総てを取り巻くものへ



君の体を見ると少し小さくて 思ったよりも大きくて

君の目を長く見つめていると胸が詰まるんだよ?

だから自分から目を反らしてしまって

そんな君に会えたことがとても嬉しかった

きっとこれからも嬉しいんだと思う

きっときっときっと嬉しいはず

寂しくなったらすぐにでも会いたい

寂しくて泪が溢れたとして

『こんなに寂しいんだよ』って言ってやりたくても

君に会いに行くまでには泪も枯れて

自分自身も疲れ果ててる

なんて言う程距離はないけど

君は遠い。

いつでも自由に会いたい

きっと自由に会えるとしたら少しくらい会えなくたって

きっと平気なんだと思う

ただ離れていると毎日でも会いたいと思う

いつの日かそんな日がくればいいと思う

きっとこれからも思うんだと思う

きっときっときっとこれからも思い続けていく

儚いメロディと共に浮かぶ君の笑顔・声・髪

全てを僕のものにしたくて

なぜか空回り

ある人はこう言った

『離れていれば、会った時すごい嬉しい』って

そんなの要らない 

そんなの分かってる

毎日会ったって僕はとても嬉しいのに

とてもとてもとても君を想っているから

だからやっぱり空回り

別れ際君の肩をそっと抱いて

そっと引き寄せて

そっと口元にキスをした

周りの目も気にならなくて

自分だけの世界だった

君の世界でもあった

きっと2人の世界だった

きっときっときっと2人だけの世界だった

これからも2人だけの世界は続いていく

きっと終わりなんかはなくて

きっときっときっと途切れない

そんなことを願いつつも

僕はつよがり


見送る君 落ちる雷 降りしきる雨の中

一人で帰れるだろうかと心配した

君が心配だった

傘も持ってない君が心配で

雨が止むまで一緒にいたかった

雨は止まないで欲しいと願った

雷鳴は別れの時を告げていた

きっとカウントダウンだったのかとも思う

後ろ姿ずっと見つめて

君は改札を通った

一度も振り向かずに

髪が少し乱れていた

直してあげればよかった

直してあげるからこっちにおいでと言いたかった

それすら言えない僕はつよがりだ 弱虫だ

僕だって家に帰ってやろうと思った

新幹線に乗り込んで横浜まで

電車の中は人がたくさんいて

座ることは出来なかった

君が隣にいればどんなに楽だろうか

どんなに気持ちが和らぐだろうか

こんなにも想ってるなんて僕は君思いだと思う

『また会える。すぐ会える。今度は私が行くから』

その言葉を信じて僕は寂しくなかった

しばらくして人混みはなくなり椅子に座る

窓の外は真っ暗なはずなのに閃光が走っていた

こんなにも君から離れているのに雨はまだ降っていた

おもむろにかばんからMDを取り出し聴いた

ピンクの可愛いそれは

聴いてまもなく涙を誘った

涙を誘い、涙を強め、君を想い、涙は流れた


君にまた会える。すぐに会える。

信じてる。

そんな深く考えることでもない。

すぐに会える。

必要最低限の空回りで済むようにしたい。

ただ昨日も空回り。

君は僕よりも少し大人、そしてこども。

僕は君よりも少し子供、そしてこども。


涙を流す度に君を想う事実は変えられない。

桃の花びらなんて洒落たものはないけれど

かけがえのない君へと送る言葉ならいくらでもある。

何よりも僕を優先してほしい。

何よりも僕を愛してほしい。


昨日君にあげた海老

僕も連れ去ってほしかったな。


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