一番最初に心療内科にかかったとき

息子さんは（塾に通い始めた）１０歳のころからきっと「我慢」してたんですね。
と、いうことは、４年、彼はがんばってきたんです。
だから、倍の時間かかるかもしれないね。

ということは、８年・・・
彼がまた再び元気に社会に出かけてゆけるようになるまで、８年・・・・・

当時は暗澹たる気持ちになりましたが
振り返ってみると、そうなのかな、そうだったのかな、と思います。

もちろん、高校に上がる年齢にはとりあえず、「高校」という社会に復帰しました。

「動き始めてからが大変」というのは我々の世界の常套句でありますが
まあ、それはそうですよね。
学校復帰が「ゴール」ではない。
そして「学校に戻りさえすればきっと大丈夫」というようなことでもない。

だって、そもそも、いけなくなるほど傷ついていたんですものね。

土台が何とか整い始めた。
また再びお外でやっていけるかもしれない。そしてできたらやって行きたい。
当人だってそう思っているんですよね。

だけど、いかんせん、回復途上なものだから
不安といままでの価値観と、こうあらねば、で凝り固まっている。まだまだがんじがらめの部分がある。
ちょっとした行き違いで消耗する。

周りは「またか」「なんで」「裏切られた」と
期待が大きいほど、そうおもうかもしれないけど
周りよりも当人のほうがそりゃダメージは大きいはず。

学校復帰した子どもいるおかあさんたちは
みんなきっとおっしゃるでしょう。

だけど、その時間もそのぐちゃぐちゃの、動き始めてからの
葛藤や吐き出しや、愚痴や、いろいろな聞きたくない言動や
理解不能な行動。

それはきっと自分で自分の軸をきちっと拵えるために必要な作業なんでしょうから。

聞きたくなくても、とめたくても、いいたくても
やはりそこはくっとこらえて

「いつもとかわらないおかあさん」でいたいですね。

息子はいまだにいろんなことに一喜一憂。
上がったり下がったりのジェットコースターですが。

「いまはそう思ってるのねえ」
「そう感じちゃういまなのねえ」と

ただただ、重くなく軽くなく、受け止める・・・・

ナレマスヨ・笑

イメージしてみてください。

因幡のしろうさぎ、なんですから。
ちょっとした刺激がいたくてたまらん。

そのうち剛毛が生えてくるんでしょう。きっと。おそらく。たぶん。
そこ、信じたいですね。

なんでおれはこうなんだろう。
どうしてこんなに感情がうごいちゃんだろう。

ちょっと前にむすこがそういったので

そりゃまあ、あんたいま因幡のしろうさぎだから。
赤剥けだから、そりゃ痛かろうよ、といったことがあります。
息子は笑いました・笑

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