真理を求めて

真理を求めて

2004.01.18
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今日ニュースを見たら、痛ましいものが目に入ってきた。次のニュースだ。

「<自殺>サッカーゴール転倒死事故の中学校長 静岡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040118-00001013-mai-soci

「清水6中校長が首つり自殺 ゴール下敷き事故を苦に?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040118-00000040-kyodo-soci

これは、その前のニュース

「サッカーゴールの下敷きに 頭を打ち中3男子死亡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040113-00000162-kyodo-soci

で報道された事故の責任を一人で背負ったことによる自殺なのではないかと思う。この事故は、報道によれば生徒が遊んでいるときに起こったもので、部活動の指導などをしているときではなかったようだ。目の届かないところで起きた事故であり、不可抗力というよりは、安全義務を怠っていた(風などで倒れないような措置をしていなかった)ことによる責任を問われる事故だったように感じる。



「静岡・サッカーゴール事故 清水六中で全校集会--改めて転倒防止策要請 /静岡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040115-00000003-mai-l22

この中では、次のように報道している。

「事故を受けて、静岡市教委は13日に市立の幼稚園、小中学校、高校に転倒防止を徹底するよう通知を出した。また、市内の小中学校126校を対象に「体育器具転倒防止対策調査」を実施し、サッカーゴールやその他の移動式器具に転倒対策を取っているかなどを尋ねた。小学校では80%が転倒防止策を実施し、まったくしていないのは約15%だった。中学校では措置をしていない学校が51%と半数を超え、実施している44%を上回った。」

この記事は、事故は十分予想できたにもかかわらず、その対策を取っていなかったことを教えている。この、対策を取っていなかったということを放置していたことにこそ一番の責任があるといわなければならない。事故が起きないと本気で対策を講じないという体質にこそ反省すべき最大のものがある。

この校長にも、対策を取っていなかったという面で責任があることは確かだが、起こった事故の責任をすべて背負うのは間違いだ。そこですべてを背負ってしまったら、本当に責任があるところの改善が見過ごされてしまう恐れがある。背負いきれない、背負ってはいけない責任を背負って自殺したという面に、僕はとても痛ましいものを感じる。

学校において生徒の安全を確保するのはもっとも大事なことだ。他の予算を削ってでも、安全確保のために予算をつぎ込むべきだろう。この事故そのものも痛ましいが、この事故を教訓にして、本当の責任を自覚して、二度と事故が起こらないように配慮する方向へ行って欲しいと思う。

イラク関係の記事では次のものが目についた。

「オランダ軍への憤り拡大 雇用問題でサマワ紙編集長
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040117-00000106-kyodo-int

この記事では次のように語っている。



これは大いなる誤解ではあるのだけれど、とてもいい方向での誤解だと思う。自衛隊は、完結型の行動をして、あまり雇用には効果がないということを言い訳する方向を考えているようだけれど、この期待を逆手にとって、自衛隊が大規模に現地の人を雇用して土木工事を行ったらどうなのだろうか。そのために技術者が必要なら、特別に自衛隊と一緒に行動できるようにしたらどうだろう。

どうせ期待が大きいなら、この期待に応えるようにやり方を変えてしまったらどうだろう。そうすれば、日本国内で自衛隊派遣に反対していた人たちも、賛成に回る可能性があるし、小泉さんが言っていた復興支援が実現することにもなるのではないだろうか。期待に応えた自衛隊は、決して侵略のための軍隊になることが出来なくなるだろうから、自衛隊の本来の役割というものも前例が出来て、平和の方向へ行く可能性だってある。でも、こんなのは夢物語なのかな。期待に応えて欲しいけれど、今までの硬直した日本の官僚的やり方だと、臨機応変に動くのは難しいだろうか。イラクの人々の期待を裏切ったら、自衛隊派遣反対の人々が心配している結果が生まれそうな気がする。そんなことを感じた記事だった。

昨日は姜尚中さんの本をいくつか購入した。「反ナショナリズム」「ナショナリズム」「東北アジア共同の家をめざした」「イラクから北朝鮮へ--「妄想」の戦争」「ナショナリズムの克服」の5冊だ。最近は、姜さんの文章に引きつけられている。姜さんは、朝生のディベート的な議論でも、反対者に対して説得的な議論を展開し、詭弁や強弁という声の大きさで相手の口を封じようというような議論に屈しないという面で、とても信頼に値する人だと思った。朝生では、数少ないまっとうな議論が出来る人だと思う。

朝鮮民主主義人民共和国の問題に関しては、最新のマル激トーク・オン・デマンドでも取り上げていたが、姜さんの本を読んで、これからもっと深く考えられたらと思う。





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最終更新日  2004.01.18 15:11:57
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