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2003.11.14
自衛隊派遣の問題
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日本がイラクに自衛隊を派遣するという問題は、国会での争点になるくらいだから、多くの異論があり意見が分かれる問題だ。僕ももちろん反対だが、昨日のニュースでは新潟で当選した田中真紀子さんも反対の意思表示をしていた。
僕は反対の立場だけれど、自衛隊をイラクに派遣したいと思う人がどう考えているかは論理的に納得したいと思う。論理的に納得するということは、そのことに賛成するということではなく、論理的に結びつく理由があることを納得するということだ。自衛隊を派遣したいと思っている人たちは、単に間違った考えにとらわれているのではなく、利害関係からそう考えざるを得なくなっていると思う。だから、その利害関係が自分の側(権力を持たない大衆の側)と一致するかどうかを考える必要があると思うのだ。
建前としてのイラクの復興支援という理由は全く信用できない。政治というのは、倫理や道徳で動くものではない。立派な動機を見せかけていればいるほどその理由は建前だけであって、本当の理由は別のところにある。正義のために命をかけるというのは、個人のレベルではあるだろうけれど、国家のレベルでそのようなことがないというのは歴史が証明している。
納得できる理由の一つは、アメリカの要求を拒否しきれずに、やむを得ず自衛隊を出さざるを得ないというものだ。日本にとってはアメリカは大切な同盟国だということがよく言われるが、むしろ同盟国というよりも、アメリカの意向に逆らっていては日本では権力の維持が出来ないという判断が、日本の権力者には常にあるという感じがする。
アメリカが日本の自衛隊派遣を要求するというのは納得が出来る。どこの国であれ軍隊を派遣してくれれば、イラクの統治はアメリカが勝手にやっているという姿が薄まるだろう。金の問題もある。アメリカは莫大な予算をイラク統治に割いているから、それを少しでも肩代わりしてくれるなら歓迎するだろう。話は飛んでしまうが、アメリカのイラクのための費用は、復興支援のための費用よりも、軍の駐留費の方が遙かに多いというのは、本来の目的はイラクの復興支援じゃないんだなという感じがするのは僕だけだろうか。
アメリカが要求することを日本が拒否できないということは、事実として確認できることもあるようだ。天木さんが「さらば外務省」で書いていることに次のようなことがある。1991年にEAECという、ASEAN諸国に日・中・韓を加えた経済協力体制を当時のマレーシアのマハティール首相が提唱した。マハティール首相は、米・欧に対抗するために、アジアでは一番の先進国であった日本を中心にして「アジア勢力圏の構築」という構想を考えたらしい。このままではアジア諸国は、これら二大勢力の餌食にされてしまうという危機感もあったようだ。
日本がアジアのリーダーになれるというこのチャンスに、アメリカが強い圧力をかけてこの構想をつぶしにかかってきたそうだ。日本がアメリカの対等な同盟国であれば、この圧力にそのまま屈するようなことはないのではないかと思うのだが、日本はリーダーになる道よりも、アメリカの要求に従う道を選んだ。マハティール首相のこの構想に反対したのだ。マハティール首相は、このことを次のように解釈したらしい。134ページから引用する。
「やがてマハティール首相は、「東アジアが結束すること自体にはなんの異論もない。しかし、日本がリーダーになって米国に抗する組織を作ることだけは、どうしても許されない」という、米国の剥き出しの対日警戒心を知った。マハティール首相は、改めて米国の日本に対する敵愾心を感じたという。これは人種差別に由来する感情としか思えないと、マハティール首相は親しい知人に漏らしたという。」
日本がアジアのリーダーになることは、日本にとって利益であり、アメリカに対してはそれがアメリカにとっても利益であることを説得することが、真の同盟関係であると思うのだけれど、アメリカに要求されたらすぐにそれをあきらめてしまうという日本の主体性のなさはどういうものなのだろうか。この主体性のなさを考えると、イラクへの自衛隊派遣を要求されたら、何よりもそれが最優先されて、他の要素を考えなくなってしまうという状況は納得してしまいそうだ。
それでは、アメリカの要求に従うことが、権力者の利益ではあるが、我々大衆の利益にもなることなのだろうか。我々大衆にとってもアメリカに守ってもらうことは必要で、それは我々の利益でもあるという意見はよく聞くものだ。特に、1年以上も懸案になっている北朝鮮の拉致問題を初めとして、北朝鮮に関わる問題はアメリカの力が絶対に必要だという意識は多数派をしめる。
しかし、僕は、北朝鮮の問題でアメリカが日本を守るということはほとんど信じられない。アメリカの行動は、アメリカの国益にかなう限りで行われる。だからアメリカの国益と日本の国益が一致していれば、日本の期待通りになるのだが、それが一致しなければ期待を裏切られる。しかもアメリカは日本の期待を裏切っても、それを埋め合わせるようなことを考えなくてもいい状況にある。アメリカは、アメリカの好き勝手に出来るというのが、日本とアメリカの関係だという風に僕は感じるのだ。
日本政府がどうしてもイラクに自衛隊を派遣したいのは、アメリカにその要求があるからだと考えると、一応の納得は出来る。日本政府がそれを拒否できない関係にあるということも納得できる。でも、大衆の一人である一個人としての僕は、アメリカの要求を拒否できない理由はないと思っている。拒否したからといってすぐに殺されるようなことがあるわけではないし、生活上の不利益を被るわけでもない。だから、一個人としての僕はやはりイラクへの自衛隊の派遣は反対したい。
反対の理由はいくつもある。正当性のない戦争の結果としてのイラクの統治に、アメリカの側に立ったということを鮮明にするような派遣は日本の不利益になると思うからだ。この場合の日本というのは、日本人大衆といった方がいいのかもしれない。下手をすると日本人がテロの対象になるかもしれないという心配もある。自衛隊員にしても、大儀のないアメリカのために死ぬということが許されていいのかという問題もある。殉職したら1億円が出るといわれているけれど、そんな問題ではないだろうと思う。
果たして国会ではどのような議論がされるのだろうか。自民党は議論を逃げて問題を先送りにしてしまうのだろうか。注目していたいと思う。
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最終更新日 2003.11.14 10:19:57
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