平日は荷物を受け取っておいてもらうと、いっこうに荷物を受け取れないという被害を蒙っている。これはハローワークに登録している条件も同じだそうで、本職の管理人がやってきても、私にとっては管理人はいないも同然...ということになった。
入居時の条件として管理人の勤務時間を重視していた人も多いのではないかと思うのだが、理事会は住人の総意を諮ることなく、勝手に時間を変更してしまった。


共用部分をキレイに清掃してもらえるのはありがたい。(清掃人は別の人を雇っている)

マンションの交流イベントを企画・実施してくれるのもありがたい。

銀行のペイオフ解禁に伴って、金融商品を勉強し、積立金振り分けたり、国債を購入したりと財産のリスク分散をしてくれるのもありがたい。

だけど私は気兼ねのいらない雇われた管理人が欲しいのだ。


もしも理事の順番が回ってきたら。

有給取って、「管理人」を勤めなきゃならないんだろうか。

会社には副業禁止規定があるから、収入を得るわけにもいかないもんなあ。


平日休みの今日、一部の理事会メンバーの井戸端会議室と化した管理人室を見てぼやきたくなる...

           【さて次回はどうなるやら...】


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