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2004年06月18日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
しかし、ポルトガルでイングランド・サポーターが


すでに約50人が逮捕、うち1人は早くも禁固2年の判決。
しかもこれが消防士というのが、いやはや。。。

今日は、お隣のバーモンドカレー大学の学生が
逮捕されたと報道されていた。
あらら。なんか他人事ではない。

トニー・ブレア首相が「英国の恥」と発言。

ほんとにいいかげんにしないと。。。



ウェイン・ルーニーが大ブレークである。

この18歳のイングランド代表FWは、
EURO2000イングランドVSスイス戦で
2ゴール!

これは日本でもお馴染みのドラガン・ストイコビッチの持つ
欧州選手権最年少ゴールを更新する新記録!

先日のフランス戦での
PKを奪った重戦車ドリブルも含めて、
今大会、まさに大ブレークである。

しかし、ルーニーのことは
既に多くのマスコミが取り上げているので、


今日は、イングランド代表監督、
スヴェン=ゴラン・エリクソンのことを書きたい。

なぜなら、
このルーニーの大ブレークも、
エリクソン監督の存在なしではありえなかったからだ。



この女子校の校長先生を思わせる風貌のスウェーデン人は、
アイスマンの異名を持つ非常に温厚な人柄で、
マンチェスターユナイテッド、サー・アレックス・ファーガソン監督から
「なにもしない男」
と悪口を言われたりするが、
実はおそろしいほど腹の据わった人物である。

なぜなら、
彼が、ウェイン・ルーニーをイングランド代表にデビューさせたのは、
おそらく並みの人物ではできない決断だったからだ。

ルーニーがプレミアリーグ最年少ゴールを決めたとき、
エリクソン監督はルーニーの代表召集を決めたのだが、
その時、ルーニーの所属チーム・エバートンの監督が猛反対した。

というのも、
ルーニーは最年少ゴールこそ決めたものの、
まだエバートンでは彼を常時出場させてなかった。

まだ当時17歳である。
身体もまだまだ成長過程にあり、
エバートンではルーニーが故障とかしないように、
大事に使っていたのである。

ところが、そんな大事に扱っているルーニーを
エリクソン監督が代表に召集するという。
エバートンの監督が反発した気持ちもわかる。

代表に招集されたルーニーは途中出場で
イングランド代表最年少キャップ記録を作って、
まずまずだったのだが、
エリクソン監督のルーニー抜擢はそれに留まらなかった。

なんと欧州選手権予選・トルコ戦に先発出場させたのである。

ルーニーは代表戦で先発出場の経験なし。
しかも、この時点でイングランドは勝ち点でトルコにリードを許していた。

その上、イングランドの調子の悪さに加え、
エリクソン監督の愛人問題もあって、
もしこのトルコ戦に負けると解任必至という情勢だった。

こんな負けるわけにはいかない大試合に
17歳を大抜擢。。。。

ところが、ルーニーは結果を出したのである。
重戦車ドリブルで再三にわたりトルコ・ディフェンダー陣を切り裂き、
試合も2-0でイングランドの勝利。
エリクソン監督のルーニー大抜擢は見事に当たったのである。

このエリクソン監督の大胆な起用がなければ、
今日のルーニー大ブレークはなかったわけだから、
どうしてもこれを紹介してみたくなった。

ルーニー大ブレークの影にエリクソン監督あり、である。

エリクソン監督というのは、これまで
「若手を積極的に起用していく」
という方針が徹底しているように思う。

まず、ベッカムを主将に指名したこと。
これは前監督からの引継ぎ事項であったが、
ベテランGK・デービッド・シーマンを主将に戻せ
という声も強い中、ベッカムに主将を任せた。

次に、このベッカムが欠場したとき、
マイケル・オーウェンを主将に指名した。
イングランド代表最年少主将の誕生だった。

さらに、2人とも欠場の時は、
オーウェンと1歳違いの
スティーブン・ジェラードを主将に指名。

ポール・スコールズやギャリー・ネヴィルといった
経験豊富なベテランを抑えての指名だ。

選手起用も常に若手の積極起用である。
ルーニーだけでなく、
先日のフランス戦でも
代表戦わずか5試合出場のDFリドリー・キングを抜擢。
これがアンリを完封してしまう大活躍なのだから
恐れ入る。

選手起用の判断の基準は
常に「若い方、若い方」である。

しかし、これらの決断は
失敗すると自らの監督としての地位も
危うくなるものばかりである。

「なにもしない男」
には絶対にできない決断ばかり。
エリクソン監督、
温厚そうに見えて、
実に恐るべし人物だと思うのだ。

エリクソン監督就任以来、
イングランド代表は公式戦
15勝2敗5引き分け。

勝った相手にはW杯準優勝ドイツ、同3位トルコ、
そしてアルゼンチンが含まれ、
負けたのはW杯でのブラジルと先日のフランスだけ。

これは実にすばらしい戦績である。

私がずっと見てきた印象だけど、
とにかく、抜擢された若手だけでなく、
ピッチ上の全員が勇敢に伸び伸びと
戦っている姿が目立つ。

まだ若くて、フランス戦のようにミスが目立つ時もあるが、
それでもとにかく、選手が試合で萎縮したり力みすぎたりせず
力を出し切れているのが見ててわかる。

これはエリクソン監督の力だと思うのだ。
実際にどのようにして、
選手のモティベーションを高めているのか
わからないのだが、
今日はその一端を示す話を紹介したい。

スイス戦後のインタビューで
ベッカムがこういう話をしたという。

イングランド代表はMFの陣形を
横に4人並ぶ伝統的な形か
ダイヤモンド型(トップ下、左右のウイング、1ボランチの形)
にするかずっと迷っていたのだが、
伝統的な形にすることに決まったと。

それは、最終的にエリクソン監督の決断で決まったのだが、
ベッカムによると、

「MF4人は監督に呼ばれた。
監督は言った。

『私は監督だ。最終的に私が決断する。
しかし、君たちの意見を聞きたい。』

私もスコールズもジェラードもランパードも
長時間にわたって全ての意見を言いあって議論した。

結果、監督が4人並ぶ形を採用することに決断した。

今、私たちに迷いはない。
4人並ぶ形が我々にとってベストだと
信じている。」

私はこの話に
エリクソン監督の力の秘密があるように思った。

選手との徹底的な対話。
選手が試合に臨むに当たって、
1点の迷いもないように話し合う。

だから、ベテランも若手も
試合で自分がやるべきことに
何の不安も持たないので、
力を出し切れるのだと思う。

イングランド代表を評価するとき、
スヴェン=ゴラン・エリクソン監督の存在を
無視することはできない。

たとえイングランドに
ジダンもアンリもフィーゴもネドベドもいなくても、
エリクソンがいる。

エリクソンは涼しい顔をして、
これらスーパースターの力を
いつのまにか削いでしまう
恐ろしい男である。

スイス戦の快勝で生き返ったイングランド、
まだまだ目が離せない。

最後に、このエリクソン監督、
監督に就任したのが、
私が英国に来たのとほぼ同時期である。

最初に彼のインタビューをテレビで見たとき、
「この人よりは英語がうまい」
と思ったものだ。

以後、彼はその特徴的な英語で
物まね番組に欠くことのできないキャラクターとなったが、
私は英語の上達に関して、
彼がライバルだと勝手に思っている。(笑)

彼のインタビューを聴くたびに、
「あ、少しはエリクソンも英語上達したな。
負けてはいかん。」
とか刺激を受けて、勉強頑張ろうとか思うのだ。

私のようなものまで、
がんばろう!という気になってしまう、
エリクソンの人心掌握術、
まさに恐るべしである。(笑)








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最終更新日  2004年06月18日 22時53分57秒


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