真理を求めて

真理を求めて

2003.01.29
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
この歌を<うたまっぷ>で検索したけれど見つからなかった。それは残念だけれど、今日はこの歌にしたい。この歌を聞いて、僕がなぜ中島みゆきが好きなのかが分かってきたような気がしたからだ。

この歌はとても悲しい歌だ。その悲しさは、「ノルウェイの森」を読んだときの悲しさににているような感じがする。タクシーの中で、にぎやかさの中から抜け出してきた孤独な女性の独白のような感じで展開されるこの歌だけれど、孤独であるが故に、にぎやかな席では必要以上に陽気に振る舞ってしまうということが、この女性の孤独をいっそう感じさせる。

特に悲しみを誘うのは次のようなセリフだ。

      だけどあたしはもう行くところがない
      何をしてもしかってくれる人がいない

このセリフからは、限りない孤独感というものが伝わってくる。本当に誰もいないんだろうか、ということに限りなく同情感がわいてきてしまう。

こういう人がいたら、僕はこのセリフだけで一目惚れしてしまいそうだ。僕は、ほとんどすべての女性に魅力を感じることが出来る便利な男なので、たぶん一目惚れはたくさんあると思うんだけれど、そこを一歩踏み出して恋になるまでは時間がかかる。一目惚れした相手に恋をしないように、むしろ気をつけているという感じもあったりする。僕は、返ってこない気持ちを捧げ続けるのはきっとつらすぎると思って、返ってきそうだと思ってようやく恋心を自分で認めてやれるのかもしれない。

中島みゆきが「タクシードライバー」で歌っているような女性は、本当に誰もいないのなら、想いを捧げれば僕にもその気持ちが返ってくるんじゃないかと思えるのかな。それで、中島みゆきが好きなんじゃないかと思った。僕は女じゃないから、中島みゆきにそのまま感情移入は出来ないんだけれど、こういう人がいたらというあこがれのようなものがあって好きなのかもしれない。

「ノルウェイの森」のワタナベ君は、彼を巡る女性たちにとって、ただ一人だけ必要な男だった。そういう男に対するあこがれからも、僕があの小説に入り込めた理由があったような気もする。その孤独を救う人が誰もいないとき、その位置に僕がいることが出来たら、僕の理想の「寄り添う」ということが実現出来そうな感じがして、たぶんこんな歌を歌う人が僕の理想だったんだろうな。それで中島みゆきが好きだったに違いない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2003.01.30 08:26:29
コメント(7) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

コメント新着

真の伯父/じじい50 @ Re:自民党憲法草案批判 5 憲法34条のロジック(02/03) 現行憲法も自民草案も「抑留」に対する歯…
秀0430 @ Re[1]:自民党憲法草案批判 5 憲法34条のロジック(02/03) 穴沢ジョージさん お久しぶりです。コメ…
穴沢ジョージ @ Re:自民党憲法草案批判 5 憲法34条のロジック(02/03) ごぶさたです。 そもそも現行の憲法の下で…
秀0430 @ Re[1]:構造としての学校の問題(10/20) ジョンリーフッカーさん 学校に警察権力…

フリーページ


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: