真理を求めて

真理を求めて

2003.01.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日は久しぶりにオールディーズを選んでみた。エルヴィスは、ロックンローラーとして偉大な影響を与えたと思うけれど、僕はなぜかスローバラードにうっとりすることが多い。この歌なんかは、詞もメロディーもシンプルなのに、最高にセクシーでうっとりする。

この歌は、邦題では「やさしく愛して」となっている。この歌から浮かんでくる連想は、今日は「やさしい」ということだろうか。「やさしい」ということは、今日いちばん求められているものかもしれない。でも、「やさしさ」というのはいろいろなイメージがあるから、それぞれが思い描いている「やさしさ」には微妙な違いがあるんだろうな。

僕が思い描く「やさしさ」は、「深い理解」ということだろうか。何かをしてあげることだけがやさしさではないような気がする。何も出来なくても、ただひたすら深く理解すること、それがいちばんのやさしさであるようなイメージがあるな。だから、僕は同情というのも悪くないと思っている。同情だけでは何にもならないと言う人もいるけれど、同情すら出来ない人が多いんだから、同情できるだけでもやさしさを見せてくれていると思う。同情し、理解することから始めなければ、そのあとの行動が始まらない。

同情なしの行為は、もしかしたら独りよがりのお節介になるかもしれないからね。同情が、ただ自分の心を満足させるためのものではなく、相手と同化し、相手の気持ちを同じように感じて、深く理解するための一歩なら、同情も悪くない。

久野収さんが、ある翻訳書で、「心理学は、貧しい人々がなぜパンを盗むかではなくて、なぜパンを盗まないかということを解明しなければならない」というようなニュアンスのことをどこかで書いていた。貧しい人の大部分は、パンを盗んでも仕方がないような境遇にいるのに、なぜパンを盗まないか、それが分かれば人間への理解が深まるだろう。そして、人間に対してやさしくなるに違いない。

愛するということが、元々が相手をどこまでも理解し相手に対する関心をずっと持ち続けることのようにも思えるから、たぶん本当に愛していればやさしくならずにはいられないんだろうな。だから、「やさしく愛して」というのは、「本当に愛して」ということと同じなんだろう。この歌は、全部が甘い言葉でうっとりするんだけれど、特に好きなのは、次のところかな。

      Love me tender, love me dear
      Tell me you are mine

やっぱり最後は、この言葉を聞きたくなるかな。相手を縛り付けたいわけじゃないけれど、独占されてもいいと思ってくれたら、やっぱりうれしくなるだろうな。





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最終更新日  2003.01.24 13:46:41
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