光の広場

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気がついたら・・・。



昔から若い頃から生理不順ではあったけど、結婚したら直ぐに子供に恵まれると思っていたのに、子供が授かるという事がそんなに難しいとは思わなかった。ずっと不妊症治療もやってきたが、過度の不妊治療により、自律神経失調症に陥り、続ける事が出来なくなり暫くは不妊治療を休み、体に負担のかかる卵巣機能不全治療だけは続け、少し体調の良い頃を見計らって、不妊治療再開したが、持病の検査の時に「筋腫があるので係りつけの医師に診てもらってください」と言われ、係りつけの婦人科クリニックで検査をしてもらった、結果は「あまり良くないので、これから国立病院か大学病院を紹介するので直ぐにでも行ってください」

長い間、通い慣れた婦人科クリニックの女医さんは、同じ女としても、とても凛としていて、私にとっては憧れの女性でもあり、よい相談相手であった、しかし、それだけに女医さんからは告知が出来なかったのか、ただただ目を潤ませて「悪い」「もう手術をするチームも組んであります」とだけ、自分には何がどう悪いのか分からず、女医さんに書いてもらった紹介状と検査の結果を持って婦人科クリニックを後にし、その足で大学病院へ直行、大学病院での診断結果は「体癌」・・・「癌」・・・「癌告知」ってこんなに簡単にされるものなんだ、結構あっさり「癌告知」をされ恐いというよりも、気が抜けた・・・。

手術前には通院で色々と検査をし、そして手術日の2日前に入院、病院でも手術までやる事が沢山、「子宮、卵巣全摘出」をしちぇば長年、悩まされていた生理不順をひきおこしていた卵巣機能不全とも、おさらば出来ると思っていたが明日、手術と言う日に「これで、もう永遠に子供が産めないんだ、女じゃなくなるんだ」と思った途端に手術を受けるのに拒絶をし病院を抜け出し、気がつけば空港に来て、何処行きの飛行機かも分からないまま、飛行機に乗っていた・・・。

                      続く

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