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2008年11月04日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
麻生首相が中川昭一氏を

そもそも金融危機への対応ではなくて、
景気対策をやるためだった。

行政の無駄をチェックし、増税への道を突き進む

「財務族」と財務省

を、中川氏の腕力で抑え、
金融相を兼務することで
「実態としての」

しっかりと「バラまき」を
やるためだったと言える。

「かみぽこ政治学」で
これまで書いてきたことだが、
小泉政権以降、
「財務族」

が次第に政界の中心に
台頭するようになり、
遂に、福田改造内閣では
「財務族」の大量入閣が実現していた。

意外に思われるかもしれないが、

政治の表舞台に登場するようになったのは
ほんのこの5年くらいの話である。

「族議員」

というのは、そもそも
財務省(大蔵省)から

獲得するのが役割であり、
それが選挙で勝つことに
直結するから
政治家は必死に「族化」
していたわけだ。

これに対して、財務省というのは
予算を配ってしまって、
手元にゼニが残らないのだから
政治家にとって財務省と一緒に
仕事をしてもおもしろくもなんともない。
だから、「財務族」が
政治のハイライトである
予算分捕り合戦で
表舞台に出ることは
本来なかったのだ。

財務族(大蔵族)がこれまで
いなかったとは言わない。
ただ、それは、宮沢さんとか
福田さんのお父さんとか
大蔵省出身のインテリ議員が集まって
細々とやっていたにすぎない。

非常に妙というか、
おもしろいのが、
この財務族の台頭は、
「財金分離」や
「経済財政諮問会議」の
誕生といったことで、
財務省の組織や権限が
弱体化されられる過程で
起こったことだということだ。

このへんは、おもしろい現象なのだけど
今日は書かない。(笑)

本題に戻ると、小泉政権以降、
経済政策の路線は「無駄ゼロ」と
それに続く「増税」へと向かうよう、
財務族に導かれていたと思うが、
麻生内閣の誕生と中川財務・金融相の起用は、
この路線を腕力で一挙に
転換させるものだと言える。

総選挙後も麻生政権が続けば、
(というか、任期満了まで
選挙はやりそうにないけど=苦笑)
景気対策と金融危機への対応が続くだろう。
赤字国債を発行しての
景気対策も容認という話になるだろう。

それでは、財務省は民主党政権の誕生を望むのか。

「政権を取れば、金はなんとでもなる」

と言い放つ、小沢一郎はなにをするか
わからない怖さがあるし、
政策新人類も財務省から
一定の距離を置く財政・金融通ばかりだ。

私は、したたかな財務族・財務省は、
中川財務・金融相の腕力に
押さえられているよう見えながら、
裏でしっかり中川財務・金融相と
バーター取引をやったように思う。

それは、財務省・財務族が麻生内閣に対して
一定期間の財政拡大を認める代わりに、
中川財務・金融相は

「財政・金融の再一体化」

を進めるというものだ。
中川財務・金融相は
景気・金融対策を進めるうちに、
その腕力でもって
制度変更が必要という
議論に持っていくということだ。

財務省・財務族にとって、
これ以上の財政赤字は
耐えがたいことではある。

しかし、それ以上に
財務省・財務族にとって、
「財政・金融の再一体化」は
悲願なのだ。

なぜ、私がこのようなバーターが
ありうるというかというと、
それは、自民党全盛期の
大蔵省との関係を振り返ってみるからだ。

自民党と大蔵省の関係が最もよかった頃
両者の間でなにが行われていたかというと
大蔵省は、毎年の予算作成過程の
復活折衝において、
政治家が自由に
予算の配分を決めることを
許していた。

その一方で、自民党は
大蔵省主計局の予算作成権限に
手をつけないと
大蔵省に暗黙の了解を
与えていた。

つまり、財政赤字拡大に目をつぶる代わりに
大蔵省は組織防衛ができていたということ。

この大蔵・自民の関係が崩れたのが
「経済財政諮問会議」の設置と、
「金融庁」の設置、そして
公共事業の削減という
小泉時代だということ。

こう考えると、財務省が財政赤字に目をつぶって
昔の組織を取り戻したいと動くことも
ありえるということ。

ただ、いつまでもバラまきはできないよと
クギは刺しているのだろうね。それが

「麻生首相の3年後消費税上げます発言」

ということになる。

もちろん、「財政金融の再一体化」は、
10年前に財金分離に取り組んだ
自民・民主双方の政策新人類には
到底容認できないものであり、
財政・金融政策を巡る
世代間闘争に発展する可能性もある。

これまで、麻生首相が
いつ解散総選挙を決断するかばかりに
注目が集まっているが、
そんな間でも、政界では様々な思惑が渦巻いて
いろんなことが起きているのだと
いうことですね。

それでは、またね。



「かみぽこ政治学」バックナンバーは こちら。






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最終更新日  2008年11月05日 02時33分08秒


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