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2003年10月25日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
1.「うちの学校」を選んだ理由


さて、英国の各大学院に提出する推薦状も作り終わり、
いよいよ入学願書を提出することとなった。

わたしは合計15校に提出することに決めた。
大学院に13校、大学院進学準備コース(ポストグラデュエート・ファウンデーション)2校で、合計15校だ。

この時点になると、情報も入ってきて英国の大学のいろんな状況がわかってくるので
ファウンデーションにいくつもりは100%なくなっていた。

ただ、ブリティッシュカウンシルにはファウンデーションに出願することを強く勧められるので、出しただけだった。出願は無料だからね。

大体どこの学校を第一志望にするかもほぼ決まってきていた。



なぜ「うちの学校」を第一志望にしたのか。
それは「学校の総合ランキング」が英国で4位だったからである。

そして、それは既に応募を締め切っていて、わたしが出願できない
オックスフォード大、ケンブリッジ大、ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス(LSE)
を除くと、最上位の学校だったからだ。

実は「政治学部」のランキングに限ると、
その当時「うちの学校」はかなり低い評価を受けていた。
(しかし、それはある有名な教授の死去による一時的な低評価であり、
元々は高評価であることを確認していた。ちなみに、現在は元々の評価に戻っている。)

このわたしの判断は、巷で言われている留学の常識と違っているところがあると思う。
巷の「留学情報誌」や「留学体験記」にはこのようなこと書いてあることが多い。

どの大学のどの学部に、どんな教授がいて、どんな研究がなされていて、
それが自分の興味と合うかどうかで決めるべきだ」

わたしは、半分は当たっていないこともないと思うが、
半分ははずれていると思った。
なんとなく直感でそう思ったのだが、


わたしは「大学の総合ランキング」というのは、
少なくとも英国留学に関しては、学校選びで最も重要なものだと考える。

わたしがそう考えるいくつかの理由がある。

1つには、英国自体がいまだ階級社会であり、日本以上の学歴社会であること。
わたしが見るに、オックスフォード、ケンブリッジ、LSEの卒業生とその他の学校の卒業生では、その後の社会的地位が明らかに違う。

ということは、留学してみたとき、交流できる学生の質が上位校とその他の学校では明らかに違うということだ。

周囲の学生の質。
これは留学では決して軽視してはならない要素なのだ。
自分がしっかりしていれば周囲は関係ないというかもしれない。
しかし人間そんなに強いもんじゃない。周囲には強く影響を受けるものだ。

上位校は別格だという考え方もあるかもしれない。
しかし、わたしは中堅校を志望する場合にも、
総合ランキングでどれくらいに位置する学校なのかは重要だと思う。

これには1つ例を挙げたい。

うちの学校と同じ街に、もう1つ大学がある。
この「となりの学校」は、自動車のデザインだけは英国ではなく世界で3番、
その他の学部はぼろぼろ、という学校だ。

「となりの学校」の前をわたしが夜たまたま通りかかったときのことである。

きーっ!

という女性の叫び声が聞こえたかと思ったら、
わたしの目の前で学生と思われる女性2人がハイヒール手に大流血の殴り合い。
それを10人くらいの男子学生たちが

ひゅーっ!

とはやしながら見ている。。。。。

こんなことは「うちの学校」では起こりえない。。。。
学生の質が根本的に「うちの学校」と、「となりの学校」では違うのだ。

「いくら自動車のデザインを学びたくたって、
周囲の学生がこんなに品が悪いと、これでは全く勉強にならんよ」
と、この学校に来ていた日本人の学生はかつてわたしに言った。

これなら、ランキングが世界で3番でなくても、
例えば10番くらいでも、
他の学部も合わせて総合的に学生の質が高い学校にいったほうが、
よく勉強ができる。

次に考えなきゃいかんのは、学校の設備面のことだ。
総合ランキングが上位であればあるほど、
学校全体がやる気に満ちているので、
設備面が充実しているものだ。

図書館の蔵書の充実度、IT施設が充実しているか、
理系であれば実験室は設備がしっかりしているか、寮は安全か、
生活必需品は学校内で買えるか。。。

こういう設備面がしっかりしてなければ、
いくらその学校に高名な教授がぽつんと1人座っていたとしても、
しっかりと勉強などできっこないのだ。

更に言えば、
留学する前に考えていた自分の興味など、
いざ大学院に入ってみると、あっという間に崩れるもんだ。

わたしなど、修士課程のコースが始まって3日目にはすべて崩れた。
わたしが留学前に考えていた「政治」と「政治学」では
レベルの深さが全く違っていたことを痛感した。

だから、留学する前に細かく
「ここの大学のこの先生からこのことを学びたい」
などと考えないほうがいい。どうせそんなもの崩れるのだから。

もっとおおらかに、
「政治学がやりたい」「経済学がやりたい」「社会学がやりたい」
という程度に考えておけばいいのだと思う。

ということで、
今日は巷の「留学情報誌」「留学体験記」にあまり書いてない、
留学の学校選びの際に「大学の総合ランキング」を重視することを書いた。

もちろんわたしは「半分は」と書いたように、
「どの大学のどの学部に、どんな教授がいて、どんな研究がなされていて」
を考慮しなくていいというつもりはない。

まず自分の学びたい分野が強い学校をリストアップした上で、
最後は「総合ランキング」を重視したらいいということだ。

わたしの場合はまず「政治学」が強い学校を13校リストアップした。
そして、「総合ランキング」が最上位である
「うちの学校」を第一志望とした、ということである。



「英国留学回想録」バックナンバーは こちら。





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最終更新日  2003年10月26日 22時03分40秒


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