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2009年03月18日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
私がまず気になるのは、

党派の違いにもかかわらず、
不思議なほど鳩山(由)さんを
利するものになっていることだ。

逆に言えば、鳩山(由)さんのコメントが、
常に鳩山(邦)さんに対する
絶妙なフォローになっているとも
言えるけどね。


郵政民営化というのは
自民党政権がやったことなのだ。

だから、それが失敗だというのは
突き詰めると自民党の責任と
いうことになる。

よって、鳩山(邦)総務相が
日本郵政に噛みつけば噛みつくほど
それは、最後は麻生政権の支持率低下に
つながってしまうということになる。

民主党を勢いづかせる
結果になったのだ。


むしろ自民党側を浮足立たせ、
麻生首相の「郵政民営化に反対だった」発言を
誘発してしまった。

この時、安倍晋三元首相が

「郵政については発言しないでください。


と、慌てて麻生首相を諌めたらしいが、
この方は相変わらず
空気を読む力がなく、
諌める人を間違えている。

政局にしているのは
鳩山(邦)さんであり、
諌めるべきは彼だったのだ。

そして、遂に小泉元首相を
激怒させてしまう。

小泉元首相は
「定額給付金」再議決反対にまで
踏み込んでしまったが、
これは、

「小泉元首相の政治的死」

を浮き彫りにする結果となった。

これは、鳩山(由)さんにとって
願ってもないことである。

言うまでもなく、
民主党にとって
一番恐れるべきは、

「小泉劇場の再現」

だった。

民主党が攻勢を続けて、
麻生内閣を倒したとしても
小泉元首相の支持を得た
総裁候補が出てきて、
「小泉劇場」さながらに
派手派手しく
総裁選を勝ち抜いてきたら、
衆院選は勝てるかどうか
わからなくなるからだ。

小泉元首相の「政治的死」で
この懸念はなくなったということだ。

多くの人が小泉元首相が
「定額給付金」を批判するには
タイミングが遅かったと指摘している。

私もそうだと思うんだよね。

やるんだったら、「定額給付金」が
衆院で最初に可決される前だったろうね。

議員たちにとって、
一度、衆院本会議で
賛成したことは
やっぱり重い。

それを再可決の際に変えることは、
小泉元首相ならできても
他の一般議員には難しいのは
仕方のないことだ。

誰もが小泉元首相のように
強くはなれないのだから。

このブログでは、
小泉元首相の政局眼の鋭さを、

「希代の喧嘩師」

と表現してきた。

その小泉元首相が、
なぜ批判のタイミングを
誤ったのか。

その理由も、このブログで
書いてきたことで説明可能だ。

政界引退を決めている
小泉元首相は
既に政局への興味を
失っている。

ただ、「郵政民営化」に
誰かが手を出そうとした時だけは
黙っていられないのだ。
(2008年6月4日
小泉純一郎はなにをしているのか。(前編)
小泉純一郎はなにをしているのか。(後編)

小泉元首相が首相退任後、
政局に手を入れたのは、
すべて郵政民営化絡みなのが
そのことを示している。

つまり今回、小泉元首相は
なにか勝算があって
このタイミングで
出てきたわけじゃない。

ただ、「郵政民営化」を
見直そうとする動きに
腹を立てたということだ。

それなら、「郵政民営化」だけを
批判すればよかったのだが、
なぜ、わざわざ「定額給付金」に
言及しなければならなかったのだろう。

それは、「郵政民営化」だけだと、
怒りを露わにしたところで、
国会審議のスケジュールに
乗っているわけではないので

「また変人がいろいろ言っている」

で無視されて終わってしまう。

そこで、現在の政局で
最大の焦点となっている
「定額給付金の衆院再可決」を
いわば人質に取って
「郵政民営化」見直しを
阻止しようとしたと
いうことだろうね。

結果は、不発に終わったわけだ。

結局、もはや「半引退状態」の
小泉元首相には
有益な情報も
入ってこないくなっているし、
なにより懐刀だった
飯島勲さんは彼の傍にいない。

小泉元首相がかつての
すさまじいまでの「政局眼」を
発揮できないのも
ある意味当然のことと言える。

ここで1つ疑問なのは、
鳩山(邦)さんは
自民党内が混乱して
麻生首相の失言を招き、
内閣の支持率を低下させ
果てはある意味、
総選挙の「切り札」だった
「小泉劇場」まで終演させて
兄・鳩山(由)さんを
安心させることまで
しなければならなかったのか。

鳩山(邦)さんは
怒りにまかせて
後先考えない
究極のおバカ政治家か?(苦笑)

いや、そんなことはないと
私は思う。

なぜなら、今回の大騒ぎで

「鳩山(邦)さん個人の人気は
むしろ上がっている」

ということ。

「ポスト麻生」

という声も、
ちらほら出てくるくらい
なのだから。

鳩山(邦)さんの言動は
兄・鳩山(由)さんを利するだけでなく
彼自身にとっても
なんの損もないものだと言える。

しかし、ここで次に
疑問として出てくるのは
鳩山(邦)さんと
麻生太郎首相の、いわゆる

「盟友関係」

がどうなのかということだろう。

ここで考えなきゃいけないのは、

「鳩山家と吉田・麻生家の間の
長年の因縁関係」

のことである。

戦後間もない頃、自由党の結党のために
資金を集め手、汗を流したのは
鳩山兄弟の祖父

鳩山一郎さん

だった。

その鳩山一郎さんが
公職追放になった後、
自由党を引き継いだのが
麻生首相の祖父

吉田茂さん

ということになる。

吉田さんが日本の独立を
回復させた後、
公職追放解除となった
鳩山さんが、

「自由党を返してほしい」

と申し出た。

しかし、吉田さんが

「自由党は私物ではない」

と拒否したことから
血で血を洗う大政局を
2人は演じることとなった。

現在、その自由党を源流とする
自由民主党の総裁であり
内閣総理大臣であるのは、

吉田茂の孫・麻生太郎さん

である。

それに対して鳩山兄弟は
1996年、二大政党制実現のために
私財を投じて民主党を結党しながら、
路線対立から兄弟は袂を分かつことになり
大変な辛酸をなめながら、
兄は民主党幹事長、弟は総務相と
今日の地位を築いてきた。

なんとなく、祖父同士の関係と
ダブって見える
麻生首相と鳩山兄弟である。

兄・鳩山(由)さんは
麻生首相に対して、
反対党の党首という以上の
露骨に不快感を示しているが、
弟・鳩山(邦)さんの
内心はどうなのだろうか。

鳩山兄弟には
「ゴッドマザー」安子さんが
健在なのである。

安子さんは、鳩山兄弟の政治塾

「鳩山友愛塾」

の塾長を務め、
兄弟への影響力は
いまだ絶大だ。

鳩山一郎と吉田茂の抗争を
肌身で知っている
安子さんからすれば
鳩山(邦)さんが
麻生首相を支えるなんて
ありえないことというか、
許しがたいんじゃないだろうか。

安子さんは、鳩山(邦)さんが
麻生首相の「盟友」という
パフォーマンスをすることに
説教の1つや2つは
やっているんじゃないかと思う。

永田町界隈で聞こえてくる話だけど
鳩山(邦)さんは非常に

「政治的嗅覚のある人」

らしいという評価がある。 

鳩山(邦)さんは、その「嗅覚」で
自らの出世のために
麻生首相を利用できると思ったから
「盟友」になったんじゃなかろうか。

麻生首相の利用価値がなくなったら
いつでもポイするつもりと
考えた方が自然だ。

麻生首相が国会で
「郵政民営化に反対だった」と
答弁した時のことを
思い出してみてほしい。

他の閣僚全員が青くなって
下を向いているのに、
鳩山(邦)さんだけが
腹を抱えて大笑いしていた。

なんとも不自然なこの映像(苦笑)。

この答弁の前、鳩山(邦)さんは
麻生首相にささやいたんじゃ
ないだろうか。

「総理、郵政民営化は反対だったって
ほんとのこと、言ってやればいいんですよ!
国民は総理に拍手喝采になりますよ!!」

そして、小泉元首相についても、
鳩山(邦)さんの「嗅覚」は
小泉元首相が郵政民営化についてだけは
黙っていられない人だということを
見抜いていたんじゃないだろうか。

鳩山(邦)さんは
「定額給付金」再議決に
タイミングを合わせたかのように
「かんぽの宿」批判のボルテージを上げた。

小泉元首相を激怒させて、
造反に走らせようとした
罠だったとしたら。。。(苦笑)

まあ、ここまでは考えすぎかもしれない。

しかし、いずれにせよ、
鳩山(邦)さんはその「嗅覚」で
民主党政権の誕生は間近とみて、
「郵政民営化見直し」を掲げる
民主党側に大きくシフトしたというのは
彼の「大パフォーマンス」に
クリアな説明を与えてくれる気がする。

まあ、逆に鳩山兄弟が
単に行き当たりばったりで
行動しているだけだったとしても、
結果として、鳩山兄弟に非常に有利な
政局の流れができているのは確か。

運がいいだけかもしれないが、
出世していく政治家というのは
いつもいつも画策して
政局を勝ちぬいていくだけでなく
いつのまにか自分の流れができているという
強運を持っていることが
絶対に必要だ。

だから、今年度予算案成立後
大きく動くであろう政局において
鳩山兄弟から目を離すことは
できないと言えるだろうね。

それでは後編へ。





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最終更新日  2009年03月18日 14時16分22秒


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