2006年06月11日
カテゴリ： 勉強：倫理
肖像画にプラトンと並ぶものが多いせいか、彼にはおじさんよりお兄さんが似合う。
・アリストテレス
プラトンの弟子、師匠の理想主義に反して、経験主義、現実主義を唱えた兄ちゃんです。
マケドニアに生まれ、１７歳でプラトンのアカデメイア学園に入門、プラトンが死ぬまでの間先生としても教え、
プラトンの死後、アレクサンドロス大王の家庭教師をやり、
『学問に王道無し』の言葉は有名っすよね。
さてと。
前回やったとおり、プラトンは『イデア』を唱えましたね。
どういうものかといえば
事物の本質(目に見える面前の美等)はイデア界にある本質から分け出でたものですよ。
ってことです。
一方、アリストテレスの場合、『 エイドス 』を唱えました。
簡潔に言えば「感覚で捉えられることができるもの自体が本質である」と。
『イデア』との違いはといえば、その本質や概念というものが
「プラトンの言うとおり『イデア界』に在する」のか
はたまた
「アリストテレスの言うように眼前の事物『 ヒュレー
という違いのみで、結局論点は同じなんですよね。違いはおおきけれど。
同様に、
プラトンが『本質＝イデア』はイデア界に存在し、個々にはないと述べたの対し、
アリストテレスは『素材＝ヒュレー』と一体となった形のみでしか『本質＝エイドス』は存在しないとした。
(このエイドスがヒュレーと結びついた状態を『 現実態
そして、この現実態になりえるヒュレーを『 可能態 』――ってそのままやねｗ)
師匠否定しちゃってますｗ
＋して。
アリストテレスの研究は天文学、気象学、動物学、植物学まで多岐にわたり、
火・水・土・空気を基本的な４元素として考えました。
ここはデモクリトスらの影響ですかね。唯物史観にも繋がるのでやはり師匠否定ｗ
宇宙はエーテルという物質にに満ちているとし、地球の周りの天球上を天体が回る天動説を唱えました。
さらにこの天球の外に世界全体の『第一動者』が存在するとした。
(コレは後中世のトマス・アクィナスらによってキリスト教のお話に用いられるわけです。
『第一動者＝神』ってわけですね。だからカトリックは天動説を主張したわけです)
これに関しても実は、
ピュタゴラス学派の影響を受けたプラトンの地動説に反してるわけですね。
師匠否定二つ目ｗ
コレに関しては、プラトンもといピュタゴラスのほうが正しかったわけですがね。
さてはて、話は戻ります。
このアリストテレスにおける『エイドス』の主張によって、
『正しいこと』は『大衆の正しいと思うこと』を離れては存在しないということになり、
プロタゴラスの『人間が万物の尺度』ということばを扱い、道徳の多様性を認め、
プラトンらが否定した『自己の利益を追求して生きる』というソフィストらをも肯定したこととなったわけです。
さらには
プラトンらが『正しい知を得れば人は正しい徳を行うようになる』と主張したのに対し、
『知ってるだけでは無理、繰り返し続けなければ』と経験論を用いた。
『わかっちゃいるけどやめられないっ』と、酒タバコをやめない様子を見ればあてはまる気がしますよね。
すなわち、プラトンらが述べた『真理を認識する知恵』に加え、過度と不足の両極端を避ける『 中庸 』を『 知性的徳 』とし、
習慣、経験によって身につく『 倫理的徳 』が必要だと述べたわけです。
その『中庸』というのは、
臆病と乱暴の中庸が勇気だったり、
禁欲と放恣との中庸が節制であったり、前述の通り中間点のほどよい程度ってことだね。
このうち、ポリス秩序には『 友愛 』と『 正義 』が必要だよん。って述べたわけですね。
さてはて。後はゼノンとエピクロスでギリシア人哲学は終わりっす。
ぁぁーかったるい（´Д｀；
簡略してすんませんorz
参考文献
http://www.ne.jp/asahi/village/good/aristoteles.html
http://ibuki.ha.shotoku.ac.jp/school/science/physics/phys05.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%86%E3%83%AC%E3%82%B9
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%82%B9
・アリストテレス
プラトンの弟子、師匠の理想主義に反して、経験主義、現実主義を唱えた兄ちゃんです。
マケドニアに生まれ、１７歳でプラトンのアカデメイア学園に入門、プラトンが死ぬまでの間先生としても教え、
プラトンの死後、アレクサンドロス大王の家庭教師をやり、
『学問に王道無し』の言葉は有名っすよね。
さてと。
前回やったとおり、プラトンは『イデア』を唱えましたね。
どういうものかといえば
事物の本質(目に見える面前の美等)はイデア界にある本質から分け出でたものですよ。
ってことです。
一方、アリストテレスの場合、『 エイドス 』を唱えました。
簡潔に言えば「感覚で捉えられることができるもの自体が本質である」と。
『イデア』との違いはといえば、その本質や概念というものが
「プラトンの言うとおり『イデア界』に在する」のか
はたまた
「アリストテレスの言うように眼前の事物『 ヒュレー
という違いのみで、結局論点は同じなんですよね。違いはおおきけれど。
同様に、
プラトンが『本質＝イデア』はイデア界に存在し、個々にはないと述べたの対し、
アリストテレスは『素材＝ヒュレー』と一体となった形のみでしか『本質＝エイドス』は存在しないとした。
(このエイドスがヒュレーと結びついた状態を『 現実態
そして、この現実態になりえるヒュレーを『 可能態 』――ってそのままやねｗ)
師匠否定しちゃってますｗ
＋して。
アリストテレスの研究は天文学、気象学、動物学、植物学まで多岐にわたり、
火・水・土・空気を基本的な４元素として考えました。
ここはデモクリトスらの影響ですかね。唯物史観にも繋がるのでやはり師匠否定ｗ
宇宙はエーテルという物質にに満ちているとし、地球の周りの天球上を天体が回る天動説を唱えました。
さらにこの天球の外に世界全体の『第一動者』が存在するとした。
(コレは後中世のトマス・アクィナスらによってキリスト教のお話に用いられるわけです。
『第一動者＝神』ってわけですね。だからカトリックは天動説を主張したわけです)
これに関しても実は、
ピュタゴラス学派の影響を受けたプラトンの地動説に反してるわけですね。
師匠否定二つ目ｗ
コレに関しては、プラトンもといピュタゴラスのほうが正しかったわけですがね。
さてはて、話は戻ります。
このアリストテレスにおける『エイドス』の主張によって、
『正しいこと』は『大衆の正しいと思うこと』を離れては存在しないということになり、
プロタゴラスの『人間が万物の尺度』ということばを扱い、道徳の多様性を認め、
プラトンらが否定した『自己の利益を追求して生きる』というソフィストらをも肯定したこととなったわけです。
さらには
プラトンらが『正しい知を得れば人は正しい徳を行うようになる』と主張したのに対し、
『知ってるだけでは無理、繰り返し続けなければ』と経験論を用いた。
『わかっちゃいるけどやめられないっ』と、酒タバコをやめない様子を見ればあてはまる気がしますよね。
すなわち、プラトンらが述べた『真理を認識する知恵』に加え、過度と不足の両極端を避ける『 中庸 』を『 知性的徳 』とし、
習慣、経験によって身につく『 倫理的徳 』が必要だと述べたわけです。
その『中庸』というのは、
臆病と乱暴の中庸が勇気だったり、
禁欲と放恣との中庸が節制であったり、前述の通り中間点のほどよい程度ってことだね。
このうち、ポリス秩序には『 友愛 』と『 正義 』が必要だよん。って述べたわけですね。
さてはて。後はゼノンとエピクロスでギリシア人哲学は終わりっす。
ぁぁーかったるい（´Д｀；
簡略してすんませんorz
参考文献
http://www.ne.jp/asahi/village/good/aristoteles.html
http://ibuki.ha.shotoku.ac.jp/school/science/physics/phys05.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%86%E3%83%AC%E3%82%B9
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%82%B9
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