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2004年08月06日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
なんか辛気臭い話題を続けてすみません。


ということで、今日はこの記事を取り上げます。

『中国外務省の孔泉報道局長は4日、中国で開催中のサッカー・アジアカップで中国人観客が反日的な応援をしたことに関して「一部のファンの行き過ぎた行為には賛成しない」とし、中国人サポーターの行動をいさめる姿勢を見せた。7日の日本と中国の決勝戦については「双方のサポーターが上品に楽しめる試合を期待している」と語った。
 中国政府がアジアカップでのブーイングなど反日感情をあらわにした中国人サポーターの応援問題に公式に態度を表明したのは初めて。同時に孔報道局長は「日本の一部メディアが問題を過度に誇張し、これを政治と結び付けることに遺憾の意を表明する」とも述べ、日本の報道に冷静な対応を求めた。』(日経新聞)

この孔泉報道局長ってのは、
よくNHKのニュースとかで映る
あの、いかにも押し出しの強そうな
若い人でしょ?(笑)


この人が7時のNHKニュースに出るたびに
ビールでほろ酔いのお父さんが、
「何をこの野郎!」
とテレビにからみ始める
なんてのはいまや日本のお茶の間で
お馴染みの光景になっているのではないだろうか?(苦笑)

しかし、こういうキャラが立った人がいるから
政治・国際関係はおもしろいのであります。

孔泉報道局長におかれましては、
これからもどんどん強烈な発言を
かっ飛ばしていただきたいと思う。(苦笑)


この記事を読むと、
私の言ったことが当たっているとわかる。

つまり、私が昨日書いた通り、
ごく一部の中国人が反日的行動を取れば取るほど、
中国政府は頭を抱えてしまうということ。



「一部のファンの行き過ぎた行為には賛成しない」

「双方のサポーターが上品に楽しめる試合を期待している」

これからわかることは、
明らかに中国政府は
この問題を政治問題化したくないのだと、
なんとか沈静化したいのだということだ。

スポーツに関する発言だからと言うなかれ。
「靖国」だの「歴史認識」だのと
一言も言っていないことに注目してほしい。

これまでなら必ずこれを付け加えて、
日本政府の批判もやってたはずだ。

逆にこの問題に関する日本の政治家の発言は
結構思い切ったものです。

あの普段おとなしい川口外相までが、
「中国の教育の影響があるかも。。。」
と発言しちゃったりしている。(苦笑)

結構日本の政治家のほうが
「そっちがやる気ならやってやろうじゃねえか!」
てな感じでファイティング・ポーズなのだ。

要するに、
この「アジアカップにおける一部の中国人の反日的行動」については、
中国政府はなんとか政治問題化しないよう沈静化に必死で、
日本政府は中国政府に適切な対応を迫るという構図になっているのだ。

どうしてこういうことになるのかは昨日も書いてますので繰り返さないが、
一言で言えば、日本は現在中国に対して強い交渉力を持っているからだ。

交渉力の弱い中国政府は、
国内の反日感情が高まって突き上げを食い、
同時にそれに対して日本の世論が硬化して
それを理由に日本政府が厳しい交渉を挑んできたら、
その両方の板ばさみにあって身動きが取れなくなる。

なんとかその事態だけは避けたいと必死なのが、
今回の孔泉報道局長の発言からわかる。

しかし、孔泉報道局長はこんなことも言っている。

「日本の一部メディアが問題を過度に誇張し、これを政治と結び付けることに遺憾の意を表明する」

政府批判を避け、メディアだけちくりと批判した。
これはおもしろい。

この発言、日本のマスコミは
おもしろくないとまではいかないまでも、
ちょっと内心違和感があるのではないだろうか。

なんでかというと、
マスコミがこの問題を大きく報じたのは、
歴史認識や靖国問題と絡めて
政府批判の材料にしたいという意図が
なかったとは言えないからだ。

ところが、日本政府を批判しようとしたはずなのに、
なぜか中国政府から自分たちが批判されてしまった。。。

日中関係は今、
中国に絡めて日本政府批判をしようとすると、
中国が困惑するという不思議な構図になっていると言える。

ついでに言うと、
アジアカップのどさくさに、
日本軍の重慶爆撃について、
日本政府に補償を求めるため、
訴訟を起こそうという動きが
日本人の中から出ているようだが、
やめたほうがいいよと言いたい。

なぜなら、そんな動きをすると、
貴方たちが憎んでやまない
日本政府が高笑いする結果になるからだ。

とにかく、日本は中国に対して
実は外交交渉で非常に強い立場にある。
そのことを端的に示した孔泉報道局長の会見だった。

しかし、公平を期す為に1つ付け加えておきたいのだが、
孔泉報道局長の日本マスコミ批判の部分は、
ある程度以上当たっているのではないかと
私は思っている。

つまり、一部の中国人が暴徒化したのは事実だが、
中国全体で反日感情がむき出しになっているというのは
事実なのだろうか?

国歌のときにブーイングは確かに無礼だが、
これはヨーロッパでも結構普通に見られる光景だと思う。
それだけで反日的行動と言えるかどうか。

その場の雰囲気・ノリに乗ってしまって
騒いだ人たちもたくさんいると思う。

そういうのは、スポーツを何度か
スタジアムで観戦したことがある人間なら、
容易に想像がつくことだ。

決して日本に対して
心から憎しみを持っている人ばかりでは
なかったのではないかと私は思う。

私のいるような英国の大学は
いまや英国人より多いのでは?
というくらい中華人民共和国からの
留学生がいるが、
日本の歌や俳優が大好きな
日本びいきの若者は多い。

先日行ったイングランドVS日本でも、
中国人はたくさんスタジアムにいた。
彼らは日本の応援をしていたよ。
中村俊輔とかにしきりに声援を送っていた女の子もいた。

少なくとも、私の知っている限り、
中国人には、内心いろんな感情があるかもしれないが
それを教養と理性で抑えられる人はたくさんいる。

今回暴徒化した一部の人間が
中国人全体を表わしているとは
私は思わない。

例えば、EURO2004でご存知の
イングランド人フーリガン。

頼まれもしないのによその国に勝手に行って、
町を破壊してしまうこの人たち。

しかし、そのイングランド人フーリガンが
イングランド人全体を代表しているなんて誰も思わない。
イングランドには、隣国にたとえ複雑な感情を持っていても、
教養と理性でそれを抑えて紳士的に振舞える人がたくさんいるからだ。

中国人だって変わらないと私は思う。
少なくとも、まだ現時点ではそう思っている。

ヨーロッパでもそうだが、
隣国というのは複雑な感情があるものだ。
なかなか心から仲良しになるというのは難しい。

しかし、内心がどうあれ、
その複雑な感情を教養と理性で抑えた上で
お互いきちんと付き合えればいいのである。

それは、日中間であっても十分可能なことだし、
今現在だってできていることだと私は思う。

今回のアジアカップで、
日本人の間に反中感情が高まるのだとしたら、
それは間違いだと思う。

我々は理性を持って、中国人ときちんと付き合い続ければいいのだ。

明日のアジアカップ決勝戦、
たとえスタジアムが中国人サポーターで真っ赤になって、
中国チームがボールを奪うだけで大歓声になるシーンをテレビで観ても、
それだけで決して過剰に反応しないでほしい。

それは普通のことだ。
開催国と決勝戦を戦う完全アウェーなのだから。

決勝戦、いい試合になることを祈っています。





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最終更新日  2004年08月07日 03時49分27秒


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