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ほぼ私信のようなブログいつかまた、数年ぶりに見てくれて、こんなになってるの?!と思ってくれたら嬉しいな。来年から、某分野の認定看護師課程に行きます!家庭と仕事と学生と、アホかな?と思うけど頑張る!そんな感じ。
2024.12.24
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さて、夜間の緊急受診を経て、問題はいつまで仕事を続けるか。 前回は産休の6週前から時短勤務、4週前から就業禁止になりました。その頃は訪問看護。運動量は病棟の比ではないと思います。早々から自転車ではなく、タクシーや電車での移動にさせてもらってましたが、それでも。 今回は病棟。訪問と違って、リーダーなら基本座っていられる仕組みなので、その日から毎日リーダー業務になりました。 また、師長さんが理解のある人だったので、有給を使い、週3ー4日勤務になるように調整してくれました。私の希望としては、このまま騙し騙し、産休までやること。 しかし、やっぱり甘かった・・・。 翌日の循環器外来で、降圧剤が3倍に増えました。元々妊娠初期にニフェジピン10mgからアルドメット125mgになっていました。 産科の主治医には、「え、この量で効くんだね?」と言われてましたが、コントロールは良好でした。 それが375mgになり、1週間は下がったものの、また上昇傾向になり2週間後には750mgに。それで2週間ほど落ち着いてました。 しかし30週に入った頃、またしても夜間に160を超え受診。目標の産休まで目前のタイミングだったけれど、 夫や上の子に迷惑をかけてまで2度目の夜中の受診。この時点で、休業を決意しました。 この日もまた、一時的な上昇ということ、休業すると言うことで薬は増やさずに帰宅となりました。 この後は、降圧剤の量を増やしては、1週間程度で150台なるというイタチごっこ。 アルドメットはこのままステイでアダラートが少しずつ加わりました。 私の傾向として、夫がいる事で気が抜けるのか、週末に血圧上昇しがち。 34週に入った土曜の夜でした。その日は出産に備えて、ムスメを義実家でのお泊まりに慣れさせるため、夫と2人義実家へ。私は1人のんびりしていました。 思えば夕方から偏頭痛がありました。しかし、それ自体はよくある事なので、安静にしながら様子を見ていました。 夜。1人の夜で開放的だったのかもしれないし、半沢直樹で興奮してたのかもしれない(笑)。観ている途中から徐々に頭痛が悪化。 うん、これ、変だ。 血圧は170を記録。病院に電話して、タクシーを呼び、万が一出産になったとしても来るのは明日で良いと夫へ連絡して病院へ。 いつもは受診後下がることが多い血圧は受診時も150でした。ただ、NSTや採血に問題がなく2日後には定期受診でもあり、帰る事も可能だし、0時を回っていたので一泊泊まっても良いと言われ、誰もいない家に帰るのは不安なので、夫も同意見のため泊まりました。明日には帰れるんでしょ?と言われて。 でも私は気が付いてました。そんなわけ無いって(笑)。当直医の明日は帰れるからっていう夜中の入院で帰った人なんて殆ど見た事ないから(笑)。ただ、やっぱり不安が勝って。 結論から言うと、二泊したのち、自ら退院をもぎ取りました(笑)。やっぱりムスメのメンタルが心配で仕方なかった。 「こっちから退院して良いって言うことはないです」って言われて、知ってますって感じ(笑)。 母に泊まり込みで来てもらうこと(入院中と同じ生活をする)、週に2回外来に来て採血もする事、150超えたらすぐに受診する事。この条件で。 それから毎日、ムスメに言いました。ママはもしかしたらまた入院になるかも。そしたら ↑ここまでを昨年の10月29日に書き上げてたようです。しかし、その後放置、現在オリンピック終わったところです。この後何を書こうとしたのか思い出せず・・・とりあえず、あげます!この後の経過はもっと簡単に次の記事にします
2021.08.17
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どこかに残しておきたくて、久々に更新してしてみました。1度目のお産が大変で2度目に踏み切れない人への少しでも参考になれば。 ただ、私は病院にも凄く恵まれている事は書き添えます。産科も有名な都内の大病院での出産でした。 本記事にはしていませんが、2018年に第一子を35週で帝王切開で出産しました。 早産の理由は「加重型妊娠高血圧」 血圧170台で夜中に受診したところ、血圧は140台まで下がったものの、尿タンパクが4+!そのまま収監されました(笑)。 さらに、血小板が1週間で1万ずつ低下して、9万台という状況でした。 実は最初の検診から血圧が150を超えていたので、妊娠中は「高血圧合併妊娠」として循環器科と併診でしたが、家庭血圧が120台だったので、内服などはせず34週まで来ていました。 私の場合、母も当時のいわゆる妊娠中毒症で入院していたし、高血圧も両親に加えて弟も若年性高血圧のサラブレッド。 でも自分自身は一度も高血圧を指摘された事が無いという状況だったので、妊娠高血圧症にはなるだろうと予想してたのですが、高血圧合併妊娠のカテゴリに入ると思わず、びっくりしたのを憶えてます。 そしてそのまま、産後も下がらず、普通の本態性高血圧になり、アダラート10mg内服したまま、今回の妊娠を迎えました。 同じ病院だったので、前回のカルテが詳細にある状況で、妊娠初期、まずはハイリスク妊婦の外来にまわされました。 まずは、前回の妊娠経過のフィードバックから。そこで担当医に「(前回)肝機能は数値として出なかったけれど、経過から見るとほぼほぼHELLPだったと言えるでしょう」と開口一番に。 もうね、これね、前の時、医者も誰もそうとは言わないし、こっちも「あれ?これ国試で覚えたやつじゃね?」と思ったけど怖くてあえて聞かなかったやつ。 いま、今言うかー!薄々知ってたけど聞きたくなかった!!そして、質問は?と聞かれて最初に出た言葉は、 「胃痛ってどの程度を言うんですか・・・。前の時も25週過ぎてからは時々胃が痛かった・・・。手術前日も胃痛で眠れなかったんです、ストレスって言い聞かせてたけど、産んだら全然痛くなくなった。」 人によるけど、汗をかくほど痛い人が多いらしい。だけど胃痛がしたら血圧を測るようにと指示。胃が痛くなったら怖い・・・。 その後、早産児のリスク、母体のリスクを懇々と説明され、「でも、こうやって前回の教訓を踏まえて対策していきますから!」とニッコリされての妊娠生活スタートです・・・。 前回との違いは妊娠前から降圧剤によるコントロールをされていた事。そのためか、家庭血圧だけでなく、検診時も120台を超える事は安定期までありませんでした。 そして、バイアスピリンの内服。14週ぐらいだったかな?「早産の予防になるかはわからないけど、腎症の予防で」と言う事で34週まで内服してました。これは今の所、保険適応が無いので自費です。薬価自体は安いので、薬代より処方箋の代金の方が高いぞ、みたいなやつ・・・。 仕事も普通にしていたけれど、そんなこんなで25週までは何事もなく、過ごしていました。 あとは、自分で出来る事として、塩分には気をつけていたのと、甘いものはなるべく絶って、体重が増えないようには注意してました。体が大きくなって負担が増えたら血圧も悪いだろうし、 もしこれで糖尿病も言われたら目も当てられない!という気持ちで。 そうそう。前回もだけど、赤ちゃんは最後まで元気で切迫も無かったし、高血圧の母体なのに普通の大きさ!と言われ続け、子どもたちの優秀さには助けられました。 しかし、26週ごろの週末。夕食後になんだか胃が痛い。少し休んでてもやっぱり痛い! 「HELLP」と言う言葉を聞いてから、やはり胃痛には怯え続けている私。ドキドキしながら血圧測定。何度測っても160超えてるぅ! 朝は110とかだったのに。 すぐ来院するよう指示を受け、ややテンパって、夫に「今日産むかも?」とか言って、夫も混乱させると言う(笑)。 結局、病院で再測定で140台。NSTも問題なし、胃痛も治まってきた、採血も問題なしとの事で、翌日循環器受診日でもあり、この日は帰宅。 ただ、前回は30週過ぎから何度か緊急受診したけど、安定期は落ち着いていたので、なんだか不穏な空気・・・。前より早い、と感じて不安に思っていました。 長いので切ります。
2020.10.26
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2018年のブログ記事が一本もない! 理由としては実は3月に出産しました。やっとこ落ち着いてきた所です。 さて、そんな感じで久々の宝塚。しかも劇場ではなくライビュ。生観劇では無いものをブログにしても良いのかな?とは思いつつ、 ツイッターでダラダラやるには長すぎる感想だったので、備忘録もかねて。あくまで映画館で観た感想という事はご了承下さい。 ファントムとは、誰もが知っている「オペラ座の怪人」のミュージカル作品です。 実はこれには3パターンあり、ブロードウェイや劇団四季、映画化されてお馴染みのものは、アンドリュー・ロイド・ウェバー版(ALW版)、宝塚で上映されているのはアーサー・コピット版、もう一つ私は観ていないのですがケン・ヒル版というのもあります。 実はコピット版の方が先に制作に入っていたのが、ALW版が先にロンドンで上演になりもの凄い評判を得てしまったので、ブロードウェイでは上演計画が頓挫した、とか聞いたことがあります。 その後、全米ツアーで上演されてたそうで、なので、宙組初演当時、よくこんなもん見つけてきたなと思ったものです。 さて、前置き相変わらず長いけど、日本では宝塚版と言っていいでしょう!その4回目の上演です。 宝塚版の特徴は親子愛。ALW版(あるいは四季版)との大きな違いは、母に愛されたか、愛されてないか。 ファントムにはエリックという名が与えられていますが、エリックは宝塚のトップスターが演じるにはあまりにも異常者です。 座敷牢に閉じ込められたまま、ひきこもりの(身勝手で残虐な)素直な青年が母に似た女性に恋をした話し。 コミュ障で思い込みが激しいし、殺人鬼だし、軟禁野郎だし、とんでもないストーカーなんだけど、真っ直ぐで純真な子どもの心を持っている。 それは優しい虐待をしてくる父親とは別に本当の愛を向けてくれた母親がいたからで。 母親になったからか、今回それが凄くよく分かりました。 ベラドーヴァの母の愛。彼女は彼女自身も信仰に厚いのに、意図せず背いてしまい、マリア様の取りなしも受けられず絶望し、薬に頼ったけれど、息子への愛は本物で本当に美しいと文字通り心から思っていたのがよく分かりました。 キャリエールの「それが耐えられなかった」は、狂った愛する人を見る事ではなくて、自分の罪を突きつけられている事はなんだなぁとか。10年前とか見える景色が変わってて結構自分として衝撃受けました。 で、この話って「ノートルダムの鐘」なんだなって思ってツイートしたけど、普通にwikiに書いてあった。恥ずかしい。 ただ、カジモドっぽいと思った感想はそれで良いという事で、ベラドーヴァやキャリエールについての印象も今回感じた事が多分、意図した所なんだろうなぁと。 彩風さんは(やっとキャストの話し)、非常に穏やかで優しい雰囲気のキャリエールで、それがかえって、彼の優柔不断さ、優しい虐待を際立たせてたと思います。非常に良いキャリエールでした。 ベラドーヴァに対してだけではなく、エリックにも愛し方が、支え方がよく分からないままここに至って、でもやっと彼を見捨てなければというここにきて、愛し方を見つけたんですね。時すでに遅く、もう、彼の手で葬る事だけが証だったけれど。(ぶっちゃけそのままお前も死ね!って感じではあったw) 咲ちゃんは歌はちょっと苦手な印象だったけど、you are my ownではだいもんに引けを取らない素晴らしい歌唱でしっかりと思いを乗せて聴かせてくれました。素晴らしい。 「お前は素晴らしい歌手になれたはずだよ」という過去形に、別れが近いことを知りながら話しているのが伝わりまた泣けました。 そしてトップコンビ。やっと設定通りに歌が聴けました。歌が上手いですね、という感想はもはや失礼(当たり前なので)なレベルなのですが、やはり上手い。けど、劇場で聴きたかったなー。ドルビーアトモスをもってしても、劇場いっぱいに広がっているであろうあの空気感は再現出来なくて、やはり舞台は生だなって改めて感じました。 そんなだいもんは念願だったというだけあって、エリックをよく理解してるんだねと。 彼の生育歴がつまびらかになる前の一幕では、なんでこんなヤバいヤツの話しを見せられてるんだろうって思うほど異常でした。褒めてます。 でも、過去が明らかになり、そして逃げたクリスティーヌについて、一瞬でも愛された事は良かったと言える彼の純真さを見て、ただひたすら愛されたいネグレクトの子どもなのねと思え。この彼女は悪くないんだ!という必死さとかで表現している無垢さが良かったです。歌が上手い。あ、心の声が漏れました。 クリスティーヌ。このバージョンだから宝塚だから、優しく美しいクリスティーヌでなければいけないんだろうけど、 My true loveのあと、逃げ出すのはちょっとね。覚悟が足りなかった、思っていた以上で驚いたって事なのはわかります。わかるけど、「助けて」って出て行くのはいかにも浅慮過ぎはしませんか。それまでの性格描写と辻褄が合わない感じがして、どうにもこうにもココがしっくりこないのが宝塚版ではあります。 きいちゃんは、本当に歌が上手いから、逆に Melodie De Paris ちょっと苦労したかな。明らかにワザと拙くて、そこまでしなくても良いのでは?とか思ったり。 こっちが元のレベルを知ってるからなんだろうけど、「この歌は少し苦手なのかな?」って自然に感じるぐらいだと良いのになぁと。 もちろんビストロのシーンの盛り上がりは凄かったです。本当にうまい。 誤解を恐れず言うならば、単純に歌の才能というか、「楽器」という点ではおそらくだいもんよりきいちゃんの方が上回ってると思ってます。 ラウル・・・もといフィリップははっきり言って、しどころのない役です。残念なイケメンのいうか、マヌケとも言うか。 でも、なぎさまキラキラ。キラキライケメン。こんなまっすぐでステキなフィリップ初めてかも! もう少し歌えたら、もっと良いのになぁ。フィリップのソロより、フィナーレ頭の銀橋が声が出てなくて気になってしまいました。 アラン・ショレは、狡猾なビジネスマンに見えました。ただ、彼らの人間性はともかく妻の事は尻に敷かれつつもちゃんと愛情なんだなぁと思えて。初演の鈴鹿さんとかは、若い奥さんが可愛くて仕方ないから、彼女の望みは何でも叶えたい感じ。 でも、あーさのアラン・ショレは同年代の奥さんで、チャーミングな彼女が好き。望みは叶えつつも同時にビジネスとして、成立するかは抜け目なく考えているように感じました。 あの綺麗な顔のあーさ。意外や意外、このおっさんがとてもハマっておりました。 月組時代は下級生と競わされて大変だったと思うけど、 雪組に来てからは何かこう、パーン!と弾けてる感じしますね。毎公演良くなってる。 ただ、もしかして正統派2枚目よりクセのある役で輝くタイプ?今後本当に真ん中候補になれるかは、真っ白なお役できキラキラ出来るかにかかっているかもしれません。壬生義士伝楽しみです。 最後に、毎回言ってますが、従者は実在設定じゃなくて良いと思います。いくらオペラ座の地下が広大だからって(貯水湖も実際にあったそうだ)あんなに沢山住んでたらとっくにバレてると思うんですよね。 エリック影ではどうしてダメなのか。浮浪者を拾う程度には外に出てたのか。ちょっと謎です。
2019.02.11
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夫がアメックスに入ってから、何度かその恩恵を受けております。 当たるし、良席だし!夫、ありがとう!! さてー。神々の土地。私はもう、感動で立ち上がれず、手が震えてしまうほど良かったです。 宝塚でしか出来ない、重く暗いけれど華やかな作品。 この繊細なのに華やかな作品を、どうしても大芝居になりがちの大劇場作品でこんなにバランスよく、品良く作り上げるなんて、ウエクミ素晴らしいよ。 小劇場じゃないんだよ?!って事に本当に驚き。 色々意見はあろうが、私はとても宝塚らしい作品だと思うし、宝塚の傑作を観たっていう満足感がすごい。上田先生は現代の柴田先生だなぁ。 ただ、なぜこれにミュージカルプレイって付けたんだ、とは思ったね(笑)。殆ど歌なんて無いし。 凄いしばだけだけど、ミュージカルじゃないよね。 オープニングから、皇帝の暗殺未遂から始まって、まぁくんの暗いトーンでのアナウンス。もう、ここだけでも美しいなって感じなんだけど。 イリナとの雪原でのダンスとか、任官式とか、ラスプーチンの暗殺シーンとか。演出が美しい上に効果的なのでハッとする。 雪国の重い陰鬱とした雰囲気と、人々の怒りが溜まって溜まって爆発するのが、観てるこちらの心の導火線も少しずつ燃やしてくるようで、ラスト近くの二人の雪原のシーンでは嗚咽してしまった。 直接的に愛を語らないけど、二人はずっと愛を交わしてたし、そんな中でドミトリー が唯一述べる最も直接的な言葉、「ずっと呼んでみたかった」が美しくて、2人のこれまでの歳月を思ってしまって、それが美しくて切なくて。 繰り返される「麗しのイレーネ」という台詞に、全く歌わせない事に、ウエクミの伶美うららに対する愛を感じたけれど、うらら様もそれに応えてた。 なんていう存在感を出すんだ、この人と思ったし、冒頭、まぁくんが出てくるまでに3場ぐらいあるけど、 その間、ちゃんと空間を支配して、芯に立っていたのは彼女だった。スターだよ。 まぁくんとの演技の相性も良すぎて、三歩どころか一歩も引かない。それが、凄い熱量でスリリングで面白かった。 歌わせない事に関しては、それが一番彼女の良さを引き出して、歌うときに流れる妙な自信の無さが一切排除され、一貫して強い女性だったしね。 ただ、正式にトップとなると歌わないわけにはいかないし、ここが歌劇であり、彼女が娘役である以上、仕方ない事なんだね、とも思った。 ドミトリー と2人、ノブリスオブリージュを芯として生きている人で、そこに哲学を持ってるからこそ、ブレない選択をし続けるのよね。 でも、そんなドミトリー が私情に唯一負けたのがイリナを狙ったテロルで、って所がまた。 果たしてあれが間違った選択だったかは知らない。あのままラスプーチンが生きてても、ロシアは崩壊しただろうし、もう既に戻れないところまで来ている国なのだから。 そう、そんなきっかけを作ったアレクサンドラ。これまた凄いリアルで、迫力があった。 縋るしか無かったのよね。悲しい。あの当時のヨーロッパ王室には血友病が多かったし、定めではあったのかもしれないけれど。 それでも、唯一の皇太子がそうであって、しかもその原因が自分という事、だからこその冷たい目線。優しいが盾にはならない夫。 そんなうちに彼女の心が蝕まれても当たり前だなって、それが「私の妻を馬鹿にするなと一言、言ってくれたら」の中に詰まっていて、ああ哀れな人だ、と。ただし、凄い毒母。猛毒。狂ってるから自覚もない。 国を守る自覚に目覚めたオリガの意見に、「神父様の代わりにこれから私が貴方達を守るわ」と答える噛み合わなさ。 でも、言われた娘の毒のかけられ方というか。オリガの心が死んだって思える空気とか。 閉じた世界だったから。最初から、フェリックスが言っていた。「それがこの家族のやり方だ」って。 その中から出たつもりが、強烈な負の引力で引き戻されて戻っていく。猫背に肩を抱き合い退場していく後ろ姿に、冷たいものが背筋を通った。 閉じたら、この扉は開かないし、もう、破滅するって分かっているのに戻れないオリガ。怖かった。 だいたい、ラスプーチンに言われなくても、ドミトリー の愛する人がイリナだって、舞踏会で踊るのを見て気がついていたよね。 だけど、国のため、家族のため、自分の初恋のために結婚するって決めて、ドミトリー は優しく温かい人だし、過去の恋に走らないとも知ってて婚約したわけじゃん。 怪しい坊主のおめーに言われたくなし、ましてや、「それは誰?」とか聞いてんじゃねーよ、ママぁ!!って思ったろうな(笑)。いや、そんな口悪くない感じでね(笑)。 最後の皇太后の「帰るわよ私は」の台詞もすごく響くし、数少ない歌の中でドミトリー が「やがてくる春」と祖国の大地を思う事にぐっとくるし(ここは退団仕様ですね。宝塚の事を歌うまぁくんにも思えた)、まだまだ言いたいことが沢山あるけど、とりあえずここまで。 一つ一つ、細かく語りたくなりすぎて、もう困ってる! あ、ショーに関しては、芝居の余韻を引きずり過ぎて、明るくていいショーだなって思っただけで通り過ぎてしまった。ゴメンね稲葉くん(笑)。
2017.11.18
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みちこさん、ほっくんこと、北翔海莉さんが宝塚を退団しました。 みっちゃんの84期は、私にとって少し思い入れの強い期でして、 さやかさんと同時に2人、これで84期全員が宝塚を去ったんだなぁと思うと、なんだか寂しい気持ちです。 みっちゃんの事はずっと下級生の頃から知ってて、好きな生徒さんだったけれど、ファンと言えるほどではなくて。 ずっと、好きだけど垢抜けないと思ってたしね。 こんなに大好きになるとは思わなかったし、自分でも驚いたけど、お陰で「とてつもなく面白かったです」 みっちゃんとの出会いはいつなんだろう・・・。 実際に彼女が出演しているのを見たのは恐らく「愛のソナタ」かな。 その前の作品はベルリン公演に選抜されててみっちゃんは東京公演不在だったので。 でも、いつもやたら抜擢される北翔くん、というイメージで顔名前もインプットされてましたけど。 強烈に、「これ、ほっくんなんだ!」と思ったのは薔薇の封印の浮浪者。 なんか、上手い子だな・・・と強烈に印象に残ってます。 その後も、あ、あれってほっくんだったんだ?と後から気がつくパターンが結構多かったです。 オースマンとか、ヘミングウェイとかがそれ。 めっちゃ細かいけど、長春でフォアグラ食べに行こうよって誘ってる人、印象的だなぁと思ってたらみっちゃんって、本当についこないだ知った(笑)。 宙組に異動してからは、私が殆ど星組しか観なくなった、熱が冷めてた時期に入り始めるので、 カサブランカまで観ることはなかったんだけど、 その久々に観たカサブランカから、みっちゃんはいつトップになるの?と思うように。 専科に異動は、新専科世代を知ってて、ファンだった私にとっては、下級生トップの明確な下になるのを避けての避難と認識してました。 だから、正直あんなに長くなると思ってなくて、月組出た時は驚いたのをよく覚えてます。 ブログとかツイッターとかでも、劇団はみっちゃんの処遇をどうするんだ?トップにしないとかあり得るのか?って事を積極的に発信し始めたのもこの頃です。 もう、学年的にも難しいのかな?(劇団に対して)憤るなと思って、 柚希礼音が退団したら、私も一緒に宝塚を観るのをやめようと結構本気で思っていたころ、 飛び込んで来たのが北翔海莉時期星組トップのニュース。 劇団に良いように踊らされてるな、私、と思ったけど、それよりも、嬉しかった! でも、それよりも、「え、星?合わなくない?なんでここで?」と思ったのは否定しません。 その当時、色んなところで実際言葉にしちゃったし。 ずっと、どうするの?と言っていたくせに、自分の贔屓組では嫌とか、私って冷たい奴です。 ただ、正直、レオンくんの後とか、誰がなっても罰ゲームに近いし、空気をガラリと変える必要があったのは理解出来るし、 そういう意味では妥当な選択というか、それしか無かったのかなぁと。 実際、みっちゃんはその任務を素晴らしく真っ当したなと思います。 でも、それは、観てからびっくりする程、舞台の相性が良かった、ベニーのお陰だし、 みっちゃんも言っていた通り、「大好き!」という気持ちで幸せオーラを発しながら寄り添ってくれた相手役の風ちゃんのお陰だと思います。 娘役さんをキレイに魅せるのは男役の仕事だけど、 男役の色気を引き出して、観客をきゅんとした気持ちにさせるのは娘役さんの大きな仕事。 風ちゃんがそんな幸せそうな表情とオーラ全開で見つめてる時のみっちゃんは、100倍増しで素敵に、格好良く見えました。 まさに、プロの娘役。このコンビの素敵要素の90パーセントは、風ちゃんの娘役力によるものです。 自分自身もどんどん綺麗になっていって、風ちゃんはもっと観ていたい娘役さんだったなぁ。 男役を輝かせるのと並行して、もっと自分の光が出てくる所まで観たかった。ちょっとそれだけ残念。 星組トップになって、ご祝儀的にちょっと行ってみようかなのノリで遠征して観にいったお披露目公演で、あんなに胸が締め付けられるほど、きゅーんとさせられて。そんな気持ちになったの久々でした。 まさか、みっちゃんに今更こんなにハマるなんて(笑)。でもそれも、風ちゃんが相手役だったからだと思います。 いつもファンの男役さんが退団すると、気持ちが沈み込むのに、今はなんだか清々しい。 宝塚はもう観ないかな・・・といつも思うのに、今回はむしろ、まだ観ていたいなと思ってます。 不思議だなぁ。 みっちゃんの人柄かな。 最後までしっかりみつめて送り出せて大満足。 みちこさん、ありがとうございました!
2016.11.21
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ブログ記事にしてなかったので。 自分のための覚書き。ツイログから。 10月31日@kotone4 琴音@kotone4 花組エリザ幕間。なんだこのトート閣下!すごい、みりおくん、ぴったり過ぎる!!綺麗で冷たくてなんだか色香があって。冷たい微笑にビクッとなったー。歌が弱くてもらんはなちゃんならエリザいけるでしょって思ってたけど、それは期待通りなんだけど、なによりみりおが凄いわー。 posted at 14:47:43 削除 10月31日@kotone4 琴音@kotone4 そして、みっちゃんのフランツも凄いわ。このフランツ好きだって凄い思った。「もし選べるのなら寛容で善意の皇帝と呼ばれたい」はとても低い音で歴代あんまり聞き取れないのに、この低音しっかり出てるし、ちゃんとアンサンブルに混じらず、苦悩する若い皇帝で好き。普通に好きすぎる。 posted at 14:50:21 削除 10月31日@kotone4 琴音@kotone4 ただ、花組さんコーラス弱め?トートもルキーニも歌が強いのに、周りを支えるアンサンブル弱めで、ミルクの迫力がちょっと。もっと民衆のみんなが頑張って!! posted at 14:57:54 削除 10月31日@kotone4 琴音@kotone4 雪と二回目の月を見てないから実に9年ぶりのヅカエリザだと今気がついた・・・。らんはなちゃんはともかく(笑)、主要キャストがこれだけ歌える揃いは初めてかもなー。それだけに周りがおしい。 posted at 15:10:48 削除 琴音@kotone4 闇が広がる、「そばにいてやろう!」のニヤリがもう怖過ぎて綺麗過ぎて。フランツとの対決も二人とも良いよねー。気がついたけど、多分私、一人エリザ出来るんだ(笑)。セリフも歌詞も諳んじられるんだな(笑)
2016.09.25
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宙組エリザベートって、なんかそれだけでプレッシャーだよね。 だって、前回があれだよ、アレ。みたいな気がしてしまう(笑)。 見てきた日が、体調不良で夜のボートあたりから集中力も切れちゃったので、簡単な感想だけ。 集中力切れたけど、つまらなかったわけじゃなくて。 むしろ、あの体調でこんな後半までよくもったなぁっていうらぐらいでした。 さて、ヅカザベート生観劇は、花初演(オサ)、月初演(サエコ)、花再演(みりお)に続いて4回目かな? 月再演、雪再演時は地下に潜ってたので映像のみなんです。 記憶が新しいのでどうしても花再演と比べつつ見てしまうのですが、 花はプリンシパルは素晴らしかったが、アンサンブル弱かった印象。 今回の今回は、アンサンブルの力強さが心に残りました。さすが、コーラスの宙組! もちろん、キャストの人たちも素晴らしかった。 ♫全ての不幸をここに始めよう♫のコーラスで鳥肌たったの初めてです。 ミルクもこれまで観たヅカバージョンでは最高と言っても過言じゃないと思う。 女性だけのコーラスでここまで厚みを出せるなんて、あっぱれとしか言いようがない。素晴らしいね。 キャストも、まぁくんは個別の色が出てて、小柳色なのかもしれないけど、 どこだか忘れてしまったのですが・・・、あざ笑うように歌の途中で、はははって笑うトコがあってゾクっとしました。 あと、思ってたより歌が上手い。 エリザベートは歌唱指導ががっつり入るので、みんないつもより出るけどね。でも、余裕さえ感じられておおって感じでした。 みりおんは言うことなし。美しいし歌も上手いし、みどりちゃんのシシィやあすかのシシィを観た時の衝撃が走ったなぁ。 ただ、お花のエリザベート、好きだよねみりおん。 ♫誰にも束縛されず、自由に生きるの♫でちょっと感じた。お花の影を。 あと、これは小柳演出なんだろうと思うけど、ってか小柳先生わかってるわ! 精神病院のシーン。シシィとヴィン嬢が扇子を交換してたの!! きたー!この演出、みんな大好きだからイケコはもうやらないやつ(笑)。 いや、知らないけど(笑)。多分、みんなが好きだっていうから縛られたくなくて毎回変えてるんだろうなぁって思ってた。 でも、小柳先生は何のてらいもなく、「みんなの観たいの、これでしょう?」って感じで扇子交換するの持ってきて、流石だわとしか。 宝塚が芸術になり過ぎちゃいけないというギリギリを突いてくるというね。 ベタでも良いんだよね、大衆演劇みたいなもんなんだから。 真風フランツ。歌仕上げてきたね! 時々ビブラートで誤魔化してる時はあったけど、基本的にはちゃんと歌えてるっていうか、うまかった! あと、若き皇帝が本当に若き皇帝だったわ。イケメンで。 誰と比べてんだ(笑)。貫禄のありすぎる若き皇帝じゃなくて良かった(笑)。 ルドルフはアッキーこと澄輝さやと。 はかない!神経質&母の愛に飢えてて、今にも死にそう!! 見てる方まで息がつまるほど、生きるのが辛そうだった。 「ママは僕の鏡だから」で泣くことはあっても、「闇が広がる」で泣いたことなど今までないのに、 本当に「不安で壊れそう」で、なんていうか、陰鬱とした感じにポロポロ涙が溢れてしまった。 うーん、語彙力が・・・。 なんと表現したら良いのか。印象としては祐飛さんのルドルフに近いのかな。 陰の魅力があるというか。闇に囚われている感が半端ないというか。 ルキーニのあいちゃん。 私が見た日、最終答弁のとこ間違えたかも。 多分だけど、冒頭の「死して生けるものたち」と混同して、間違えて、(「そう!」って言っちゃってから止まったので) 修正出来ずに台詞話せないまま音楽が流れちゃったかもね。 私の方が東宝版と混同してるかもしれないので、勘違いかもしれないけど。 「トート閣下と皇帝フランツの最終答弁!」って台詞があったと思うけど、これが無かった。 でも、大役過ぎるぐらい大役だしね。 客席いじりも頑張ってたのだけど。 歴代に比べてしまうとやや、個性が足りないかな? エキセントリックなお役なので、もう一押し出来るとなお良しって思いました。 全体的にはかなりレベルが高く、正直発表された最初の期待値は低かったので物凄い悠々と上をゆかれた。 今回、1枚しかチケットが無くて、みっちゃんの退団と重ならなければもっと無理してルドルフコンプリートしたかった。 エリザベートは東宝版、が私の好みですが、宝塚版もなかなかやるじゃないか!と見直した素晴らしい公演でした。
2016.09.25
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星組においては、わずか3作ぶりのサヨナラ公演。 特に私は、柚希礼音も結構な熱量で見送ったので、 記憶がまだ新しすぎて若干混同してしまうー。 なんだか、芝居もショーも前任の退団公演を色々思い出しちゃって、ダメですね。 たーたんの星からずっと星が好き。特に愛したのはトウコさんとみっちゃんだけど、これからも観てしまうのだろうなぁ。 さてロマンスの感想(という名の妄想になった)。 私、ロマンチックレビュー苦手です(笑)。岡田先生とは趣味が合わないんです。 だから、話半分で読んでくださいね。 ネオダンディズムは好きなんですけどね。 まぁ、好きなのはキャリオカだろってハナシなんですけど。 そういえば、あれはわたさんのサヨナラだわ。その後は岡田氏きてないはずだから、それ以来の星組本公演ロマンチックレビューになるのかな。 ベルリン繋がりでキャリオカ再演(ネオじゃない方の振り付けで)が中詰めに来る事を期待していたので、残念でした。 個人的な勝手な感情もいいとこですが(笑)。 星組としては、娘役さんに囲まれる夢々しいオープニングよりも、 男役ずらっとしてる方が組カラーだし、何より意外とみっちゃんに合ってただろうなと思ってしまった。時々仕草に紫吹淳DNA感じるからね。 ああ、ダンディズムの主題歌歌ってるの想像したらそれだけで楽しくなってきた(笑)。 みっちゃんは岡田氏大好きだろうし、岡田氏もみっちゃんを可愛がってるけど、相性としてはどうなんだろ。こっちの色彩の方面じゃなくて男クサイ方面の岡田レビューの方が相性良いとおもうんだよなぁ。(しつこい) さらーっと前半は流しますが、2番手3番手別格の三人口のヒゲがなぞ。どのテンションなのか謎すぎて戸惑う。客席結構戸惑ってたように感じた。 でも、2回目観たらベニーが結構遊んでたから笑うとこなんだろうね。そう感じるように出来てないけど・・・。 場面、暗転、幕前、次の場面の繰り返しなのが単調で辛い。一つ一つ切り取ると悪くないけど、テンションの落差が激しすぎて、ちょっと流れがみえない。 リストのため息からの初恋のシーンとかは素敵なんだけど、余韻に浸る間もなく50年代?ロカビリー的な?シーンになるのが、本当に戸惑う。 中詰めの、裸足の伯爵夫人のボレロはもう、黙ります。すみません。趣味が合わないんだって。 一つだけ。こっちゃんの女役は・・・ポジション的にこの時期は誰もがよく回ってくるだろうけど、 もう、本当にやめてあげてという気持ち。 とか思ってたら安定の謝珠栄!パンチくらったように目がさめる。 男役群舞に1人だけ娘役から風ちゃんが参加してのダンス。2階席から観たいよね。謝先生のフォーメーション。 みっちゃんのダンスががっつり観られて幸せ。 旅立ちだけど湿っぽくなくて、必死感もあって堪らなく好き。 あれだけ激しく踊りながらすぐ歌うとか、凄いよねタカラジェンヌ。前にレオンくんが、心折れそうになるけど気合いで歌うとか言ってたけど、本当にそんな感じ(笑)。 私が観た時は、みっちゃんのヘッドマイクが取れかかったのか、高速で踊りながら直して歌い出したから、本当に凄いと思った。みちこ様かっこよかった。 それからイルモンド。ここは何気に殿堂スタッフなんだよね。でも、なんか新しい事に挑戦してるのがいい。 みっちゃんが板つきで1人スポットを浴びて黒燕尾で登場するとこ。涙が出ました。 大階段の燕尾もそれは定番で見たかったし、スモークの中の2人のデュエットダンスも見たかった。 でも、この場面、それが無かったことがそんなに気にならないほど素敵です。大好き。ある意味友情の場面よりも好きかも。 あと、銀橋で拍手くれのお辞儀は好きじゃないのでなくて良かった。あれって、宙組のショーストッパーでやってから、みんながやるようになったやつだと認識してるんだけど、 無くても手が痛いほど拍手するよ。だって、本当に素敵だったもの。 みっちゃんは、星組の中だと背が低くはないけど高くもない人になのに、 燕尾の着こなしは堂々たるもので、なんだか大きく見えたのよね。この場面特に。 ガタイがしっかりしてるように見えるというか。 手足の長さは元より、姿勢とか、神経の細やかさとかそういう事なのかもしれないけど、集大成だなって思えた。 北翔海莉ファンとしては、この2場面だけで観て良かったーと心から思います。 で、新トップコンビのお披露目的なアイラブレビュー。並ぶとやっぱりお似合いだよね。お披露目前から既に出来上がってるカップルで安心感ある。 あーちゃんのドレスは、うん。白の方が可愛いし、背景黒いから、映えるよ。変更して良かったのでは。 あー、こうやって、振り返ると、終わってしまうー。寂しいー。 芝居もショーも文句つけながらもいつもの数倍語りたくて、語ってるから、かなり好きなんだと思うわ。 東京公演も楽しみ!
2016.09.22
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みっちゃんがトップに決まった時、学年的に3作かなって予想してたのに、その後に物凄いスピードと深度で好きになってしまったので、いざ退団公演が始まってみたら、無性に寂しい。 斜に構えて、文句ばっか言ってるけど、やっぱり北翔海莉は、私の中で本当に大好きな特別なジェンヌさんだなって思います。 だから、あんなのも観たかった、こんなのも観たかったって考えたりするし、もっと早くにトップ大羽が似合ってたと思ったりするけれど、 でも今は悔いのないように見送ろうかなって気持ちです。 泣きよっか、ひっ飛べ!! さて、「桜華に舞え!」 うーーーーん。やっぱり言っちゃう。これ、結構脚本微妙。まぁ、退団公演だからな。 サイトー先生らしいアニメみたいな華やかなオープニングからのスピーディな演出、メリハリがあって、スターが大見得切れる舞台構成は本当に素晴らしい。 宝塚の、スターを魅せるというポイントにおいては間違ってないどころか、よく出来てる。 ただ、桐野利秋って人の性格がよくわからないや。 剣豪だけれど、優しく強く誠実。まさにヒロインのふゆさんが評したような人物に描いているようで、 時に短慮で、怒りに身を任せてしまう所のギャップが、精神分裂してるみたいでなんだか、同じ人の違う側面というよりは、別人みたいな違和感を持ってしまう。 みっちゃんが、誠実な人に演じてるのに、あんないきなり怒鳴り込んで斬りかかるかな? 人斬りと言われてても、それは新政府側の作った人物像で、 実際に暗殺したのは1人っていう人物でしたよね。 人を愛せって西郷さんに言われてたのに。 あと、鹿児島に帰ってからも不満をもつ郷士たちを抑えているような描写はほとんど無いので、 弾薬庫を学生達が襲ってしまい、「しまった!」っていうのも、何がじゃってなる(笑)。 その描写が甘いから、桐野利秋は自分は薩摩人だって言って、政府から退くわけだけど、 でもそれは視野が狭いというわけでなく、日本のために薩摩を抑える重要性を終始訴えていたというのが迷子になって、視野の狭い狭量な人に見えちゃう。 義と真心とって訴えてたけどさ、心に響かない・・・。 川路さんの送り込んだスパイがバレるのも一瞬だしさ。脳内補正かなりしないとついていけないのよ(笑)。 2回目は西南戦争のWiki詳しく読んでから見ちゃったもんね。 あと、フィクションラインが微妙。 薩摩側は実在の人物の中に少しだけ上手いこと架空の人物を潜り込ませてるんだけど、 会津側は、松平容保公だけ本物で、あとは明らかにモデルのいる架空の人物で構成されてるから、薩摩側は史実通りに進むのに会津は架空会津で、なんか何処に軸足置けばいいの?ってなった。 もうどうせだったら、ふゆさんは八重さんにしちゃって、桐野利秋には夫の川崎尚之介を斬った事にしちゃえば良かったのにとか思ったよ。 なんだろ、サイトーくんの日本物って今までここまで史実に沿った人居なかったからかな。 いつもみたいに、何にも考えず楽しくすこーんって見られなかった。惜しい。 でもね、立ち回りは見ものです。 みっちゃんと、まこっちゃんが凄い。あれだけの事、よくやるなぁ。 そう、まこっちゃんは堪え役だね。明るさは封印して、怒りと憎しみと。 でも、上手いんですよ。これが。 ただ、上手すぎる。宝塚において、これがプラスになるのか、不安にはなる。 みっちゃん的というよりも、音月桂ちゃん的な不安がある。 ベニーは芝居がほんっっとに、良くなったし、彼女とさやかさんが支えてた。あと、カイちゃんもか。 みっちゃんは、真ん中芝居だから脇が固まってないと、大味な作品なだけの印象になるけど、この2人ががっちりしてたから、そこは安心出来たな。 芝居といえばあーちゃんも。 頭抱えるほどの棒読み芝居だった人とは思えない。やっぱりタカラジェンヌは成長するね。若いから。 こういうの観ると嬉しくなっちゃう。 桐野利秋の妻として、里の人達を纏め、守る。 でも、妻としのプライドも捨てない。 「おまんさぁ、わっせ綺麗か方じゃんね」 って遺品を持ってきたふゆさんに冷たく言って、しかも受け取らない!怖い!意地とプライド! ふゆさんは現地妻(側室?お妾?)では無いからとんだ勘違いだけど。でも、心が繋がってたから実はもっと酷い(笑)。 親の決めた結婚だけど、愛か尊敬かはあったわけで。上士に絡まれた時、助けたのが一応伏線的扱いなのかな。 それから、麻央侑希。 へぇー、こんな事出来るんだぁと思った(笑)。 いつもの変な節回しの台詞じゃない!なんかつまんないけど、良かった! いや、あの個性的な感じが大好きなので、寂しくって(笑)。 ただ、犬養毅の回想意味無い。 だって、新聞記者の彼は、維新を見ていたって設定なのは分かるけど、ほとんど絡みがなくて全然その設定活かせてないし。 例えば1人の会津藩士からみた戊辰ならまだわかる。もうちょっと上手く使えなかったかなぁ。 あれ、トップコンビの事書いてない。 あのね、みちこのお化粧が綺麗よ!チハルさんすげぇよ(笑)! もっとも前からご指導して貰えば良かったのにとか思ったり。 あと、相変わらず軍服似合いすぎ。なんだろ。なんであんなに素敵になるんだ。 殺陣も泣くほどかっこいいし。 桐野さんには思い入れられなかったけど、みっちゃんの良さはとても引き出してくれてて、 サイトーくんの愛情だなーと思って嬉しくなりました。 風ちゃんは、会津戦の時がめちゃくちゃカッコいい。 何処ぞの男役さんの声かと思ったら、風ちゃんだったという。 後半はクラシカルなザ娘役っぽい上品さもあるので、一粒で2度美味しかった(笑)。 キスどころか抱擁も無い二人だけれど、手を握るだけであの熱量を出せるのは、さすが。娘役スキル本当高いよなー。 でも、最後の「奥方様・・・」はどのテンションで受け取れば良いのかちょっとわかんなかった。 それでト書き読みたくてルサンク買ったのに、 「奥方様・・・(微笑)」って書いてあってますます混乱! なに、なんの笑い?あんなイヤミ言われたのに、お優しい方だわ・・・の微笑みじゃないよね、まさか。難しかー。 太郎役の小桜ほのかちゃんもなかなかの大抜擢。 そして、それにしっかり応えてた。トップとあんなに絡みまくるなんて凄いよ! でも、愛奈姫の真彩希帆ちゃんは、歌声も柔らかでテクニックもあり、もう何処にお嫁に出しても恥ずかしくないわ。娘役好きとしては、娘役豊富だと嬉しい。はるこちゃんは相変わらず美しく上品だしさ。 思うに、退団公演駄作の法則が発動するしないは強い2番手がいるかいないかの差なんじゃないかと思う。 今回も色々思うところはあっても見れちゃうし、ほろっしたりするのは、やっぱりさゆみちゃんの力が大きい。 トップと2番手が拮抗してると、スター力で作品の魅力がぐっと押し上げられるしね。 正直、黒豹の時点では、さゆみちゃんには不満しかない、とはっきり言った私ですが、今は全くそんな事思ってない。 仲が良いのと舞台の相性が良いのは別だからね。みちべには組ませてみたら、非常に相性が良かった。本当にもう1作くらいはこのコンビで観たかったよ。残念。 ああ、ロマンスについては別記事にします。たぶん。一旦ここで休憩。
2016.09.20
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いわずとしれた、宝塚の十八番のロンドンミュージカルの一つ、「ME AND MY GIRL」の2016年花組版です。 今回は大幅な役替わりのある公演で、主要キャストの殆どがダブルキャスト。 宝塚のダブルキャストってさ、、、外部と違って公演期間中、ずっと何かしらの役で出演してるから、生徒の負担大きすぎなんだよね。 そこがちょっと。完成度にも影響するだろうし。微妙だなと。今回でいえば、2番手のキキちゃんは地獄だろうなぁ。 さて、前置きはこのへんで。私が今回観たのはBパターン。 ジョン卿・・・瀬戸かずや マリア公爵夫人・・・仙名 彩世 ジェラルド・・・芹香 斗亜 ジャッキー・・・鳳月 杏 パーチェスター・・・柚香 光 恐らく、Aの方がいわゆるファーストキャストで、番手に則ってると思われますが、 個人的にはこのBパターンが生徒さんの個性と役が合ってるイメージ。 ジョン卿はマリア叔母に比べて若手の2番手男役がやる事が多くて、いつもややバランス悪いよね?って感じだったんだけど、この配役はとってもいい! 仙名さんが芸達者な娘役さんなので、少し(かなり?)年上の役を難なくこなせるし、 それに対してのジョン卿として、いぶし銀なあきらさん、最高でした。イケおじさーん。 マリア叔母は結構難しいというか、実はサリーよりもトップっぽいというか。 1幕終わりにビルと退場してくのは、サリーじゃなくてマリア叔母だしね。 さらに、2幕には一曲持ってて、見せ場もガンっとある。 だから、叔母さん、という事を除けば、2番手娘役だとバランス崩壊しそな程、大きい役で。 ここをちゃんと締めて演じられの本当に凄い! 仙名さん、新公ヒロイン経験無いし、この若い学年の娘役さんで、と考えると変に感心しながら観ていました(笑)。 歌はさすがのエトワール経験者だし、演技も良いし、さすが、理事の相手役に抜擢されるだけある。 キキちゃんは、番手を外せば完全にジェラルド役者だねー。可愛いし、嫌味もなく、育ちの良い世間知らずのおぼっちゃん。 人の良さも滲み出て、めっちゃ好きー! ちなつちゃんは・・・花組にいたんだね?!(え、そこw) 元月組っ子の意地?!やはりミーマイは月組だな!と(笑)。 ジャッキー、セクシーでちゃっかりさんで、若干オカマっぽさもあるような・・・(笑)。もう少し高音出るといいなーと思わなくは無いけど、スタイル良くて、 客席降りが近くだったので、つい、ぽかーんと美しいーって見てしまった(笑)。 ビデオでしか観てないけどマミさんのジャッキーが私の中のジャッキーなので、めっちゃそれっぽかった。 城崎あいちゃんは娘役だから当たり前だし、みりおちゃんも、普通に女の子だったしねー。 あ、ジャッキーってコレだよね、微妙にオカマなの!みたいな(笑)。って思った。褒めてる!褒めてるから、本当に!! そして、カレーちゃんね。 配役見たとき、いくら3番手だからって、役替わり先がパーチェスターさんって、無理ありすぎ!と心の底から思いましたが、土下座したい気分。ごめんなさい。 若い事を逆手に取っての、エッジの効いたエキセントリック弁護士。もともと、はっちゃけたお役ではあるんだけど、すげー研いできたな、と(笑)。 歌はね、声出てなかったよ。音程以前に声量無かった。喉やってるのかな? でも、役作りが最高でこのキャラで朗々と歌われてもねという感じすら出しつつで、最高(笑)。繰り返しみたい(笑)。 トップコンビは、みりおちゃん、良かったんだけど、ちょっとお上品過ぎかな・・・? ビルは血筋はともかく、がっつり下町っ子なので、もう少し登場時は崩してもいいような。 あと、歌声は大丈夫だったんだけど、私が見た日はちょっと喉がお疲れのようで、やや擦れたり。 でも、近くに座ってた小さい女の子がみりおちゃんが出てくるたびにケラケラ笑ってて、あ、これは大正解なんだなって思ってました。 花乃ちゃん、サリー良かった。サリーの物語だよねって感じたし。そうなんだよ! ミーマイってサリーといい、マリア叔母といい、実は女性が話を動かしてて、男たちはそれに右往左往してる感じだよね。 サリーの気持ちになって、観てく事が出来て、楽しかったなー。 あとは、綺城ひか理さんが目を惹きました。 ランベスの街灯を灯してまわる所で、なんかディズニーの白人男性ダンサーみたいな人が!と思ってびっくりした(笑)。 前にエリザ観た時、「アンサブルが弱い」「プリンシパルキャストが歌えるだけに周りが残念」とツイートしたのですが、 今回、良かったー。ミーマイは、「A ENGLISH GENTlEMAN」がバシっと決まらないと、 なんか残念なんだけど、すっごく綺麗なコーラスで、聴いてて気持ち良くって、嬉しかったなー。 Bパターンは、スカステ待ちかなー?Aと比べられなかったのは残念ですが、Bで見られて結果、良かったな。
2016.07.29
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うちの夫によく聞かれんです。 ミュージカルの実況CD聞いてると、「それ、音楽じゃなくない?っていうか、なんで芝居なのに映像ないのに楽しめるの?」って。 それでずっと考えてたんだけど、ミュージカルって音楽が良くないと成立しないし、一曲一曲を切り取ったものでも、もちろん面白いんだけど、 お芝居の感情の高まりとしての歌だから、セリフ含めて全体的流れを聴いていた方が楽しめる。 2時間半かけて、それ自体が1つの音楽なんだよなー。 はい。前置き長くてごめんなさい。 「1789」見てきました。宝塚版は観に行けなくて、映像を全体的にでも、断片的に何度か観たのみです。 一回しか見てないので、ダブルキャストは 小池徹平、夢咲ねね(赤根那奈)、花總まりの組み合わせ。 観てから死ぬほど後悔。なんでどんなに無理しても宝塚版を、生で観なかったのか。 正直フレンチミュージカルが苦手なので、どうにも食指が動かなくて。でも、演出は小池修一郎なんだよね。今回も花ちゃんが出てなければ観なかったかも(笑)。 ロミジュリも同じ事言って、やっぱり面白かったってなったのに、判断ミスでした。太陽王がやっぱり好きじゃないからさ・・・つい・・・。 これ、ミューじゃなくてコンサートだろって作りが特徴のフレンチミュージカル。歌う人と踊る人が明確に別れてるしさ。ショーの場面繋ぎっぽく感じちゃって。 (そういう意味ではロミジュリは、もともとストーリーがしっかりあるものなので、事情が違うと思う。) 多分1789もオリジナルはそうなのかな。けど、今回はしっかり私たちの慣れてるアングロサクソン系ミュージカルの文脈にはめ込みつつ、 フレンチミュージカルの現代的な音楽、印象的な激しいダンスを取り入れてミックスしていて、良い潤色されてました。気になるとこもあったけど。 [あらすじ] 1789とは、フランス革命の起きた1789年のこと。 フランスの地方農家の出身で、役人に父親を殺され、土地を没収されたロナンがその年にパリに出てくる。そこで、革命を志す若き代議士ロベスピエールらと出会い、仲間となる。 一方そのころ宮廷では、時の王ルイ16世の妃、マリー・アントワネットが暇を持て余し、 スェーデンの貴族アクセル・フォン・フェルゼンとの恋に身をやつしている。ポリニャック夫人、そして王太子ルイ・ジョセフの養育係オランプが密会を手助けしていた。 その姿を、王位を狙う王弟アルトワ伯と秘密警察が追っている・・・。 民衆の間では、増税をめぐって決裂した三部会のかわりに第三身分による国民議会が組織された。 やがてその大きなうねりは「武器をとれ、たちあがれシトワイヤン!」という煽動と共にフランス革命へと流れ込んでいく。 [感想] ・音楽めっちゃ良くて、ダンス死ぬほどカッコイイ件 ・長身イケメン揃いの中で主役がちっちゃい問題について考えてみた件と、はすっぱな役作りの件もちょっと ・お花様が神がかってた件 ・ついでにソニンがまた進化してた件 ・逃れられない「ベルばら呪縛」の件 いつもと書き方違くない?とお思いでしょうが、色々やってみたい時もあるんだ。 ・音楽めっちゃ良くてダンス死ぬほどカッコイイ件について 最初に書いたけど、フレンチミュージカルって、 歌は歌手、ダンスはダンサーって役割分担されてるのもあって、音楽は本当に気合いが入っている。 1789はフレンチポップって感じでしょうか。打ち込みバリバリで。新しい作品なのもあるけど、全然クラシックじゃなくて、そこがいい! ストーリー聞かなくても音楽だけとして楽しめる。 ほとんど全ての曲がお気に入りですが、あらすじにもあえて入れちゃうぐらい、カミーユの「武器を持て」が良かったです。新曲ですね。 かっちり型の決まったミュージカルじゃないから、こうやって新曲が足されていく所も、面白く楽しいところだよねー。 宝塚版は途中生オケも使いつつのようでしたが、今回東宝版では、潔く録音対応。 あ、これ、東宝版のプロモ映像。 http://youtu.be/sn_oI93Ifk4 楽天って動画入れられないのよね・・・。 ダンスはかなりアクロバティック。みんなバク転できるのか・・・!オリジナル映像も何本か観たけど、そっちに近いかな? かえって、女の子だけであそこまで迫力あるダンスシーン作り上げた宝塚凄いなとか、贔屓目で思いつつも。 プリンシパルキャストも、髪振り乱してすっごい踊ってて、迫力あったなぁ。ロベスピエール古川が本当良かった。 テニスの王子様たち今まで小バカにしてて本当すみません。 小池徹平くんはダンス技術はともかく、身のこなしが軽やかで(すみません、小さいのもあって猿っぽいと思いました)、 跳躍力があるので、見ていて気持ちが良かったです。 ・長身イケメン揃いの中で主役がちっちゃい問題について考えてみた件と、はすっぱな役作りの件もちょっと、について。 小池徹平くん、ご存知のようにかなり小柄なんです。仲間の元テニスの王子様たちイケメン軍団は180越えだろーなー、という感じで。 あと敵役のイケおじさん、岡氏と吉野氏も。 最初このバランスの悪さが、微妙に感じてたんだけど、後から振り返るとあれが良かったのかも。 まず、ロナンは貧しい農家の出身なわけで、そんな成長しないだろうと(笑)。それから、彼はバスティーユの跳ね橋の縄を切るためによじ登るんだから、 小さくて身軽でって徹平くんの持ち味は、まんま設定の説得力となる。 正直、1人オーラが違うという感じでもなく(笑)、でもきちんと真ん中力はあるわけで、やっぱり主役なのね。 歌とか、上手いという感想もチラホラ見かけますが、それ、徹平くんの歌をあんまり聞いたことなくて、期待値低かったからでは。 わりとWaT 好きだったので、いつもこんなもんでしょ?っていう(笑)。特に絶賛する程じゃないとう意味で。 それと、今回の音楽は全体的に普段ミュージカルやってる人より、 徹平くんや、ソニンはかなり有利な感じだったと思うんだよね。 わかーるわかるよきみのきもちー。 一方気になったのは、話し方。なんか、妙にイキがってる風だったような・・・。 それがまた、子供っぽさに拍車をかけちゃうんだけどさ・・・。 それこそ田舎生まれの無学な農民の役作りなんだろうけど、力強さとは違うような気分。ただ、はすっぱな感じというか。 恋愛パートも微妙に苦手ですかね?恋の歌ばっか歌ってたのに! でも、身長問題気にしてたのに、案外ねねちゃんとの相性は良くって、それはねねちゃんが、かなり力強い役作りだったのもあるんだろうが、身長全てじゃないなとも思った(笑)。 ・お花様が神がかってた件について まぁ、ファンのいうことは話半分で。 出てきた瞬間から舞台がぱぁぁぁって明るくなって、わー!お花様っ!!て涙出そうになりました。 エリザベートであの頃のオーラが完全復活して、そして、今回さらに増したっ! 歌もこういうアップテンポなリズムで歌うようなの苦手だったと思うのに、凄く上手くって。 プロモ映像は初日すぐのものだと思うのですが、私観たのは千秋楽直前。 もうね、全然違う。この1ヶ月でどれだけ進化してるんだこの人は。 個人的には、「ただ1つ手に入らないものはあの人のハートだけ」のとこで、なんとかして、「ポリニャックぅ」って言い方が好き(笑)。可愛すぎるっ。 そして、この一言で、なーんも考えてない無邪気だけど、無知な王妃って滲み出てる。 ただね。これは脚本問題なんだけど、前半は良かったけど、後半。急にヅカバラになっちゃった。 「私はフランスの王妃ですから」的な何処かで聞いたことあるぞってセリフが(笑)。 そういう意味で、次回エリザベートは仕方ないにしても、もうそろそろ宝塚延長戦みたいな役は一旦お休みしてもいいのかな、と。 ここまで光を放てるんだからもっと色々観たい!! お花は、大人の女性がなぜか若い頃から似合うんだから、そっち方向も。仮面のロマネスクみたいなの・・・。 ・ついでにソニンがまた進化してた件について。 なんなの、ソニン。凄いんですが。 モーツアルト!の時も思ったけどね。哀しみややり切れなさとか、そういうの、表現させたら天下一品だなぁ。観てる方に物凄い訴えてきて来るんだよね。揺さぶりがハンパない。 歌上手いのは知ってたけど、前よりダンスもだいぶ鍛えてきたなー。 お花が高貴なら、ソニンは庶民なんだけど、2人とも群を抜いてるとこは同じ。 そして、2人とも今年の菊田一夫演劇賞なんですよー。納得だわ。 最初の「叫ぶ声」はやや歌詞が聞き取り辛かったかな。あとはずっと良かったけど、パン屋襲撃事件の時はもう、格好良すぎて最高だったです。 ・逃れられない「ベルばら呪縛」の件について 宝塚版は仕方ない部分もあるのかなって思ったけ東宝版も変わらずベルばら。 特にマリー・アントワネットの位置付け、やたら比重の重いフェルゼン。アバンチュールって言ってたのに、 後半急にベルばらになって、純愛みたいになったり、亡命断ってるし!しかもルイ16世と鉢合わせして、「あなたが一番待っていた人じゃないのか」とアントワネットに聞いてるし。 まんまベルばらやん。 ギロチン開発の件とか、錠前作りが趣味とか、これもオリジナルでは出てこないそうで。 とすれば、ベルばらの影響なのはもう疑いの余地はない。(史実だから、というよりは、ベルばらでよく知られてる感が、半端ない) 全体的に宝塚をそのまま外に持ってきちゃったって印象が、他の作品に比べて強いかもしれない。 そのためにイケメン長身揃えたようにも思えちゃう。 東宝だから客層被るのもあるんだろうけど、日本の、狭く小さな演劇界においてベルばらの影響たるやとも思った。もはや呪縛。 宝塚版は座付きの演出家であるイケコがどう思おうとベルばら方向になるのは仕方ないんだけど、 まさか外にそのまま持ってくるとは思わなかった。 フランス革命を描くに当たって、作り上げられたベルばらにおけるアントワネットのイメージがいかに強いか、っていうのもあるかな。 ちなみにアントワネットが処刑されるのはバスティーユ陥落の数年後なので、運命を受け入れようと決心して去っていく時点で、今後を予感をさせるようなギロチンの音が響いているだけ。 アントワネットの処刑に向かうシーンは、ベルばらが秀逸過ぎるので、そこまでの高揚感は無いけれど、変わりにヅカばらには無い、人権宣言が胸を打つのでまぁそこが違いといえば違いなのかな。 きっと再演あると思うし、ベルばら呪縛に(あえて突っ込んでいってるんだろうけど、)囚われない作り方をして欲しいなぁ。 今回、長くなってしまったけど、それだけ書かずにはいられない作品で。本当に気に入りました。 今後も楽しみです。
2016.05.18
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保存したままになっていた過去記事の投稿。 未完成なので、後半はTwilogから なんか、4~5年ぶりに劇場で観たんじゃないかって気がする、花組。でもそしたら、なんか雰囲気が結構変わっていて(かなり良い意味で!)、とっても驚きました。すごく充実しているね。歌もダンスも、上手い人が多い。だから、色んな事が出来る。観ている方も楽しい。今回はお芝居の脚本も良かったし、私はショーの構成も大好きだったな。「復活」原作はトルストイ。宝塚の純文学シリーズは好きだけど、本公演だと90分という短い芝居になるので、駆け足感が否めないのと、演出の仕方によって、話しの主題がぶれるなぁ感があるんだよね。こういう重い作品は人数も少なくて、小さい劇場で、2幕2時間半で出来る特別公演で観たい所だけど・・・。でも、これは、そんなハンデの中ではかなり良かった方だと思います。(未完) ここからTwilogより、記録用。時系列は下から。チケットが当たりすぎて二回観たらしい。 2012年3月1日 2回目 あと私は原作知ってるので、補完出来たけど、そもそもドミトリーがカチューシャに手切れ金を渡すとこ。あそこは舞台だけだと完全に唐突。だって、それまでの会話とかから彼は遊びには見えなかった。それが、急に手切れ金を渡すに至る心理が見えない。原作未読で観てた人は、え?ってならないかな? posted at 22:21:20 3月1日@kotone4 琴音@kotone4 ちょっと、トップさんにはしんどい役回りだよね。なんだかんだ、フラれる役回りだし。しかもね。これってやっぱりこの思いは愛か償いかって所がポイントだと思うけど、急に男の美学に話をすり替えられた感じがして、ちょっと違和感を覚えないでもない。 posted at 22:14:44 3月1日@kotone4 琴音@kotone4 うーん。これは批判ではないのだけど、蘭寿さんに、ドミトリーみたいな耐える役はあまり似合わないのかもなぁと思う。イメージ的には壮さんと逆になると似合うっていうか。ショーのキラキラ具合をみるとそう思えちゃうんだよなー。 posted at 22:10:51 3月1日@kotone4 琴音@kotone4 @#### 私は二回目で、逆にみんなが言ってる同じ様な場面で・・・が理解できましたねー。なんか、全体的にどの場面も既視感あるんですよね。一つ一つは素敵なんだけど・・・。 posted at 22:02:06 3月1日@kotone4 琴音@kotone4 あー。楽しかった!蘭はなちゃんて、お花さまに凄く良い意味で似てるー。超絶タイプの娘役さんだー。 posted at 21:46:16 3月1日@kotone4 琴音@kotone4 あ、公演。ってうか、この演目ならまだまだ通える。花組生、覚えてきた。 RT @kotone4: 今日は夜講演だからサラリーマンの姿もちらほら。私の隣、一人できてるスーツの兄さん、復活で鼻すするほど爆泣きだったわけだが(笑)え?もちろん、人のこと言えませんっ! posted at 20:37:26 3月1日@kotone4 琴音@kotone4 今日は夜講演だからサラリーマンの姿もちらほら。私の隣、一人できてるスーツの兄さん、復活で鼻すするほど爆泣きだったわけだが(笑)え?もちろん、人のこと言えませんっ! posted at 20:36:09 2012年2月21日の感想。時系列は下から。 だからこそあえて言いたい。なぜ、みつるに歌わせたのかと(笑)。もう、最後までガシガシ踊らせておけばいいじゃないか。歌い出した時、椅子からずり落ちそうになったよ(笑)! posted at 17:01:21 2月21日@kotone4 琴音@kotone4 なんか言いたい事有りすぎて言葉にならない。花組が充実し過ぎてて、感動するレベル(笑)。 posted at 16:42:31 2月21日@kotone4 琴音@kotone4 告白。当たりすぎてオークションに出してたチケットの一枚を、出品取り下げました(笑)。 posted at 16:41:23 2月21日@kotone4 琴音@kotone4 あと、二番手の娘役さん、なのかな?実咲凛音さん(愛称すらわからない)も良かったです。いいなー。充実してるなー、花組ー。 posted at 15:34:16 2月21日@kotone4 琴音@kotone4 最近、コアな活動をしてないので(笑)、この作曲家の先生知らないけど、主題歌のメロディーがとても素晴らしいです。ロシアの冷たい寒さと後悔と、わずかな希望が上手く表現されてる感じ。一回で聴き惚れたー。 posted at 15:31:37 2月21日@kotone4 琴音@kotone4 花組はオサさんの頃から歌が上手いイメージ。今も壊れてなくて嬉しい。スターさんに歌える人が多いので、作品の良さが倍増。羨ましい(笑)。うちの組にも分けて(笑)。 posted at 15:22:49 2月21日@kotone4 琴音@kotone4 シベリアへ移送されるシーンの重々しさと暗さは良かったです。通路側だったので、囚人たちの歌声もマイクを通さず直接聞けて、澄んだ綺麗な声が心に響きました。 posted at 15:21:27 2月21日@kotone4 琴音@kotone4 「復活」は、こういう本公演じゃなくて、特別公演とかでじっくり二幕ものとして見たいかも。ロシア文学は暗いしテーマも重いけれど、表面上はロマンチックな話しが多いので宝塚には合う。でも、一幕ものなので、駆け足な感じがして、「カラマーゾフの兄弟」みたいな衝撃や感動は薄いかな。 posted at 15:16:23 2月21日@kotone4 琴音@kotone4 娘役好きとしては、恋に落ちました(笑)。 posted at 15:13:16 2月21日@kotone4 琴音@kotone4 蘭乃はなちゃん、凄くいい!!若いのに芝居達者だー。私個人としては完全にらんとむ喰ってたよ。びびった。歌はダメダメだけど、すごーく惹きつける。これなら、いろいろとさせたい役とか妄想させるし、いい娘役トップさん。 posted at 15:12:31
2015.10.25
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過去に見た舞台の憶え書き。Twilogから。自分用です。時系列は下から。 2012年 目黒パーシモンホール 7月8日@kotone4 琴音@kotone4 新演出、なんか今まで嫌いだった、アメリカ万歳!的な部分が随分マイルドになった気はする。ただ最後のタムのTシャツがミッキーじゃなくなったのが残念。あの嫌味みたいなミッキーが好きだったのに。後、エレンのソロは新曲?あれ、なんか嫌な女に見えるよね。無ければエレンも可哀想な人に思えるのに posted at 22:09:57 7月8日@kotone4 琴音@kotone4 音もいいし、良い劇場だった。http://t.co/IwPnKXie posted at 15:02:19 7月8日@kotone4 琴音@kotone4 ヘリコプターあった。解決策は今流行りのあれだった。良かったと思うけど、風圧もっと欲しかった。そして、クリスはあいかわらずのダメ男。 posted at 14:59:49 7月8日@kotone4 琴音@kotone4 ざっくりキャスト表眺めてたけど、前回観たときと、キム、トゥイ、ジョンのキャストが一緒だった!!岡さんのジョンはプィドィが楽しみだなぁ。 posted at 13:39:48 7月8日@kotone4 琴音@kotone4 久々に見たから前との比較があんまり出来ないけど、前より分かり易くなった、かな?ところで、ヘリコプターは?消滅??この後? posted at 13:24:46 7月8日@kotone4 琴音@kotone4 今日は、ミスサイゴン!噂の新演出だー。 posted at 10:40:12
2015.10.25
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覚え書き Twilogより。時系列は下から。 2012年9月10日 シアタークリエ DADDY LONG LEGS 9月10日@kotone4 琴音@kotone4 この感動をどう言葉にしたらいいか解らないぐらい感動してる。 posted at 17:01:50 9月10日@kotone4 琴音@kotone4 こどもの頃読んだのと、アニメの薄い記憶しか無かったけど、本当に素晴らしい作品。音楽も、内容も全て!あと今回はあしなが育英会の協賛で、募金も募っていました。確かあしなが育英会は資金ぐりが厳しいんだよね。これだけ素晴らしい作品。今後も再演してあしなが育英会の発展に寄与して欲しいなぁ。 posted at 16:58:08 9月10日@kotone4 琴音@kotone4 足長おじさん、当然アメリカでも有名な作品なんだろうと思っていたら、世界中で日本だけが愛読してるらしく、ミュージカルの作者も、日本人の奥さんと結婚するまで知らなかったそうな。衝撃的!フランダースの犬みたいなもんか。アニメ名作劇場の力はすごいな。 posted at 16:52:17 9月10日@kotone4 琴音@kotone4 ヤバい。今、猛烈に感動してる。daddy long legs開始20分ぐらいからずーっと泣きっぱなし(笑)。久々にきた、これ。好きすぎるー! posted at 15:15:37
2015.10.25
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見た舞台を、記録に残してなかったので、とりあえず、Tweetした事を自分用に残してます。 時系列は下から。 12月10日@kotone4 琴音@kotone4 巌窟王ぐらい読んでおけって話しなんですが、恥ずかしながら読んだことないので言うと、二人のラストは原作からしてあれなんですか?あれでいいのか・・・? posted at 16:48:24 12月10日@kotone4 琴音@kotone4 物語のまとめ方が下手だと思う。復讐するための下準備とかとってもあっさりしてるし、あっていう間に復讐終わったなぁって。そして、エドモンがどういう心理でその虚しさに気がついたとか浅いから、唐突。復讐の虚しさはわかってる!とかいきなり言われてもって気分に。 posted at 16:47:08 12月10日@kotone4 琴音@kotone4 でも、そっからラストに繋がる感じがちょっと、えええっ!て感じがする。みんな唐突。全ての人が唐突すぎる(笑)。 posted at 16:30:51 12月10日@kotone4 琴音@kotone4 お花が制作発表で披露してた曲は、二幕後半に。さすが仕上げてきたっていうか、ただ歌うだけだとあんなに粗だらけなのに、芝居に入ると美しく哀しくなってた。感情が盛り上がるように拍手入ってたし、揺さぶられた人多そう。私もここで一番、ああ、花總まりだって思った。 posted at 16:29:26 12月10日@kotone4 琴音@kotone4 うーん、脚本なのか?演出なのか?ちょっとダメっぽい。音楽はいいんだけど、数が多くて物語として微妙になってるっていうか。心理描写が浅いっていうか。モンテゴが強すぎてなんか、笑ってしまった。海賊のくだりはいるのかなぁ。モンテクリスト島に行くためだけの設定に思えちゃった。もやもやする。 posted at 16:25:46 12月10日@kotone4 琴音@kotone4 石丸さんはお久しぶりに観たけど、やっぱり素敵だなー。でも老けたなぁ(笑)。お花、最初の20代に違和感なし。ええ、贔屓目ですとも。 posted at 15:09:45 12月10日@kotone4 琴音@kotone4 モンテクリスト伯幕間。なんか音楽と感情が時々乖離してる感半端ないだけど・・・。つまらなくはないんだけどね。お花は地声だと声が細い。細いのは元々か。声量ない。裏声の方がやっぱり綺麗で声量も出てる。ゆみこさん、相変わらずスタイル良すぎで眼福です(笑)。 posted at 15:00:26 12月10日@kotone4 琴音@kotone4 最近、ちょいちょい回ってくる、デスノートミュージカル、しかも音楽ワイルドホーンってやつ。ネタって認識してたんだけど、もしかして、もしかして、マジなのですか?テニミュ的なのではなく、ワイルドホーンってのもマジなんですかっ?!! posted at 11:23:10 12月10日@kotone4 琴音@kotone4 今日は日生劇場。平日&雨だからか当日券誰もいなくて、あっさりゲット。今日は穴場かもー。 posted at 10:45:43
2015.10.25
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ほっくんの星組トップスターお披露目公演! ムラまで数年ぶりに遠征してきましたー。 ガイズは月組再演も観てるし、何より、「はじめての恋」は名曲中の名曲だと思ってるので、それなりに思い入れあります。 月組のマミリカファンから宝塚に入った私としては、ほっくんというその当時の月組育ちのジェンヌさんにもまた、思い入れが強くって。 特に専科に行かれてからは、劇団はほっくんをどうしたいのか、という思いで出演してる舞台を観ていたので、 星組とほっくんの相性が良いかどうかは置いておいて、素直に嬉しかった! 正直、レオンくんが退団したら、今よりもっと観劇頻度落ちるかな??と思っていた所を、 一気に引き戻してくれる決定でもありました。 さて。そんなガイズ。 歳をとったからか、若い頃のようには思えなくて(笑)、結婚、結婚騒ぐこの物語にはちょっと突っ込みたいトコはありつつ、でも楽しかったです。 最後、スカイとネイサンがくしゃみをするっていう皮肉も面白かった(笑)。 二組とも、実は前途多難だなっていう(笑)。 でも、きっと乗り越えていける。だってそれが初恋のトキメキだから!という感じかな。 あと、私はほっくんが好きだけど、やっぱりスターさんとしては地味な人だなという思いは抜けなかった。 でも、あえて歌舞伎と表現したいんだけど、男役芸は完璧で、こんなに一挙手一投足に目を奪われる人は久々! その後ろ姿、ソフト帽の被り方、帽子のツバの触れ方、投げ方、スーツの着こなし、決めポーズの姿勢、歩き方。そして、男役としての発声、歌声、表情、相手役への触れ方、キスや、抱擁の仕草! 途中、オペラグラスを上げる、ではなく、あえて下げて全体の仕草が観たい!!じっくり観たい!!という欲求にかられるほど。 特に、最初、プロローグの「運命よ、今夜は女神らしく」はヤバい!その全てが凝縮されてて、もうー、きゃー!ですよ。 それは、他の組子の追付いを許さない、というか。一日の長なのか、スーツの月組出身の面目躍如なのか。 正直、スカイというキザりまくりの二枚目が、ほっくんに合うのかっていえば疑問だけど、 がっつり力でねじ伏せたとうか、ほっくんが作るからこその大人のいいオトコ、いぶし銀なスカイになってるなーって思いました。 持ち味的には本名のオベディアだと思うし、だから良いのかな。 作り込んでるスカイ、という通り名を持つ、オベディアという名前の男。まさに、そのままですね。 だからこそ、サラとの不器用な恋にも説得力がでる。ここは、ほっくんとふうちゃんの持ち味勝ちだと思いました。 ハバナでお互いがしっかり恋に落ちて、その思いを確認しあった直後にすれ違って。 恋を確かめ合うデュェットも、本当に響きの相性が良くて、素敵!ぽーってなった(笑)。 その分、すれ違いの悲しみは、ふうちゃんの演技にもよく出ていたし、ほっくんの「はじめの恋」のリプライズにも現れてる。 泣きながらの演技が素晴らしいのかは議論の余地があるとして、 いかにも本当に男泣きしているように、ちょっとずつ音をずらしたり、かすれたり、詰まったような声で歌う感じとか、プロの犯行かっ!!(プロだけど) 私は最初、本当に泣いてる!と思ったけど、恐らく泣いてる感じ、かな?それか多少涙を流してたとしても、あんなに歌えない感じでは無かったと思うので、これは完全に泣きの演技。 最初に美しく、ロマンティックに感じたこのメロディーが、今度はあっという間に切ないものに変わってしまって。 幕間もロビーで流れてるのを聞くだけで、また涙が溢れるぐらい、揺さぶられてしまった。 そして、慌てて翌日分のチケットも買い足しました(笑)。 先にも少し触れたけど、ふうちゃんのすれ違ってしまった時が良かったなー。 「そうなの?」って、迷いや混乱や悲しみの中でスカイに返答して、 やっぱり、「罪悪だったのよ」となるくだりが切なすぎて・・・。 これを、こんなに表現してくれて、もう涙が止められないぐらいでした。 スカイの「違うよ!」「俺には君の気持ちが分からないよ!」の二つの返答も、 そうなんだよね、信ずるものが違うから理解出来ないの。だから、哀しい。不器用すぎるー。 ここ、最後にスカイが一蹴りして、去っていきます。 そこに、男役は背中で語る、をがっつり実践してますよー。すごーい。素敵だった。 ふうちゃんの酔っ払い演技は、えみくらの可愛さがどうにも印象強くって、 なんか違う感があったんだけど、意外とほっくんが優しく見守ってるから、これはこれで良いなぁと思いました(笑)。 もし私がベルなら、の歌とか、しっかり聞かせる実力派。2人のハーモニーが良くて、癒されます。 さて、ネイサンとアデレイド。 ネイサンのキャラはさゆみさんと良くあってます。(いつもはベニー呼びしてますが、役名と被るので) コメディ得意だし、何よりやっぱり華やか。 オジさんなのに、素敵ー! この話し、ミュージカルとしてのビックナンバーはスカイだけど、話しとしては中心はむしろネイサン。 ダブル主演みたいなミュージカルだから。ここでこの、ネイサン役がしっかりしてるのは、本当に、良いです。 おちゃらけてるのに、最後サラに、賭けは俺が負けた、と語って、そしてサラがスカイを追いかけに出て行く所でニヤっとしたのが好きです(笑)。 得意な傾向な役なのは差し引いても、余るぐらいじゃないかなぁ。良かったよ。 歌は少なめだけど、アデレイドとの掛け合いは結構難しそうだよね。。。 落下傘トップの一作目。実質、組を纏めて、下級生を牽引するのは「老舗の顔」の彼女だと思うので、 やっぱり立場が人を作るんだ・・・と偉そうに思ってしまいました。 余談だけど、最後パレードでほっくんが、大階段降りて、組子全員を見やる時と、銀橋の挨拶の時に、素敵な笑顔をほっくんに返してて、 ご本人、きっと思う所も沢山あるだろうに、その笑顔の柔らかさと温かさに癒されました(笑)。 まこっちゃんのアデレイド。 可愛い!現代的な女の子!歌も上手いし、よくハマってた。 ただ、一つ言うとすれば、若い、かな。 14年結婚を待たされてるとすれば、若くても30歳あたりと思われ。 ちょっとそれにしては、若い女の子感が強い。 でも、それは瑣末なことですよ。 男役らしい押し出しの強さは残しつつも、男役の演じる娘役の枠はきっちり越えてて、 娘役ともちょっと違って、空気感はミュージカル女優っぽくも感じました。 ただ、良いかどうかとは別次元で、もうやり過ぎでしょ。娘役はこれきりにして欲しい。 一応新公学年で、新進気鋭の男役に、こんなに娘役ばっかふるのはどうかと思うなぁ。 新公にも色々、思うことはあるしね。 あとは、ナイスリーナイスリーの美城さんと、救世軍のみっきー良かったなぁ。 東京も、何度か観たい!
2015.09.21
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トートより、先にどうしても、書きたいフランツ・ヨーゼフ。 田代万里生 この物語で、誰かに心を寄せられるとしたら、それはフランツだって思ってた。 だから、東宝版初代の鈴木綜馬さんのフランツが好きすぎた。 夜のボートで、凄く悲しく感じたし、一緒に苦しくなった。 でも!今回印象変わりました!! フランツも全然心が寄せられない(笑)。 でも、田代万里生くんは超良かった! 夜のボートは、とても悲しい曲。だけど、同時に、2人ともお互いを本当には見てなかったんだって改めて感じた。 お互いに「いつか、私の目で見てくれたなら、あなたの誤解もとけるだろう(でしょう)」と歌う。 そうなんだよ。互いの目で見れなかったの。それは、シシィだけじゃなくて、フランツも。 だから、フランツも結局、あの孤独にまみれたシシィに対して「すべて与えた」と言い切れる。 それは、シシィへの愛が崇拝だから。何を求めてるかは、本当には理解出来ないけど、 彼女が欲しいと言ったら、そのまま与える愛なんだ。 それしか出来ない。皇帝だから、それしか知らない。それを凄く良く表現してました。 鈴木綜馬さんの時に感じた、優しく憐れな人、というイメージとはまた少し違う、優しく憐れな人なんだよ。 最初からフランツのシシィへの愛は、自分が持てないもの、諦めたものへの憧れだった。 自分の手元に置いたら、必要な時にその憧れたものが自分の欲しい時に手に入ると思ってたんだよね。 でも、それが、実は違った。自由だから活き活きしていたシシィは、義務を押し付けたら反発して拒絶するだけ。 義務に対して、押し付けられるている、という思考すらない彼には、 なぜ、自分を拒絶するのか理解出来ないけど、欲しいというものを与えれば側にいてくれるという。 だから、与えてみたら、予想以上の強さと自我を身につけていた! そこで、憧れから崇拝に変わったなーと。 鏡の間の三重唱で、シシィが「陛下と共に歩んでまいります。ただ、私の人生は私のもの」と言った時に、えって顔をしつつ、 続く、「私の命委ねるそれは私だけに!」と自信満々に輝いて言い放つ姿に、あからさまに、そういう陶酔というか、驚愕というか、崇拝している表情をしてみせるんですよ、田代くんは。 だから、そこでの「エリザベート!」って歌詞の部分が凄く自然な流れに感じる。 精神的に、上下関係のような物が完全に出来上がった瞬間で、だから愛を得る為に与え続けるという流れ。 納得感あり過ぎて、感激いたしました。 でも、それでもすれ違う心の理由はやっぱりわからなくて、母親のせいにしてみたりもするけど、 結局、彼自身もシシィの目では見られていない、他人の心に寄り添えない、可哀想な人、という夜のボート。最高でした。 彼女を愛してるんだっていう気持ちには、間違いない。 だから、いつも彼女を真ん中において考えている。 でも、、愛し方を知らないし、出来ない。 そんなあまり共感出来ないフランツ。それが凄く良かったでございます。 若すぎると思ったけど、恐ろしいほどハマり役。 小池先生の言う所の、同世代の役者への挑戦状、しっかり叩きつけられてると思います! 素晴らしい!! 長くなったので、他の人はまた次の記事で(笑)。
2015.08.01
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7/20 ソワレ キャストエリザベート(シシィ):花總まりトート:井上芳雄フランツ・ヨーゼフ:田代万里生ルドルフ:古川雄大ゾフィー:香寿たつきルイジ・ルキーニ:山崎育三郎まずは、花總まりで、一本あげちゃいます。 長くなりすぎた(笑)。実は私が宝塚を見始めたときは、タカコさんと組んだ時だったので、お花のシシィを生で見た事はなく。でも、宙組版を何度も何度も何度も、繰り返し映像で見てはため息をついていました。そんな私的にも待望な感じのお花! 印象としては、宝塚時代からさらに深く掘り下げてきたなと。常に努力してるんだろうと思うけど、歌唱力の向上も見られたし、説得力も上がった。でもやっぱり、子どものころの歌は苦手なのか、わざとなのか、ちょっと、だいぶ?ふらつく。「パパみたいに」は、表現ではなく、明らかに苦手なんだろうなぁと思うけど。あと、色んなところで「子供時代に違和感がない」「19年前と変わらない」とありましたが、確かに違和感は全くない。でも、19年前とは変わりましたよ(笑)。ちょっと大人になってる(笑)。でも、驚異の娘役力で、自我に目覚めるまでは、男性陣に寄り添って寄り添って。ただ自由に生きる父親に憧れる、田舎で育った世間知らずの女の子。それが自我の目覚めとともにガラリと変わる。歌唱力は本人比で飛躍的に上がっているけど、名歌手だなってほどでは当然ありません。でも、やっぱり芝居歌が驚異的にうまい!「私だけに」の中で「自由に生きるの!」っと歌ったところから、急激に輝きだし、白い衣装から何かを脱いでさらに白く美しく輝くさまが見えた! 憑き物が落ちた、というか、大げさでなく、本当に。ああ、この人、ここで完全に生きる意味を見つけたなって思う。 そっからはもう、お花様・・・でした。そして、1幕ラストは、神々しくて涙出た。フランツに対して、「陛下と共に歩んで参ります。でも、私の人生は、私のもの!」と言い切る姿が、 冷静に考えれば酷い女なんだけど、自信に満ち溢れてて、またオーラが変わってた。凄い。 二幕は、何度見ても、難しいなって思う。はっきり後半のシシィに感情移入はしにくい。 歌詞にもあるけど、本当にエゴイスト過ぎるからね。でもそれは、解放を求めてるからなのよね。 エリザベートは元々女性解放の物語。 シシィは、古い因習に縛られた女性の象徴で、 トートはその世界からの解放を求める心の象徴。 だから、トートはシシィの内面の葛藤であって、 シシィの死をもって、因習は破られ、二人は一つになって解放される。それが愛。という話しだと思うんだけど、 二幕はなかなかそのテーマが見えずらいというか、ウジウジ悩んでいるように見えて、 それで子供も放置で、ちょっと共感出来なない。 「パパみたいに リプライズ」で、「気の持ちようで、幸せに」と呼び掛けられても「自分は騙せない」と、突っぱねる。 その頑なさが、孤独を招いているのに。 愛されていても、孤独。「愛にも癒せない事があるわ。奇跡を待ったけど、起きなかった」と、歌う。 結局、シシィが死を愛したか、は解らない。 でも、死を受け入れた事は確か。そして、精神的には解放され、分裂されたものが一つになった事は確か。 その晴れやかさが、ラストの表情に出ていて、鳥肌でした。 ブラヴァ!花總まり!! 伝説の、待望の、と煽るに煽りまくられた宣伝のプレッシャーなんて跳ね返すその強さ。 期待以上のものを仕上げてくる精神力。才能。 完全引退しないでくれてありがとう!カムバックしてくれて本当にありがとう。 100年に一度の娘役、ここにあり、でした。
2015.07.25
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・新演出エリザベートひとまずおめでとうございます。一路さんが降りてからははじめての東宝版なので、本当に久しぶりに見たけど、薄い記憶の中のそれとはなんだか全然違っていた。まず、始まり方がおお!って感じ。そうくるのか、と。 あと、セット。死者たちが毎夜語り続ける、エリザベートの物語、という意味でこの棺のセットは悪く無い。 というか、実際にウィーンで霊廟を観てきたので、ちょっと感動。 ウィーン版エリザベートが斜めの板の上で、「私だけに」を歌い上げる事を考えると、 それをさらにデコラティブにしただけで、だいぶ寄せてきたなぁという意味でも単純に好きかな。 ただ、棺の上、という事でかなり高さのあるセットで、しかも2つの棺と棺の間が空いていて、 そこを役者さんが移動するので、それは確かに危ないなぁとヒヤヒヤしました。 案外、舞台装置って危険だからね。中日を過ぎましたし、皆さん本当気を付けて欲しいです。 全体的には若いパワーで、熱気がすごい。舞台も客席も。一幕終わりの盛り上がりが半端なくって、それだけで涙と感嘆が漏れる。実は東宝版はもういいかな?ってなったのは、一路さんが降板されたのもあるけど、最後に見たときにトートダンサーの動きが、ちょっと気色悪く感じちゃって、柱に括り付けられたり。それでうーん、ってなったのが大きかった。今回、ダンサーの皆様素敵です!!動きも割る目立ちしないけど、気が付くと超絶素敵ダンス。こういうの、求めてました。自分的に。変更点は最後に見たのが昔過ぎて覚えてないけど、あれ?ってなったのは、詩の朗読と、Hass!、精神病院。HASS!あんなに鈎十字押しでしたっけ?最後に旗が出てくるだけだった気がしてたけど。時代が微妙にずれるから、なんで今?って思うけど、ルドルフの予見、予知夢みたいなもんらしく。今のままだとこうなるぞ、的な。でも、それにしてもいきなりヒットラーっていうのは、 親切過ぎて逆にちょっとわかりずらいよね。いるかなぁ。ドイツ民族主義者たちです、ってセリフだけで十分過ぎる説明なんだよなぁと。ただ、アンサンブルの迫力もあり、なかなかカットするには惜しい場面ではあります。 ミルクと並んで自分もあそこに入りたいシーン(笑)。ドンドン踏み鳴らしながら、「20世紀はドイツ人のものにする時代!時代!!」ってやりたい(笑)。次に精神病院。東宝版は元からここの位置ですか?「勝ったのね!人に認めさせた。私はもう一人で飛べる、自由になるのよ!」と高らかに歌い上げた後に、次出てきたら「私が戦い続け、手に入れたものは何?孤独だけよ。耐えられず気が狂いそうになるの!」と歌うのはちょっと感情の流れが難しい。 せめて、皇帝の不貞の後じゃないとね・・・。この場所だと、自由を手に入れたつもりが、そうではなかった。自分を皇后だと思い込む患者のほうが、肉体は縛られても魂は自由だっていう思考に、どうしてなったのか?が入らなかったなぁ。でも、ここの演出で、自分は自由を手にするために闘って、手に入れたんだ、と歌うと患者たちが笑うのは好き。まさに、「虚しい戦い」なんだなっていう。あと、ゾフィーに抗議するフランツ。これも新しいのですか?最近はあったのかな?召されるときに、トートダンサーに迎えに来られてっていう、シリアスな感じになったのは良かった。王家のために自分を殺したんだ、っていうシシィとは真逆の人間だったという。実は一番共感出来たような。 ハプスブルグの事を本当に考えていたのはゾフィーだけ。義務を忘れた人間は滅びるしかない、という予言を残して逝ってしまったのは好き。史実、ゾフィーがハプスブルグ後期に残した功績は大きかったと思うし、 ただの、嫁いびり婆さんで終わるのはちょっとね・・・だから良かったって思う。 概要はざっとこんな感じかな。言いたい事はあり過ぎるけど、纏まらない! 長いのでキャスト感想は次に。
2015.07.23
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王家に捧ぐ歌再演について、語りたい事がありすぎて、Twitterじゃ収まらなかったので、ブログにしてみました。 というか、レオンくんを見送った後の喪失感から、気持ちがやっと戻ってきたのもある。 やっと、宝塚の他の事にも目を向けられる。 ブログ記事にはあんまりしてないけど、 最終的にはトウコさんと、ほぼ同じ気持ちで見送るまで大好きなスターさんに私の中で成長してて、 彼女はやっぱり最後までキラキラスターだし、 何よりタカラジェンヌとして生まれたところから、 最後まで観られた事に感謝と感動を覚えました。 さて、話を戻しますが、まず作品として、再演されるほど、とっても良かったかと言われると、うーん?って感じなんだよね。 この作品、説教くさい通り越して、宗教じみてるし。なんか、何処とは言わないけも、どっかの新興宗教のお説教かと思う。人が堕落するとことか。 あと、初演当時の社会情勢にだいぶ当てこすってて、宝塚で自分の主義主張展開するのやめてって記憶あり。(9.11後の2003年なんですよ、初演) それでも初演は、有り物のアイーダがもとなのに、まるで当て書きのような主演三人にぴったりで、そのトライアングルが奇跡的だった。 若々しく、猛々しい新トップスターの湖月わたる、 本来男役ゆえの虐げられても貫ぬく力強さと共に、天から恵まれたその美しい歌声の安蘭けい、 娘役にながらハッタリと押し出しは天下一品、トップ、2番手の男役達との丁々発止に全く引けをとらない娘役トップ檀れい。 歌はトウコさん以外壊滅的だったけど(笑)、ってトウコさんも娘役キーはこの頃は楽々では無かったので苦しそうだったけどね、そんな中でも強いエネルギーがあったんだよ。 説教くさいし、ストレートすぎてロマンティックって言葉が見当たらない酷い歌詞やセリフの応酬だったけど、そのエネルギーがとても作品を押し上げてた。 それは、演者だけない。作り手も。 当時、ちょうど四季でエルトンジョンのアイーダをやっていて、生徒だけじゃなくて演出のキムシン、音楽の甲斐先生も意識してた事は間違いないでしょう。 (ってか、確かバラの国の王子の時も、美女と野獣公演中じゃなかったっけ。わざと?) だからこそ、甲斐正人の音楽が冴え渡ったわけで。この作品、宝塚のオリジナル作品の中では奇跡的に名曲、佳作が多いのも特徴だと思う。 世界に求む、アイーダの信念、ファラオの娘だから、などがよく取り上げられるけど、月の満ちる頃、ナイルの流れのように、アムネリスの宣告、三度の銅鑼なんかも、なかなかだったり。 いや、スゴツヨとかも・・・ありますが・・・。 だから、スカイステージで観ると、ひっどいなーと思うけど、劇場だとみんなの熱量で楽しめちゃう作品だったなぁという想い出。 で、今回再演。 なんか、思い出の楽しかった作品をやれるぞーっていう、浸る感じはあるものの、熱量を感じないというか。キムシンにすら。彼の主義主張は聞きたくないけど、 でも、前回はその、説教を「今」垂れてやる!っていう、バックグラウンドがあって、 さらにあえて同じ演目でブロードウェイミュージカルに対抗してやるんだ!っていう 留学帰りの「若手」演出家の気概を感じたけど、 今回はどうだろう。ただ愛だけを描きたいって、あの内容と素敵じゃないセリフの応酬の脚本で言うか?どの口が言ってんだと思った。 12年の月日は残酷にも彼を若手ではなくしてしまい、 中堅からベテランの域に入ろうとしている人の脚本としては、拙さだけが目立つような。 勢いや熱量では、クリアできない時間の流れがそこにはあるなぁって。 だからか、初演の制作発表で、あ、これ絶対面白くなる!って、感じた熱があんまりない。 いえ、私個人の向き合い方のスタンスが変わったのはあるかもしれないから、断言したらいけないんだろうけど。 決して名作とは言い難い、おそらく全員の情熱の大きさが勝ち取ったであろう、賞取り作品の再演。足りない熱量をどうするのか。 観に行こうとは思ってるので、是非私のこの言葉を、撤回します、すみません、と言わせて欲しいです。
2015.05.31
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実は近々、結婚式をいたします。それで、今は準備も佳境。私も、先輩方のブログに助けられてきたので、こんなことした、とか、こういう風に決めたとか、少しずつブログ記事にしようと思っています。ドレスショップに関しては本当に先人たち(笑)の意見が参考になったので、式が終わったら書きますね。(来てくださるみているかもしれないので、まだ内緒)先に音楽を。これが、色々困ったのでお手伝いになればと。音楽は、各シーンおよび歓談中のBGMがあります。もちろんおまかせも出来るんですが、そこはミューファン!こだわりたい!!各シーンの音楽は夫との兼ね合いもあるので、まぁ全て、というわけにはいかず、数曲。・I see the light(塔の上のラプンツェル)←キャンドルリレー・slipping through my fingers(MANAM MIA!)←一回目の退場・I'll cover you(LENT)←退場の3曲ラプンツェルは披露宴する!って決めた時から、絶対やる!!と思っていたので。ランタンは無理だけど、ナイトウェディングだし、絶対栄えるなって。この曲と、ラプンツェルって事しか考えられなかった。Slipping・・・は母と退場するので。母から結婚する娘に対しての曲だからちょっと違うかも・・・とは思いつつ、夫は映画を見ながら、ぴったりじゃん、と言ってくれたのもあり、これに。指からこぼれないように、今を・・・というのはまぁお互いにかなって。I'll・・・は大好きなRENTから1曲。そして、一番幸せな曲だと思うし。まぁ、死別するけど(笑)。エンジェルのような女性になりたい!!ということで。あとは歓談中の本当に後ろで流れるBGM。結婚や幸せにまつわる曲は沢山あるぞー!と使いたかったけど使えなかった曲たちを(笑)。色々考えて、レミゼやオペラ座、ヨーロッパ系だとロミジュリ、エリザ、モーツァルト!はちょっと結婚には向かない、と私は思ったので外しました。All I ask youとかあるけどね。あと、私は雨女なので不吉すぎて雨に歌えばも外しました(笑)。逆に入れたい曲を考えて。・すべての山に登れ(the sound of music)マリアと大佐の結婚式でも流れる曲。BGM使うのは披露宴だけど、教会式だし。・You are my home(スカーレットピンパーネル)タイトルの通りで(笑)・ME & MY GIRL「小さな教会で誓い合って確かめる」って歌詞があるので。・seasons of love(RENT)これを使わないことはまず考えてなかった。どこかで必ず使いたくて。・「自由を求めて」(Wicked)これは、好きすぎて、結婚式に向くか向かないかとか全く無視の選曲ですよ(笑)。で、これを軸に、だいたい50分ぐらいかな?という目安で。ただし、BGMなのでインスト縛り。それが大変だった!最初は山野楽器とか見に行ったけど、まず、ボーカルの入っていないCDを探すのが一苦労。クラシックも見たけど、あんまりない・・・。ALW縛りとか映画になったもの、とかならあるけど。でも多くはない。いや、激少。誰もが知ってる有名ミュージカルと、好きな人には有名だけど・・・ではやはり全然違う。どうしよう。もうディズニーで埋めるしかないのか・・・と途方に暮れていた時に、やはり友人の先輩花嫁にリサーチ。スカピンの曲使ってたじゃん!って。全く頭になかった「ピアノセレクション」的な文字が!そっから結構道が開けました。まずはキャトルレーブでヅカ系の音楽を集める事が出来て。そのあとは強い味方はitunesでした。日本語ではヒットしないので、原題で探したところ、そのうちたまたたピアノ集というのを発見。1曲ずつ買えるし、結果ボツにした曲ももちろんあるけれど、なんとか満足いくものが出来ました。歓談BGMを作ったことで、(というかより集めただけだけど)とても私らしい色がついたなぁと自己満足してます♪少ないけれど、ネットを駆使すれば大丈夫!参考になれば幸いです。
2014.08.27
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やっと観てきた〜!時間があるなら、平野綾と見比べしたかったけど、おそらく一回しか観られないので花總版一発で。全体的な感想としては、佳作の曲は多いけどキャッチーでガツンと残るような名曲がない・・・。エリザベートの「私だけに」しかり、モーツアルトの「僕こそミュージック」「星から降る金」しかり。おそらく何度も観れば印象は変わると思うんだけど、一回目からもう一度観たい!と思わせる曲がないのが・・・。一番、耳に残ったのはフェリペの「cool head」って、それでいいのかっていう。ベスの「秘めた想い」が本来それになるレベルの大きなナンバーなんだけど、うーーーん。これは訳詩も悪い。「魂だけは自由」「窓なんてない」「命令されても心はわたしのもの」って詩の数々が既視感ありすぎだーと思っちゃって。テーマは似て非なるものだけど、同じ名前のエリザベートとエリザベスを描く上で彷彿させるような事はかなり危険なんじゃぁ。それだけじゃなくて、リズム感の悪い言葉の運びもあったし。小池氏は訳詩とか素敵だと思ってたのに、今回は本当にどうしたんだろうって思っちゃった。さらに言えばオープニングの掴みも甘いような?状況説明そんなにいるかな。状況説明はおいおい良いと思うし、それより最初は一気に引き込む何かが欲しいなぁ。イギリス王室の歴史って映画も多いし、エリザベス1世の周囲の話は日本人にもなじみはあると思うんだよね。今後、欧州で上演するならもっとみんな知ってるのでは?でも、天文学を模した円形で斜めの回り舞台はgood。遠近法だったり心情だったり、困難な状況だったりを巧みに表せている!ロジャー・アムカスもちょっと不思議な雰囲気を出していてここは良かったなぁ。歌詞が説明調でなければもっといいのにって返す返すも残念。人物像としてはアン・ブーリンの描かれ方もちょっとなぁ。とても純粋に愛に生きたのに無実の罪で処刑されたかわいそうな人って雰囲気出してるけど、アン・ブーリン、罪は無実でもそんなに純粋なお人でもないよねぇ。だって、キャサリン・オブ・アラゴンが亡くなったときに祝杯挙げてたような人だよぉ。だからブラッディ・メアリーことメアリーが死ぬほどエリザベスを憎む気持ちも全然不思議じゃない。ベスが生まれたときにメアリーの方が忠誠を誓うように言われたりもしてるしね。歴史の説明よりそういう人物説明の方がよっぽど欲しかった。じゃぁ、思う存分、レディ・ベスの花總まりについて。きちゃった、来ちゃったよ!お花さん、とうとう帝劇の真ん中でタイトルロールやってる。花がどんなに凄いかって、宝塚100年の歴史はあれどこの10年以上トップ張ってた娘役は、宝塚における現代の娘役像の代表的な雛形の一つって言っても過言じゃない。花が娘役の天才というより、もう花が娘役としてのそれ、なんだよね。脱線したー。というか、実年齢を知ってる身としては、なんでこんなにお姫様に違和感がなくて、20代の若い俳優さんとラブシーン演じても違和感がないのんか不思議だ。最初に出てきた、世間を知らない自分は王妹という想いで成り立っていた彼女は、本当にただの「娘」って感じなんだけど、自分がおかれている状況や死へ恐怖、自分自身に課せられた物の大きさを知るについて少しずつ上品なだけだったところに自覚と共に気品がにじみ出ているんだよ!特に終盤のメアリーが崩御して「新女王陛下に万歳」の言葉を受けての「これは神の御業です。」の言葉から身にまとう空気が変わる。これはさすがとしか言いようがない。その瞬間に不安や迷いの中にいたレディエリザベスは消えて、クイーンエリザベスになる。人は簡単にこの人のことを姫役者とか言うけれど、これができる人はそうそういないと思ってます。相変わらず歌唱は弱い感じもするんだけれど、感情が乗りまくっているので強引に揺さぶってくる。花總まり、ここにあり。ほかのキャストさんたちは吉野圭吾さんとか、たっちん、未来さんは本当に良かったし、裕一郎さんも好きだったな。でもびっくりしたのはフェリペ役の平方くん。フェリペ、むっちゃ良い役!曲も良い。後のフェリペ2世だから、「父上には逆らえない」と歌いつつも、計算しているまさにcool head.ただ者じゃない感もしっかり出ているし、後々無敵艦隊としてエリザベスと対峙するんだなぁと考えるとある意味そういう予感も残して去っていった感じ。これから楽しみだ。個人的には、エリザベスの恋愛パートはかなりの消化不良感が否めない。やるならもっと丁寧にしてほしい。愛ではなく義務を選ぶ、という悲壮な決意、でもそれが宿命と知った彼女の中の対比がものすっごい曖昧で、だからこそなんとなくぼやーっとした話になってるんだろうなって。まだ初演ですので、もう少し手が加わったら良くなると期待したいです。
2014.05.17
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やばい。やばすぎる。 好きな人が出来てしまった!! お名前は綾野剛さん。 松平容保公であり、航空自衛官の空井くんでもある彼です。 これはもう、本当にただの恋心ですよ。マジで。お姿を拝見するだけでドキドキしちゃうし、 容保公が涙をいっぱい溜めた目で、怒ったり、驚いたり、憤ったり、苦しそうな表情をするたびに、切なくてきゅーんとしてしまう。 時々、優しく微笑むのもドツボです。 私も、体をいとえよ、と労われたい! 頑張った後に、そうやって褒められたら泣いちゃう!みたいな、テンションでございます。 綾野剛は全然イケメンじゃないのに、面食いの私がなぜ?! 両親が福島出身ゆえ、八重の桜はポツポツ観てたのですが、 2月に入り、新しい職場に慣れずに抑うつになっていた私。 全くテレビを観ない日々が続き、自然とドラマは戦線離脱しておりました。 ちょうど私が離脱した頃から容保公がブレイクスルーし始めたとは知らずにっ。 その間も最高の離婚とかちょいちょい観てたけど、周りが騒ぐほど良さは解らず。。。 しかし、有川浩という素敵な小説家と出会い、彼女の原作なら!と張ってでも(大嘘)見始めた空飛ぶ広報室。 その綾野剛はほんっと良かった!このひと、犬属性だわ!!!可愛い! で、溜めてた大河を途中飛ばして何話か一気に観ましたよ。 ええ。ええ。惚れました。 なんすか、あの、松平容保は。 憑依。憑依してるよね? ついでに言えば、孝太郎の慶喜、ハマり過ぎてて2人の空間異常です。 やっぱ、変人の息子だったんだな、孝太郎。 つーか、怪演に近いわ、孝太郎。こんなに役者だったっけ?っていう。 西島さんに、孝太郎に、それからミーハーとは別に役者として好きな岡田義徳くんとか出てるのに、 (もっと言えば玉山鉄二とか、長谷川博巳とか、斎藤工とか、反町とか、ミッチーとか、加藤雅也とかとか、出てるのに!) 気がつけば容保公お一人に釘付けです。 もう、どうしよう。会津戦争、絶対泣いちゃう。 まぁ、今のところ主役は覚馬か容保かって感じなんでね。 空飛ぶ広報室も主役だし。 素敵に描いてもらってるっていうのはあるのはわかってます。 ただ、毎回ちゃんと色の違う演技をしてて、役者としてレベル高いな、この人って感じ。 大仰じゃなく、感情を載せる動きというか。 時々、おっとそれは素の綾野剛の怒りですよね?って瞬間があるのが惜しいところですが、 そういう時って本気で憤りを感じていたり、 驚愕してたりとかして、役なのか本人なのかみたいな。境界線の危ういタイプというか。 それが本当にすごく良い。 本当にいい役者さんです。 今後は全力で押させて頂きます。
2013.06.06
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電子書籍を使うようになって、本との距離感がぐっと近くなりました。この本もその一つ。面白いって勧められたのが、今から5年ぐらい前。信頼できる友人からのお勧めだったので、興味は持ちつつもラノベでしょ?っていう偏見と、実際本屋で買うとなるとなんとなく優先順位が下がるという性質上、読んでおりませんでした。何事も、偏見はいかんよね、本当に。映画の話しで本格的に思い出したのと、電子書籍の気軽さからなんとなく一冊購入。やられました。なんだこれー!って感じです。あらすじを纏めるのは苦手ですが、ざっと書くと....。昭和最終年度に、成立したメディア良化法。出版、発表後の媒体を取り締まる、という名目で表現の自由の侵害には当たらないという苦しい言い訳のもと、これにより、合法的な検閲が可能となった日本。これに対抗する法として成立したのが図書館の自由法。「図書館の自由が侵される時、我々は団結して、あくまで自由を守る」という一文を以って。二つの組織の争いは次第に激しさを増し、図書館側は図書隊という自衛組織を持つに至る。それから30年後の世界。表現の自由、本当の差別とは、検閲が生むものとは何か?そして、自由を守るための、武力行使は、果たして「正義」なのか。こんな感じでしょうか。登場人物の事はあえて排しております。すみません。これを、ただ単に恋愛小説としてでなくて、おそらく作者の有川さんが執筆活動の中で感じたであろう、憤りや矛盾の発露として、私は捉えたので。ライトノベルの体ではありますが、この作品の持つ圧倒的メッセージはまさにそでしょう。多分ね(笑)。四冊シリーズではありますが、多分途中から続編決定したかな?一作目の図書館戦争はちょっとあっさり風味。世界観を知る、という位置づけかなと思います。なんとなく、ガイドである一作目と、残り三部作ってイメージかな。それでも十分面白いんですよ!続きを読みたい!と思わせる程度に。ただ、どうにも主人公の独りよがりの正義感が私には合わなくて。それが、二作目以降は彼女の成長に伴ってかなり読みやすくなりました。それが如実に感じたのは最終巻である図書館革命かな。有川さんは意図的に良化法に心から賛同している側の背景を描いていません。最初は、それもなんだか勝手だなぁ、面白いけど、納得できないなぁと思っていたのですが。だって、絶対悪なんて存在しないし、図書隊は正義の味方じゃないって言い切ってるのにって。相手にだって、相手の正義があるはずじゃん。でも、それは読み手がみんな主人公である郁だ、と有川さんが設定してるのかなって思ったんです。シリーズの後半も後半。四作目図書館革命。要人警後のため一般人を装った郁に、良化隊員が親切で声をかけてくれるんです。だけど、郁が一緒にいる相手が、良化隊が探していた要人だと見破られる。その時、郁は「親切にしてくれたのにごめん!でも、あなたは敵なんだ」と思いながら攻撃するわけですね。この感覚って、相手も同じ人間で、そして自分と同じだけの使命感や正義感を持ってるって認識するからこそ、でも、「敵」だって自分に言い聞かせたんじゃないかと感じたんですよね。有川さんが、この瞬間まで、一度も良化隊の善意、(それが個人であっても)を描かなかったから、余計そう思ったんですよね。郁の視点から俯瞰するから、相手の事は悪にしか見えない。でも、色々経験して成長した彼女は違う。自分の信じる正義を貫くために、泥をかぶらなくてはいけない覚悟、をほんの一瞬ですがかい間見せたというか、そういう重みに感じて。深読みしすぎかもしれないけど、でもきっとあながち外れてないと思う。悩んだり、もがいたり、辛い経験をしたり。そうやって彼女が徐々に成長していくから、後半になるほど面白いのかなって思う。それでまぁ、だからといって、検閲とか表現の自由の侵害をそれほど重々しく描いているわけでもないんですよ。御都合主義だって思わなくもない場面もあるし、なんだその後出し設定!みたいなのもある。でも、メディア規制法が話題になったり、東京都の非実在青少年問題とかを考えても、もちろんこのままの世界は極端だし、あり得ないと思うけど、この物語が訴えようとしている事は、凄く重い。それを、こういう若い子も読むであろう媒体で、彼らがとても読みやすく恋愛小説の側面も持ちながら描いた筆力にぞっこんです。ぜひ、ただのファンタジーじゃないって、こういうニュースに触れた時、この本を思い出して欲しいなって思える、若い世代に読ませたい本だと思いました。笑ったのが乞食のおじいさんのくだり。メディアミックスの漫画版で恐らく意図的にこの乞食という言葉はカットされています。出版側の自主規制だと思う。この程度で、違法な本と言われるなんて!って郁の叫びなのに、意図的に伏せられてて、現実世界で規制をかけられる。皮肉すぎる!だけど、それすらも有川さんは織り込み済みみたいで。アニメ版でも放送出来ないエピソードがあったそうです。それも、原作の中でそれこそ差別じゃないかと訴えていた事、そのものが。でも、そうやってそれがアニメにできなかった、映像に残せなかった、という事実が残るからそれでいい、とあとがきに読んで、そうか私が思いつく程度のことは、みんな考えた上なんだなーと感心しました。恋愛パートの方は、女子ですから(笑)、それはそれで楽しみましたが、やっぱり私にはそれがサイドに見える。本シリーズの後に、別冊、と銘打った続編が出てて、そっちは完全に恋愛小説です。すっかり楽しんだ本の登場人物だから、それはそれで面白いけど、やっぱり物足りないよね。有川さんも、苦手な人は逃げてーとあとがきに申しておりますし(笑)。本編はさらりと読めるし、ぜひご一読頂きたい!!映画は多分恋愛パート押しでくると思うので、ぜひ原作を!!
2013.03.28
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結構連呼してますが、ミュージカル映画って、リアリティの映画とファンタジーなミュージカルの融合があんまり上手くなくて、正直苦手なジャンル。どっちも好きなだけに余計そう感じちゃうんだけど・・・。今回は、舞台のまま、全編歌で押しているので逆にその世界に入れたかな。ヒューはさすがトニー賞俳優!って感じで、さすがの表現力。アマンダもマンマ・ミーア!で証明されているように天使のような綺麗な歌声。その容姿も含めてコゼットにぴったりです。惜しむらくは、私にとってコゼットというキャラクターがどうでもいい存在という事だけ(笑)。(だってーー)そして、一番びっくりだったのは、アン。こんなに歌えるのか-!と嬉しい驚き。インタビューで「上手く歌おうとは思わなかった」とのことだけど、十分な歌唱力だなって思いましたし、心に響いてくる感がハンパない。ラッセル・クロウは確かに主演級の中では一段劣るかなぁという歌唱力だけど、そこは演技力でカバー出来ている。まさにジャベール!(個人的には高嶋さんよりよっぽど・・・ごほん、ごほん)そして、個人的にはレミゼと言えばエポニーヌ!サマンサ・バークスは本当に素晴らしく、彼女が活躍してる間、全ての引力が彼女に向かっていたと言っても過言じゃないぐらいだった。それだけにもう少し丁寧にオンマイオウンに入って欲しかった。ちょっと唐突?!って思ったので。でも、ワンディモアの中で男装をしながら革命に参加しようとする彼女の想いが、痛々しく、切ない恋心が、もうどうしようもないぐらいびんびん伝わってくる。本当にちょっとした短いカットなのに、あそこは鳥肌。物語は、舞台のそれよりもさらにジャンバルジャンその人にスポットが当たっていて、群像劇である舞台よりも解りやすい作り。その分、アンジョルラスとかエポニーヌの描写が、やや割を食った感ではあるかな。(それでも存在感を発揮するのだから、サマンサ本当に凄いし、エポニーヌという役の力も凄い)新曲も違和感なく挿入されており、舞台とは違うリアリティで責めてくる。特に革命前夜(ワンディモア)からバリケードを作り上げるまで(民衆の歌)までは、息を呑むほどの迫力と緊迫感。ついでに言うと、革命後の血の海の描写も、映画ならではのリアリティで、マリウスの生き残った絶望が引き立ったかな。ただ、映画としてはやはり長い。RENTのように、重要な曲を切ってでもあと30分短くした方が、映画としてはまとまったんじゃないかな。歌、歌、歌、で押すと言うことはそれだけ、その人達の強い感情を浴びることになるので、舞台とは違って休憩のない映画では3時間近くは、やはり疲れる。だけど、これはちゃんと観るべき一本だわ。私、もう絶対何度も観ちゃうし、DVDも買うだろうし、サントラはもう買ったし(笑)。これを観ずに今年は終われない一本!
2012.12.27
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2009年、95周年式典のトークコーナーでの動画があったので。共有!っていうか、もちろん話しているよっちゃん先生もそうだけど、お相手をしているカン様もお上品で、私の好きな宝塚はこれよ、これ!!って思う(笑)。この時点で90歳をとっくに過ぎていらっしゃるわけなので、本当に素晴らしく、100周年でもこういった形で出てくれるんだろうなぁって思っていたのですが・・・。これの前のブログ上げたあと、他の方のブログも読ませて頂きましたが、「死なないような気がしていた」と書かれている方が多くて、みんな同じ事思っていたんだなぁと、改めて感傷に浸ってしまったのでした。
2012.08.31
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白薔薇のプリンス、春日野八千代さんが亡くなられたそうです。96歳とはなんと大往生とは思いつつ、あと2年で100周年。そこまでは意地と根性で生き抜かれるのではと思ってました。なんていうか、本当に残念です。歴史の生き証人というか。劇団の長い歴史を体現されていたなぁと亡くなられて感じてます。そしてこんな大事なニュースなのに、劇団HPの公式発表より、マスコミ各社のニュースの方が早いって、本当、劇団ってダメな子(笑)。私が最初で最後、よっちゃん先生を舞台で拝見したのは、12年前、東宝のこけら落とし公演でしたが、(その頃、ファンになりたての私はなんか凄いおばあちゃんがいるなぁぐらいの感想だった 笑)8年前の90周年の記念公演にも出ていましたね。本公演はそれが最後でしたが、その後も毎年宝塚舞踊会には出られていたようで、(東京ファンにはあまり縁のないイベントですが・・・)最後は2年前にトークショーで、ぶっちゃっけ「すぎる」トークで笑いを誘ったらしく話題になっていたのを思い出します(笑)。たまに元タカラジェンヌという年配の、今は一般の方がテレビに出られたりする時にも思うのですが、普通の年配の方と違って、全ての意味で若い!だから、トークショーの話しを聞いたときも、とっても「らしいな」って思ってました。なので、長期に伏せっているような事は噂にも聞いていなかったし、本当にびっくり。まぁ、ご年齢を考えて、また肺炎ということなので、急になんだろうとは思いつつ、タカラジェンヌはやはりいくつになっても現役であればフェアリーなので、亡くなるって、ピンと来ないなぁって感じでもあります。いや、これ、結構本気で思ったよ!宝塚に生涯を捧げたよっちゃん先生の人生は、本気でドラマになっていいレベルなので、100周年の時に、「春日野八千代物語」をどこかで作ってくれないか期待しています(笑)。OG総出で(笑)。ニュースを観ると団葬やるようですが、公式HPには密葬のみのような記載でど、ちらが本当なんだろう?でも、それこそ逸翁(小林一三)の次ぐらいに大切な人なので、やらぬわけにはいかないだろうと思うけどね。やるとしたらおそらく水曜日(休演日)だと思うんだけど、今東宝の休演日は月曜なので、それはどうするんだろう?振り替えて休演にするのかな。生徒が全員出席できるように考えて欲しいなと思います。あと、団葬はできれば東京でもやって欲しい。無理なら当日献花台ぐらいもうけて欲しいなぁ、そしたら行くのに。もちろん、白薔薇の大きな花束を持って。ツイッターで、先に亡くなったファンの人達が天国の入り口で入り待ちスタンバイしてる的なツイートがまわってきて、うん、うん、そうだねって思いました。春日野八千代さん、ご冥福をお祈りします。
2012.08.30
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ルドルフ・・・井上芳雄両親の愛に飢えている青年。随所に母への思慕が。とても繊細。細やかな感情。そんな感じが上手く表現されていたなぁ~と。皇太子としての責任感も、義務感も、とても持っているのに、だからこそ、期待に応えたいのに、そんな力は何も無い葛藤とか。フランツ・ヨーゼフと話す時の、猫背。でも、裏切れない父親への思い。複雑な風邪を引いている皇太子っていうのが伝わってきて、痛々しいぐらいでした。だから、ロミジュリごっこして遊ぶとことか、少しだけほっとするシーン。マリーの胸に顔を埋めて甘えるような、そんな弱さとか、違和感なくてやっぱり、さすがだなぁ~って思う。マリー・ヴェッエラ・・・和音美桜(たっちん)まずはたっちんの、スペシャル美声がこんな大舞台で聞けるなんて~という舞い上がり(笑)。マリーは強い。だから、ちょっとラリッシュとの関係性もちょっとなんか変かも。ただの世間知らずのお嬢ちゃんではなく、新しい時代の信奉者。人に何かを教わるって感じじゃ無くて、自分で知ってそして考える感じ。とても愛情深くて、包容力のある女性。癒し。だから、やっぱり心中しなさそう。←しつこい(笑)井上くんと声質がとても合っていて、2人の声が重なると化学反応。これはすごい発見した気がする。前回バージョンで大好きだった駅舎のシーンが、場所も変われば演出も全然変わっていたのですが、彼女のマリーで、マリーが駅の階段からカバンを投げ捨てて駆け下りる、あの演出で歌っているシーンが観たかった・・・。ターフェ・・・ライオンキングじゃなかった坂元健児彼は、本心はなんなのさ?彼の意見は実は理解しつつも自分の思い通り国を動かしたいからルドルフが邪魔なのか、本当に理解していなくて、たたの危険分子にしか見えないから、排除したいのか。王家に忠誠を誓ってるのか、そうじゃないのか。自分が動かすための手段としての王家?それとも、忠誠?ちょっとね、わかりにくかった。ライオンキング、歌はさすがに上手い。特に、2幕の幕開けのルドルフを追い詰めるように迫るとことか、すっごい良かった。あっという間に世界に引き込まれました。シュテファニー・・・吉沢梨絵前の知念ちゃんより断然好きです。歌と声が合ってる。一幕終わった時点では、なんかただの嫌な人になったなぁと思ったけど、彼女の見せ場は全部後半に来たのね。最後に一緒に眠るのはこの私!と歌い切るのとか、マリーとの対決も切ない・・・。彼の心がなくても、結婚していると言う事が私には全てなのと。むしろ、自分は愛しているからこそ、愛がなくとも妻でいる事が重要みたいなのが、切なすぎて、悲しくなりました。ラリッシュ伯爵夫人・・・一路真輝一路さんは良かったんだけど、ラリッシュの最初のソロのね、美しい戦争だっけ?あれが・・・。初演の構図が、というかダンスが好きすぎました・・・。っていうか、あれを観れる事を一番に近いぐらい楽しみにしてったのに、残念。あと、あのマリーに年上の友達いる?彼女の考えを理解してくれているわけでも無さそうだし。うーん。こんな感じかな?もう一回観たら変わるかなぁ・・・。でもなぁって迷ってる感じです。前回が好きだったって人にはお勧めしないかも。本当に、本当に全く違う作品です。ベクトルが違う方向って言っても良い。逆に前回のはあんまり・・・であれば、ベクトルがそっちを向いた可能性がありますので、迷うぐらいなら観て良いと思います。スタイリッシュって評判の舞台は、確かにあの丸い、額縁をイメージしたっぽい、あのセットとか好きだけど、全体的には地味かな。一幕のラストは主役2人が歌ってるだけで背景もないです。帝劇なのに。だから、え?これで幕間??ってなりました。これ、もっと箱が小さければ良かったんじゃないかって思ったりもしましたね・・・。すみません。なんだか曲の良さを生かし切れてない、ちょっともったいない感じの作品です。
2012.07.11
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ルヴォー版の新演出見てきました。初演の亜門版(ハンガリー版)も観てます。初演はなんだかんだ言いながら結構好きな作品だったんですよね。ただ、前の感想を読むと明らかに「エリザベート」のスピンオフ的な作品と私は認識してたようです。それでも、色々ドキドキしたり、ここが好きって思った場面が強烈にありました。なので、一度しか観てないのに、意外と前回の演出とか覚えてて、次はこれが来るはず、次はこれ、っていうのがあって、それが来ないので頭のなかでぐちゃぐちゃし始めちゃったのが、低評価の原因かもしれません。(あ、正直、前回版が好きだ-!!って感想になります)今回は、そういった従属作品のイメージを払拭して、完全に独立した一つの作品になったなぁと。曲の入れ替えや、キャラクターが減ったので曲数も減ったり。変な狂言回しが居なくなったので、より現実的な作品に。自分たちの考えで動く現代的な人達の集まりになったような。より、芝居的になったとも感じたかも。そのせいで、正直に言えば芝居パートで感情が止まってしまう事が何度かありました。パフォーマンスは素晴らしい!舞台全体のレベルが高くって、歌やダンスのシーンは釘付け。でも、より芝居的になったせいでほんのちょっとの話し方仕草が気になった。たとえば、ミッツィーとか。歌はいいのに、歌い終わって「あなた顔色わるいわよ」みたいなことをルドルフへ言うのですが、なんか発声が変っていうか、台詞の言い回しが変っていうか、なんていうか・・・芝居が下手・・・。そこから、私の中の「あれ??」が始まってしまって。あと、新聞社の場面も。ツェップスはいいんだけど、周りの人達とか・・・。なんかとても緊迫した大事な場面だと思うのに、台詞のやりとりが・・・。井上くんの1人芝居みたいに見えてしまう。だからとても冗長に感じて、わぁっと盛り上がった気持ちがそこで急降下しちゃうという。そんな事が何度かあったかな。全員がダメってわけじゃなくて、例えばルドルフとマリーの2人の場面とか。特に2幕頭のイチャイチャとか。マリーとシュテファニーの対決とか、皇帝とルドルフの対立とかは良かったよ。そこは、かなり入り込めて集中して観てたし。だから、普通の演技力の差がね・・・。うーん、うーん・・・となってしまいました。逆に言えば、そこが芝居として成立してたら、もう大好き!!ってなるのかもしれない。あと私としては、ルドルフの背景的な政治場面はもっと少なくても良かったと思う。2人が、恋に落ちる理由よりも、その深め方に興味があるなぁと。彼の置かれている立場も、彼の苦悩も、それがあってこそのラストなのも、それは解るんだけどね。あと一番大きかったのは、マリーの性格が変わったなぁと。前のは一回しか観られなかったので、勘違いかもしれないけれど、玲奈ちゃんのマリーもっと恋に一直線の勝ち気な娘って感じだったんだけど、たっちんのマリーは、賢くて、自由主義者というのが全面に出ているような。あと、演出にプラスしてたっちんの持ち味だと思うけど、母性本能が強い。自由主義者なんだけど、神経が細かくて細いルドルフに対して、本当にまさに母親のような包容力を感じて、凄いなぁ~と思いました。これは宝塚時代からそういうとこあったので、彼女自身の持ち味も大きいかな。だから、革新的な考え方の持ち主で自由主義の影響を過分に受けてるルドルフと、それを支える、同じく自由主義者で聡明なマリーがね、心中するかって話しなんですよ。ぶっちゃけ(笑)。いや、神経細かくてすぐに潰れちゃうか弱いエリート王子のルドルフはともかく、首相に馬乗りになって宣戦布告をやらかすようなマリーが、もうどうしようもないから死にましょう、そうしましょう!!ってなる事に、違和感。えーー、性格分裂してな~い??みたいな気分になりました。どんな事になっても、あなたと共に戦う!って感じじゃない?廃太子になってもいいじゃない、信念を貫く方が大事って言いそうじゃない?だって、今まで2人はなんだかんだと、自分達で路を切り開こうともがいて苦しんで、それでやってきたわけじゃん。ルドルフなんてもがきまくって。光を見つけたら叩かれ、自立しようとしたら叩かれ、確かにそれでは絶望するだろうし、いっその事、となるんだろうけど。でも、それでも戦うべきって感じの人だなぁって思ったんだよね、マリーが。だから、そんなあっさり・・・って、あの唐突な流れにビックリしてそのままラストを迎えた感じだった。あ、でもラストの蝋燭の演出は好きです。2人で一つ一つ、命の灯火を消していって、最後の灯火は2人一緒に・・・みたいな。2人の見つけた希望や光もこうやって一つ一つ消されたんだよって事なのかなとは思ったけど。納得いかないけど(笑)。ルドルフがどれだけ、優秀な皇太子であったにせよ、(生きていたら歴史が変わったかもしれないと言われる程の人だとしても)それでも逆らえない程大きな歴史のうねり、渦の中に巻き込まれたからこそのラストじゃない?彼の考え方は時代の波に乗っていたけど、それを認知出来ない人達に囲まれて、彼の生きている時間の中では早すぎたわけだよね。そのギャップがうねりなわけで、それはどんな優秀な人にもどうしようもない。そして彼が生きていられなかった事こそ、また歴史なわけで。だけど、その大きな逆らえない何かよりも、父親の壁を乗り越えられない若者、に見えてしまった。別に、物の怪みたいな、そんなキャラクター出さなくたって、そういうのは描けると思うんだよ。でも、感じなかった。なんでだろう・・・。私の見方が甘いのかもしれないけどね。だって、今回のバージョン大好評なんだもの。最後にこれだけ言いたい。井上くんは、タバコの吸い方がヘタ過ぎます(笑)。誰か教えてあげて下さい。ふかしてるだけなのに、そう見えない吸い方を(笑)。長くなったので、キャスト別は次の日記。
2012.07.10
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最近は星組、宙組しか見ていないので、なんか本当に久々に東京の劇場に足を踏み入れた気がする。あーあって、がっかりすることも多々あるけど、やっぱり私は宝塚が好きだなぁ~と行くと再認識するんだよね。内容的には面白い・・・かなぁ?って感じではあったかも(笑)。特に一幕。小池先生のオリジナル作品は割とこの、「一幕が面白く無い」があるような気がする。いや、今回は完全なオリジナルではいけど、オーシャンズ11のエッセンスを取り入れたかなりオリジナル要素が強い作品だったし。星組みんなのパワーで力業でねじ伏せられた感じはあるんだけど、冷静に考えると冗長で、まだ、その場面続くのかい?って所が多々。同じ小池演出で映画が原作でっていうなら宙組の「カサブランカ」の方が100倍良かった。映画も良く知ってるせいかもしれないけど、だってね。ダニー・オーシャンは「オデコのニキビが超キュート」って言わないと思うの(笑)。だから、あの二人のなれそめの話しは、「うん、もういいや」って感じで(笑)。じゃぁ、ちえ(レオン)ねねのコンビがダメかっていうと、それは絶対に違う。二人は本当に、円熟期っていうか、掛け合いも歌もダンスも、息がぴったりで、これがトップコンビだよね~と、嬉しくなったぐらい。ねねちゃんは歌とか相変わらずだけどさ。でも前は歌もダンスもレオンくんに必死に着いていきます!!って感じだったのが、自分の色が出せるようになったなぁ~って思って。初々しいジュリエットがお似合いだった頃とはまた違って、今のねねちゃんは、大人の魅力があって、私はかなり好き。二人の空間はうっとりできる。じゃぁ、なんでこんなに飽きたんだろうって思った時、やっぱりちょっと、この話しの世界観とは異質に感じたからなんだよね。2幕目の、映画にもある口論(ベネティクトのカジノで。ラスティーが見つかった後)は、二人の作る空気感とか掛け合いの絶妙さに、ワクワクしたので。小池センセ~~、やっちまったなぁ~~って感じです(笑)。そもそも、エコプリンセンスってなんだよ(笑)。最後、いつものパターン的に変なクスリで心神喪失させてテスを歌わせたりしたらどうしようかと思った(笑)。まぁ、そこは、もう「イケコの型」だから諦めるけど。若い子達に沢山役が付いている分、みんなの未熟さが見えちゃうのが痛かったかな。若い子に一人も天性で歌える子がいないのもどうかと思ったし(^^;でも、それよりも、後ろ向きでおしりフリフリなダンスがどうかな。あの後ろ姿は完璧に女の子、でした。そろそろ新公卒業学年だよね。男役がまだ出来ていない、とか言っちゃいけないよね。そこからすると、全体的に役は多いけど、これが出来るのはこの人だなって限られちゃう感じはしたよね。ラスティーとか、すずみん以外あり得ないわ。だって、レオンと二人並んで引けを取らずにきちんと、個性のある一人の男役さんとして存在できるの、彼女だけでしょって、なんか妙に納得したもん。そのすずみんが、主題歌?ってぐらい良い曲貰ってて(ジャンプ!)、しかもその場面に居るのに歌にレオンが全く入ってこない所に、なんか配慮を感じた(笑)。ベニーのベネティクトも凄く良かったし、あんなに、「音楽聞こえてる?」ぐらい盛大に外してたベニーがこんなにちゃんと歌えて・・・って思ったけど、やっぱり、演出のせいがあるにせよ、小物すぎる感が・・・。一時(たーたん体勢の頃)、どこを切っても歌が上手い、ダンスが上手い人しかいないっ、みたいな最強な時期があったけど、そういう時期はもう来ないのかなと、少し寂しくなった。地味と言われていたけど、あの頃の星組が好きだったよ・・・。まぁ、全体的に若い、というか丁度過渡期って感じなのかもしれないね。ここを過ぎて育ってくると、また良い時期が来るんだろう。(なんか、全体的に偉そう、私w)そんな中でマヤさんはさすがでした。出てきた瞬間から、舞台がピリっと締まったし、アドリブの投げ方も上手かった。もっと、出番を増やしてほしかったな。宝塚に定年制いるのかも、本当考えちゃった。彼女がいない、今後の損失は本当に大きいよ~。下手したらトップより忙しいんじゃないかって疑ってるぐらいなのに。長い間、お疲れ様でした。色々言いましたが、これでもとっても楽しかったんです。華やかな舞台で、みんなの熱気もすごいし、「つまんな・・・」って思いかけた所で、引き戻してくれるぐらいの力業だし。でも、それは本当に生徒さんたち、みんなの力だなって。作品の持つ力っていうよりも。だから、やっぱり宝塚が好きだな~って思い直したわけです。
2012.02.17
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ハリーポッターシリーズは全部感想を書いてるつもりでしたが、映画のことは全然でした(^^;なので、ひとまず全シリーズ映画化が終了してみての感想ということで。最初に言いたいのは7作全部順番で映画にする必要があったか?ってこと(笑)。大きく話しが動く5作目「不死鳥の騎士団」以降だけでも良かったのかなぁって思います。その後に必要ならば作ってもいいんじゃないかと。というのも、クリスコロンバスの手が入っていたのが3作目まで。その後、炎のゴブレッドで一度監督も制作も変更になり、不死鳥の騎士団からの後半3作がディビット・イエーツに。私個人としては炎のゴブレッドで一度だけメガフォンを取ったマイク・ニューウェルが一番良かったと思うんですが。(未見ですが、この人「モナリザ・スマイル」の監督なんですねー。かなり興味のあった映画なので、確かに私は好きなのかもしれないです。)とまぁ、3作目の「アズガバンの囚人」も監督自体は別人だったので、4人の監督で7本作ったという形になります。おかげで全体的に雰囲気の違う映画が出来上がったような・・。少なくとも後半3作を作ったディビット・イエーツの暗さと、前半3作に携わったクリス・コロンバスの明るい持ち味とは全く違ってるし。映画全体を見ると、雰囲気自体はそれでいいんだけどさ・・・。7作全部を同じ監督で作るのが難しいんだったら、せめてだれか通して制作総指揮になるべきだよね。また、完結前から作り始めているので、取捨選択を間違えてる、というか、それで大丈夫?って部分もあった。「賢者の石」は面白い本だったし、これを映画化したいって気持ちもよく分かるけれど、最初から7作って公言しているのだから、もう少し様子を見てから映画化しても良かったかな。まぁ、賞を取ったりして話題性はあの頃が一番だったんだろうけどねー。ハリーポッターの主題は、前に原作の感想でも書いたかもだけれど、「愛に勝る魔法は無い」ということで、特にJKローリングは書き始めた当時にシングルマザーで、娘に捧げる話しだったためか、母性愛が強く出ている話しなんだよね。父親不在というわけではないけれど、母の愛がより深く描かれているし、意味を持つ。全体を通して、それがちょっと弱かった印象がある。例えば原作ではこれでもかっと強調されていたハリーの緑色の目が描かれていないとか。(ただ、同じ目をしている、というのみで)それってだめじゃーんっていうか。
2011.07.22
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近年のジブリ作品の中で、もっとも良い出来ではないでしょうか?公開して間もないので、ひとまず、見てみて下さい。もしかしたら、子供には難しいかもしれません。でも、「面白かった!」と大きな声で叫ぶ子もいました。わかるのではないかと、思います。と言うことで、これから以下はふんだんにネタバレのある感想です(笑)。実は死ぬほどマヌケな事に、上映開始して5分で仕事の電話をどうしてもしなくては行けないことに気がつき、終わってからと思いつつ、落ち着かないので途中で席をたって電話してました(^^;なので、割と最初の方の5分程度を観てません。だから?海という名前なのにメルと呼ばれてるのか、わからないーー(笑)。まぁ、それは置いておいて。時代は、60年代かな?高校生ですが、部室棟であるカルチェラタンを取り壊しから守るため、学生運動が盛んです。面白いのが、主人公側が戦ってるのは体制側であり、学生同士でもあるんですよね。古くなったカルチェラタンを取り壊して、新しい部室棟を建てる、というのが体制側の意思であり、実は大多数の実に8割の学生の意向でもある。でも、学生の意向はそうでも体勢側と同一ではないんですよね。主義主張が違うグループが集会を行い、意見対立してるから一色触発の雰囲気。でも。そこに教師の介入を察すると、みんな一斉に歌い出す。見に来た教師も、合唱をしているだけなのでそのまま帰る。体制側の意見に賛成ではあっても、生徒同士の自治には介入させない。主義主張は違っても、自分達で作るんだって意識があって。これって本当に凄い事だと思いました。もちろん、こんな学生運動なんて経験したこともなければ、本当に話に聞く程度のもんですが。でも、この「カルチェラタンを守る」という目的のためにみんなで力を合わせて一生懸命に取り組む姿は、誰もが経験したことのある青春だなって思いました。この辺り、本当に上手い。BGMも当時のものだけれど、誘われるのはノスタルジーではない。どの年代であっても、自分たちの経験した青春の輝きなんですね。心を込めて取り組んだもの、仲間、恋。誰もが、その中に自分が見つけられるように出来ている。最終的にカルチェラタンの存続が決まった時に歌われる合唱が素晴らしいです。そして、それを受け止めて伸ばそうとする大人。いいです。途中、ヒロインである海と彼女が想いを寄せる俊はもしかして兄妹?という疑いが浮上します。そこで、彼女はもちろん俊もどうしようもなく落ち込む。二人の関係には閉塞感が漂うわけですが。それを乗り越えようとするように、同時にその存続運動が盛り上がりを見せるわけです。そのコントラストが見事。悲しみを抱えたまま、それはそれとして徐々に支持率を広げていくさまは、それは二人の気持ちも、乗り越えていく過程としてもちろん観る事が出来て。結局二人は自分達の抱えているものが、例えどうしようもなく大きなものであっても、お互いの事が好きだと確認し合う所までたどり着きます。最終的に解る親世代の愛や友情の絆も、はっとするものがあったなぁ~。どうしようもなくジブリだなぁって思ったのが、2人乗りの自転車で坂を下るシーン。これはもう、ジブリお得意の空中散歩に勝るとも劣らない爽快感。こういう表現は、本当に本当に大好きです。でも、駿監督作品のようにヒロインが溌剌としているわけでは、ないんですね。彼女はどちらかと言えば、黙々と自分のするべき事を探して行う女性かな。だけれど、その黙々さの中に秘めている芯の強さ。そこがとても魅力的で、吾朗監督らしさなのかもしれません。壊れた物や古くなった物をまた立て直そうとする姿や、困難を乗り越えようとする姿は、今のこの日本には(大きく出たな、私w)丁度求められているような気がします。駿監督は20年前は学生運動がまだ、記憶に新しく時期ではないと思いこの企画をボツにしたようです。でも、今ならばそれもノスタルジーの中に溶け込んでいるだろう、という理由で改めて題材を取り上げたと記されています。きっと、これを作り始めた時は震災なんて誰も予想してなかった。だけど、ちょうどこの時期、このタイミングで公開になったことは、本当に色々な意味で「時期を読む」という天才だなって(もちろん、偶然なのですが)、思いました。久々に、心揺さぶられるジブリに出会えて、幸せです。
2011.07.18
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彼女の性格も過分にあったと思うけれど、私はやっと、少しだけいつもより悔いが少ない別れを経験した気がします。話してくれる人だったから、きちんと要望が聞くことが出来た。彼女が辛い時に、たまたま勤務で居ることが出来たから、話せた。色んな意味で幸運だったろうなと。もちろん、悔いがあるのだけど。あの時、外泊、いや外出だけでも出来ないかどうか、もっと強く主張すべきだった。どこかで、今度の週末までは・・・と理解していたはずだったけれど、延命の可能性がある治療をすると言われて、躊躇してしまった。今、外出しなくても、もっと長く自宅で過ごせるかもしれないし、それなら、その方が最期としてはいいかもって、そう思ってしまって。そこまで体力がないだろうって経験的に知ってたのに、希望によった気がする。もっと、鎮痛剤以外の方法だって、やってあげられたと思う。悔いが残らない別れなんて絶対ないけど、それでも私がいつもより少ない別れだったって思えたのは、何年も逢っていなかった息子さんと会って、ちゃんと話したいって思いと、もういいから眠らせてって思いを、両立できたこと。「これから、眠くなる点滴をしようと思いますが、いいですか?」という私の声かけに、息も絶え絶え、ほとんど声は出ていなかった彼女の口を読んで、「息子と話してから」というのを読み取れた。二人だけの時間で、最期の別れをする時間を作ってあげられたこと、息子さんは聞こえていなかったけれど、眠りに落ちる前に「お世話になっているの」と私を紹介してくれたこと、最期は、本当に安らかな顔で穏やかに眠っているような表情で旅立ってくれたこと。悔いは沢山あるけれど、だから少なかったって思える。だから、そういう時間を、沢山作ってあげられるように。看護の力って、実はそう言うところなのかなって、ちょっと思った。
2011.06.01
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英国王のスピーチ実は地震の日にこれを書いてました。なので、すっかり完成が延び延びに。というか、書きたかったことがちょっと思い出せなくて、もう一度観たいです。情けなや。とても面白い映画でした。吃音に悩む王と、セラピストとの友情。その中で生まれる王としての自覚と自信。最後、自分の力で話し始めた王を一国民として尊敬をもって見つめるライオネルの表情とか、陛下、と呼びかける所とか、非常に感動的でしたね。一般的には美談として伝わっている「王冠をかけた恋」が、見方を変えればなんと無責任に映ることか。というか、他人事だから素敵に見えただけなのねって気がついた気もするけど(笑)。ヨーロッパの王族の特に男児に対する躾が体罰的なのは、わりと昔からあることですが、それによって受ける心の傷とかは、なんだろう、精神的に変調をきたした本人を隠すことで、目を向けないようにしてきたのかな、と。それが、時代と共に隠せなくなったことと、ピンチヒッターとして想定外に表に出てしまったことにより、向き合わざるを得なくなった。本当は日陰の存在のはずだったのに、急に王となりその重圧に耐えかねて泣き崩れる姿は切なくてたまらないなぁと。そこで、支えになったのは王妃。「愛する人が側にいなくては、その重圧には耐えられない」と最もらしい事を言って退位した兄の言葉が、結局その通りだったというのは、むしろ兄よりも王としての彼を支えてくれる王妃と結婚した時点で彼の方がより王としての資格があったのかなぁと思いました。言葉には人を奮い立たせる力がある。改めて思いました。ただ、こんな事思うのは私だけかもしれないけど、彼のスピーチに思わず感動してしまったものの、私は敵国の日本人なんだよなぁと複雑な気分になってしまいました(笑)。
2011.04.07
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まさか、この映画を見るとは思いませんでしたが、成り行きで見たので一応書いてみようかと。友人は「はじめの一歩」全巻持ってる、ジョーも読んだ、ボクシング系の映画とかはあらかた見た、そしてボクシング歴半年です、みたいなヤツ。一人で映画行きたくない、とかいう理由により連れて行かれました。いや、ジャニ好きだけど、山P興味ないから、とか言えなかった(笑)。まぁ、いいや。客層は、明らか山P目当ての若い女の子連れと、おっさん(笑)。カップルとかはいなかったー。内容としては、ジョーが刑務所で宿命のライバル、力石徹と出会いボクシングを始め、力石の死によってボクシングをやめ、再び復帰しようとするまで、を描いています。ということで、超有名な「燃え尽きた」はありません。白くならなかった!!!うん、ストーリーの大筋はまぁ、面白くなくはないけど、突っ込みどころは満載。特に、友人曰く、映画オリジナルの設定などは「はぁ?」って感じでした。(私が突っ込んだ所がことごとく「原作にはないんだよね」ってそれもすごい)特に葉子お嬢様の設定がむちゃくちゃ。なんだそれーー。あ、原作通りでも突っ込みたい所あった。「それ、一酸化炭素中毒で死ぬから。」「それ、脱水で死ぬから。」「それ、リフィーディング症候群で死ぬから。」とか。あ、だから、死ぬのか。特に脱水。多分、あえて「あしたのジョー」を今、映画にしたのはALWAYSから続く昭和30年代回帰と、今の社会背景からどん底から這い上がる努力や力を持ちなさいよってメッセージ?って感じかな。山谷のドヤ街が舞台で、泪橋を逆に渡れ!とか、「あしたのために」とか、そうかなぁって。安っぽい(笑)。ただ、「ヤッターマン」を見たときのように、作り手の作品への愛は感じたかな。くだらない、って思うかもしれないけれど、ジャニーズの顔をよくあそこまで歪ませたなぁとか。本当に殴らせて(スロー使ってるけど)顔歪ませて、がっつり傷つけて。力石役の伊勢谷友介の減量が本当にすごいとかね。特に、二人とも物語が進むに従ってちゃんと筋肉が付いてくるのね。山Pは、まぁ、もともと筋肉質なんだけど、プロになっていく過程でさらにちゃんとそれらしい体つきになる。伊勢谷さんは、刑務所でははっきり言って「え?ボクサー?」みたいな体つきなんだけど、出所してちゃんとトレーニングをし始めると、どんどん体が出来てくる。減量が終わって、計量のシーンは本当にすさまじかった。え、これどうやってここまでやったの?どうやって戻すの?CG?って思ったぐらい。どうやら本物のボクサーのトレーナーについて、本物のチャンピオンと同じメニューをこなしていたとか。肋骨の下のくぼみが出てたよ!!ただ、どうやらその状態で、さすがにボクシングシーンは無理だったらしく、(だよね、どう見ても立ってるので精一杯だろうっていう体だった)翌日の試合は「力石、戻してきましたね~」じゃ、片付けられないぐらい戻して来てたけど(笑)。あと、ちゃんとライバル2人に焦点が当たっていて、色恋が添え物程度だったこと、なにより、丹下会長が竹中直人じゃないことだよ(笑)!めっちゃ、ほっとしたよ。いや、香川さんも個性的な人ですが、竹中直人に振られかねない役で、回避されたのが嬉しかった(笑)。その辺りの作り方が、良かったなぁと。問題は、香里奈。まぁ、しょうがない。モデルさんなんだ。おわり。でも、山Pはやっぱり現代臭さが抜けない。顔立ちや雰囲気が垢抜けて過ぎてるっていうか、社会を斜に構えてみている、どうせどうしよもうないんだって、諦めているって感じのスレかたじゃなくて、ただ単に、世間知らずっていうか、ただの子供っていうか。そんな雰囲気を醸してしまうので、どうなんだろう。もともと、山Pも私は大根だと思っているので、その辺りはしょうがないんだけど。伊勢谷友介は古風な顔立ちだし、やはり彼の持つ独特な雰囲気は合ってる。それに、やっぱり醸し出すものが、山Pとは全然違うかな。素晴らしい。見ている最中は、「もっと力石の映画になっちゃうと思ったけど、そうでもないかな」と感じていたのですが、力石が亡くなったあとは、急にしまりがなくなって、やっぱり山Pではなく、彼がひっぱっていたのだなぁと感じました。ただ、これは、多分原作からしてその要素が強いようなので、作り方の問題も、あるのかもしれないです。うーん。こんな感じかなぁ。
2011.03.06
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タカラヅカ・レビュー・シネマの第三弾、月組の「スカーレット・ピンパーネル」観てきました。舞台の内容に関する感想は、初演の星組の時と大きく変わらないので、リンク張っておきます。http://plaza.rakuten.co.jp/kotone4/diary/200809300000/出演者に関する諸々は当然あるのだけど、まぁ正直、今の月組さんは生徒さんをよく知らないので、あまり的外れなことを言うのも嫌なので、ちょっとやめておきます。で。今回は舞台を映画で観ることに関する意義です。音響はさすがです。特に、東宝劇場はムラ(宝塚)に比べて音響が悪いので、感動するぐらい音が良かった。それと、舞台の映像を映画用にちゃんと編集していて、それはそれで面白かったな-。普段スカイステージで流れているのは舞台がそのままって感じだけど、あぁ映画なんだなぁって思った。ただ、私はテレビで舞台を観る事に慣れているけれど、そうでも無い人は慣れるまでに時間がかかりそうだなー。ぱっとした感想。コアな演目なのでそれほど観客数は多くないのですが、半分が女子高生。一人で来ている子もいたなぁ。残りはファンの中高年のご夫婦やお友達連れ。本拠地の様子はあまりわからないのだけれど、東京は意外と男性ファン、多いです。それから、ファンの彼女に連れられたであろう彼氏のカップルが数組。って感じ。女子高生が多い事は良いことだ!だって、将来のタカラジェンヌかもしれない。私たちおばちゃんがいつまでも夢を見るためには彼女たちが必要だからね。で、も。それにしては料金高い。今日はレディスデーですが、その対象には入らず。学割も効かず。(あ、これは多分。私はダメだった)なんと2500円デス・・・。3D映画価格かよっ!と突っ込みたくなった。若い子に沢山観て貰うには、せめて学割が欲しい。確かに舞台を映画化するにはお金かかるんだろうしね。というか、この映画を作った目的はなんでしょうか?対象はどこ?ファンだけならまぁ、ありなのかな。でも、だったら映画にする必要がどこまであるか。確かに、私もテレビを買い換えた理由の半分以上は大きな画面を宝塚を観たい、ということだからね、そういう需要が一定数あると思う。特に常設劇場のある大阪と東京以外の地域では重要かも。でも、しつこいようですが、料金が高い。スカイステージの月額視聴料が2625円。映画の料金が2500円。時々ハイビジョンもあるしなぁ。とか思ってしまった。しかも、せっかく映画にしたのにファンだけが対象ってアリなのか?興行的にも、せっかく映画っていう媒体を使っている事にも、なんか問題あるように感じるなぁ。わざわざ劇場まで足を運ぶには抵抗があるなぁって人でも、映画ならまぁ観てもいいかって場合があると思うんだよね。今は、東宝ですらチケットが完売しない時代です。ムラなんて私が見始めた10年前からどんどん売れなくなってる。観客を少しでも増やすのは命題だよね。だったら、もっと映画のCM打てばいいのに。値段も、普通の1800円にして。舞台は生ものだから、その本当の魅力は実際観る事が一番なんだけれど、裾野を広げるには入り口としてかなりアリ。そのうちの1%でもいいから実際劇場に行く人が出たら素晴らしいことじゃん。宝塚は「歌劇」団ではありますが、必ずしも歌が上手いとは言えない人も多い劇団です(笑)。でも映画館の音響はなんだか全員歌が上手く聞こえるという素晴らしいマジックが(笑)。ダンスとかはさすがだしね。大画面だから迫力ある。宝塚に限らず、映画化する舞台が増えていますが、せっかくの試みなのだから、一人でも新たに舞台が好きな人が増えるような方向に生かして欲しいです。あとねー。映画にするにはちょっと演目選ぶかなぁ。タカラヅカレビューシネマは第三弾ですが、1回目は短いショー作品でした。今回はブロードウェイミュージカルなので2時間45分の上演時間。正直、長い。そして、映画と違って、盛り上がるところが沢山あるから、観ている方も疲れる。舞台ならば間に休憩があるけれど、映画だからそれもない。第2弾も同じぐらいの時間のミュージカル作品だったみたいなんだけど・・・。ミュージカル映画とは違うよね。宝塚は海外ミュージカルもやる劇団だけれど、本来はレビューを上演するのが特色だよね。それだけでは短いから、90分程度の短い自作ミュージカルも上演する。レビューならば60分程度だし、そっちの方が良いんじゃ・・・。なんて思ったりして-。でもこれからの発展途上分野だと思うので、新しい試みとして、どんどん良くなってくれればなぁと思います。さて、最後に内容に一言だけ。久々に月組観たけれど、みりおくんに恋しそうになりました(笑)。これから月組を増やそうと思います(笑)。
2011.01.19
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原作を読んだのは20歳ぐらいの頃。セックスばかりしている小説のようで、それには必然性があったから、それでも読み進められた。この映画、見所は菊地凛子、ただそれだけです。最初、菊地凛子がキャスティングされた時は、「え、イメージ全然違う!!」って驚きましたが、見たらすっごく直子にしか見えなくてびっくりしました。直子って、美人だけど、半分死んでるみたいな、幸の薄そうな・・・病んでる子でしょう。私の中では「木村多江が20歳ぐらい」ってイメージだったんだけど。ぶっちゃけ、全然美人じゃない菊地凛子が顔の作りはともかく、雰囲気で「美しい人」に見えたし、危うさを線の細さを感じました。もうね、菊地凛子が出てくると、ぐっと場面が引き締まる。あんなにだらだらしてた作りなのに(笑)。彼女は本当に凄い!!ただ、全体的にはうーん、監督は日本人にした方が良かったんじゃないかなぁ。というのも、ワタナベが大学生時代は学生運動が盛んで、それとの距離感が、彼の私生活を形成していたと感じるんだよね、原作上。なのに、確かに距離感を表すものはあったけれど、そもそもなぜそれが私生活と関係しているのかっていうのが感じられない、なぁ。あの感じは日本人の方が描けるのかなぁとか、思うような。緑も、もう一人のヒロインなのに弱すぎ。死の影の中で、生きる光なのに、彼女の背景の描き方がそもそも甘いと思う。彼女が父親の事を、なんでそんなくだらない嘘をついたか、その理由がよくわからない。だから、緑がどんな人なのか?っていうのがなんだか伝わってこないんだよね。あれじゃ、ただのセックスが大好きな女の子みたいじゃん。そうじゃないでしょーー。あと、ワタナベのキャラとマツケンが意外とあってない。もっと良いかと思ってたんだけど。村上春樹の台詞って、妙に回りくどいというか、キザというか。それが全然合ってない(笑)!!「もちろん」って言葉一つが、なーんか違う。これは狙いなのかもしれないけれど、学生映画のような印象を持ちました。カメラワークとか、なんとなく。とても綺麗な映像も多く、映画的だなぁと思う反面、わざと拙さを感じる映像でもあり、そんな印象でした。そもそも、なぜ導入を変更したのか意味がわからない。確かに、直子とキズキと、ワタナベの関係性は必要なんだけれど。そもそも、これは40前になった主人公が飛行機の中で「ノルウェイの森」を聞いて、それで急に感傷的に過去を思い出す所から始まるわけじゃないか。もう、大人で、二十歳の危うさからは卒業した人が、その頃を思い返してその時の痛みを感じたり、別れた人を思い出せない事を実感したり、そういう無くした物への邂逅みたいなのが、始まりだよね。全くないのは、どうなんだ(笑)。あの冒頭が好きなので、始まった瞬間に肩すかしを喰らった感じは否めないなぁ。あと、ラストもねぇ。直子が死んだ後、レイコさんと寝るのも、唐突。二人とも意味がわからない。あれはさーー、それじゃダメだろーーーー!!ここは「えぇぇ??」って叫びそうになったよ(笑)。無駄に綺麗な映像が沢山で、もっと描くべき事は他にあったと思う。これが、「ノルウェイの森」として世界中に発信されるのかと思うと、いや、とりあえず原作を読んでくれって気持ちになるね。見終わった後、理解出来ない私がダメなのか?って思うほど、なんとなく芸術的に感じられるように撮られているけど、色々、つらつらと140文字にしていたら、やっぱり違うと感じた。これは、この映画自体がかなりイケてないと、思います。
2010.12.17
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昔らから、「亀みたいだね」と言われます。亀みたいに歩みがゆっくり。早生まれだから、同級生と同じには出来ないよね。亀さんだから、大丈夫。最後は大成功だからね。気がついたら、人生も亀の歩みな気がします。だけど。最後は大成功なんだもん!あ、占いに行ったら、晩婚の相だから早く結婚しても良い事ないって言われました(笑)。もう、晩婚の域なんですけどー(笑)。
2010.12.13
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寝なくてはいけない日に限ってなんだか眠れません。疲れているハズなのになぁ。最近、自分の過去の日記を読み返しているのですが、徐々に文章が下手になってないか?自分・・・。言い換えたり、表現を考えたり・・・。そういう作業をしていないからなぁって思うんですよね。前は毎日書いていたし。そういうのが無くなると、ダメだな。140文字は、気軽だし、短い文章で伝えるというのは、それはそれで文章力があがるのかもしれないけれど。あえてくどくどと、とうとうと、回りくどくでも美しい表現を探すのも、私は大切だと思うんです。日本語だもの。少しずつ、毎日、また日記が書けたらいいな。何があったかを、残す意味でもね。さぁて。眠れないとか言っていないで、寝るための努力をしよう。
2010.11.29
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四季の東京6個めの常設劇場「秋」のこけら落とし公演、「美女と野獣」観に行ってきました。もとのディズニーアニメが死ぬほど好きな私。ビデオも持ってました。多分、実家にDVDも置いてあるんじゃないかなぁ・・・ってぐらい。なので、かなり期待大!と言いつつ・・・うーん、正直四季はどうしても好きになりきれなくって、今回もそれを感じちゃったのでやや辛口な感想かもしれません。まず、なぜこけら落としなのに、使い古された「美女と野獣」なの?いや、東京では10年ぶりの公演だそうで、確かに久々な演目なんだろうけど、まだ「リトルマーメイド」や「メリーポピンズ」とか、未上演作品結構あったような。日本では多分四季がディズニーミュージカルの独占契約してるんだよね?だったら、是非新しい作品を上演して欲しいです。こけら落としなのだから、なおさら。じゃないと、リトルマーメイドなんて、絶対ヅカ向き作品なんだから、こっちで欲しいよーーってぐらいです(笑)。ということで?「メリーポピンズ」が観たい(笑)。♪チムチムニィ チムチムニィ チムチムチェリー わたしーは煙突ー掃除屋さん話しがそれた(^^;で、今回の美女と野獣ですが。うん、面白いと思う。思うけど・・・なんていうか、ちょっと微妙。それは、四季独特の発声法であったり、演出そのものであったりするわけなんだけど。ディズニーミュージカルっていうと、やっぱり「ライオンキング」を思い浮かべちゃうわけで。あれは、本当にすごいし大好き。それと比べると、やはりそれ前に作られたからかもしれないけど、イマイチ演出的に垢抜けないような印象があるんだよね。あと、ほんとすみません。四季の発声がやっぱり・・・。母音法って、確かに聞き取り易くはなるんだけど、感情乗せるのが難しいよね・・・。と、少なくとも私は感じる。気持ちがこもっていないように感じるんだよね。ベルが捕らわれた時に、「もう絶望的だわ」みたいな事を言うんだけど、なんというか、絶望は感じられませんでした。歌も。とても上手いのだけれど、感情が乗っているようには感じない。それが残念な所かな。音楽は名曲揃いだし、見ていて楽しいミュージカルではありますが。もう一回、見たいか?と言われるとちょっと微妙です。もう少し、アニメから脱却した新演出などで作り替えてもいいのかな?というような気もします。
2010.11.07
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原作は別マで連載中の漫画だそうですが、原作未読です。映画館でやってた予告編にぐっときたので、見てきました。うん。爽やかで心がほっとするような素敵な映画です!青春映画としてとってもとっても良い映画だと思う。ヒロインの爽子(さわこ)は長い黒髪に緊張すると顔が強ばっちゃったりするクセがあって、人と話すのも苦手だから、「貞子」とあだ名がついて、ちょっと浮いてる存在。だから、対人関係が異常に苦手だし、人との距離の取り方が本当に本当に本当に下手!でも、本人は「一日一善」をモットーに地味だけど素直で優しくて可愛い、ちょっと天然ちゃんなんです。「おまえ、それいじめられてるって気がつけよっ」って突っ込みたいぐらいで、クラスメイトに「貞子は霊を呼べそうだから、きっと肝試しに来たら面白いよ」とか言われて、「どうしよう、私霊なんて呼べない、期待にこたえられないっ」と悩んじゃうような子(笑)。まっすぐで、素直な子なんですよ~。そんな爽子が思いを寄せるのが風早くん。イケメンで爽子曰く「爽やかから出来てそうな人」で、クラスのムードメーカーで人気者。入学式の日に道に迷っているところ爽子に教えてもらってから、彼自身も爽子が気になる存在。正直、風早くんは16歳とは思えないぐらいオトナ発言を繰り広げる。そのお陰で爽子は友達との絆を確認できたりってシーンもあるんだけど、こんないいヤツ、16歳には居ないだろって思ったりもした(笑)。だけど、後半はそればっかじゃない部分も出てきたりして、それが良かったな-。と、まぁ。二人は実は最初かっら思い合ってるのにその思いはお互い「届かない」最初は歩調が合わなかった二人が、ラスト、歩調を合わせて歩く所はなんとも言えずこみ上げてくるものがあったなぁ。前半は爽子がクラスメイトの女の子と友情を築く話がメイン。友達が居なくて、でもそれに慣れちゃって、だからなんとも思わなかった爽子が、「二人の事は諦められない」って言う所が本当に好き。友達に対しても健気で可愛いんだよ、爽子は。徹夜で友達のために試験対策ノートを作って上げて、大変だったでしょう?って驚く相手に向かって「吉田さんのために出来る事があるって思ったら、全然大変じゃなかった!」って笑うトコとか、もぉ、可愛すぎて、可愛すぎて。千鶴とあやねと仲良くなるきっかけは些細だけど、爽子にとっては一生懸命の結果の一つで。ちょっとずつ距離が縮まっていく3人の姿が丁寧。「友達ってなんだろう?」って真剣に考えて真剣に答えを出す姿は本当にすがすがしいです。ここでも、結局思いを「届かせる」ためにはどうしたらいいんだろうって事がポイントですね。爽子のうじうじにイラっときたり、でもそれは彼女の優しさの一面でもあり。だけど、裏を返すとそれは大切にしたい相手にとって「本当の優しさ」ではないんだって、風早くんの一言で気がついたりとか、爽子の成長がよく描かれていると思うなー。後半はやっと二人の恋愛模様。前半は爽子の友情のために色々と動いたり、助言をくれたりした風早くんですが、後半は千鶴とあやねが爽子を支えます。でも、べたべたしてない。ここぞってとこに出てきて、爽子のうじうじを一喝する。「自分に自信が持てないってどういう事?」というのを真剣にぶつかり合う。ここに大人の介在はほとんど無いんだよね。まぁ、担任教師とか爽子の父親とか居るわけだけど、でもみんな答えをくれるわけじゃないんだ。ちょっとだけ自分達だけでは変な方向に行きそうな時にすっと助言をくれるだけ。自分達でちゃんと悩んで考えて行動して、全部真剣だから心に響くんだと思う。ただ、父親か助言をする場面はおそらく爽子の父の愛からの自立を描いてるんだと思うんだけど、なんていうか両親の無償の愛から旅立つ瞬間の複線はずっとあったのに、きちんと両親にそれを言えなかった、「どうしても友達を優先したい」と言うことを言えなかったのはちょっと違うかなと。まぁ、父には言っているんだけど、なんかもう一押し欲しかった。ただ、これは私個人的にこの父親の愛からの自立という部分では共感しすぎるぐらいする思いがあったのは事実です。ちょっとびっくりするぐらい、清々しい。確かに悪い人は出てこないし、理想世界かもしれない。ご都合主義って思える展開もないわけじゃない。でも、思春期のどうしようもない心の動きが丁寧で、真面目に真剣だから、そんなこと気にならなくなっちゃうんだよね。いやー、これはアイドル映画とバカにしてはいけません。素晴らしい青春映画の佳作です。
2010.10.17
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櫻井さんの、目を閉じて歌ってる時の表情って、エロいよね。つーか、笑顔とかヤバイ。って、昔から思っていたんだけど、スガシカオも同じようなもんだった(笑)。結局、入り込んで歌ってるとそう見えるってこと?2週間の限定公開っていうことで、滑り込みで見てきました。別の映画でちらっと予告をみて、櫻井さんの歌ってるトコが映画館の音響で聞けるなら絶対行きたいな~と思って観に行ってしまった。ドームツアーのメイキングみたいな感じ?そこに至るまで何度もアレンジを考えたり、スタジオにお客さんを入れてみたり~という様子を追ってるドキュメンタリー。基本的には白黒ですが、櫻井さんが歌い出すと、色が入る仕組み。彼が歌うと、色が差すんだねって、わかりやす・・・。あ、で、スガシカオはスタジオセッションに飛び入り参加して一緒に歌ってたという。完全にコアな曲だから、一瞬解らなかったというか、スガシカオの曲?って思ったけど、全然、ミスチルの古いアルバムの曲だった(笑)。スガさんが上手すぎるし、アレンジの感じもあってスガシカオの曲っぽく聞こえたんだな-。この二人、本当に仲良いんだね。内容的には完全にファン向けって感じ。比べるなって言われるだろうけど、「This is it」みたいに誰が見ても、ファンじゃなくても面白いっていうのでは全然ないね。私は別にファンじゃないというか、まぁ好きだけどって感じで。(周りにはすっごいファンの子達がいっぱい居たから、自分的にはそう思ってる)だって、櫻井さん以外のメンバーって顔はわかるけど未だに名前よく知らない(笑)。でも、がっつり世代だし、今現在手元にあるかは別として、どのアルバムも一度は聴いてるから、楽しかったよ。そういえば、初めての彼氏に初めてもらったのはミスチルのアルバムだった(笑)。なんか、静かに見ているのが馬鹿馬鹿しくなるような場面も沢山あるし、何より映画館の音響ってやっぱりいいなーー。普段のアレンジより、こっちの方が好き!!という曲もあったり。Everythingとかー。若い頃の感じより、今のなんていうか重みが出た気がして、びっくりした。元のアレンジだと若さからくるような衝動のような感情で、今回のは、もっと・・・落ち着いているけれど、より強い思いに感じるなーって。いや、私が年取っただけかもしれないけど(笑)。あれ、こんなに究極のラブソングみたいな歌詞だったっけ?とめっちゃぐっときた。その時々の気持ちで好きな曲が変われるのがミスチルの良いところだけどね。あの中では一番良かったな。それにしても、櫻井さんもスガシカオもオシャレだなー。何気ない感じなのに、「なんか・・・センスいいなー」って思う。かっこいいー。こうやって、楽しそうに作っていくんだなぁ~とか見えるのが良いよね。ライブ行きたい~!!って思った。
2010.09.18
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いやー、久々に肝が冷えた夜勤明けの朝でした。 休憩行く前は普通だったのに、戻ってきて、巡視に行ったら 血まみれ!! なんか、モニターが少しタキってたから一番最初に見には行ったんだけど・・・。 マーゲンとか、ナザールとか色々あるのに、 マジ、よりによってそっちか!! はい、やられました・・・。 綺麗に抜けてた・・・ブラッドアクセス・・・。 もー、CVですらないとこが本当がっくし。 しかも、PLT三万しかないし、Hbも8台だし、 最初に思ったのは、動いてるしちょっと前にモニターも見たのに、 「い、生きてる?!」でした。 胎盤かっつーぐらいの出血で本当にいや、時が一瞬止まった(笑)。 まー、しっかり血圧あったから良かったけどね。 でも、後輩に当直に連絡させたら、 「え、圧迫止血でいいんじゃないの?って言われました。。。」って返って来たのは眩暈がしたけど。 研修医じゃなくて、上にかけて!とつい怒鳴る私。 ごめん、君は悪くない。 悪いのは医者だ。 そのレベルの受け答えしか出来ない人(バイタルどう?とかですら無く) が当直やってる事に肝が冷えたわ、むしろ。 もちろん、上級医は「すぐ行くねー」と言ってくれたので、まぁいいです。 でも、採血したら意外と思ったより軽症でほっ。 元々、日中に輸血予定でもあったので、今からやろっかって感じにはなりましたが。 しかし、明らかに自己抜去リスクは高い人だったので。 認知的にはクリアな瞬間も多いから抑制とかは適応外だけど、 他にやれることはあったよね。というとこは反省点。 私だけじゃなくてね。 みんなが少しずつ見落としたわけだから。 まーしかし、みんながわーわー騒いでるなか、本人はけろっとしてて、 「これぐらいの出血で騒がないで下さいよ」って言ってた(笑)。 しかも、その騒ぎの中、隣のベッドの認知症のおじいちゃんが起き出して、 徘徊するのかと思ったら靴を履いただけて満足して、履いたままベッドで寝てしまい すんごい冷静に後輩が「欧米か」って突っ込んでたのに爆笑しそうになった、 変なテンションの朝5時でした。
2010.08.28
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今、夏バテ中で体重減少傾向です。自分の中の下限体重に乗っちゃいました・・・。なので、頑張って増やそうと努力中。それは、過去に痛い思い出があるからなんですが。若い頃、といっても23歳ぐらいのころ。ちょっとしたきっかけでダイエットしました。うーん。別にする必要があったのか、今となっては疑問。だって、高校時代から今まで3キロ以内を季節で変動しているだけで、大して変わってないからー。でも、一回痩せ始めると「体重が減る」というのが楽しくて。もっと、もっとって思った。もともと、肥満恐怖は根底にあって、だから太らない努力は惜しまなかったんだけど、あえて痩せる努力をしたのはその時が初めてだと思う。その頃、私は外来で。午前中の診察がとても忙しい外来だったから、お昼休憩が取れないことや、とれても15時近くなることがちょいちょいありました。それでも、平気だったのね。慣れてたから。でも、あるとき、いつものようにお昼を食べられずに勤務をしていたら、ふらふらでまっすぐ歩けない自分に気がついて。集中力もあんまりなかったし。その時初めて、「あ、限界」って思いました。それが、今よりマイナス1キロの世界。摂食障害の子と接してると、自分は本当に紙一重だなって思います。体重が減っていくことは本当に面白いって感じているし、今も、かなり減った体重を本当は「維持したい、あわよくば減らしたい」という気持ちと戦いながら、頑張って食事を取っている状況です。職場でも、「なんか顔がエグイ感じに痩せた」って言われて、その「痩せた」という単語に密かに喜んだ自分が居ることを否定できません。その後、「太れよ」って先輩にもらったチョコレート、こっそり捨てちゃったり。仕事が無かったら、たぶんずるずるー。痩せたい気持ちに勝てなかったと思う。お仕事してて良かった(笑)。自己価値の低下が原因って、だから、本当にわかるんだよね。あと、何もしていない時の自分自信の自己評価の低さも感じる。痩せてることでしか自信が持てないのはなんとなく、自分が知ってる-。ううー。頑張って体重戻さないと。一旦、戻っちゃうと後は今のこの体重が増える怖さが落ち着くから。頑張ろっ。
2010.08.02
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買い物自体はちょいちょいしているはずなのに、なぜか久しぶりー。日傘、日傘とずっと思っていたのに、なかなか買わず、今回「暑い」というネガティブな理由でやっと買った(笑)。これでお嬢さんアイテム揃った感じ、私的に(笑)。あとはー。サンダル!!腰が悪いので(職業病的に)、最近はヒールの高いのを控えていたんだけど、高いの欲しくなって買ってみた。本当は、マキシ丈のワンピースを買いたくて、買いたくて。宝塚でねねちゃんが私服に着ているのを見て、「やっぱり可愛い!!}と(笑)。単純(笑)。ちっちゃい私が着るためにはヒールが高くないとって思ったんだけど・・・。結局、ワンピースは買わず・・・。6月に友人の結婚式で着たワンピースと同じ色のスカートを買いました。その色、かなり気にいっていたんだよね。同じお店で(っていうかいつも通りL'EST ROSEなんだけど・・・)、スカート発見して、即購入。後はー、ブラウスとかどうしても欲しかったんだけど、お前、それ同じの持ってるだろうってカレに絶対突っ込まれると思って止めた(笑)。ブラウス率高過ぎって(^^;お買いものに出る前に髪を染め直してカット。前髪を今度はちょっと厚めに作ってみました~。色は変えたいようで変えられないんだなぁ・・・。これ以上明るいと絶対アウトだろうし・・・。でも、美容師さんがいつもちょっとずつ違う色とか混ぜてくれるので、見た目はそんなに変わらなくても、自分的には気分で満足(笑)。それよりもショックなのは、来月いっぱいで担当のスタイリストさんが退職されるそうで・・・。それまでにもう一回行くことは多分ないから、えー・・・って感じ。まぁ、しょうがないんだけど。私は、カット中、黙ってて欲しい人だから必要な事以上は話さずに黙々とやってくれたその人が超お気に入りだったんだよね。美容院に行ってまで気を使って話したくない(笑)。それに、上手だったし。新しい人と仲良くなれるかなー・・・。
2010.07.28
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続きです。一個前の記事からお読み下さい。振り付けは宝塚で振り直ししたみたい。歌詞も訳詞は意訳でもなく完全に作詞の領域に入るのもあったみたい。ただ、その完全にオリジナル版と離れたところは、わりとシェークスピアの古典から取ってきている所も多いので、より「芝居的」になってる。たぶん、セリフも入れたかな?だから、みんな知ってる「ロミオとジュリエット」なんだよ!こうなったら、勝ちだと思った。何よりも劇団にぴったりな芝居であることだけは間違いなんだから。楽曲が良いミュージカルなら最高じゃん。適材適所。だよね。宝塚は、下手みたいに言われるけど歌える人を歌に、ダンサーをダンサーに配したらやはりかなりの高レベル!周りのみんなは本当にすごく良かったよ。まぁ、ねねちゃんとかなめさんはあんまり歌いこなせてなかったかけれど、雰囲気的には素晴らしいなと思った。特にねねちゃんはまさに可憐でジュリエットそのもの。「私はまだ何も知らない、16の乙女だけれど」って歌詞がすんなり入ってくる。バルコニーのシーンは有名な古典のセリフ達が現代的な音楽に乗って、もう綺麗だこと、綺麗だこと。うっとりするし、ドキドキするし。素晴らしかったです。レオンくんはダンスの人だけど、歌も平均点以上。そしてやはり若いトップらしく若々しい雰囲気で少年ゆえの過ち(もちろんマーキューシオの件のことですよ)を違和感なく演じきったなぁと。れみちゃんは、最初、ばあやって超違和感だった。彼女自身がジュリエット出来るだけの人だからね。若過ぎて。かわい過ぎて。いくら肉布団着てても。でも、ジュリエットを結婚式へ送り出すやりとりに泣かされました。初めて抱いた時からわが子なんだっていう「母」としての思いの深さをよく表現されてました。産みの親より育ての親とよく言いますが、このジュリエットと乳母の関係もそうですね。二人の親子の情感はねねちゃんとの同期生としての絆と被るかなぁと。(宝塚の同期って、本来そういうものでしょ。)だからこそ、お姉さま方の配役ではなくてあえて若い同期のれみちゃんを配役したのかなって思った。だとしたら、その思惑は大成功だね。そしてこの日本版オリジナル演出として死のダンサーに対して愛のダンサーを置いたこと。ヨーロッパ(イギリス以外の)特有の死生観が絡んでくるのかもしれないけれど、表現として「死」を出すというかアメリカやイギリスのアングロサクソン系ミュージカルでは絶対見ない演出だと思うんだけど、ともかくオリジナルには「死」という役名のダンサーがいて、フランス版は女性名詞だから女性が、ロシア語では死は男性名詞なので男性が演じていたそうなのですが・・・。(いや、この言語についてはちょっと自信ないです・・・聞きかじった)宝塚版では「死」は男役さんが。それは先に入っている「エリザベート」(ドイツミュージカル)でもトート(der tod=死)は男性なのでというのが大きいと思う。(ドイツ語では死は男性名詞)それに対してオリジナルの「愛」のダンサー。これを娘役として躍らせることで、この物語に流れているのは死の影だけじゃないよね、という二人の愛が真実だったからこそ、両家の和解というラストになったんでしょうという実に宝塚らしい解釈を違和感なく、むしろ綺麗に引き立ててたと思います。「死」を演じた真風さん、「愛」を演じた礼さん。二人の表現力は本当に素晴らしいです!礼さんは普段は男役さんなのに、娘役として美しくしなやかで柔らかいダンスをされていて、綺麗~~と思いました。ただ、真風さんは舞台メイクした姿が本当に本当に水さんそっくりで。それで「死」をたぶんあえてトートのように作り込んでいるので、水さんがいるようにしか見えない瞬間があったのが、なんか、それって逆に彼女にとってはマイナスかもなぁと思っちゃいました。スター候補なので、将来的にはトートをやらせるための試験的意味合いもあったのかもしれないけれど。表情とか仕草とか、絶対意識してトートのそれをやらせているので、もうちょっとどうにかならないかなぁとは感じました。だらだら書きすぎちゃった・・・。言いたい事は沢山あるんだけど、これは多分近い将来絶対再演されるミュージカルなので、絶対に見た方が良いです。ファンのくせに、宝塚作品でここまでべた褒めしてるの自分としてもすごく久しぶり。近年では間違いなく最高の一本ですよ!
2010.07.20
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東京には来ない公演と言うことで、梅芸まで遠征をしてきました。まぁ、普段の公演ならば東京に来なくてもスルーなのですが、これは海外ミュージカルの日本語版初演ということで、その意味で押さえておきたかった!海外ミュージカルといっても、良く聞くブロードウェイやウエストエンド(ロンドン)ミュージカルではなく、フランスで制作されたフランスミュージカル。フランスってミュージカル不毛の地と言われていて。バレエやオペラ、クラシック音楽など、古典的なものが発達しており、パリっ子にとってはそれらを鑑賞することは特別なことじゃぁないんだよね。その辺りの背景があるらしく、役者は沢山いるんだろうけどあまりミュージカルがロングランすることがありません。しかし、近年、フランス発の世界的なヒット作が出てきており有名なのが「ノートルダム・ド・パリ」「十戒」そしてこの「ロミオとジュリエット」です。私は以前に「十戒」が来日した時に「フランスミュージカルってどんなもんじゃい?」と思って観に行ったことがあるのですが・・・。感想は、「これはミュージカルじゃなくってショーだよ!!」でした。話の筋はあるんだけど、芝居的なパートがほとんどなくて歌とダンスで表現なんですね。それは「レミゼラブル」とか「エリザベート」とかそういうレベルの話じゃなくて、芝居表現的な歌も見あたらない、って感じ。(台詞歌がない)宝塚的に言うと「ノバボサノバ」あたりが近いかな?「サザンクロスレビュー」とか?役の付いている人はひたすら歌うし、周りは躍りまくるし・・・。面白いっていえば面白いのだけど、「ミュージカル」と思うと超違和感なのです。で、結局その後知ったのですが、フランスでは「ミュージカル」というジャンルはないそうで。じゃぁ私たちがフランスミュージカルって呼んでるものはなんなの?というと、「スペキュタクル」と呼ばれていて小池先生によるとサーカスとかも含まれるような、歌やダンスなどをそれぞれのスペシャリストがダイナミックに見せるという感じのものらしい。と、前置きが長くなりましたが・・・。そもそも宝塚は女性だけが演者で男性のパートも行う集団なので、実力とかそういう比較は無意味。ただ、必ずしも歌が上手い人が歌だけを歌っている組織でも、ダンスが上手な人がダンスだけを躍っている集団でもなく。スター制度を取っているので、本気音痴で得意なのはダンスなのに!という人も歌わなくてはいけないし、歌は素晴らしいけど、ダンスはとってもドタバタしちゃう人も躍らなくちゃいけない。そんな宝塚でそういう「スペキュタクル」をこなせるの?っていう疑問が凄く大きかった。youtubeとかで見た感じ、とても楽曲も素敵だし、ダンサーはガンガン躍っているし。いくら「ウェストサイドストーリー」の版権を四季が貸してくれないからって(以前上演した時は、四季からの借り受けだったらしい)そういうの持って来ちゃう?!って思ったんだよね。(邪推だけど 笑)(ウエストサイドストーリーはロミオとジュリエットが元なんですよっと)ただ、まぁそういう所を改変したりとかするのは得意だろうし、かなり作り替えてくるんだろうな、という期待もあり、観に行くことにしたのです。長くなったので本題入る前に一旦休憩。
2010.07.20
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音校裁判の、和解が成立したそうです。この裁判のあいだ、言いたい事が山のようにありましたが、それでも、結論の出るこの日までずっと黙っていました。結果として、●音楽学校の卒業資格は認める。●ただし、歌劇団には入団しない。慰謝料その他は非公開。という形で決着だったようです。原告のお母様は「娘の名誉は完全に回復されたと思う」と仰っていますし、最初から音楽学校生としての地位を確保してもらうための裁判で合ったと思うので、まぁ、これはこれで良いのだろうと感じています。お母様のコメントを考えると非公開の部分に踏み込むことにはなりますが、●いじめはあった。●万引きは言いがかりだった。という部分もおそらく認められたのだろうと想像がつきますし・・・。今更、入団しても96期のみならず彼女自身も色眼鏡で見られてしまう辛い宝塚生活になるのは目に見えていることなので、まぁ、入団しなくて良かったのだろうとは思います。きっと何年たっても「本当万引きしたんじゃないか」と思う人はいるだろうし、その時、顔が晒されたり退団後は本名もばれてしまうのはやはり上手くないでしょう。(いや、今時点で本名もある程度晒されているんだけど、公人となるよりはマシってことで)ただ、どれだけ辛い学生生活であっても自らの意思では退学を選ばず、退学処分の後も、その処分差し止めのために訴えてまで通おうとしたその意思を考えると、本当に宝塚の舞台には立ちたかったのだろうなと・・・。無念だろうなと思います。何度か引き延ばされた公判を考えると、わざと初舞台公演には間に合わないように和解したのではないかと勘ぐってしまいますし、正直、悲しくて100年の恋も冷めそうな勢いです。私はただ、いじめを肯定するわけじゃないけれど、これまでもきっと酷い仕打ちを受けて退学に追い込まれた子は居ただろうけれど、ここまで強い意志で通い通そうとした気力のある子までも切り捨ててしまう劇団の姿勢には納得いきません。競争の世界だから、競争に負けたらそれまでなんですよね。それは、純粋な舞台の成果や歌やダンスの実力だけでなくて、それ以外の今回のような出来事も含めて。だから、いじめ抜かれて辞める子は同情はするし、そんなことが起きている事には悲しみを感じるけれど、「耐える」という選択肢を劇団側が奪った今回の事は同情や悲しみだけでなく強い怒りを感じてなりません。96期のメモさんが新人公演ヒロインもまぁ、いいでしょう。今回のことを何も知らない人からしたら、もしかしたら人気が出るかもしれませんね。商業演劇なんだから、人気が出る可能性のある子を素行不良というだけで抜擢しないわけはないと思います。あの、水瀬ちあきだって同期の中では出世頭だったわけですから。だけど、今回の件はしっかりと振り返り猛省すべきです。何かしらの改革案を明確に提示すべきです。相撲協会となんら変わりない体質だと思います。100年近い歴史に胡座をかいて、世間とずれた結果ではないですか?そうしないと、かろうじて100周年を迎えたとしてもその後は衰退するだけです。夢を売る商売なのに、夢を見れなくするようなことをしてしまったのだから、その事に対する危機意識を強く持って欲しいと思います。
2010.07.14
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フジテレビでやっている、東海テレビのドロドロの昼ドラに本気でハマってしまった(笑)。今までも、お笑い感覚で観ていることはあったのだけど、今回はすんごいトンデモ設定(いつもか・・・)な上に、突っ込みどころ満載(それもいつもか・・・)なのに、ガチではまってます。どのぐらいハマっているかと言うと、わざわざ観れなかった分をyoutubeで観ちゃうほどです(爆笑)。だって~~。石川伸一郎さんという役者さんが格好良すぎるんだもん!!主演の安達祐実ちゃんを一途に思い続ける、藤堂さん役の石川さん。娼婦にまで身をやつして親友を助けようとする祐実ちゃん(その時点でもう設定が変)の前に現れて別れると強がる祐実ちゃんを「どうせ止めても聞かないんだろうから、俺の前だけでは休め!」とぎゅっと抱きしめる姿にちょっと本気でクラっときた(笑)。あぁ、びっくり(笑)。そこで祐実ちゃんが改めて「やっぱりおまえが好きだ」(なぜか上から目線)で言うと、すごーく淡々と「はいはい、そりゃどうも。いいから寝ろ」ってなにそれツンデレ(笑)?いやー。やばい。最初観た時から顔とか好みだなーとは思ってたけど、だんだん一途に思い続けるいい男になってきてくらくらするわー。まぁ、最終回的には、きっと死んだはずの鳥羽潤(ってまた懐かしい人・・・)が実は生きていましたオチで祐実ちゃんはそっちに行ってしまうのだろうけど・・・。どう考えても石川さんの方が素敵です!内容は突っ込みどころ満載というか、突っ込む所しかないわけだけど、時々スマッシュヒット的にくらくらする場面があるので、ついつい観てしまいます。あー。面白い。でも・・・この先、藤堂さんの一途さを邪魔しそうな不穏な動きが・・・。やだー。そうなったら悲しすぎるよ~。しかし、この昼帯の連ドラって、絶対に娼婦になったり、実は兄妹でした、とかそういう設定が入り込んでくるよねぇ・・・。ある意味、何度も同じような話を作り続けている事が凄いと思うわ(笑)。
2010.06.05
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