シングルママは大忙し

シングルママは大忙し

その2:溝は深まるばかり...


親子3人での生活を始めてたった一週間で離婚へのカウントダウンがはじまってしまった。小さい傷のうちに修復していればよかったのですが、修復できなかった。小さな傷も放っておけば決壊につながるのです。

子供を連れて産院から帰ってきたその日から、実家の母が我が家へ手伝いに通ってきてくれていた。
実家と我が家は同じ沿線上。日本で一番運賃が高いと言われている私鉄の沿線です。
電車に乗る時間はほんの15分程度。でも本数は少ないので、door to doorで小一時間はかかってしまう。仕事を持っている母はわざわざ仕事を休んで手伝いに来てくれていたのです。ほんの2週間ばかりでしたが...

我が家があったところはいわゆるニュータウン。出来たばかり。近所に小さなショッピングモールがあるけれど、一番近い病院へは車でも10分はかかる。自転車だと結構根性がいる。駅に行くのは徒歩で12、3分ってところかな。車に乗れない私。自転車は好きだけれど、出産後の歪んだ体で自転車、とても乗りにくい。

私にはちょっと年の離れた兄がいるのですが、母はその兄を溺愛ぎみ。
元夫は兄と同じ歳。そう兄を溺愛する母は元夫を物凄く毛嫌いしていた。何かと比べては文句を言う。(まぁ、私の歴代の彼氏みんな良く言われた人は一人もいないのだけれど)
母と元夫は干支と星座が一緒。占いが当るとは思わないけれど、性格がそっくりな二人。同族嫌悪なのか最初からウマがあわなかった。母との関係も後々離婚の一因になるのですが...

我が家へ通ってくる母、元夫と顔をあわせるのが嫌で夫が出勤した後にうちに来て、帰宅する前に帰っていた。
母が家にいる時間はまだいい方だった。母は動いていないと気が済まない人なので、母に頼みごとをしなくても、勝手に仕事を終わらせていく。母がいる時間は私は子供の面倒だけをみていれば良かったから。
でも母が帰宅し、元夫が帰ってくると...
子供の世話に夫の世話。当り前のことなのだけれど、子供を産んで腰と股関節を痛めマトモに歩けず、立ったり座ったりもままならない。子供もミルクを飲んでは吐きの繰り返し。吐かないように抱っこしたまま。おまけに肌まで弱くてお尻は真っ赤にただれていて、おむつ替えの度にお尻を洗わないといけない。
そんな状態では夫のことまで手が回らない。できることは自分でやって欲しいのよ。
その頃汚い話だけれど、子供の世話に手がかかり、風呂も入れず、歯磨き、洗顔など自分の身の回りのことすら全然できなかった。一ヵ月検診の前の日までな~んにも。
母がいる時間でも身の回りにまで手が回らず、夫がいれば余計に何もできない。
母が居たのは2週間だけ。その後は元夫の母、義母が来ることになっていたのでけれど、なんだかんだの理由を付けて来てもらえなかった。1、2回来たけれど、洗濯と昼寝だけして帰っていった。まぁ洗濯して頂いただけでも助かったのだけれど。

そんな状態で出産して一ヵ月。子供を出産後、産院で一度シャワーを浴びたきり。一ヵ月シャワーもなければ洗顔も歯磨きもできない。そんな生活耐えられますか?
出産をした方ならわかると思うけれど、出産後の後処理と手当て。毎日清潔にしたいですよね。でもできなかった。
出産後の手当て、十分にできなかったと言うか、自分の血液でかぶれてしまった。ほんの小さな点程度のかぶれから全身へ広がりアレルギー症状に。
出産後小さな点だったけど、一ヵ月検診の時には両太ももまで真っ赤にただれていた。物凄いかゆみ。産院で相談して薬をくれたけれど、専門医ではないから改善しない。余計に悪化した。

単に子供に手がかかるだけなら何とか時間を作って病院に受診できたのではと思いませんか?
ところができなかったのです。
元夫は「虚弱体質自慢」だったのです。
出産で腰と股関節が痛いので整形外科を受診したいと相談しても、『オレは昔事故にあって足がわるい。今も膝が痛い。そのせいで腰も痛い。でも病院へは行っていない。』と言って私の整形外科行きはあえなく却下。
かぶれで肌がぼろぼろになったので皮膚科を受診したいと相談しても『オレはとても肌が弱い。せっけんでもかぶれる。紙に触ってもかぶれる。でも病院へは行っていない。』と言って皮膚科行きも却下。
どんどん私は症状が悪化してゆく。でも病院に行かれない。自分の体が思うように動かない&夫ストレス&育児ストレス。

壊れかかっていたのです。精神的に。子供を見ていると可愛いけれど、苦しかった。子供の世話が。私に抱っこされてすやすや寝ている子供。辛かったのです。泣くわけじゃないけど。あまりの手のかかりように。

世間で言う虐待。頭をよぎるようになった。明日は我が身か...
このまま追い詰められたら押さえられないかも....
苦しいよ...

抱っこしていた子供を布団に寝かせて、子供から一番遠い部屋へ。ドアを閉めて思いっきり叫んだ。モノをたたき壊した。叫びながら...泣きながら...
『子供に手をあげる』それだけは避けねば。私のとった苦肉の策。

そんなことが何回かあった。でもどんどん膨れ上がるストレス。このままでは本当に....
そんな時は母から電話が
「ゴールデンウィーク中、子供連れて親子3人でうちに帰ってきたら?」
天の声か。救われた私。新聞に載る心配もとりあえずなくなった。
実家で親子3人で...私の負担を少しでも軽くしようと母が提案してくれなければ、もっと壊れていた。

私は救われたけれど、それは夫婦を最悪な方向へ導く一因になってしまった...

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