医師の判断で、ビタミンC欠乏症とは関係なく、カゼやアレルギー、あるいは動脈硬化やガンなどに処方されることがあるかもしれません。これらには、多少の効果は期待できても、有効性の裏付けが十分とはいえません。 カゼとビタミンCに関する30ほどの臨床研究をまとめた報告があります(Vitamin C for the common cold)。これによると、ふだんからビタミンCを飲んでいてもカゼの予防にはならないということです。ただ、ばらつきがあるものの、カゼのひき始めに1g以上の大量のビタミンCをとると、平均0.5日ほど早く治る可能性があるとしています。