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2006年04月18日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、「英国留学回想録(完全版)」です。

「大学院入学への最後の戦い」。

前回は、サッチャーと戦ったおじいちゃん、
アラン・レイトン=スミス教授との
出会いを書きました。

この出会いは、
「最後の戦い」にとって
実に重要なポイントとなりますので、
よく覚えていてくださいね。



「芝生の上をハイヒールで歩く女」
(2000年9月上旬)

まあ、戦いを始める前に、
新しい強烈な登場人物を
今日は紹介するとしましょう。

うひょひょ。。。

前回書いたように、
プレセッショナル・イングリッシュコースも
8月末で一区切り。
1週間の休暇があって、
新しい学期が始まる。


IELTSのスコアで0.5以上高い、
英語のできる人達が加わってくる。

コースの学生数も、
ここまで50人くらいだったのが、
一挙に200人くらいの大所帯になる。


これまで中華系、日本人、ラテン系中心だったのが、
多種多様になってくる。

いよいよ大学院入学が近づいてくるという
緊張感が高まってきた。

クラス分けも変わった。
これまでは、社会科学系のクラスということで、
社会学のガブリエラや
女性学のT子さん、
エスニック・スタディのまやちゃんなどが
同じクラスだったが
彼女たちが別のクラスになって、
政治・国際関係論だけのクラスになった。

そして、9月からプレセッショナルに来た、
新しいコースメートが加わった。

日本の役所から派遣されてきたN子さん、
(元JYA,社会学修士のN子ちゃんとは別人)
韓国環境省から派遣されてPhDに入るキムさん
など、既にかみぽこぽこに
何度か登場いただいている方とも
ここで初めて会った。

その他、日本の大学を出たばかりの子が2人いた。
H田君。国際関係論というより、
頭が筋肉系の
ばりばりの体育会系って感じの子だった。
大学時代は本ちゃんのラグビー部に
いたということだった。

そして、U美子。
この子はブリティッシュカウンシルの
BUPSコースで一緒だった。
覚えている方もいるだろうか。

私が英国に来た時、
ヒースロー空港の入国審査に行ったとき。

入国審査官に
「英国に友人はいるのか?」
と聞かれ、私が
「U美子・アイカワ」と
「U美子・アイハラ」を
間違えて答えたために

「友人の名前を普通間違えるか?」

と疑われて、
トラブルになってしまった事を。

あの時のU美子が
プレセッショナル・コースにやって来た。

あと、コースには
ブラジル人とかイタリア人とかいたが、
それはまた後日にでも。

ちなみに、なんとなく苦手な
JYAの優秀な子、タクマくんも
引き続き同じクラスだった。

先生は引き続きリチャードだった。
授業は、同じようなカリキュラムでスタートしたが、
なんかペースが変わった。

まるでこれまでアジアのチームを相手に
ゆっくりとしたペースで戦ってきたサッカー日本代表が
突然イングランド代表と戦って、
早くて強くてワイドな攻撃に戸惑ってしまったように、

私は新しく来た優秀な人たちのペースに
戸惑いながら、授業に参加した。

。。。。という、
まじめなコースの話はここまでにして、
ここからは、この9月に出会った、
強烈な個性をお持ちの形を紹介しようと思う。

これから何度も何度も回想録に登場予定なので。

その方と会ったのは、
新しい学期が始まる直前の日。

スーパーマーケット「TESCO」に
買い物に行こうと歩いていると、
向こうから買い物帰りの
女性2人組が歩いてきた。

「あ、かみぽこさん!」

と1人が声をかけてきた。
ケイちゃんであった。

「このBMWは私のものよ!」(苦笑)
のケイちゃんである。

そしてもう1人立っていた。
この人は初めて会う。

日本人女性。
ワンレンの黒髪の長髪。
切れ長の目。。。

黒いスーツ形の服を着て、
ハイヒール。

「あ、かみぽこさん。紹介します。
この方はY子さん。

フィルムスタディ(映画学)に入る方です」

ケイちゃんが紹介してくれた。

「あ、どうも」

その時は簡単に挨拶して別れた。

しかし、このY子さん、
田舎町の丘の上にある
キャンパスには不似合いな
洗練された雰囲気。

キャンパスでの噂を聞けば
日本の最高学府をご卒業で、
OLを辞めてきて、大学院卒業後は
映画評論家になりたいとのこと。

すごい人が来たものだと思った。

しかし、上に書いたように、
ワンレン、スーツ、ハイヒール。。。
ちょっと雰囲気が一昔前(?)
という感じが少し気になっていた。

ところが。。。。

このY子さん、
少し変わった人だということが
だんだんわかってきた。

まず毎日、休み時間とかに彼女を見かけると
ちょっとおかしい感じがした。

大体、大学なんてところは、
格好なんて構わなくて、
みんな夏の頃なんてTシャツとジーンズ
みたいな感じなのだが、
M子さんは1人、
黒いスーツをビシッと着て
ハイヒールを履いている。

そして、まるで銀座を歩くように、
芝生の上をハイヒールで歩き回っていた。

どうにもそれが目に付いた。。。

そして、芝生の上をハイヒールで歩きながら、
いつもいろんな外国人の男性に
積極的に話しかけていた。

それは最初私には、

「積極的に英語で話しかけて、
一生懸命勉強しているのだな。
さすが日本の最高学府を
ご卒業の優秀な方。
すごいね」

と思っていたのだが、
でも、なんか違う感じがしていた。。。

なんせ芝生の上をハイヒールだからね。。。。

そのうち、とんでもない話が
私の耳に飛び込んできた。
私に言って来たのはサ
イプロス出身のパノスという男。

「かみぽこ。Y子という女、どうなってるんだ。
昨日、初めて会って、自己紹介したら
いきなりこう言うんだ。

『こんにちは。
私、英国人の彼氏を見つけて結婚するために
ここに来ています。

誰かいい人がいたら、紹介してくださいね』

かみぽこよ。。。

いきなりだぜ。いきなり。。。」

ええ、なんだよそれ。

「それでな、かみぽこ」

パノスは続けた。

「何人かいっしょに、そのまま話し続けていたんだ。
そしたら、Y子って女はこんなことを言っていた。

『どうですか?きれいな黒髪でしょ。
私、1年かけて髪の毛を黒くして、
ストレートの長い髪にしたんです。

英国人は、長い黒髪の日本女性、好きでしょ?

早く英国人を見つけて結婚して、
日本国籍を捨てて
英国に住みたいのよ』

だとよ。

もう俺だけじゃなく、
周りの男ども、みんなびっくりよ。

俺も日本の女性、かわいくて好きだけど
こんな女、これまで見たことがない。」

な、な、な、なんじゃこりゃ。
とんでもない人がうちの学校に現れた。

これからY子さんは2年間に渡り、
うちの学校でいろんな事件を起こして
くれることになるのである。






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最終更新日  2006年05月13日 00時38分45秒


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