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2008年08月06日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、今回の「福田人事」で注目される点は

消費税増税と財政再建を支持する

「財政タカ派」

の議員が要職を占め、
それと対立する
行政改革や歳出削減による
経済成長を優先する

「上げ潮派」


外れたということだ。

私はこれから「消費税増税」の議論が
本格化するという見方に
基本的に異議はない。

しかし、これから秋の臨時国会、
そして来年度の通常国会で
まず起きることは、
「歳出削減」の取り組み

「無駄遣い撲滅(ムダゼロ)」

であることを指摘したい。

その根拠は、

太田誠一さん(大蔵政務次官経験者)
の農水相起用、
そして社会保障費抑制で財務省と合意した
舛添厚労相の留任である。

彼らは、これらの役所の

族議員ではない。

むしろ、彼らの役割は
財政再建の司令塔となる
伊吹財務相・与謝野経済財政相が決める
厳しい予算総枠に沿って、
担当省庁の税金の無駄遣いを
徹底的にチェックすることだ。

彼らは、財務省が文科省に対して行った
教育予算の徹底的なチェックのようなことを
他省庁に対しても行い、
予算作成過程を通じて
各省庁を厳しく抑え込もうとするだろう。

増税の実現の前に
「歳出削減」を目指すことは、
財務省の利益に反しない。

財務省の目指す財政再建は、
増税だけでは実現しないからだ。

なぜなら、増税が実現して
新たな財源が確保されたと
いうことになると、
結局、各省庁や族議員が
それを獲得するために
猛烈に殺到してしまう。

それを抑えるのは困難なのは、
これまでの財政赤字拡大の歴史が
証明している。

財政再建を実現するには、
まず各省庁に対して
「歳出削減」を要求することで、
各省庁の予算に対する
財務省のコントロールを
構築する必要があるのだ。

その上で増税をしてこそ、
初めて新たな財源に対する
省庁・族議員の殺到を
抑えることが可能になり、
初めて増税が財政再建に
結びつくことになる。

これまでの、財政再建失敗の経験から
財務省はこのことに気づいたのではないか。

今回の人事は、まさに
財務省の意向が反映された
人事と言える。

私がこのように書いてくると、
違和感を持つ人が
いるんじゃないだろうか。

というのは、一般的に
経済財政政策というのは
上に述べた、

「財政タカ派VS上げ潮派」

という対立構図で語られることが
多いからだ。

この対立構図が存在していることは
私ももちろん承知しているが、
私は思うのだけれども
「増税(財政タカ派)VS行革(上げ潮派)」が

「目的を巡る対立」

だと、多くの人が誤解していると思う。
実は、この対立は

「手法を巡る対立」

であって、目的は

「財政再建」

で、2つのグループは
それほど大きな違いはないのである。

ただ、この2つのグループが
「手法」以上に、
大きな違いがあり
実はここが最も重要なところなのが

「なぜ、財政再建をするのか」

ということである。

財務省と財政タカ派にとっては

「財務省支配を強化すること」

であり、上げ潮派にとっては

「財務省支配を排して、官から民へ」

ということで、
全く正反対なのである。

もう少し具体的に言うと、
上げ潮派が主張する
「官から民への流れ」
について考えてみると、
財務省にとっては
心の中では不快なことである。
(今の時代に、声を大にしては
言えないだろうけれども。。。)

なぜなら、財務省が
各省庁の事業をチェックして
その管理を強めたとしても
「官から民へ」
事業が移ってしまっていて
省庁の事業自体が
日本社会のほんの一部しか
占めていなくなったら、
財務省は、省庁を管理することを通じて
政治家や業界、国民全体を
管理することができなくなるからだ。

これじゃ、財務省はおもしろくない。

要するに、財務省は基本的に

「各省庁が業界や国民に対して
規制行政を維持した状態で、
その予算を厳しく管理することで
日本社会全体を管理したい」

という考えを持っているわけで、
福田首相が政権浮揚のために
アピールするだろう
「ムダゼロ運動」については、
我々国民は、
少し、気をつけてみていないと
いけないということだ。

ちなみに、昨日自民党の

「無駄遣い撲滅プロジェクトチーム」

が出した、文科省に対するヒアリングでは

「グローバルCOEプログラム」

が、不要とされた。(苦笑)

これは、私が食べていけなくなるので、
思いきり「抵抗勢力」ですが、(苦笑)
これから大きな研究成果が期待される分野に
重点的に予算を投入することは
どこの国でもやっていることで、
これを無駄というなら、
日本の学問は終わりですわな。

これは、日本は世界から笑われます。(苦笑)

こういうことが、
これからどんどん出てくる
可能性があるということだ。

「財務省が通った後には
ペンペン草も生えない」

ということにならないことを、
希望しております。

私は、小泉さんが
「財務族議員」でありながら
彼の内閣でこのような、

「財務族議員の大量起用」

が行われなかったことは、
小泉さんが、財務族ゆえに
行革の推進に財務族を
積極起用することの危険性を
知っていたからじゃないかと思う。

小泉さんは財務省と
ある時は敵、ある時は味方と
うまく付き合っていたと思うけど
福田首相は、日銀総裁人事の際でも
財務省出身者の起用にこだわるなど
(2008年4月10日
日銀人事:福田首相は「喧嘩」ができなかった。 )
そのへんのバランス感覚が
少々欠けているように
思われるのは
気になるところだ。

それでは(6)へ。





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最終更新日  2008年08月06日 13時12分44秒


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