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2009.10.04

11年前の今頃、
お母さんは日赤に向かおうとしていました。

4日22時、寝る前に歯磨きをしていたら
上の方に視線を感じました。

真っ白いクロスの天井に
１ｍ程の大きさの赤ちゃんの顔が茶色っぽい
シミのように浮かび笑っていました。
それが消えたかと思ったら

お婆さんの顔が。

そのお婆さんもすぐに消え、
また元の位置にさっきの赤ちゃんが違った表情で現れ、
そのすぐ後にまたお婆さんが・・・。

大人になった頃からは
ぱったり無くなっていた不思議体験・・・。
夢でも何でもなく、
はっきりとお母さんは見たのです。

(あっ！きっと赤ちゃんが生まれるんだ！)
お母さんは確信しました。
２２時でちょっと早いかなと思ったけれども、

夜中も寝ていられないのを
お兄ちゃんで経験しているから、
お父さんに
「今夜きっと生まれるから寝るね。」
と声をかけて布団に入りました。

３時間後の５日１時頃
ちょっと陣痛を感じて
お父さんに、
「赤ちゃんが生まれるから病院に行く。」
と伝えました。

何だかお母さんは何かに守られている感じがして、
すごくリラックスしていました。
心の中で、
(おいで。早く会いたいよ。)
とあなたに心で話し掛けながら産みました。

あなたは赤ちゃんの時から
いつもご機嫌でにこにこしていました。
眠る前にもぐずぐずしないで
すーっと天使のようにやさしい顔で
いつの間にか寝ていました。

時々、笑顔のあなたを見ていると
あの時の天井の赤ちゃんはあなただったの？と
思えました。

話は出来なくても、お母さんとは
しっかり繋がっているんだって思いました。

お父さんは朝早くて真夜中に帰ってくるから、
慣れない土地で２人の子供達を育てるのは
大変かなって思った時もあったけれども、
お母さんは毎日あなた達の笑顔を見て、
ぎゅっと抱いて、膝にのせて・・・。
こんなに幸せなことはないって思いました。

どんなことがあっても、
お母さんのあなた達に対する気持ちは
変わらないのです。
あなた達がどう思おうと大切に思う気持ちに
変わりは無いのです。

満月の夜にあなたを思いながら
静かに眠ります。

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