| ★☆ 姫と王子の幸せの方程式 ☆★ | ◆ 冴南 ◆ |
某番組の収録待ちの楽屋でゆったりとした時間が流れる中、 剛と俺はそれぞれいつもの如く思い思いの過ごし方。 畳の上に寝そべって雑誌を見てる剛は、頬杖をついて憂いを おびた表情で時折、はぁ~と溜め息がこぼれている。 今日はいったい何を悩んでいるのか・・溜め息がつきない。 最近の剛さんはホントに可愛すぎて心配な俺だが、今じ~っ と見つめてるのは・・・・俺の右手傍にある可愛いぷりっとした お尻・・・・撫でたい衝動を抑えて只今葛藤中。 う~ん・・まぁえぇわ!さわってまえ!って思い手を伸ばしかけ た時、見事なタイミングで剛さんが振り返った。 俺の手はちゅうを彷徨うふらふらと・・。 「・・・嵐は仲良しでえぇなぁ~。」 ちらりと上目遣いで見上げる剛さんは、はぁ~っと大きな溜め息。 何やねんなぁ~その溜め息は・・・人の顔見て溜め息って・・ お前やなかったらかなり気分悪なるとこやけどなぁ~その溜め 息吐く姿もなんやえぇなぁ~まぁ感のいい剛さんですからね・・ 牽制してんのやろけど・・目の前にあったらさわるやろ! こんなさわってえぇで、って言わんばかりに投げ出されてたら。 「なんやの?いきなり嵐って、最近あったんか?」 「会ってへん・・・でも仲えぇねん!」 「はい?剛さん、意味わからんわ・・」 「・・ニノの舞台をなぁ~嵐のメンバーが見に来たんやって・・ ニノ日記に嬉しそうに書いてあったんよ。」 「舞台ぐらい見に行くやろ?お前やっていつも俺の見に来てるやろ」 「違う!!全然ちゃうわっ!!」 キッと睨みつけて、見上げてくる剛の顔がくしゃっと口惜しそうに ゆがみ、ぐいっと胸倉を掴まれた。 「・・嵐はなぁニノの舞台後に一緒にご飯いっとる!しかもその日の 舞台を見に来てない松潤もちゃんと来てんねん!そんなんキンキ はないやん!」 「はい?!」 「・・・つまらん・・キンキなんて・・つまらんわ・・」 真正面から見上げていた潤んだ瞳がふせられる ・・これはあかんわ・・・ほんまに可愛すぎや。 思わず反射的に俺は剛をぎゅ~っと抱きしめていた。 「・・こう・い・ち・・」 「しゃぁないなぁ~剛さんは・・嵐みたいになりたいんかぁ~でも 俺は仲良しなんか無理やわ・・愛してるんやからそりゃ無理やな・・」 抱きしめた腕をゆるめ、涙がこぼれそうな目元や唇に軽くキスを おとす。 「・・んふふ・・」 コロコロと変わる剛の表情に魅せられる・・ほんまこの可愛いさは あかんて! 可愛さに誘われて、俺が再び口付けようとした時、無情にもドアが ノックされ愛しい人とのつかの間の逢瀬が終わり、キンキとして 収録へ向かう為に立ち上がる。 「行くで、ほら剛!」 座り込んでる剛に手を伸ばし引き上げる・・。 「しゃぁ~ないなぁ~、ほな行きますかぁ~♪ ・・・・ってこのエロ王子!なにさわってんねん!」 あっ・・やばっ・・前を行く剛が振り向き睨む。 やって目の前になぁ~あるんやから・・つい・・・ ・・我慢でけへんかったんや! えぇやん!・・キンキも充分、仲えぇと思うけどなぁ~。 俺は真っ赤になって怒鳴る剛を追い抜きスタジオへと駆け出した。 ---- END ----2005/04/13 |

