ゆらおう

ゆらおう

一人の老人。




彼の名はジョン・モンファティ。当時80歳。ジョンモン・ファティ
写真を見ればわかる通り、彼の足はとっても細い
ポリオのため、足で歩くことはできず、手で腰を上げて移動する。
彼には身内がいなかった。
今にも崩れ落ちそうな屋根の下に住んでいた。
家の中はシーツが一枚敷いてあっただけだった。
話によると食事も一日2回食べられればいいとのことだった。


貧しい。。。


哀れにしか思えない自分がいた。


でも彼は言った。

「どんなに貧しくても、私は幸せです。
神様といつも一緒だから、神様を感じて生きているから。
そして今日、私は人生最良の日を迎えました。
昨日よりもっと幸せになりました。
それは、この毛布を届けに、こうして皆さんが来てくださったからです。
そして、遠い日本という国でたくさんの皆さんが私達のために祈りを捧げ、
毛布をくださったおかげで、毛布―隣人への愛や優しさを知ることができました。
これからの私の人生、毎日皆さんのことを想い、
皆さんの幸せをお祈りしていきます。」



貧しいのはきぃのほうだった。
日本は治安、経済に恵まれている。
だから生活がままならない方が貧しいと感じた。

でも違った。

心はとても、貧しかった。

きぃは彼だけではなく、アフリカで出会ったすべての人たちを一生忘れない。




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