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2005年09月17日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて「まりりんの結婚式」後編。

朝6時に起床して、
かみぽこカーで結婚式場に向かう。

M25というロンドン郊外の環状線から
M3という高速道路に入り西に向かった。

途中のサービスエリアで朝ごはんと給油。
しかし、極めて順調に進んで
9時頃には一般道に降りる。

「10時くらいには着いちゃうんじゃないですか?」


天気もいいし、
こりゃ快適なドライブだな。

しかし。。。

行けども行けども
ずーっと同じ道に同じ景色が続くのだ。

1時間くらい進んでも、
道の左右はなーんもない
ただの大平原が続いてるし。。。

「なんかほんとに地の果てまで
はるばる来ましたって感じだな」

そんなこんなで

車の右側になんだか巨大な岩が
いくつも立ってるのが見えた。

「あれ、ストーンヘンジじゃないすか?」

H君が言う。
おお、ほんとだ!


ストーンヘンジを観ることができた。
なんか得した気分。

うひょひょ。

しかし、このストーンヘンジ、
いかにもブリティッシュ・スタイルであって、
全く商売っ気がない。

平原の中に岩がドンドンと立っていて、
その回りに人がたくさん
うろうろしているのだけど、
売店の1つもなさそうで、
かろうじて簡易トイレは
ありそうだけどって感じ。(苦笑)

日本だったら絶対

「ストーンヘンジまんじゅう」

とか売ってそうだし
テキヤの親父どもがいっぱい
焼きそばとかお好み焼きを
作ってるよな。(笑)

そういうのは一切なし。

結局、この1本道を2時間くらい
ず~っと西へ向かって
ようやく左折すると今度は
どんどんどんどんどんどんどんどん
森の中に入っていく。(苦笑)

森の中を30分くらい進むと
小さな村の中に入った。
そしてついに教会発見。
11時半に到着。

式は12時からだったので、
なんとか間に合ったとほっとする。

これは。。。

なんだかとても小さくて
20人くらいしか入らない、
15世紀に建てられたような
古い教会。

さすがにこれは驚いた。

教会の外には、
すでにたくさんの参列者が来ていた。
まりりんのご両親と思われる方以外は
全部英国人と思われる。

地の果ての小さな村の
古い小さな教会での結婚式。
日本人がほとんどいない中で
松山千春を歌う。。。(苦笑)

あまりの無謀さに気付いて
愕然としていると、
スッチー君がやってきた。

「かみぽこ、H、
よく来てくれたね。
ありがとう!」

英国人なのだが
なぜかちょこっと
武蔵丸な風貌の彼は
式とパフォーマンスの段取りを
説明してくれた。

どうやら、結婚式が始まって、
神父さんが聖書とか読んでいく間に、
友人が「詩の朗読」をするところがあって、
スッチー君の妹のフルートに合わせて、
スッチー君の友人が詩の朗読をした後に、
我々が日本語の歌をギターで弾き語ると
いうことらしい。

なるほど。
ほんまにええんかいな?

だんだんだんだん
不安になってきた。
(ご存知の通り、
そもそも実は気が小さい。。。=苦笑)

ううう、どないしよ、
大丈夫かいな?

とH君に聞いてみると、

「いまさらどうにもなりません」

とセミプロのミュージシャンとして
数々のライブの修羅場をくぐってきた彼は
冷静に一言。

(ひええええええええええ。)

とか内心思いながらも、

「今日はギターを弾くのかい?」

と参列者の1人のおばあさんに聞かれ、
にこやかに「Yes」と答える。。。(苦笑)

式が始まってしまった。

ババババーッ

とパイプオルガンが鳴った。
学校の教室くらいの
大きさしかない教会なのだが、
音響がものすごくいいのに驚く。

15世紀くらいの建物なのに、
きちんと音響を考えて
設計してあるのだなと
感心した。

スッチー君とまりりんさんが入場。
式が始まった。

神父さんが聖書を朗読し、
賛美歌を歌う。

歌詞もメロディも
よくわからないのだけど、
適当に合わしてる振りして歌う。(苦笑)

あ、1曲だけイングランド代表の
サポーターソングになっている曲があったので、
それはわかった。(苦笑)

その間、あんまりよく覚えてないのだけど(緊張?)
あっという間に出番がやってきた。

何ヶ月も前から
デモ・テープを作ったりして
いろいろ考えてきて、
H君が東京から
12時間もかけて飛んできて、
車で4時間もかけて
会場に着いた割には
あっという間に。。。

(やるしかない!)

参列者の席の後ろの方の
パイプオルガンの近くに
ギターを持って私とH君が立つ。

参列者がちらちらと
何が始まるんかいな、
という感じで我々を見る。

私は1枚のペーパーを
取り出し読み始めた。
歌いだす前の簡単なスピーチだった。

ほんとは何も見ないで
しゃべってもよかったのだが、
ただでさえ歌うことで緊張しているのに
これ以上余計なプレッシャーを
かけてもしょうがないと思って
事前にペーパーを用意しておいた。

「あー、まりりん、スッチー、
おめでとう!

我々は日本の歌を歌うために
はるばるやってきました」
(ここでクスクスと笑い。。。)

「あー、今日は『生命(いのち)』
という曲を歌います。

えー、この曲は、
赤ちゃんが生まれた日の
両親の感動の気持ちを表現した曲です。

うー、両親にとって、
自分の赤ちゃんが生まれた日は
人生の中で最も感動的な1日でしょう。

ご両親はまりりんとスッチーの結婚式の今、
彼らが自分たちの赤ちゃんとして
誕生した日の感動を
思い出しているのかもしれません。

あー、この曲を、ご両親に捧げます。」

(H君のギター)
チャララ♪ チャラララン♪
チャララ♪ チャラララン♪

チャラララ♪ チャーラララ♪ 
チャーララララ♪

チャラララララララララ♪
チャン♪チャン♪チャン♪

(かみぽこの歌)
この子の人生を♪ 
見届けられるなら♪
最後まで♪ 見守って♪
あげたいと思うね♪

おやすみ今日の日は♪
明日もいい子だね♪
あどけない♪ 寝顔だね♪
夢見ているのかな♪

頬寄せて♪ 頬寄せて♪
どうか♪ 健やかな♪

毎日を♪ 毎日を♪
与えてくださいね♪

(H君のギター)
チャーラララ♪ チャラララーラー♪
チャララ♪ チャラララーラーラララー♪
チャラララララララン♪
チャラララララーラーラーラーラーラーラーラーラ♪
チャラー♪ チャン♪ チャン♪ チャン♪

(かみぽこの歌)
微笑みも涙も♪
全てをこの胸に♪
鮮やかに♪ 焼き付けて♪
しまっておきたいね♪

いつの日か一人で♪
歩き始めるのだろう♪
今はまだ♪ 小さな手♪
幸せつかめるね♪

頬寄せて♪ 頬寄せて♪
どうか♪ 健やかな♪

毎日を♪ 毎日を♪
与えてくださいね♪

頬寄せて♪ 頬寄せて♪
どうか♪ 健やかな♪

毎日を♪ 毎日を♪
与えてくださいね♪

この子の人生を♪ 
見届けられるなら♪
最後まで♪ 見守って♪
あげたいと思うね♪
(JASRAC許諾第J070214365号)

(H君のギター)
チャラララー♪ ララララララ♪
ラーララララ♪
チャララララララー♪
ララララ♪

ジャン!

ぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱち!
ぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱち!

小さな教会内に
拍手が響き渡った。

H君のギターは完璧だったし、
緊張したけど、まあよかったんじゃないかな。(笑)

ほっとした。。。。

結婚式は無事に終了し、
教会の外で新郎新婦とその家族が
記念撮影などしているのを見ていると、
スッチー君の友達がやってきて、口々に

「ファンタスティック!」
「ベリー・グット!」

と声を掛けてきてくれた。

よろよろとおばあちゃんが
歩きながらやってきて、

「あたしゃね、長いこと生きてるけど
こんなすばらしい結婚式は初めてだわ。
あんたらの歌のおかげだよ。」

と言ってくれた。

歌詞がわかんなくても、
なんとなく感覚的に
伝わるものはあったんだろうね。

よかった。。。(笑)

まりりんがやってきた。

「かみぽこさーん、Hくーん。
もー、ほんとにありがとうございました。

これほど本格的とは思わなかった。
もう、泣いちゃいました。」

まあね。(苦笑)

H君が私に言った。

「まりりんさんって、
『奇跡の人』ですよね。」

それってどういう意味だよ。(笑)

「うちの学校にいろんな人が日本から来ましたけど
まりりんさんほど幸せな人はいませんよね。

あれほど英国人と結婚したい人や
あれほど英国で働きたいと思う人が
たくさん来て、
誰も実現できなかったのに、
まりりんさんはスッチーみたいな
エリートと出会って
結婚できたわけだし、
ロンドンで働いてるわけじゃ
ないですか。

結婚式だってね。
こんな地の果てみたいなところで、
15世紀に建てられたみたいな教会で
日本から来てギター弾き語ってるんですよ。

よく考えたら
これは全部ありえないことですよ。
奇跡ですよ。」

確かにね。(笑)

奇跡かもしれないよな。
でもさあ、思うんだけどな、
まりりんさんはなんでも
いつも一生懸命だったし
それがスッチー君のハートを
つかんだんだろうし、
俺らも結婚式で歌を歌ってくれって
そんなのどうしたらいいんだよって
びっくりしたけど、
あんな一生懸命頼まれたらなあ。

そりゃこっちも
なんとかしなきゃと
いろいろ必死に考えて、
一生懸命やるよな。

全て『奇跡』かもしれないけど、
全てまりりんの一生懸命が
あったから起こった
『奇跡』だよな。

私はH君にこう言った。

まあ、結婚式は無事に終わりました。(笑)

あ、「かみぽこカー・史上最大の作戦」はね、
この結婚式の後の話。

それは次回、ね。(苦笑)

それでは、また。





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最終更新日  2007年04月08日 01時59分01秒


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