この視点の日々

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短編1 燃料電池物語_序章

短編1 燃料電池物語 序章


―こんな結果になったのはいつの事からだったのか・・・
「Fuel Cell」・・・「燃料電池」とは実に奇異なものであった。
奇異ゆえ、また、悪用されることを帝國は恐れ、研究した科学者たちは消される運命にあるのであった。
彼の父もまたその例に漏れず帝國に消されてしまった。
はじめはほんの父への復讐だったのかもしれない。彼も燃料電池の真実を見極めてやりたかったのだ。

しかし、極秘研究をするうちに彼は知ってしまったのだ。

―誰にも語られる事のなかった―真実―を・・・



「あとすこしで、燃料電池が我らのものになります。」
暗闇で二人の男が話し合っている。
「燃料電池さえあれば・・・我々の理想郷―我々が望むミライを創造するのに大きな一歩です。」
「そういうことは実際に理想郷を作ってから言うのだな。」
「しかし・・・もう邪魔する人間は全て排除しました。」
一人はやれやれといった感じで席を離れた。
「成功する前から成功した後を考えるのは愚の骨頂だ。」
―まだ敵はいるぞ。少なくとも一人はと言って男は部屋を出て行った。

太古から人はエネルギーを自分らに代わり仕事の要因に出来ることを知っていた。
エネルギーは産業革命時に化石燃料を使用開始してから異常な速度で増えていき、当時は無限などと言われていた「仕事の要因」はあっという間に底をつくことになった。
地球も終わりかと思われたころにふと発表された「燃料電池」の存在。少量の化石燃料からもたらされるエネルギーが「水素・酸素」だけで代用できるという、まさに「新しいエネルギー革命」であった。
このことに帝國は当初から気づいており、悪用への恐怖から「特種危険物」として「建前の規制」を行った。
研究は「帝國研究部」のみに限定され、一般の企業は研究どころか、存在すら知らない人間も多かった。

「これさえあれば世界は我が物になる」
総帥は口癖でいつもそう呟いていた。
所詮「燃料電池」も戦争の道具なのだ。

どんな企業でもさすがに帝國相手では研究をするにも出来ない。
いつの間にか「都市伝説」として巷で風化するに至った。


―しかし、彼だけは違った。
自分のため、そして帝國に殺された父のために・・・・




あとがき

部で「燃料電池」について研究している友達を応援するため(半ば嫌がらせ) 想像力だけをフル活用して ファンタジーものを作りました。


ちなみに「帝国」ではなく「帝 國 」であることに特に意味はありません_| ̄|○その場のノリってやつです_| ̄|○

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