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2004.06.01
事実の解釈
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「「米国はより安全に」 米大統領、戦果強調」
「イラク戦争では既に800人以上、アフガニスタンでも120人以上の米軍死者が出ており、負傷者も合わせて5000人近くになった。同日付のワシントン・ポスト紙は、米軍の死傷者数でみると、イラク戦争はスペインとの米西戦争(1898年)を上回ったと報じた。」
とも書かれている。
アメリカが、アフガニスタンとイラクを攻撃し、そこで戦争をしたと言うことは事実として誰もが認めることだ。これがなかったという人はいない。しかし、その戦争の結果として、
・米国はより安全となった。
・2つのテロ体制が永遠に消えた。
・2つの戦争が「解放戦争」でもあった。
というのは、事実の解釈であって、誰もが賛成するとは限らない。反対する人もいるし、反対まではしなくとも賛成をためらったり、疑問を感じる人もいるだろう。事実であれば誰もがそれを確認できるが、その解釈は、立場がかかわってきたり、間違って受け止めていたりするところがあれば、異論があって当然ということになる。
ブッシュ大統領が、上の解釈を本気で信じていたのか、そう言わなければまずい立場にいるので、間違っていると分かっていてもあえてそう述べたのかは分からない。しかし、こう述べると言うことは、イラク戦争に対する反対の声が大きかったにもかかわらず、あえてそれに踏み切ったと言うことの理由が、このような判断にあるだろうという、これも「解釈」が出来る。このように考えることが出来れば、コスト的に見合わないのだという経済的理由で戦争を避けるという意見を無視することが出来る。
・イラク戦争では既に800人以上、アフガニスタンでも120人以上の米軍死者が出ている。
・負傷者も合わせて5000人近くになった。
・米軍の死傷者数でみると、イラク戦争はスペインとの米西戦争(1898年)を上回った。
米国が「より安全になった」という時の「より」というのは、何と比べて「より」と判断するのだろうか。この戦死者と負傷者の数は、米西戦争と比べると「より安全」とは言えない数字らしい。ここには戦死者の数しか出ていないが、イラクでの治安状況やアメリカでの最近のテロ警戒状況を見ると、「2つのテロ体制が永遠に消えた」という解釈も怪しいのではないかとも感じる。
アルカイダという組織は未だに健在だし、その象徴的なリーダーとしてのビンラディン氏もどうやら健在のようだ。これまではテロの標的にならなかった日本も、これからはテロへの警戒を半永久的に行わなければならなくなっている。「2つのテロ体制が永遠に消えた」のなら、どうしてこのような警戒をし続けなければならないのだろうか。
「2つの戦争が「解放戦争」でもあった」のなら、なぜイラクの人たちに歓迎されないのだろうか。イラクで反米活動をしている人々は、一部の「テロリスト」と、旧政権の残存勢力だけだという解釈もあるが、一般のイラク人が「解放戦争」であることを歓迎しているような事実はほとんど報道されていないのではないだろうか。アブグレイブ刑務所での虐待事件などを見ると、むしろ「解放戦争」を否定するような報道の方を見ることが出来る。
ブッシュ大統領の演説が、どれだけ事実に言及し、事実から導かれた解釈を語っているかは分からないが、報道ではどのような事実に基づいてこの解釈を持ったのかは書かれていない。報道というのが、何が語られたかを抜粋して伝えるものなので、この解釈を伝えることが重要だと判断したから、解釈のもとになった事実は報道されなかったのかもしれないし、事実については何も語られなかったのでその報道もなかったのかもしれない。どちらか確かめられればよいのだけれど、もし事実を語らずに解釈だけを語ったのなら、それだけで僕はこの解釈を信用できないものだと思う。
本多勝一さんは、ジャーナリストの方法として、解釈を語らず事実の連鎖で、自分と同じような解釈に到達するような文章を書くことに努めたような気がする。解釈を書くことは、かえってルポの効果を薄めるというようなことも語っていた。これは、やや手法が違うと思われるような神保哲生氏も、同じような発想を持っているような気がした。解釈・解説というものは、事実を受け止めるために参考にするものではあるけれど、もっとも大事なものは事実であると言うことは、ジャーナリストに共通する感覚なのではないだろうか。
解釈というのは、立場によっては正反対のものになりうる場合がある。「満員バス、乗ってしまえばもう押すな」というような、ことわざのような表現がある。これは、満員バスを待っている、停留所の乗客の立場からすれば、バスの中はまだ空いているように見える(解釈できる)ので、「もう少し中に詰めてくれないかな」というふうに思う。しかし、いったん待っている立場からバスの中の乗客に立場が変わると、「もう押さないで、これ以上は入れないよ」と思いたくなる。
「もう少し入れる」という解釈と、「もう入れない」という解釈は正反対のものだが、どちらの解釈も、それぞれの立場からすれば、そのような解釈が生まれてくるのはかなり理解できることだろうと思う。どちらかが絶対的に正しいと言うことはない。どちらの解釈も、その立場に立てば正しいのである。解釈には、そういう側面があると言うことを忘れてはならないだろう。
満員バスのたとえなら、問題がそれほどデリケートではなく単純なので、立場の違いによる解釈も、冷静に判断できる。しかし、思想・信条にかかわったり、かなり重大な利害にかかわったりするようなデリケートな問題での解釈は、なかなか立場の違いによるものだとは理解できないことが多い。もう一方の立場が間違っていて、自分の立場が正しいのだと思いたくなる気持ちが生まれてくる。第三者の立場に立つことが難しくなってしまうのだ。
南京「大虐殺」は、そこでどれくらいの中国の人々が殺されたかを事実として確かめることはある程度可能だろうが、それが戦闘行為で死んだのか、処刑されたのかは、何をもって戦闘行為とするかの明確な定義がされなければ事実として確定できないだろう。「大虐殺」というのも、単なるイメージであって、明確な定義がないので、「大虐殺」と解釈したい人はそう受け取ると言うことなんだろうと思う。
ある軍事専門家は、「テロリスト」という言い方は、そう呼びたい人間が、そう呼びたい対象を「テロリスト」と呼ぶのであって、明確な定義は専門家の間でもないと言っていた。むしろ、「テロリスト」という言葉の使い方から、そう語っている人間が、どのように「テロリスト」という言葉を定義しているかが分かるということを言っていた。ある種の解釈を聞くことによって、その解釈をしている人間の基本的なものの考え方を予測することが出来ると言うことだろうと思う。
解釈は議論しても仕方がない。妥当性があるかどうかは議論の余地があるかもしれないが、それが正しいかどうかは議論できないことだ。最終的には「見解の相違」が分かると言うことで終わるものが多い。解釈の議論の限界をお互いに了解していれば、まだ実りある対話が出来るかもしれないが、それを知らずに互いの解釈の正しさをぶつけ合っている状態が続くようであれば、それは堂々巡りをするような水掛け論に終わるだろう。
僕は、解釈を語るときは、単に一つの自己主張をするだけだ。それに賛成できなくても仕方がないし、賛成してくれれば、同じような感覚を持っているんだなと思うだけだ。事実を語るときは、間違いであることがはっきりすれば、僕の記憶違いや、ソースとしたものの間違いを訂正するだけだし、それがなければ、事実はあくまでも事実として正しさが確定しているものだと思うだけだ。このような考え方を持ち続けるためにも、事実と解釈を明確に区別しなければならないだろうと言うことを注意していきたいと思う。
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最終更新日 2004.06.01 08:49:40
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