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2004年06月04日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日は、「異人交遊録」「日本人交遊録」どっちなんだろう?

本人がそう望んでいるから。

今日紹介したいのはこの男。

ムハンマド・健太。

国際経済法修士に通っている。
彼の国籍は、えーと。。。
ケニアにモロッコに。。。

なんかよくわかんない。


日本国籍も持っているらしい?
いや、持ってなかったんだっけ??
わかんないんだけど、
彼の母方のおばあさんは日本人。
4分の1は日本人の血が混じっている。

それで名前が、
ムハンマド・健太、という。

彼と私の付き合いは短くない。

というのは、彼は私がうちの学校に来た4年前に
法学部の学部生として在籍していたからだ。
彼は学校の国際局の受付のバイトをしていたので


その後、ムハンマド・健太は法学部を卒業して、
日本に行った。

彼は日本人女性と結婚した。
彼は学部在籍中に、東京大学に1年間交換留学している。
その時に出会った女性である。


日本で順調にやってるものと思っていた。

ところが。。。。

昨年10月。
芸術会館のカフェで私がいつものようにお茶をしていると。。。


「カミポコサーン!」

という、流暢なんだけどちょっと違う日本語が耳に入った。
後ろを振り返ると、ムハンマド・健太である。

「おーお前、なにやってんだ。旅行か?」
私は聞いた。

「チガウンデスヨー。ワタシ、カエッテキマシター。
国際経済法修士ニハイッタンデスヨー。
国際局デモ、バイトシマース。
マタ、ヨロシクオネガイシマスネー。」

(そ、そうか。
お、お前、仕事は?カミさんは??)

と言いかけたが思いとどまり、

「おお、そうか。まあがんばれよ!」
とだけ言っておいた。

そのうち、彼がなんでうちの学校に戻ってきたのか、
次第にわかってきた。

要は、会社の仕事に不満があったのである。

いや、仕事ができなかったわけではない。
ムハンマド・健太は日本語、英語はもとより、
そのモロッコの言葉とか、あといろいろ。。。
要は6-7ヶ国語流暢にしゃべれるくらいの語学力がある。

性格的にも非常に明るく積極的。
頭の回転は速いが、過度に自己主張するタイプではなく、
人に気を遣うことができる。

私が見たところ、
日本企業に勤めたとしても、
全く問題はない。

問題は会社側の彼の使い方にあった。

ムハンマド・健太は
法学部を出ている。
当然、法務関係の部署に配属されることを
希望していた。

ところが、実際は広報みたいな仕事をやらされ、
外国からお客が来たときの接待要員として使われたらしい。

彼はノリのいい人間だし、
場を盛り上げたりするのは得意だ。
上手に接待したらしい。

しかし、やっぱり彼には
会社にこんな使われ方をするのは不満だった。

ムハンマド・健太は悩んだ。
悩んだあげく、会社を辞めた。

彼は会社の英語要員に甘んじたくなかった。
どうしても法務の仕事をしたかった。
だからもう一度法律を勉強するために大学院に戻ったのだ。

このムハンマド・健太の行動を甘いと言うなかれ。

英国では、日本と違って、
大学で学んだことと就職が直結する。
英国の大学で育った彼は、
当然法務の仕事ができると考える。

英国ではそれが当たり前だからだ。

大学時代の専門など考えず新入社員を配属する
日本企業のやり方を彼が理解できなかったとしても、
それは無理もないことなのだ。

彼は修士を卒業したら、
再び日本に行く。

奥さんと子供が日本にいるからだ。
彼は日本国籍を持っているかどうかも
私はよくわかんないんだけど、(苦笑)
彼自身、自分は「日本人」だと思っているし、
本当に日本が好きなのだ。

また日本企業で働くのだと思う。

ムハンマド・健太の悩みは、
私もよく理解できる。

彼と同じようなタイプの人間は
たこちゅー商事にも何人もいたからだ。
でも、会社はいまひとつ彼らを使いこなせていなかった。
せいぜい英語要員としてしか使えなかった。
彼らをどう扱ったらいいのかとまどっているようでもあった。

広義においては、今イスラエルにいる
私の親友「かわぽこ」も
こういうタイプだった。

彼もたこちゅー商事から満足な扱いを受けず、
最終的に会社を辞めた。

なんだかんだ言っても、
日本企業はなかなか変わらない。
修士を取って帰っても、
ムハンマド・健太の悩みは続くかもしれない、
と私は思う。

しかしながら、彼は悩みながらも
今度は会社の中でなんとかかんとかやっていくと思う。

前回は「修士を取れば」というのがあった。
だから会社を辞めた。

今回は「修士を取った」後だ。
もう学校に戻ることはできない。

そうなったら彼は、
彼が持っている別の能力を見せて
会社でやっていくと思う。

ムハンマド・健太は多国籍人。
いろんな国の文化や習慣を知っているからだ。
日本企業の文化に積極的に溶け込んで
そこで生きていく術を持っていると思う。

そして、何よりも。

ムハンマド・健太は
自分を「日本人」だと思っている。

純粋な日本人以上に「日本人」だと思っている。
「日本人」でありたいと思っている。

彼の強い思いは、
きっと彼を日本で成功させると
私は思っている。





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最終更新日  2004年06月04日 21時53分41秒


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