きのこのキコ

きのこのキコ

PR

プロフィール

きのこのキコ

きのこのキコ

カレンダー

コメント新着

きのこのキコ @ Re[1]:納籠かな(11/22) フォリーおおたさんへ こんばんは。 山へ…
フォリーおおた@ Re:納籠かな(11/22) おはようございます。 フォリーです。 今…
きのこのキコ@ Re[1]:納籠かな(11/22) きのこカフェさんへ 自宅に居られるのは一…
きのこカフェ@ Re:納籠かな(11/22) 晩秋きのこの数々、素晴らしい収穫ですね…
きのこのキコ @ Re[1]:納籠かな(11/22) baeさんへ ありがとうございます。実家は…

お気に入りブログ

赤道コース下駐車場… yamagasukiさん

谷川岳、新潟 十兵衛0892さん

のほほん本舗 天目太郎さん
ジョンリーフッカー ジョンリーフッカーさん
Try! Nature Watchin… ドクターT9323さん

フリーページ

カテゴリ

バックナンバー

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07
2009.01.12
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
転勤に伴って大阪から所沢へ引っ越した、ユキとクマ。

マンションの管理は大家さんの妹さんが担当で、なんと娘は、その妹さんの娘さんとクラスが同じになりました。
しかも仲良くなって、一緒にウチで遊ぶようになりました。

当然、猫が居る事は大家さんに分かってしまいました。
いつ注意されるかしら・・・とヒヤヒヤしながらの暮らしが続きました。
でも、なんてこともなく日々は過ぎていきました。
「よかった・・・やっぱり猫好きの大家さん、気持を分かってくれたんだわ・・」
と一安心して、家族5人の暮らしは続くはず・・・でした。


「あなたの所のベランダに猫がきているわよ!」
と、下の階に住んでいらっしゃる方が、息せき切って駆けつけられました。
猫が苦手な方なのか、今にも追い払おうとするような勢いです。

まさか嘘を言うわけにもいかず、「すみません、ウチで飼っています。」というしかありませんでした。

全く外に出る事がなく、家だけで過ごしているユキとクマ。
猫が居る事で、まわりに迷惑をかけないように細心の注意をしてきました。
でも、そんな事は私達の勝手な解釈でしかなく、とうとう管理人さんから注意される事に・・。

「大目に見ていたのですが、他住人の方から、ウチでも飼ってと子供に言われて困っています、というクレームがきています。」
「捨てるか、他に移ってもらうか選択してください・・」と・・。

規約をやぶっているのは私達です。
返す言葉は「すみません。」しかありませんでした。


思春期を迎えた娘、つい厳しく当たってしまう私、夫は出張で家を空けることが多いし、ユキとクマは私達家族にとって、ますます大切な存在になっていました。
特に娘にとっては、かけがえのない、妹、弟みたいなものです。

転校しなくて、通勤に便利、しかもペット可の所を探しました。
幸い近くに見つかりましたが、社宅として会社が出してくれる家賃ではおさまりませんでした。
それでも、これで安心という気持のほうが大きくて、出費がふえた分だけでもと、娘の手が離れた私はパート勤務に付くことにしました。


安泰な暮らしは続きませんでした。
家賃が2万円上がるという通知が届きました。

考えました。
又賃貸を探すか、家を買うか・・・。
実家の家業を手伝う為に一度郷里に帰って、敷地内に現金で離れを建てた私達、手持ちの預金もそれほど多くはありませんでした。
でも、数年間のパート収入はこんな時の為に貯金してあります。

大好きな干し柿の680円を、どうしよう・・ぜいたく品だからまたにしよう・・と考える私ですが、なぜか大きな事はすぐ決めてしまいます。
「家を買おう」と一晩で決めました。
不動産の値がどんどん上がっている時代です。
同じ町内で家を求めるのは無理、また一戸建ても手が出ません。
同じ沿線ならと、現在のマンションに落ち着きました。

その時、郷里の母が私に言いました。
「猫のためにそんな出費をして・・・猫がありがとうって言う・・」と。
早く私達と住みたい、帰ってきて欲しい、と思っている母にとって、私達が家を求めるということは、その時期が遠のくということです。
申し訳ないな~とは思いましたが、その時はそれが一番の方法でした。

ユキとクマが居たから、住まいを移らざるをえませんでした。
でも、ユキとクマが居たからこうして住まいを求めることができました。
世の中捨てたものではありません。

やっと安住の場所を得た、私達家族。
娘は水洗トイレで用足しが出来るように、ユキとクマを躾け直しました。
便座にセットしてあるザルに用足しするユキとクマはほんとに可愛くて、お利口さんでした。
水までは流せませんでしたが・・。

90112眠り猫2

たかが猫、されど猫。
温もり、優しさ、愛おしさ、愛情の機微を娘に教えてくれて、時には娘の怒りや悲しみ寂しさを吸い取ってくれたユキとクマ。

クマは14年、感電したり、オッドアイの猫は短命だと獣医さんに言われたユキは16年、ともに暮らしました。

ありがとう。
ユキ、クマ・・麻紀子はおかげさまで愛情豊かな大人になりましたよ。

これで猫物語は終わりです。
書き進めるうちに、悲しみを閉じ込めていた扉がひらいて、涙が止まらなくなりました。
今は、ブログ仲間の皆さんの、ニャンコやワンちゃんたちに目を細めています。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009.01.12 20:27:51
コメント(22) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: