きららん’ｓ　キッチン・テーブル

< 新しい記事

新着記事一覧(全399件)

過去の記事 >

2005年05月27日

心肺蘇生法

(7)

テーマ：子供の病気(2173)

カテゴリ：カテゴリ未分類

心臓マッサージと人工呼吸、と言う方がピンと来るかもしれませんね。

先月、職場の防災訓練の一環として、
消防隊員による訓練用マネキンを使用した心肺蘇生法を
見学し、実習する機会を得ましたので、
きょうの日記はその回想録、といったものです。

そもそも、なぜ心肺蘇生が必要なの？というおハナシをまず…。
ワタシたちの体には酸素が必要であり、
特に、命の中枢である脳には常に酸素が必要です。

空気中の酸素を血液にとり込んでいます。
心臓は体中に血液を送るポンプであり、
酸素を血液にのせて体中に届けるのです。

さて、何かの拍子に心臓と呼吸が止まってしまった場合、
　（消防のＨＰによれば、心疾患、窒息、感電、溺水、外傷、
　　薬物中毒などの原因があるそうです。）
呼吸が止まって１０分、もしくは心臓が止まって３分、
何の処置も受けずに放置されると、死亡率は５０％に登るそうです。

そこで、医療処置を受けるまでの時間、
胸の上から心臓をマッサージし、口から肺に空気を送り込み、
心臓と呼吸が止まってしまっている人の脳に酸素を届けてあげれば

東京消防庁ＨＰ内に手順を解説したページがありますので、
具体的な手技についてはこちらに。

「ＥＲ～救急救命室」などの医療ドラマや映画ではよく見かける処置ですし、
育児書や家庭医学書でもページをさいていると思います。

「ＥＲ」も好きな番組なのですが・・・
消防隊員の演習はリアルでドラマとは全く違いました。

以前読んだ、ＡＥＤ（自動体外式除細動器、日本でもいずれは
　　大勢の人があつまる場所に必ず配置されます）　関連の本で
「心臓マッサージの速度は、♪あんたがたどこさ♪」だとあったのですが、
消防隊員の方のリズムはまさにあんたがたどこさ。
（１分１００回、といわれるよりピンときますよね）

実習タイムで、訓練用マネキンの気道を確保して、
自分の息を吹き込んで人形の胸郭を持ち上げたときにはドキドキしました。
（ちなみに大体ペットボトル１本分の呼気を吹き込むのだそうです）

実習中、隊員の方が兵庫県福知山線の事故のことに触れました。

負傷者の半数は救急車以外（民間の車、トラック、パトカー）で
搬送されたと言うこと。

大規模災害の発生直後、救急隊員や医療スタッフの数が足りない場合に、
周囲にいる一般市民に心肺蘇生の経験があり、隊員を手伝って
応急処置をすれば、助かる命があるということ。
（もちろん家の中で家族に処置をして救命するケースも多いそうです）

消防署では「普通救命講習」という３時間の講習を
定期的に開催しているというので、機会を作って受講し、
万が一のときに後悔しないよう備えたいと考えています。

自分なりにまとめてみましたが、
違っていると思う点などありましたらコメントをお願いします。
また関連のブログを持っている方、是非トラックバックをお願いします。