パステルカラーがかわいいこの本は、サンフランシスコのケーブルカー「メーベル」が主人公。 (管理人のハンドル名は、ここから…) サンフランシスコの急な坂道を登ったり下ったりするのに、ケーブルカーは大きな力を発揮!でも文明の進歩と共に、時代遅れであると思う人も。 排気ガスを撒き散らして走るバスのBig Billには「おまえなんか、のろくて、古くて、不経済!」と意地悪な言葉を投げかけられ、しょんぼりするメーベル。市議会で廃止が決まったと言われ…。 でも、たくさんの人々が廃止に反対の署名をし、"SAVE THE CABLE CARS"というバナーを掲げてデモ行進!とうとう廃止か否かは投票で決着! おかげで、今でもサンフランシスコに行けば、楽しそうにケーブルカーに乗る人々の笑顔を見ることができるし、チンチン(Ting, Ting!)という可愛い鐘の音を聴くこともできます。 この本は、人々の力を集めれば世の中の動きを変えることもできる、と将来の大人である子どもたちを勇気づけるメッセージを送ってくれています。 "Maybelle the Cable Car" by Virginia Lee Burton: Houghton Mifflin 『ちいさいケーブルカーのメーベル』バージニア・リー・バートン作 かつらゆうこ・いしいももこ訳 ペンギン社