OBOE-GAKI

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雑感 2005-03-20


マーガレット・ハッサンさんの死

彼女の死を知ったのは最近になってからでした。
誘拐された時より報道が控えめだったのでしょうか。
ザルカウィ氏ですら、彼女の解放を示唆する声明をされました。
その上での結果ですから・・彼の理性がもはや末端組織まで行き届かない状態・・という事でしょうか。
私に言える事は、少なくとも彼女があのような形でこの世から去った一連の出来事は、私にとって寂しさを感じさせる出来事でした。



2004-11-21
先制攻撃論に違和感を覚える

イラクの地で、米兵の中に、銃などの武器に十字架を下げて任務を遂行されている方がおられるようですが・・。
兵士が自国の命令に従う事自体に私は発言する資格はないとは思っています。
ただ、その地に訪れるなら、最低限、その地の文化、風習などを学び、敬意を持ってその地を踏むべきではないかと思います。

先制攻撃論とタイトルにありましたが、私はこの姿勢は基本的に穏やかではないように思います。
先制攻撃論は、行われた時にすでに和平的解決ではないという事です。(正々堂々とされているようには見えて、人命より大義名分を重視されているようにも・・)
知的に優れていらっしゃる方がそのような発言をされた事に、違和感と遺憾を覚えました。



2004-11-07 見守られるべき人物

米国の大統領の4年続投が決まりました。
(初めにお断りしておきますが、個人的には、ニュースなどで、彼のコメントや姿を見ているだけでも軽くブルー入ります<(__)>)

物事の善し悪しはともかく、事の始まりから終わりまで、彼がそのポジションにいるべき・・そのような無意識下の世論があったような気がします。(選挙直前のビン・ラディン氏の声明ももしかしてリンクしているのかも・・)
・・もちろん、より、冷静かつ賢明、和平へと展開していってほしい・・そういう願いはあります。彼は、そういった意味では、「1人でも多くの人々に見守られるべき人物」ではないかと思います。

・・個人的には、一日でも早く、冷静かつ賢明、そして和平への政策転換を望んではいます。彼個人に対しても、ドイツの故ヒットラー氏のような悲劇的結末は避けていただきたいと思っています。



2004-06-26
「イラクの中心でバカとさけぶ」 橋田信介

戦場記者は戦争を語ってはいけない。戦場から、戦況は語れるが、戦争を語ってはいけない。・・と彼は言います。

戦争を語る政治家や人々には、戦場をリアルに体験する事は難しく、戦場の真っ只中にいる兵士や民間人が、冷静に戦争を語る事は難しい。

切り離して考える彼の姿勢には参考とすべき要素があります。すべての考え方・生き方に、たとえ共感はできなくても、敬意をはらう事はできる・・そう思う事ができました。



2004-05-02
イラク国内で行われている外国人による地域住民の虐待について。
日本人も過去にそのような蛮行がなかったかと言えばありました。
ただ、今、確実に言えることは、イラクに何の目的で来ているのか、末端まで再確認すると同時に、精神的状況まで把握する必要があるのではないかと・・。
貢献するつもりなら、大袈裟なぐらいに徹底させなければ、結果、土足で踏み荒らし、反感を招く結果となってしまうのではないのかと・・そう思いました。



2004-04-25
根本的な問題として・・和平への介入や、復興援助などと称しながら、銃などの武力を携帯しながら訪れる矛盾性が、現地の人々の反感を買うのだと思いますね。拡大解釈の恐れもありますが・・日本人の人質は少なくとも銃を持っていませんでした。
アメリカを例にしてみれば・・年間1万人以上の死者がでる、銃社会とも言える、アメリカにしてみれば、違和感の無い、当然の行為かもしれません。
今、考えている事は、訪れる先の国、人々をより理解しようとする事の重要性です。



2004-04-21
国家としての建前と国民の本音は必ずとも一致するとは限らない・・他国同士がその事を意識し始めていることは良い傾向だと思います。
それと、アメリカに対して、批判だけするのはとても簡単な事だと思うんです。
つまり・・批判と共に、当事者である事に対する敬意と、より実現しやすく、自尊心を損なわない配慮のなされた代替案の提示がなされた方が、より効果的かと思うわけです。 



2004-04-20

地元で生活している一般の国民の殆どの方は、「生き延びるか、命を落とすか」という選択肢の中で生きていると思うんです。つまり、「他者を殺害する」という選択肢を持たない方が多いという事でもあると思うのです。

イラクに入国し、そのような大多数の人々に敬意を示す事において、極論すれば、同じスタンスである事を軽視する事はその、大多数の人々を同時に軽視してしまう事につながるのではないか・・・そう思いました。

正論を掲げながら武力行使を強行するアメリカに思うこと。
彼(彼女)達の根底には恐怖がかなりの割合をしめているのだろうな・・(特に9.11事件以降)と思います。
本当は彼(彼女)達だって、武力という手段は望んでいないのかもしれないし、それしか方法がないのだ・・と思い込んでいるだけの事かもしれない。 
どちらが最初に・・とかは、今は取り上げませんが、相手に対して敬意を欠いたコミュニケーションの手段は、争いにつながり、双方がその事を強く自覚しなければ状況は改善されないのでは・・と思っています。 



2004-04-11
人道支援とビジュアル的要素の差異がもたらす恐怖


私の住む地も自衛隊と関わりがあるのですが・・。
以前、人気の無い道路脇を歩いていたら…自衛隊のトラックが数十メートル先に止まりました。
(こんな、何もない所でどうして止まるのだろう…)
直後、トラックの後ろの垂れ幕が開き、その中には自衛隊員が大勢乗っていて、いきなり降りてきたのです。
・・・私の存在とは無関係だったのでしょうが、あの時の衝撃と恐怖は10年経った今でも忘れていませんでした。
地元の方は、それプラス、いつ、自分や家族などが、巻き込まれるかもしれない恐怖やストレスに長い間さらされ続けていると言う事に・・・。実際に巻き込まれた時に、どれだけの誠意ある対応をしてもらっているのか・・・も気になります。

人道支援と聞いて、エンジニアが来てくれる・・と期待していた地元の方もいらっしゃったようです。それが、戦闘服と銃をたがえて自分の地に降りてきたわけですから・・・(汗)

今現在、自衛隊の人道支援・復興活動によって、恩恵を受けている地元の方がいるのなら・・・。イラクからの撤退で全てが解決するとは私には思えないんです。
ただ、誤解や恐怖を与えないような配慮や工夫は可能だと・・。
例えば・・・戦闘服よりは素材は特別仕様だとしても・・ビジュアル的には作業服・・・の方が、復興活動には違和感がないと思ったりしています。

…イラクの人々は本当に支援を望んでいないのか。
日々の恐怖に疲れ果てて、撤退へ・・・という意思表示がでてきているにすぎないのではないのか・・・人は日常に安定を求めるのはごく自然な成り行きだと思うのです・・・。

果たして、今の時点で、他国の介入なしに、復興していけるのか…安易に結論を出す前に、もっと、調査、工夫、が必要なのではないかと考えています・・・。

・「テロに屈しない」と「相手の置かれている状況を知り、理解を示す事」は、重要性においても別物ではないと思います。
ただ、これからは民間人(ソフトターゲット)が狙われると今回の事件ではっきりした以上、イラク滞在の邦人は、理由の如何にかかわらず、早急にイラク国内から退去しなくてはいけないのではないのかと・・・ 2004.4.12



2004.2.28
某宗教の教祖が死刑判決を受け、自衛隊はサマワに降り立ちました。

個人規模では違和感がある出来事でも、国家と言う権力のもとでなら、行われていく・・という現実。

一人一人が、自覚していく事が結局、遠回りに見えて、実は近道なんじゃないかな?・・・と思うのですが・・。(とりあえず、この文を何人かの人でも見てくれて「ふ~ん・・」って思ってくれるだけでも・・・)

いつか、殺傷や戦争・・・そういった選択肢自体が、周辺に転がっていないような世の中・・はいつか来るのでしょうか? 

お祭りに一緒に連れて行った子供が、おもちゃの銃を、お祭りのクジ引きの景品でもらった事があって・・
「絶対に生き物に向けない」と約束させて許可した事を思い出しました・・。



2003.2.18
少数派の勢力が圧力を受けた場合、自分たちを守ってくれるものを盲信する傾向はあると思う。敗戦前の日本もそう。

あと、勢力の強い方が、
「自分はブキを所有するが、あなたは所有する事は望ましくない」
と、少数勢力に宣告する状態。
例えば子供同士の喧嘩だとしても何か違和感を感じると思うのですが。(^^;

まぁ、もっと賢明な手段があれば、とっくの昔にやってるのでしょう・・。
自分は、いったいどのような方法がなら、犠牲も傷みも最小限ですむのかな・・と思いながら日々ニュース見てます。

・・・アメリカって国は、色々な問題は抱えている事は確か。
でも、批判だけするのは簡単だし、ある意味無責任でもあると思うのです。
必要なのは批判ではなく、冷静、工夫、内省、協力・・だと思う。

流れを見ていて思うけど、住んでいる住居を破壊されて、大切な人を失って、反米を叫ぶのも本心、独裁体制が崩れて、手放しで喜んでいる姿も本心・・だというのが現実なら・・。
今、あらゆる人々に必要とされている事は、より冷静になる・・と言う事なのではないか・・と思いました。



2003.3.20
イラクへの攻撃が避けられそうにもない展開。

直接、自分の日常生活には関係なくても、自分が住んでいる世界で起こっている事に目を向ける事は大事と思うのでこうやって忙しいさなかキーを叩いています。

今の人類の進化レベルではそうするしか選択余地がないのかもしれない。
長い進化の道のりの中ででそれが最善ではないと、多くの人々が気づいていたとしても。

使命に突き動かされている兵士たちが、この世に生を受けた生物を殺めぬよう、この一連の流れに巻き込まれ、ただ、恐怖に怯える事しかできない者たちが、その心身に深い傷を負わぬよう、願う事しかできないとしても。
アメリカが、この戦争で得るものがあると信じて実行するのなら、せめて、より多くの問題が解決の方向に向かいますように。
そして、願わくば、さいごの痛みになりますように・・。

・・それと、反戦、平和活動と同時に、ここまで来る原因となった、さまざまな問題に目を向ける事も同時になされなければ、ただ、事なかれ・・・で終わってしまいますよね。
願わくば、解決能力を伴った反戦活動が展開されていってほしいと思います。
戦いが終わった後の、真摯ゆえに魂に深い傷を負い、癒されるのに長い時間を必要ととする魂たちを思うとそう願わずにはいられませんでした。



2003.12.2
イラク大使館員襲撃事件ついて。
冷静さや理性を失う状態は、時に救いの手をも払いのけてしまう事が起こりうると、世の変遷の中、思いました。



2003.12.10

100%志願による構成でないのは明らかなので、自己防衛による武装へのコメントは控えます。

・復興支援という目的の不動性
・現地住民を巻き込まない配慮
・テロリストを刺激しない計画性
・派遣される隊員に対する法的対応も含めた処遇。

現地の住民は、復興協力は願っていても、住んでいる街が銃撃戦で廃墟化する事は望んでいないのは明らかです。
対外的な面子ではなく、今、一番必要とされている事を見極める事の重大性を思いながら書きました。

追加。「テロに屈しない」とコメントする権力者達を見て。

 遠回りに見えても、なぜ、彼らが自爆テロを含むテロ行為を手段として用いるのか、プロファイルすることも重要だと思う。
自爆テロ等、自分の死を超越するほどの行動力は計り知れないものを感じます。

彼らは「十分ではない」 「それしか表現する手段がないと思い込んでいる。もしくは実際その状態にある」 私は彼らにそのようなイメージを持っています。

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