Crimson Air

Crimson Air

第二章第四部


第二章第四部
「それにしても大変だったね~~」
「そうだな・・・」
疲れた・・・それが僕の心の叫びだった・・・
「和兄疲れた?」
「だいぶ・・・」
「変な人も出てきちゃったしね~~」
「あいつはうちのクラスの友達だよ・・・」
「・・・・マジ!!!」
「まじ・・・」
あいつは舞乃 昭吾・・・僕の友達で親友でもある・・・昭吾はあまりこっちの戦いに巻き込みたくなかったが・・・
「ところでさっきっから誰かに呼ばれているような・・・」
「え・・・?」
そのとき遠くから・・・
「和はっけ~~~~~~~~~~~~~~ん」
とかなり明るく大きな声が響いてきた
「雀先輩?」
周りを見渡したが先輩の姿は見えない・・・と思った瞬間
「突撃~~~~~~~」
と上から先輩が落ちてきた・・・・
「って、えぇ~~~~~」
どす~~~~~~~~~~~~~~ん
という音とともに僕の上に雀先輩が落ちてきた
「先輩・・・飛行魔術解いていきなり落ちてこないでくださいよ~~~」
「ごめんごめん、痛かった?」
「かなり・・・」
「あちゃ~~~雀失敗~~~~」
「ほんとにもうやめてくださいよ・・・」
「は~~~い、っとやっほ未来ちゃん」
「こんにちはです、雀先輩」
と前にお辞儀をした瞬間・・・未来の頭に猫が乗りかかった
「はやややゃゃゃゃ~~~~」
ぽてん、としりもちをついた・・・
「ご主人、お迎えにまいりましたです!!!」
いきなり猫がしゃべりだした・・・
「マリアか・・・」
「はい♪」
「マ~~~~~リ~~~~~ア~~~~~~!!!」
「ほえ?」
「あんたいきなり背中に乗らないでって言ってるでしょうが~~~」
「はにゃにゃにゃにゃにゃ~~~~」
マリアが振り回されている・・・・少し笑ってしまう
「あの、和・・・その猫は?」
「あぁ、先輩は会うの初めてでしたね。彼女は僕の使え魔のマリアです」
「ってことは悪魔なの?」
「そうですね、でも心配しないでください、だいぶなついてますから。」
「そう・・・で、人型になるといくつぐらいなの?」
「そうですね~~。いろいろな年齢になれますが・・・大体は人間で言う7歳ぐらいでしょうか」
「へぇ~~結構小さいのね」
「そうですね。そろそろやめてあげな未来」
「はぁはぁはぁ」
未来がかなり疲れていた、マリアは・・・・目を回している
「しゅ、しゅみましぇんでした。未来しゃま~~~」
「だ、大丈夫か二人とも」
『だ、大丈夫で~~~~す』
かなりふらふらとしている。なにげに二人は気が合っている
「こ、今度からは気をつけてよね、マリア」
「わ、わかりました」
「それにしても面白い使え魔さんね~~」
「あの、どちらさまでしょうか?」
「あぁ、こっちは僕達の先輩で雀先輩って言うんだ」
「はじめまして、雀です。よろしくね、マリアちゃん」
と、マリアが人型に転身した
「はじめまして、マリアと申します。よろしくお願いします雀様」
「様だなんて、雀で良いよ」
「いえ、そんな失礼なことは・・・」
「私は気にしないんだけど」
「では、よろしくお願いします。雀さん」
「ま、合格かな。よろしくね」
どうやら気があったようだ
「ほんとにかわいいわね~~~マリアちゃん」
「い、いえ、そ、そんなことは・・・」
「まぁ、謙遜しちゃって」
「・・・先輩、そろそろ帰りませんか?」
「あら、もうこんな時間・・・そうね。帰りましょ」
「それじゃあレッツゴー」
未来が復活した・・・
そして雀先輩を家まで送っていき三人でいえまで帰った・・・
「おかえり」
「ただいま、父さん」
「ただいま、お父さん」
「ただいま戻りました、魔王様」
「マリア、お迎えご苦労様」
「い、いえ。当然のことをしたまでです!!!」
「そうかい。さ、みんなもうご飯だよ」
『は~~~い』
今日の昼食はエビフライに海鮮サラダ・・・かなり洋風だった
「ほんと父さんは料理好きだね」
「昔からの趣味だったからね~~」
「昔ってどれぐらいのときから?」
「魔王になる前からかな~~」
「・・・マジ!!!」
「あぁ、母さんに気に入ってもらいたかったしね~~~」
「父さん・・・母さんといつ知り合ったの?」
「う~~~ん、母さんが15のときだったかな~」
「早!!!、どうして知り合ったの?」
未来がつずけて質問した。
「いやぁ~~~悪魔退治しに人間界に行ってたらいきなり襲われてる人がいたから助けたんだよ」
「もしかして、それが母さんだったの?」
「あぁ、一目ぼれだった」
『・・・・・・・・・・・・・』
二人で沈黙した
「その後、なぜかよくその人と会うことがあって、母さんが18のとき告白したんだ・・・」
「な、なんかすごいな~~~」
「ほ、ほんとに」
なんだか今夜はものすごい話を聞かされた気がする・・・その後も少し父さんの昔話は続いていた・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「おっともうこんな時間か、早く風呂に入ってきなさい」
「は~~~い」
未来が走っていった・・・
「和輝も未来があがったら早くはいってきなさい」
「はいはい」
そして風呂に入って眠りに落ちた・・・明日は土曜日だ・・・・・・
            第二章第四部完












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