蝶々結び

もう、さみしくはないよ




粉々になって、崩れ落ちて、

もう起き上がれないくらいの痛みを負って


眠れぬ夜に、枕をぬらして

明けぬ朝に、雨を降らして

全てを閉ざしてしまったきみ。





誰か



腕の中で、なにもかも埋めるように

無償のぬくもりで、だきしめてあげて。


太陽を忘れたフリしたあの子に

もう一度、あたたかいものを教えてあげて。




崩れたものは、もう二度と同じようにはならないよ。

きみは、崩れてしまった砂のお城にしがみついて

「いきたくない。いきたくない」

と泣いている、女の子。


ちいさな、ちいさな女の子。



こころは
まだ、あの頃のまま。



だから、誰かあの子に

あたたかいものをあげてください。



雪降る、冬の日、震えるあの子に


どこかで買った「あたたかいココア」飲むように



あの子のすべてに、

あたたかいものを染み渡らせてあげてください。



「春は、きますよ」と


もう、さみしくは、ないよ

と。





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