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うっちゃん1020

うっちゃん1020

2008/10/15
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カテゴリ: 病もろもろ
人間のカラダって、いとも簡単に”ポンコツ”になっちゃうんだなぁ、と。
普通の体にちゃんと戻れるのかどうか、不安な気持ちで過ごした入院生活でした。

そして、この時点でようやく、今までの生活がクレイジーだったことにやっと気がつきました。
週3回終電の、週2回は会社で朝を迎えるとか言ってる場合じゃなかったです。
平均睡眠時間が4時間とか言ってる場合じゃなかったです。
そりゃ倒れるわ。
ストレスの発散と疲労の回復はイコールじゃないことに初めて気がつきました…。


めまいと吐き気は点滴を打っていたら、かなり早い段階で治まりました。
点滴って素晴らしい。


自分はちょっとギリギリだったらしいです。
外科的処置は特になかったのですが、神経再生のためのステロイド剤の大量投与と
帯状疱疹に対しての抗ウイルス剤が治療の中心でした。

プレドニンに関しては色々噂を聞いていたので、大量投与と聞いてかなり不安が。
急にやめてもいけないモノらしく、最初1日150mgからスタートして10日かけて
1日20mgまで落としていきました。

プレドニンは一日3回、しかもきっちり8時間おきの投与。
朝の6時と昼の14時と夜の22時。
点滴が一回終わるのにだいたい1時間くらいかかります。
8時間おきっていうとこの時間割りがベストなのでしょうけれども、
朝の6時から点滴っていうのは結構つらかったです。


落ちるものを投与されました。


これだけの点滴の必要もあり、仕事もできるような状態じゃなかったので、
入院は致し方ないと腹をくくっていたのですが、最後まであきらめきれなかったのが、
翌週から予定していたロシア旅行…。

先週ビザを取りにロシア大使館に行ったのに…。

それ以上に、一緒に行く予定だった千代ちゃん伴ちゃんに、急遽の旅程変更を余儀なくしてしまい。
ホントにごめんなさい。

入院した翌週が誕生日で、みんながお見舞い+お祝いに来てくれたのがとても嬉しかったです。
お花を送っていただいたりと、ホントにありがとうございました。

誕生日を病院で迎えるのは、生まれた時以来だわ、と。
んでもって、奇しくも同じ系列の病院。
一度死んで再度生まれたものと考えようかと思った一日でした。



○点滴のこと
ちなみに点滴も初体験。
採血の注射の針は看護師が刺してもいいのですが、点滴の針は医師しか刺せないことに
なっているらしいです。
点滴の針は注射の針のようになっているかと思ったら、樹脂の管みたいな針だった。
血管の内側に沿って注入できるようになってるんですね。

点滴って、点滴を替えるたびに針の刺し抜きをされるかと思っていたら違うんですね。
一度ルートを確保したら留置針はその後も刺しっぱなし。
でも、点滴が終了すると点滴管の途中が外せるようになってて、短くなった管を
クルクルってまとめてネットでとめると、腕を自由に動かせるようになる。

しかもこの管から、MRIの造影剤は注入できるわ、手術のときの麻酔剤は注入できるわ、
おかげで一回一回注射を打たれなくて済むのだ。

なんて便利。

点滴を外してなくても、キャスター付きの点滴台があれば意外と動き回れることを知る。
ただし、動いているときによくルート内に血液が逆流しました…。
自分の血液の圧力と、点滴の管が自分の血管の外部出入力の延長コードになっていることを
実感するひとときでした。

点滴の前後はルート内に血液が凝固するのを防ぐために、注射みたいな器具で
ひんやりする液体を注入されました(ヘパリンという薬みたいです)。
このときにちょっと気泡が入ってたりして。
点滴を取り替えるときにも管に気泡が入っているときが時々あり、少しだったら問題無いらしい
のですが、静脈に空気を注射すると死んじゃうみたいなことを聞いたことがあったので、
かなり冷や冷やしておりました。

入院中は点滴漬けで、なんだかつくづく「入院したんだなあ」という実感をもたらすモノでした。
ただ、これが足枷になってベッドの上に居ざるを得なく、うろうろ歩き回ったりせずに
安静に徹せたのは、結果良かったのだなぁ、と。

点滴サマサマでした。


○他の診療科の受診や検査待ち
他の診察科の受診も、先生や看護士さんにちょっと具合が悪いと言うだけで、
簡単に割込みで受診させてもらえる。
しかも病室で待っていれば呼びに来てくれるし。
検査も同じように病室で待っていれば呼びに来てくれるので、入院してるとホントに便利。
MRIの検査のとき、当初は朝の9時過ぎから検査のはずが、結局14時過ぎになったんだけど、
通院で待合で待ってたら、そんなに待ちきれなかったよな、と。
ベッドで寝てても呼びに来てくれるので、とても助かりましたわ。


○看護士さん
この病院の看護師さん。
とにかく可愛くて美人さんたちで優しい方々ぞろい♪
なんだろ、サービス業と間違えてしまうほどでした。
しかも、病室が少ない=入院患者数が少ない割りに看護士さんの数が多くて、
一人ひとりをこまやかに親身に見てくださる。
検温の回数も一日5回くらい来るし。
かといって過剰じゃないし。

本好きの看護師さんとはかなり話が弾んで、興味深い話を色々聞けて楽しかったです♪
※「チームバチスタの栄光」・隣の病院の窓の向こう・救命救急についてなどなど


○病院食
美味しかったです。
普通に。
濃い味も好きですが、薄味も好きなので。
薄味を補うべく、出汁を濃いめに引いていたり、アクセントをつけるために紫蘇とか
ちょっと香りの高いものを混ぜてみたり、柑橘系で酸味をつけてみたり。
退院したら自分でも試してみたい工夫が随所に。
基本的に病院で出される食事も治療の一環と考えているので、あまり文句はなく。
美味しかったし。
だいたい残さずに美味しくいただいておりました。
※朝ごはん備忘録:おかずの少なさのコツは、自作でサンドウィッチ。

驚くべくは厳密なカロリーコントロール。
一日だいたい1800kcalのエネルギー量で、特に間食などはしなかったせいか、
入院中、100gも体重が変動しなかった。
びっくり。
全く運動とかせず寝てるだけで、あとは食べてるだけなのにっ。
ヒレカツとかも献立にあったのにっ。
カロリー計算恐るべし。
メモして、今後の参考にすることにしました(もちろん、守れてませんが(^^ゞ)

お粥に開眼しました。
家で作るときはご飯から作ることが多いのですが、おそらく病院ではお米から作っているものと。
お米から作るせいか、お水がいいのか、作り方が上手なのか。
なんともいえないお米の甘味がして、とても美味しいお粥でした。
家に帰ったら、土鍋でお米から炊いてみよう(→炊いてみました。激ウマでした)。


○屋上と地下売店
病院内で唯一の散歩コース。
屋上からは見慣れた母校やら町並みが見えて、外を歩けなくても”慣れた街”にいるんだなという
安心感がありました。
見晴らしがいいというわけじゃなかったけど、夜の東京タワーがとてもきれいだった。

地下売店には、毎朝点滴をガラガラと押しながら日経新聞と「一日分の野菜」を買いに行くのが
日課になっていました。
病院内を探検するほどの気力と体力もなく、でもちょっと病室から出歩きたいときに
ちょうどいいお散歩コースでした。
ちなみ体力がどれくらい落ちていたかというと、階段を一階分降りただけでも、
足がガタガタして頭がくらくらするような状態でした。


○睡眠導入剤
これも初体験。
22時から最後の点滴をするせいか、寝ようとすると心音がやけに響いてどうもうまく眠れず。
母親は、プレドニンの副作用じゃないかとも言っていましたが。
普段ものすごく寝つきが良い分、寝付けないことにひどくストレスを感じまして。
看護士さんに相談したら、ものすごく簡単に処方してくれました。
いただいたのは「アモバン」というお薬。

うーん、不思議な感覚。
睡眠導入にもいろいろバリエーションがあるんだなーと。
ものすごくダウナーに入って、自分とベッドが溶け合ったように感じて眠る時もあれば、
カラダがふわふわ浮いてきてそのままスーッと眠ってしまうときもありました。
ただし余計な雑念が入ると、バッドトリップになってしまうこともあり。

いずれにせよ効きが良過ぎるようで、翌日の夕方くらいまで残ってました。
でも、日中になんだかぽやんとしてる感覚は、かなり緩い感じで良かったかな。
ジャンキーになりかけました(笑)。


○入院準備と身の回りの物
着の身着のままでの入院となり、倒れて指示もできなかったのに、母親が持ってきてくれた
入院準備はとにかく的確なものばかりでした。
足りないものもなかったし、逆に使わなかったものもなかったし。
しかも随所で「あ、これ持ってきて欲しかったんだよね」と思うことがしばしば。
すごいなー、と。


○病室
一軒目の病院は、昔からの建物でちょっと手狭なので病室がとても少ない。
入院なんて1カ月待ちとからしいのですが、ベッドを押さえていただきホントにありがとうございました。
最初は耳鼻科患者用の部屋が空いてなくて同じフロアの眼科の患者さんの部屋にいたのですが、
2・3日したら耳鼻科の部屋が空いたとのことで移していただきました。
6人部屋でしたが、移動後は窓際だったし同室の患者さんもちょうど良い距離感の方々だったので
わりと快適でした。

耳鼻科の患者さんは中・長期の入院の人が多くて、いっぱいな時はベッドがなかなか空きませんが
一度空くと、次に入ってくる人がしばらく来なくてベッドが空きっぱなしになったりしてました。

眼科はとにかくローテーションが早かったです。
週に2回の手術日があって、それに向けてその前日に入院して、5日間の入院期間でみな退院していく。
病床もいつも満室の状態。
ただ、自分の入院期間中に地方で眼科の学会があってそれに先生方が参加されるらしく、
手術の予定を入れない週があったので、その時は眼科のお部屋もガラガラで静かなもんでした。


○婦美さん語録
耳鼻科の病棟で、3か月くらい入院されてた90歳近いおばあさま。
一晩しかご一緒しなかったけど、看護婦さんとの会話の端々に婦道についての含蓄のあるお言葉が。
「旦那を朝送り出すときと、夜出迎えるときはかならず薄化粧で。」
「肌をそのまま見せるのは失礼なこと」
「男より出来ちゃダメ。ときには甘えなくちゃ。でも母親になっちゃダメよ」
「旦那にムカついても言いたいことはぐっとこらえて。当たりたかったら枕に当たれ」
「でもね、それでも男の人は男の人ってだけで偉いのよ」

○火消しの鐘?
この病院の病棟には、各階のナースステーションの前の天井に小さな鐘が吊り下げられてる。
なぜ?
誰か理由をご存知の方教えてください。


<画像>
上:点滴三昧。左腕にやったり右腕にやったり。
  できれば利き腕じゃないほうにやってもらったほうがいいです。
  最初は左でしたが、ベッドを移動したときにルートが曲がって点滴が入らなくなって
  しまったため、途中から右に刺し直しが入りました。
下:お見舞い花。和みました。ほんとにありがとうございます。





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Last updated  2009/01/03 06:04:01 PM
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