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2009年09月16日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、「かみぽこ政治学」です。

鳩山政権発足、組閣と
いうことでね。

「かみぽこ政治学」といえば

「人事」

ですが(苦笑)
それはじっくりと
見ていくということで
とりあえず


「未知との遭遇」(苦笑)

第一弾として、

「国家戦略局」

について、
あまり肩肘張らず
これまでの「かみぽこ政治学」で

「既知の知識」

というかね、
ふつうにユルく
考えてみたいと
思います。。。(苦笑)



「血祭り」

とか言っちゃったら
右にも左にも
言葉が独り歩きしたんで、
アマノジャクな私は


「国家戦略局」とは、
民主党が

「政治主導」

実現のための組織として
衆院選マニフェスト(政権公約)の
目玉としたものだね。

これまで、自民党政権下で、
予算の方向性や経済財政運営の
基本方針を決めてきた

「経済財政諮問会議」

を廃止すると。

そして、首相直属の機関を新設し、
予算の骨格や重要政策、
国家ビジョンを策定する。

そして、省庁間や
政府内の政策調整も
官僚ではなく
与党政治家が行うということで
「政治主導」を実現したい
考えのようだね。

そこで、マニフェストとかで
これまで主張してきた
ガソリン税(揮発油税)などの
暫定税率廃止や
「子ども手当」創設などの
重要施策をトップダウンで
決定するということだね。

国家戦略局は、国家戦略相と
これを補佐する中堅国会議員5人と、
党の政策立案スタッフら約5人、
それに10人程度の
経済・財政、外交、社会保障などの
専門家による有識者会議で構成される。

その一方で、
官僚は準備室に登用せず、
各省庁との

「連絡係」

とするという。

民主党はこれまで、
自民党政権下の予算編成を

「官僚丸投げ」

と批判してきた。

経済財政諮問会議は
予算の大きな方向性を
提示してきたけれども、
個別施策の予算の数値は
依然、財務省と各省庁の間で
決められてきたからだ。

これまで諮問会議は

「骨太の方針」

などで、予算の方向性は
決めてきた。

しかし、8月末の

「概算要求」

が、各省庁から財務省主計局に
提出されてから以降は、
個別施策は各省庁からの積み上げを
主計局が査定する形で
決めてきた。

ここについては、
官邸主導体制確立後も
それ以前と基本的に
変わらないもので、
それを民主党は

「官僚丸投げ」

と批判してきたわけだ。

新設の戦略局は、

「より具体的に予算の骨格を固める」
「国家の資源配分にかかわる
大きな施策は戦略局で決める」(民主党幹部)

ということのようだが、これは、

「予算の方針」

を決めるだけでなく、
その方針を決めた後の

「予算の細目」

にも、政治が手を突っ込むと
意思を示していると
いうことだね。

それでは、この民主党の
「国家戦略局」構想が
実際の予算編成過程で
機能するかどうか
考えてみたいと思う。

やり方としては、
自民党政権下の
経済財政諮問会議と比較して

(1) メンバー構成(2)事務局体制(3)省庁との関係、

の3つの観点から
考えてみたいと
思います。

(1)メンバー構成:

経済財政諮問会議は
首相を議長として、
内閣官房長官、
経済閣僚(財務、総務、
経産、経済財政、金融)
日本銀行総裁、
そして民間有識者4人で
構成されていた。

また、議題によっては
他の閣僚も臨時委員として
会議に加わることができた。

このメンバー構成そのものは、
国家戦略局と
大きな違いがあるとは
思えないんだよね。。。(苦笑)

まあ、岡田克也さんが

「日本経団連」

など、経済団体の代表は
参加させない考えを
表明したし、
構造改革に加わった

「御用学者」

は一掃されるだろうし、
コンサル系の若手からの
民主党に対する売り込みが
激しいこともあるから、
有識者会議の顔ぶれ自体は
これまでとガラリと変わる
可能性はあるよね。

この有識者会議が
「国家戦略局」が
機能するかどうかの
1つ目のポイントになる。

ご存じの通り、諮問会議では
民間委員4人が
中心的に活躍したわけだけど、
新しい有識者が
大所高所からの助言ができるか。

例えば、安倍内閣の
「教育再生会議」では、
新しい有識者が多く加わったが、
芸術家は芸術の、
スポーツ界代表は
スポーツの効果を説くなど、
とても大所高所の議論とは
言えなかったんではないだろうか(苦笑)。

また、官僚からのいわゆる

「ご説明」

への対処に
慣れていないことも
懸念材料だろう。

誰とはいわんけれども(苦笑)
「ご説明」を受けて
官僚擁護に豹変する有識者は
少なくないですからね。

官僚と有識者の接触制限も
検討が必要かもしれない。

(2)事務局機能

諮問会議では、竹中平蔵経財・金融相(当時)と
改革シンパの官僚が議題を設定し、

「民間委員ペーパー」

として会議に提示した。

これは、非公式ではあったが
事実上の事務局として、

「官僚を使う」

ことで、会議をリードする
スタイルだった。

ただ、この諮問会議のスタイルは
以下に述べるその他の
各省庁の審議会の
通常の事務局のあり方に
竹中さんが悩んで
それに対抗するために
考え出したものだった。

通常、自民党政権下の
審議会・有識者会議では、
官僚が務める事務局が
会議の議題を用意し、
議論をリードし、議事録をまとめ、
次回の議題を再び用意する。

それを何度か繰り返し
中間報告書、最終報告書にまとめる。

会議に参加する有識者(委員)は
質疑応答に参加するだけ
というのが通常で、
これが、審議会が
官僚主導となる
原因となっていた。

一方「国家戦略局」では、
官僚を各省との

「連絡係」

として会議から

「官僚を排除」

し、事務局機能は
民主党の政策担当スタッフが
担う予定のようだ。

それでは、はたして
民主党スタッフに
事務局を務める能力が
あるかということだ。

例えば、財金分離などが議論された

1996年「大蔵省改革与党プロジェクトチーム」

では、座長が社民党の伊藤茂氏であり、
事務局は社民党政審会スタッフが
中心だった。

しかし、実際には
社民党に事務局を務める力量がなく、
裏で大蔵省がサポートすることで
成り立っていた。

民主党の政策スタッフは、
官僚から完全に独立して
事務局を務められるのか。

「省庁との連絡係」

という、民主党の考える
官僚の役割が
実際にはどう運用されるかが
注目される。

(3)省庁との関係

「国会議員100人を官庁に送り込む」

ことで、省庁と政治家の関係は
どうなるのだろうか。

まあ、これがいわゆる

「行政刷新会議」

という部分
なんだろうけどね。

既に述べたように、民主党は
予算編成過程において、
8月に各省庁が「概算要求」を
財務省に提出した後、
12月の政府予算案閣議決定までの間を
どう政治がコントロールするかを
重要視しており、
この部分が、「国家戦略局」そのものよりも
もっと自民党と民主党の
考え方が異なっている部分である。

民主党は、自民党政権時代の
業界や族議員などからの
予算復活要求を抑えて、
トップダウンの財政構造改革を
成功させるために、
8-12月の予算過程で
主に官僚が担ってきた
省庁間、与党、政府内の調整を、
100人の与党政治家が
行うとしている。

これはまさに

「未知との遭遇」

で、どうなるかは
さっぱりわからない(苦笑)。

ただ、いまのところ言えることは
民主党にも族議員が
いることだろうね。

特に、補助金行政に
深くかかわってきた
旧社会党系のベテラン議員は、
入閣者が少なく、

「官庁に送り込まれる政治家」

の中心となる可能性がある。
彼らが官僚と一緒になって
補助金死守に動いてしまう懸念はある。

次に、予算調整に膨大な人材が
必要となった場合、
1-2年生議員まで
使わねばならない局面となった場合、
彼らの多くが

「小沢チルドレン」

であることは、
気にせざるを得ないだろう。

彼らは、官僚と闘うだけの
経験と知識の欠如を補うために、
小沢さんに助けを求めるだろう。

ちなみに、旧社会党系議員も
小沢執行部時代に
国会対策の中心だった

「親・小沢」

である。いわゆる

「権力の二重構造」

を避けるための
「政治家を100人官庁に送る」構想が、
皮肉にも政府の外にいる
小沢さんの圧倒的影響力を
生んでしまう懸念があるのだ。

まあ、私は「権力の二重構造」が
単純に悪いという気は
ないですけどね。。。

更に、これまた
「未知との遭遇」だけど(苦笑)
財務省主計局の役割まで
政治家に移管させようとした場合。

財務省主計局は予算を査定するために、
予算執行状況を確認する
地方の現場調査まで行っている。

個別政策の専門家である
他省庁との折衝に勝つために、
主計局は時間も労力も
掛けているのである。

主計局の機能を奪おうとしても、
地方の現場まで行く気概のある政治家が
はたして何人いるのだろうかね。。。

このように、「国家戦略局」による
予算編成を実際に行おうとすると、
様々な問題が明らかになるだろうね。

拙速な戦略局の設置は
避けるべきではないだろうか。

鳩山由紀夫首相が
指導力を発揮すれば、
現行の諮問会議でも
政治主導の予算編成は
可能だと私は思う。

例えば2002年度予算編成では、
3兆円の予算削減のために、
公共事業(10%減)などを
5兆円削減し、
IT、環境など重点分野に
2兆円配分することが
小泉首相の裁定で実現している。

これはすべての個別予算に
手を入れる改革ではないが、
首相がブレなければ、
予算総額の抑制と
重点配分はできるのだ。

とりあえず、それでいいじゃないの(苦笑)。

諮問会議というのは、
橋本内閣の行革会議で
1年以上議論されて
作られたものだ。

私は、鳩山政権発足から1年間かけて、
2001年以来の諮問会議の
予算編成・政策立案を徹底検証し、
国家戦略局の組織の在り方を
議論すべきだと提唱したい。

良くも悪くも諮問会議に
恨み骨髄の亀ちゃんとかも
いるんだし(苦笑)
徹底的にやったら
いいじゃないですか。

国家戦略局の導入は、
それからでも決して遅くはない。    

ということで、
「国家戦略局」については
ぜんぜん地味な話になって
どうもすみません(苦笑)。

うひょひょ。。。

次回は、「鳩山人事」と
鳩山政権の
国会運営のあり方について
考えてみたいと思います。

まあ、私が書く前にね
今回示したポイントと、
これまでの「かみぽこ政治学」の
人事分析のポイントから
いろいろ考えていただくと
いいかと思います。

それでは、またね。



「かみぽこ政治学」バックナンバーは こちら。






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最終更新日  2009年09月17日 10時37分53秒


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