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2004年07月12日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
『民主・岡田代表、「まじめさ」訴え奏功

民主党の岡田代表は簡単には笑顔を見せなかった。11日の投開票日、東京・永田町の党本部で当選確実の候補者名にバラの花をつける時も「まだ開票途中なので」。その「きまじめさ」が、民主党を躍進させた。
 選挙期間中、青森から沖縄まで、各党代表の中で最多の31都府県を巡った。移動距離約2万キロ。選挙戦最終盤の2日間だけでも、1人区の山口、佐賀、長崎、熊本、宮崎、高知、香川各県を駆け抜け、政策を訴えた。
 党幹部はこの強行日程も岡田代表をアピールする戦略だったと明かす。
 青いワイシャツの袖をまくり、首筋に汗を流す様子が、新聞やテレビで全国に流れた。何事も涼しげな顔で言い切ってしまう小泉首相に対し、「硬い」「政策しか話さない」という印象の岡田代表。その「愚直さ」を逆手に取った。
 年金や自衛隊の多国籍軍入りをめぐって小泉首相が取った態度と、岡田代表のイメージが好対照をなし、民主党の「弱点」だった女性票も呼び込んだ。朝日新聞の出口調査では、民主党が比例区で獲得した女性票は前回の2倍強。自民党のそれを大きく上回った。
 躍進に沸いた11日深夜、「まじめさ」が有権者に支持されたのでは、との質問に「(全国を)回った本人にはわかりません」。獲得議席で自民党を上回るのが確実になった12日未明の会見でも、「もっと早く候補者を擁立していれば、もっと取れた」。渋い表情を崩さなかった。』
(朝日新聞)


参議院議員選挙が終わった。


まず、今回の参院選がどうこうというより、
民主党結党以来の流れなのだけれども、
民主党は結党以来選挙のたびに
議席を増やし続けていて、
議席を減らしたことはほとんどない。

党内での憲法や安全保障、構造改革のあり方などの
政策の不一致を批判され続け、

何度も党首を引きづり降ろすという内紛を呆れられながらも、
それでも民主党は国会での議席を増やし続けてきた。

これはどういうことを意味するかというと、
目の前の国会でどういうことが起こっているかということに関係なく、


「自民党と政権交代可能は政党ができることを望んでいる」

ということであろう。

この流れはおそらく、
小泉内閣が高支持率を保っていようとも、
変わらなかったと思う。


小泉首相の説明不足による支持率低下がなかったとしても、
民主党は今回、議席増を果たしたのだと思う。

ただ、改選数で自民党を上回るほどは増えなかっただろうというだけで。

その基本認識の上で、
今回の参院選を考えてみたい。

今回の民主党50議席(改選数38)、自民党49議席(改選数50)
という結果はどう理解したらいいだろうか。

小沢一郎氏はこう言っているようだ。

「もっと勝てる選挙だった」

自民を敗北に追い込んだとはいえ、
即、小泉内閣総辞職というほどではない。

自民の状態からすれば、
もっと勝ってよかったはずだというのが
小沢氏の感想なのだろう。

1週間前の予測では、
自民42-3議席の可能性も言われてもいたのだから。



今回の選挙結果は、
基本的に前回の衆院選挙と似ているように思う。

前回の衆院選挙も、選挙中盤で民主の好調が伝えられたが、
最終的には民主は中盤で予想されたほど議席数を伸ばすことはなかった。

今回も基本的に同じであろう。
これは何を意味するのか。おそらく、

「国民は、自民党と政権交代可能は政党ができることを望んでいる」
のだけれども、
「まだ民主党に政権を担ってほしいとは思っていない」

ということだろう。

民主党は今回の参院選挙で争点となった、
「年金」と「イラク」について、
明快な対案を示せたわけではなかった。
その上、私が指摘したように、
自民党に対して経済論戦は
全く挑んでなかった。

つまり、今回の結果は、
有権者が民主党の政策に期待したわけではなく、

「民主党の二大政党への期待」+「自民批判票」-「民主党政権への不安」

の結果なのだろう。

さて、なにはともあれ、国民の審判は下った。
この結果を踏まえ、
民主党は今後どうあるべきか、
民主党に何を期待するかを書いて、
参院選の総括としたいと思う。

私は民主党について、
かつて2度書いている。

2003年11月9日
総選挙:民主党について
2004年5月10日
トニー・ブレアから民主党へのメッセージ

まず前回の総選挙の総括として、

『民主党の成長は、
議席を得た若者が中央で何度も壁にぶつかりながらも続けた党勢拡大のための努力、
自民党の強固な地盤で困難に耐えながら続けた草の根の活動、
その結果、民主党の存在が日本全国で認められるようになってきたからなのだ。』

この認識は今回も変わらない。
「民主党の二大政党への期待」
は、この地道な活動によって生まれてきたものだと
私は思っている。

あともう少しで政権という今回の結果によって、
地道な活動をやめて地に足がつかなくなるようなことだけは
ないようにしてもらいたい。

政権は自民党が今後失敗すれば転がり込んでくるかもしれない。
しかし、それよりも大事なことは、
トニー・ブレアが菅さんに送ったメッセージのように、

「政策の出発点に文化のよりどころをえて、
一時的に新しいもの好きの支持を得るのではなく、
日本社会に民主党が根を下ろす力をつけること」

なのである。
この基本認識の上に、
私が民主党に望むことは何か。

まずは、これまでのように、
選挙でいい結果が出た後に、
すぐ内紛が起こって
代表を引きずり降ろすというようなことが
ないようにしてもらいたい。

もちろん、秋の代表選でルールに基づいて
新しい代表が誕生するのは問題ない。

しかし、政権が近くなったからといって
変な欲を出す人間が出てきて、
見るからに経験不足な岡田代表の
寝首をかくような動きをすることがないようにしてほしい。

外からみて見苦しい内紛が起こるようでは、
民主党は国民からの政権担当能力を疑われるだろう。

次に、代表から若手までの国会議員、
そして地元の運動員に至るまで全員が、
もっともっと勤勉になることだ。

小沢一郎さんは
「民主党議員の地元での活動量は自民党の3分の1」
と言った。

これでは民主党はいつまでたっても
自民党をしのぐ全国組織を築けないだろうし、
いつまでも風任せの選挙を続けないといけない。
それでは、一時的に政権を担えても、
継続的に政権を担当することはできないだろう。

「地元を回る時間を政策の勉強に当てている」

ということを言っている議員がいる。
それは間違いだと私は断言する。

国民が本当に望んでいる政策というのは、
机の前で本を読んだり、
東京のど真ん中で会議をしても
絶対に生まれてこない。

国民と直に接して、国民の声を聞いて
という地道な活動からしか生まれないのだ。

民主党議員は、まず地元での活動量を今の3倍増し。
自民党議員よりも絶対に負けないようにしてほしい。

ちなみに、「政策の勉強」なのだが、
これも、実は自民党議員のほうがやっているという現実がある。
早朝に朝食を取りながらの勉強会、
国会スケジュールの合間での党部会の勉強会。

これは明らかに自民党のほうが民主党よりよくやっている。
実際、年金改革法に関する資料も、
自民が提出したものは100ページを超えていたが、
民主が提出したものは10ページくらいだったらしい。

地元での活動だけでなく、
国会での活動も自民党のほうが勤勉という状態は
絶対に改善しないといけないと思う。

「年金」でも「構造改革」でも、
堂々とした自民党への対案を作成するためには。

更に言えば、
先日私が書いた「脱官僚論」に関連するのだが、
私は、民主党は官僚との距離を置くことを考えるのでなく、
官僚とどんどん付き合って、信頼関係を築いてほしいと思う。

なぜなら、官僚制の問題というのは、
民主党が官僚と距離を置くことで解決するのではなく、
むしろ官僚と信頼関係を築くことで解決すると
私は思うからである。

官僚制の問題の1つは、
いわゆる政官業の癒着の関係によって、
国民全体を考えた政策より、
一部の業界と自民党議員の利益を優先した
政策が決まっていくことである。

しかしこれは
民主党が脱官僚をめざすことによっては
解決はしないと私は思う。
そうすると、官僚は組織防衛のために、
自民党との関係を強化しようとするだけだからだ。

むしろ、民主党が官僚と信頼関係を築いていくことで、
自民党にべったりの官僚側が、
自民党と民主党に対して等距離で付き合うようになって
初めて解決すると思う。

自民党と民主党の官僚への距離が等距離になってはじめて
官僚制に対する政治のチェック機能が効くようになるからだ。

どういうことかというと、
一部の政治家へ便宜を図ることは、
その他の政治家との関係を壊すことになり、
それは官僚にとってリスクが大きくなるからだ。

もしその他の政治家との関係を崩すと、
その政治家が政権の座に着いた時、
自らの官僚組織内での地位が危うくなるというリスクだ。

だから、結果的に政官業癒着の関係が
ばらばらになっていくことになる。

だから民主党は、
どんどん官僚を呼んで勉強会を開いて、
官僚との間に信頼関係を築き、
政策立案に必要な情報もしっかり入手してほしい。

とにかく、民主党にはもっともっと勤勉にがんばってほしい。
今日、いろんな参院選に関する記事の中から、
岡田さんの記事を選んで載せたのには意味がある。

「民主党はもっともっと愚直に」

がんばってほしいと思うからだ。





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最終更新日  2004年07月13日 03時10分25秒


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