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2007年04月15日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
それでは、イナキン後編です。

もちろんオシム監督が
日本語で書かれた新聞記事を
読んでいるとは思えないし、
まさかそれをわざわざ
翻訳させたりしないだろう。

ただ、普段のマスコミとの会話や
記者会見での質問から、
大体どんなことを書いているか


オシム監督はマスコミに対して
常に先手を打っているように思える。

彼の俊輔君に対するコメントも、
代表戦2アシストの直後に、

「俊輔大活躍」

という、マスコミの報道を
封じるかのように
俊輔批判を行い、
スコティッシュプレミアでの活躍も
マスコミが点を取ったことだけを
報じることを見透かしたように、



と、ピシャリと言ってのけている。

オシム監督はマスコミに対して、
かなり激しい言葉使いをしているが、
その言葉は緻密に計算されて
発せられているようだ。


オシム監督なりの慎重な配慮が
あるんじゃないかと思う。

今回、なぜ俊輔君、高原君という
攻撃の選手2人の招集だったのかと
いうことだけどね。

オシム監督は、

「海外組は召集したら使う」

と、明言しているし、
シンプルにその言葉通り
使う選手だけ呼んだのかもしれないし
選手のコンディショニングの
問題もあったかもしれないけど、
そういう理由と同時に、
オシム監督が、

「マスコミ的な意味における、
海外組召集失敗のリスク」

を、慎重に避けようとしたという
側面もあるように思われるんだよね。

どういうことかというと、
攻撃の選手はマスコミに対して
わかりやすくアピールできると
いうことじゃないかと思うんだよね。


なぜなら、何度も繰り返すけど
マスコミの報道というのは、

「得点に絡まなかった」
「見せ場を作れなかった」

が焦点だから。(笑)

まさに、攻撃の選手は
得点に絡んでいること、
見せ場を作ることが
仕事なわけだから、
マスコミの目に留まりやすい。

それに対して、
守備の貢献というのは、
目に見えにくい。
それはマスコミから

「得点に絡まなかった」

で片付けられてしまうことが
あるからね。

これは、イナファンの皆さんには
よくわかる話じゃないでしょうか。

ジーコ監督時代、
上がりっぱなしの
アレックスをカバーしていた
稲本君が

「消極的」

と、マスコミに断ぜられていた
苦い思い出が。。。(苦笑)

要は、守備の貢献は
素人にはわかりづらいゆえに、

「海外組は不要」

というイメージを
マスコミが貼り付けてしまう
リスクがあるわけだ。

幸か不幸か、
今回、対戦相手のペルーは
戦力的に国内組の守備陣でも
対応可能なレベルである。

逆に言えば、
日本代表が普通にやれば
守備ば見せ場になる場面は
あまり想定できないわけで、
そうなると、

「攻撃参加が少ない」

とか、本来の役割である
守備と関係ない部分で
不当な評価を受けてしまう
懸念があるわけだ。

いまや、イングランド代表の「7番」の
押しも押されぬ後継者となった

オーウェン・ハーグリーヴス

が、「海外組」かつ
「守備の選手」であるために、
その起用が世論の支持を得るまでに
どれだけ長い時間がかかったかを考えれば、
わかりやすい話だよね。
(2006年6月10日
「イングランドの海外組」ハーグリーヴスの苦悩 )

そこで、オシム監督は
第一回の海外組召集を無難に乗り切るために、
攻撃的な選手だけまず招集し、
高原君のゴール、
俊輔君の2アシストという
極めてわかりやすい結果によって(苦笑)
マスコミ批判を回避することに
成功したわけだ。

今後、オシム監督は
マスコミに批判されることなく
徐々に海外組召集を増やしていく
布石を打つことができただろうね。

同時に、ご丁寧にも試合後、
猛烈な俊輔批判を行って

「俊輔を招集するのは当然」

という雰囲気をマスコミが作ることにも
ピシャリと釘を刺すのも忘れなかった。(笑)

まあ、こんな風に書いてくると、多分、

「日本には適当な報道しかしない
大手のマスコミだけでなく
きちんとした評論家もたくさんいる。

日本代表監督がレベルの低い
大手のマスコミ報道を
そんなに相手にするものか?」

こう言う方がいると思うんだよね。

その通りだと思うんだけれども
これは政治の世界でも同じなんだけど
世の中の流れってのは
少数の専門家のまっとうな評論より、
大衆にわかりやすい
大手マスコミの報道のほうに
影響されやすいもんだからね。(笑)

オシム監督はかつて
民族紛争の混乱の中で
代表チームを率いた経験から
世論のプレッシャーが
代表チームの運営に与える影響に
敏感なのだろうね。

僕は、世論というものから
一見超越しているように見えた
「神様」ジーコ監督は、
実は世論のプレッシャーに
右往左往しっぱなしだったと
思っているので、
このオシム監督の
マスコミへの巧みな対応は
非常に頼もしい印象を
持っているけどね。

まあ、このエントリーでの話は
今のところ僕の推測に過ぎないけれど(苦笑)
これから、アジア・カップ、W杯予選、と
戦いが続いていく中で
オシム監督のマスコミ・世論に対する
したたかさが際立ってくるだろうね。

僕は、日本代表は
結果を出していくと思いますよ。

あんまし、人気は盛り上がらんかも
しれんけどね。

でも、人気なんかより
代表というのは
勝つことがすべてだよ。
国際試合というのは
戦争なんだからね。(苦笑)

うひょひょ。。。

それでは、またね。



「稲本潤一はご近所様だった」バックナンバーは こちら。






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最終更新日  2007年04月15日 06時53分48秒


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