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2006.01.16
宮台氏の文章を再読 1
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宮台氏が書いた
「選挙結果から未来を構想するための文章を書きました」
を再読してみた。同じ文章を2度、3度と繰り返し読むことによって、その理解が深まっていけば自分の進歩を感じられるのだが、果たしてどうなるだろうか。また、宮台氏の文章は、対象を深く捉えたものになっているので、何回読んでも新たな発見が出来るという優れた文章になっているだろうと思う。そのようなことも確認したいと思う。
まず、宮台氏は、「圧勝の 背景については後追い的な分析がなされているが、私が選挙前に公開した分析の枠内だ」と語っていることに注意したい。「後追い的な分析」というのは、物事の結果が分かった後に、その結果を解釈することである。解釈というのは、知られた事実のつじつまが合うような説明が出来ればいいのだから、どのようにも出来るというのが僕の印象だ。
後追いではなく、結果が分かる前に、未来を予測するようなことを述べると言うことはどう受け止めればいいだろうか。それは、まさに科学であるか、占いであるかということになるのだろうと思う。占いというのは、「当たるも八卦当たらぬも八卦」というもので、当たった場合も、たまたま当たったという偶然の出来事になる。しかし、科学というのは、法則性の認識を基礎にしているもので、これはほぼ100%確実な予想として提出されるものだ。(「ほぼ」としたのは、現実にはいつも誤差の範囲があるからだ。)
僕は、宮台氏は科学を語っていると思うので、宮台氏が語る科学の部分がいかなるものであるかを理解する努力をして、この文章を再読してみようと思う。宮台氏は、どのような理論の基に、正しい見通しを語り、選挙結果の分析を、選挙前に提出することが出来たのか。宮台氏は、
「選挙のキーワードは農村型保守=旧保守、都市型保守=新保守(新保守主義ではない)、都市型リベラルの、三つだ。小泉支持層のメインは旧保守でなく、新保守=都市型保守だ。 」
とまず語っている。これは、選挙の結果で小泉支持層を分析したものではない。選挙前に、すでに小泉支持層を予測して提出した分析だ。この分析はいかなる根拠の元に提出されているのか。現状分析として、政治的な政党の支持母体である3つの層を割り出したのだろうか。それとも、これは、直接的な現状分析をすることなく、理論的な帰結として、この3つの層が生まれることの必然性から予測されたものなのだろうか。
宮台氏は、「小泉支持層のメインは旧保守でなく、新保守=都市型保守だ」ということを「90年代を通じて前者から後者へと地殻変動した」と語っているが、これは事実を見て、そう判断したのだろうか。それとも、何らかの原因がすでに存在していたので、その原因の結果として論理的に、このような結論が導かれているのだろうか。論理的に導かれた結論が、現実にもそのようになって、理論の正しさが証明された、という認識になっているのだろうか。
宮台氏は、「地域共同体の空洞化が土建屋的動員を弱々しくしたのと同様、会社共同体の空洞化が組合的動員を弱々しくした。」という表現もしている。これは、「地殻変動」の原因として、「地域共同体の空洞化」というものを提出しているように感じる。
「地域共同体の空洞化も会社共同体の空洞化も、社会的流動性を高め、不安な浮動層を生む。田舎の住民であれ、彼らは広義の都市民だ。地域共同体のブン取り(バラマキ政治)も会社共同体のブン取り(組合主義)も彼らに関係ない。故に彼らを都市的弱者と呼べる。」
これが論理的帰結だと僕が判断するのは、「不安な浮動層」の誕生が、現状を観察して得られた結果ではなく、論理として次のようなつながりを判断したのだと思うからだ。
地域共同体の空洞化(会社共同体の空洞化)
↓
社会的流動性を高める
↓
不安な浮動層を生む
これは、単に時間的な経緯としてつながっているのではなく、内的な要因でつながっていると考えられる。内的な要因があるということが、論理的に導かれると言うことでもあるから、これは、観察の結果得られた解釈ではなく、論理によって導かれた帰結だと思うのだ。そして、論理によって得られた帰結は、単なる現実の解釈ではなく、未来をも予想出来る科学となる。
「空洞化」というのは、辞書的には「都市の中心部の発展に伴い、その居住人口が減っていくこと」と理解されている。穴があいたように、今まであった部分が失われていくことが「空洞化」と言うことのイメージだと思われる。
今まであった部分が失われると言うことは、消滅してなくなってしまうということもあるが、居住人口は、その人々が死ぬと言うことでもない限り、消滅するのではなく、どこか他の場所で生活すると言うことになる。これは、人口の流れを生むことであり、とりもなおさず「社会的流動性を高める」と言うことになる。この帰結は、論理のみによって導かれ、現実の状況を考慮に入れなくても出てくる。
唯一つ論理的に気になるのは、「社会的流動性」が高まったから、「地域共同体の空洞化」が起きたとも解釈出来る点だ。つまり、どちらが原因なのかというのは、鶏と卵の関係にあるようにも感じる。これは、果たして論理的に決定出来ることかどうか、あるいは現実分析から決定出来ることかどうか。
さて、「地域共同体の空洞化」と「社会的流動性の高まり」は、論理的な帰結として「不安な浮動層を生む」ということはすぐに理解出来る。共同体というのは、長年習慣化してきたことが繰り返され、そこに存在する人々の帰属意識を高めて、アイデンティティーを安定させるだろうと言うことは想像出来る。しかし、空洞化して価値観が崩れてくると、自分の存在の価値そのものが揺らいでくる。当然そこには不安が生まれてくるはずだ。これも、現実観察と言うより、論理的な帰結として得られることだ。
都市というのは、元々地域共同体が存在しないところだったので、田舎である地域も共同体が空洞化してしまえば、すべての人々は都市型の不安層になるとも考えられる。これが地殻変動と言うことの意味になるのではないかと思われる。なお地殻変動を押し進める要素として、共同体的な共通感覚の元に正当化されていた「談合的」な再配分が否定されていることも重要だろう。
一方では、その不当性(つまり「談合」の腐敗性)が指摘されて否定されているという面と、もはや再配分するだけの余裕がなくなって、現実的に再販分が出来なくなったという物理的理由から否定されているという二つの側面があると思う。このような現状を踏まえて、「小泉氏はバラマキ政治に未来はないと主張してきた」と言うことと結びつけて考えると、自民党支持層・すなわち小泉支持層は、増加してきた都市型保守層の支持を取り込むことによって選挙に勝利するという方向を取ったのではないかと解釈出来る。つまり、小泉支持層は「地殻変動」を起こしたという判断が生まれるのではないかと思う。これは、論理的判断と現状分析の両方を総合して生まれてくる認識だろう。
現段階では、農村型保守は、地域共同体の空洞化によって壊滅し、それに替わって都市型保守層が主流になったと考えられる。都市型リベラルはまだ育っていないので、主流はやはり都市型保守と言うことになるだろう。その都市型保守の支持を小泉さんは獲得することが出来た。これが小泉自民党の選挙での圧勝を生んだと、宮台氏は選挙前に予想していたように感じる。では、小泉さんは、なぜ都市型保守の支持を獲得出来たのか。
それは、宮台氏の次の記述を読むことによって理解出来そうだ。
この判断も、現実を観察して、そうなってきた経過を時間的に理解して解釈したからそうだと言っているのではない。不安を煽って鎮めるというメカニズムの中に、論理的な内的な連関性があるからこそ、このような方法で都市型保守を動員出来るという帰結が、論理的に生まれる。つまり、小泉さんがたまたま男気を示したから支持を得たというのではなく、意図的に男気を示すことによって、予想どおり支持を獲得したと見た方が正しいだろう。
さらに、勝利の要因として宮台氏は次のような指摘も行っている。
「只でさえ流動性の高まる後期近代。都市型保守の「不安のポピュリズム」は動員コストが安価で、公示期間の勝負なら「不安のポピュリズム」に勝る戦略はない。」
このような予想を選挙前に提出していた宮台氏は、現実を正しく把握していた上に、正しい論理的な見通しも持っていたと言えるだろう。その予想は、決して占い的な、ひらめきを元にした予想ではない。論理的に本質だと思える内容を抽象して、その内的連関性から判断を導き出している。
これは、ちょうど仮説実験授業において、実験前にその結果の予想を正しく言い当てている予想の根拠のようなものを感じる。仮説実験授業の場合は、教材の多くが自然科学のものなので、自然科学を元にした予想こそが、占い的ではない本当の正しい予想というものになる。宮台氏の、選挙前の予想にも、僕はそのようなものを感じる。
この前半までが、「選挙結果」に関する宮台氏の文章の理解と言うことになる。あとは、「未来の構想」という部分を理解することが残っている。宮台氏は、「現実化し得る選択肢の豊かさ」を「ケイパビリティ」と呼んで、これが空洞化を克服し、都市型保守を都市型リベラルの方向へと導く鍵のように考えているようだ。
「日本は、多様な仕事、多様な趣味、多様な家族、多様な性、要は多様な人生を、選べそうで選べない。制度的に選べない(規制だらけ)のみならず「主体の能力が低いから」選べない。だから鬱屈が拡がるばかりだ。」
と言うのが、今の日本の現状だと指摘している。これを変えていくためには、「不安よりも内発性(意欲)をベースに生きる。不信よりも信頼をベースに人と関わる。それがリスペクトに値する生き方だと感じる」ことが必要だと語っている。このような方向にシフトしていくためにどうするかというのが、「未来の構想」というものになるだろう。改めてじっくりと考えて理解を図りたい。
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最終更新日 2006.01.16 09:29:07
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