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2004年08月26日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
R太郎君と同じ会社から派遣されてきていたKさん。

経済学の修士に通っている。
本来なら9月上旬の修士論文の締め切りまでが留学期間だ。

ところが、会社から与えられた留学期間は1年。
KさんはLSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)のサマー・スクール
(いわゆるうちの学校で言う、プレセッショナル・コース)
に昨年8月中旬から通ったので、
今年の8月中旬で会社に帰任せねばならなくなった。

これは会社からの英国への派遣留学の場合、割と一般的で、

R太郎君は、日本に帰ってから修士論文を仕上げた。

また、かつて「日銀からの留学生」というテーマで書いたことがあるが、
この人はなんと6月に帰任を命ぜられ、
修士論文が全く書けないので人事部と交渉を試みたが、
まったく言い分を聞いてもらえず、
あほらしくなって試験勉強をやめて落としてしまった。。。。

ところが、このKさんの場合は
締め切り1ヶ月以上前だというのに、
もう帰国前に修士論文を提出したという。

「いやあ、帰ったら仕事仕事になりますからね。
勉強なんてやってられないでしょ。


なんて、涼しい顔をして言っている。

そのKさんの送別会が
学校の近くのパブであったので行ってきた。
10人くらい集まっていた。

「黄昏ぶらざーず3号」のO田も来ていた。


でかい声でKさんに言った。

「いやあ、Kさんは伝説ですからね。
みんな言ってますからね。

『図書館の5階で脚を机の上に投げ出して
本を読んでいる男』

『深夜に図書館の入口前の部屋で大いびきで暴睡する男』

しかもいつ図書館に行ってもいるって。

これ、外人が何人も言ってましたからね。
Kさんって、この学校で一番有名な日本人ですね。」

要はO田が言いたいことは、
Kさんが、朝から深夜まで
図書館に籠りきりで勉強していて、
その上、図書館が閉館する午前0時を過ぎても、
図書館の入口前にある部屋で
更に勉強しようとして、
睡魔に負けて暴睡していると。

それが毎日毎日なので、
多くの人がその姿を目にすることになる。
Kさんは学校一有名な日本人だと。

O田がT君という同じ経済学修士の男の子に声をかけた。

「君も有名だよな。
同じく図書館で、

『いつも背筋をピンと伸ばして、
微動だにせずに本を読み続ける男』

君もいつ図書館に行ってもいると、
みんな言っていたよ。

まあ、とにかく、
このお二人さんは有名ですよ。」

私は、この学内で有名になる
ハードワーカーな日本人について、
以前一度書いたことがある。
(  図書館午前0時  )

昨年、私のパソコンが壊れてやむなく
図書館で研究したときに見かけた
勤勉な日本人たちのことを書いたものだが、
(この文章にも、Kさんは出てきた)

毎日踊り狂うことで有名になる日本人は聞いたことがないが、
毎日狂ったように勉強することで有名になる日本人は毎年いる。

笑いながらO田の話を聞いていたKさんが
口を開いた。

「しかし、かみぽこさんにはかなわないですよ。

かみぽこさんのマスターの時って、
朝6時に起きて、8時に図書館に行って、
夜中の12時の閉館までやってたんでしょう?

私は夜はやってましたけど、
朝は起きれません。

会社への出勤とかの制約がないのに、
毎朝6時に起きるなんてできませんよ。」

O田が続ける。

「おおっと、忘れてましたね。
一番有名な人はこの人だ。

マスターの時だけじゃなくて、
実に4年間、
毎日同じような時間に
芸術会館のカフェに来て本を読む。

こんな規則的なことは普通できませんね。」

おいおい、人のことをそんな
化け物みたいに言うなよ。。。(苦笑)

「いやいや、そんなに大したことじゃないですよ。
会社時代に比べると、全然楽じゃないですか。

12時まで図書館にいても、
寮は近いから12時15分には寝られる。
それで6時に起きても、
ああ、よく寝れたなあ。
楽だなあって感じだったんですよ。

だって、会社時代は残業して夜2時くらいに寝て、
朝5時には起きなきゃいけなかったですからね。

それに比べると、楽なもんでしょ。」

私は謙遜して言ったつもりだったんだが、
みんなますます信じられないといった顔になってしまった。。。(苦笑)

「まあ、今はね、そんなに根つめてやってないですから。
暇ですしね。はははは。。。。」

と、なんとか場を和ませようとしたのだが。。。。

ということで、
「伝説の男」となったKさんは日本に帰国する。
本当にお疲れ様でした。

10月から始まる新年度、
また伝説を作る日本人の方が現れるのだろうか。

そして、
私もこの英国での研究生活は、
折り返し点を過ぎてしまっているのだが、
もう1回初心を思い出して、
「伝説の男」になるくらい
がんばってみようかなあ、
なんて、ちょっと思ったりした。





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最終更新日  2004年08月27日 04時06分31秒


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