2004/03/18
XML
カテゴリ: 海外小説感想
 トルコとの戦争中、戦場で砲弾に吹っ飛ばされた子爵が、たまたま身体の半分だけ無事残り、戦争に行く前とは打って変わって邪悪な領主として故郷の領民を無茶な理由でいっぱい処刑したりして恐れさせる。しばらくすると、たまたま生き残っていたもう半分が、善意の固まりみたいな聖人となって戻ってくる。そんな相反するする二人の心温まるラブストーリー。最後の方嘘。



「火薬が不足しているのです」クルツィオが説明した。「しかし先頭がおこなわれた付近の土には火薬がたくさん混じっているので、その気になりさえすれば、まだまだ弾丸がつくれないことはありません」


 それぞれ半分の主張がはっきりと書いてある長セリフがあるが、それを写すと本を読む必要もなくなる。極端な悪行も善行もどちらも迷惑だ、そういう話。ああそういえば、子爵の乳母が、悪半(悪い方の半分のこと)と善半(善い方の半分のこと)の行いを区別せず、善半を叱りとばすところが面白かった。
 大相撲大阪場所が始まった。グルジア出身力士の黒海、私はあれを女だと思っている。


晶文社 1997年 単行本





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2004/03/19 02:58:58 AM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Comments

nobclound@ Vonegollugs &lt;a href= <small> <a href="http://hea…
Wealpismitiep@ adjurponord &lt;a href= <small> <a href="http://ach…
Idiopebib@ touchuserssox used to deliver to an average man. But …
HamyJamefam@ Test Add your comments Your name and &lt;a href=&quot; <small>…
maigrarkBoask@ diblelorNob KOVAL ! why do you only respond to peop…

Profile

村野孝二(コチ)

村野孝二(コチ)

Keyword Search

▼キーワード検索

Archives

2025/11
2025/10
2025/09
2025/08
2025/07

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: