【獅子の午睡】      ~取り合えず屍越えとけ~

【獅子の午睡】 ~取り合えず屍越えとけ~

PR

×

Category

垂れ流し日記

(408)

独り言。

(2)

三国志大戦プレイ日記

(57)

突発的短編小説

(0)

Comments

ペット総合サイト @ アクセス記録ソフト 無料 楽天 アクセス記録ソフト! <smal…
海のくまさん@ チン型取られちゃったw <small> <a href="http://onaona.mogmog…
ボーボー侍@ 脇コキって言うねんな(爆笑) 前に言うてた奥さんな、オレのズボン脱が…
リナ@ 今日は苺ぱんちゅ <small> <a href="http://kuri.backblac…
通な俺@ 愛 液ごちそうたまでしたw <small> <a href="http://hiru.kamerock…

Archives

2026.08
2026.07
2026.06
2026.05
2026.04

Profile

-銀獅子-

-銀獅子-

Keyword Search

▼キーワード検索

2007.07.30
XML
カテゴリ: 垂れ流し日記
「いやぁ、それにしても熱いねぇ。ところでお兄さんも混みあわない盆前に墓参りを済ませようって口ですかな?いや何、昨日乗せた方がそういう人でしてね、世の中には賢い人もいるもんだって話したばっかなんですよ」

たまたま乗ったタクシーの運転主は感じのいい笑顔で話しかけてきた。

「いや、盆にあいつが帰ってくる前に墓周りを綺麗にしておいてやろうとおもったんですよ」

「あら、律儀なもんですねぇ。ご家族の方で?」

「いえ、恋人です」

運転主はそうでしたか、と言って口を閉じた。

「いやね、私も家内を早くに亡くしてましてねぇ。いやはや、今年は墓参りぐらいしてやらんといかんですなぁ」

久しぶりの休日に、私は初めて恋人の墓参りに行く決心をした。

あれから不眠不況に近いぐらいに働き詰めた。



葬式は辛うじて出席することが出来た。

棺桶に横たわる恋人の前で人目も憚らず泣きに泣いた。

そして火葬。

ついに私は火葬場に行くことができなかった。

あいつが灰になっていく事がどうしても耐えられなかった。

柔らかな肌が、さらさらの髪が、俺の愛したあいつの全てが焼かれてしまう。

あいつが死んだって事実を突きつけられるようで。

もう会えないって事を思い知らされるようで。

一人部屋に篭って哭いた。

あれから数ヵ月。

ようやく俺はあいつの死を受け入れた。



タクシーを降り暫く歩くと、霊園の一角にあいつの眠る場所を見つけた。

あいつの好きだったオレンジジュースを供え、線香代わりの煙草に火をつけた。

また煙たいって怒られちまうな。

全て受け入れられたと思っていたのに、ここへ来た途端に涙がとめどなく溢れた。

涙が止まるまで暫く其処で目を閉じ、涙と共に溢れそうになる激情を堪えた。



「お盆にまたくるよ」

それだけいって腰をあげると、不意に雨が降り始めた。

空には真っ白な雲が一つだけ浮いていた。

あそこにあいつがいるのかな、と思うと雨に濡れるのもいいように思えた。

タクシーに乗って暫くして雨はやんだ。

どこまでも蒼い空と海を望む其処に、あいつは今眠っている。

あと何十年かしたら俺も側に行けるのかな。

また盆に会いに行こう。

そう思っている。









取り合えず少しはマシになってきました。

別段これから更新再開すると言うわけではありませんが、

あちこち見て周りはさせてもらうと思います。

コメント残したりもするかもしれませんので、気が向いたら相手にしてやってください。

それでは、また何処かで会いましょう(^_^)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.07.30 00:17:15
コメント(2) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


おひさしぶり  
ぽん さん
就(転)職活動中のぽんです

(^・ω・^)  
こっそり覗きに来た。

更新されてた。

良かったと思うと同時に嬉しかった。

ぽんさんに同上。
(2007.08.02 17:10:13)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: