◆亡くなってしまった人達へ 2

◆亡くなってしまった人達へ 2◆


  ある年の夏。

  同じ歳のいとこ(としくん)が亡くなった、と連絡があった。


  年末にはとしくんの家で毎年お餅つきをしていた。

  としくんは高校卒業後、関東に仕事で行ってしまったから滅多に会えなかったけど、

  亡くなる前の年のお餅つきの日には電話をかけてきてくれた。

  「久しぶり~、元気しとおと?」

  「うん」

  「彼女はぁ?」

  「おるよ、18歳」

  「ひゃ~、まじ?犯罪やないとぉ?」

  普通の会話。

  それっきりだった。

  私も高卒で就職したので、最後にいつ会ったのかもう覚えていなかった。


  としくんは自殺だった。

  発見される数時間前まで、会社の人といたらしい。

  普通にしてたらしい。


  まだ若い・・・

  死ぬ勇気があったら、何でもできたんじゃない?

  もう会えないとしくんに聞いてみたい。

  たぶん会ってももう何もしてあげれなかっただろうけど、

  最期の瞬間の前に会って、話をしたい。


  小さい頃、たくさん一緒に遊んだよね。

  凧揚げしたり、公園に行ったり、火遊びしたり、

  牛に遭遇したり、羽根突きしたり、数え切れないよ。


  そんな思い出も一緒にいなくなってしまった。

  一人取り残された気分だよ。


  去年のIくんに続いての、同級生の自殺。

  考えるには余りある私の時間。

  出せない答え。

  帰ってこない気持ち。


  お葬式のあと、泣きじゃくる叔母さんが

  「あなた達は勝手に死んだりしたらいかんよ」

  私達いとこ、みんなに言った言葉。

  辛くなった時、思い出している言葉だ。

  あれから、もうお餅つきはしなくなった。



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