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2006.01.29
システムのメガネ 1
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僕は数学という形式論理を勉強してきたこともあって、世の中の出来事をまずは形式論理で考えることにしている。それは、平たく言えば、つじつまが合っているかどうかと言うことだ。ある出来事の解釈をしたときに、それがつじつまが合っていれば、一応形式論理的には矛盾がないと言えるだろう。
具体的には、つじつまが合うというのは、ある前提を立てたときに、他の事実をもってこなくても、論理(理屈)だけで結論が得られるならば、それは論理的なつじつまが合っていると言える。山口二郎さんの
「06年1月:驕る小泉は久しからず?」
には、年頭の小泉首相の記者会見で「靖国参拝は自分の心の問題であって、国内のメディアや識者、さらには外国政府に口を出されるいわれはないと言い切った」ということが書かれている。このことがつじつまが合うものかどうかを形式論理で考えると次のようになる。
前提:「靖国参拝は自分の心の問題である」
↓
結論:「国内のメディアや識者、さらには外国政府に口を出されるいわれはない」
さて、これをもっと一般論的に書くと、
前提:「それが心の問題である」
↓
ということになる。心の問題には、意志の自由が存在すると言うことが、論理的に帰結出来るかどうかと言うことが、つじつまが合うかどうかを決定する。これは、一般論として論理的に帰結は出来ない、と僕は思う。それは「心の問題」というものが、それに含まれる範囲が広すぎていっぺんに考えることが出来ないからだ。これに条件を付けて、一般化しなければならない。
例えば、「心の問題」を内心の問題にだけに限ることにして、それが表に決して現れないものに限定すれば、この自由は保障されるべきだと思う。つまり、心で何を思おうと、それを言葉や態度や行動で表現しない限りにおいては、何を思っても自由だということは一般論として言える。それは自分にしか分からないのだから、他人への影響はゼロだ。しかし、「心の問題」が、表に現れて他人へも影響を持ってくると、その影響の具体的状況によって、「自由」だとは言えないことも出てくる。論理的なつじつまが合わなくなってくるのだ。
そのつじつまが合わないことを山口さんは次のように論じる。
「そもそも心の自由あるいは内面的自由とは、権力の干渉から個人の思想や宗教を守るための原理である。日本の最高権力者である小泉首相が自分にも心の自由があると開き直る光景は、奇妙としか言いようがない。心の自由を主張するのは首相の座を退いた後にすべきである。首相の行動、言動は即ち日本という国の考えや振る舞いとみなされるのが当然である。」
山口さんは、内心の自由を「干渉」という面から論じているのだが、「干渉」という行為が、不当であるか無いかは、それが権力からのものであるかどうかという条件によっているとしている。このような条件を付加すれば、「干渉は不当だ」という主張が論理的に正しい、つまりつじつまが合うようになる。だが、この条件がなければ、それはつじつまが合わないことになるのだ。
「自由」というのは、それが表現されたときには、そのことによる影響に対して責任が生じる。小泉さんが、自らの内心の自由を行使した靖国参拝によって、中国や韓国との正常な国交が出来なくなっていることには、自らの行為が引き起こした影響の責任を感じなければならないだろう。中国や韓国を非難することでこれが解決するならいいが、そうでなければ、リーダーとしての資質を疑わざるを得ない。
ただ、この考察は、靖国参拝がいいか悪いかという価値判断とはまったく関係がない。それは別の論理展開になる。ここで考えているのは、小泉さんの弁明に論理性があるかどうかという考察だ。その弁明はつじつまが合わない非論理的なものであるといえるのだと思う。
このようにして僕は数学のメガネを当てはめて世の中の現象を考えている。しかし、いつでも数学のメガネが役に立つわけではない。これは、詭弁に対して、論理の無理な面を理解するのには役に立つが、社会的存在がよく分からないときは、論理の前提そのものが論理的に理解出来ないと言うことが生じる。
例えば、ライブドア問題にしても、論理的なつじつまを合わせるとしたら、
前提:「堀江氏は、犯罪につながる違法行為をした」
↓
ということがうまく了解出来るかと言うことになる。この前提を認めれば、結論は論理的に認められる。形式論理的には少しも難しいところはない。社会的な責任と言うことで、裁判によって裁かれることになるだろう。この問題は論理の難しさではなく、前提が正しいかどうかという現実認識の難しさにあると僕は思う。
マスコミの報道では、堀江氏が犯罪を犯したことは既定の事実のように言われているが、その中身は具体的には少しも分かっていない。詐欺行為に似たようなことをしているとは言われているが、それが本当に詐欺なのかどうかということの理解が難しい。
また、ここで考えている条件命題は、事件の本質を表すものではないのではないかという思いもある。堀江氏が、たとえ犯罪を犯しているとしても、それは堀江氏個人の問題ではなく、日本社会の、株というものを巡る何かに問題がはらまれていることが、堀江氏を通じて見えてきたのではないかという思いも残る。そうすると、堀江氏に関するこの命題に論理的な破綻がないとしても、ここでつじつまが合っていると言うことが、この事件の本質の理解になるとは思えない。
論理的な整合性と共に、現実認識の確かさをもたらしてくれるメガネが必要だなと感じる。その一つが、宮台氏が語る「システム」というものかな、と最近思うようになった。「システム」というのは、現実に存在するものを考えると、必ずその存在の中に発見出来るもののように見える。現実存在で、システムとして考えられないものは一つもないようにも感じる。
システムというのは、対象の全体性を考えるメガネだ。部分を見ているだけでは分からない何かが、全体を把握したときに見えてくる。これは数学の理論構造を考えていたときにも同じような経験をした。個々の定義や定理がいくら論理的に理解出来たとしても、その数学が分かったという気にさっぱりならないことがある。定理の証明の論理的な流れなどは一応分かるのだが、なぜそんなことを考えるのかという必然性がつかめないので、定理の証明が何か末梢的な論理遊びをしているようにしか感じないことがある。
数学以外のシステムに関しては、それほど簡単ではないので、宮台氏から学ぶまでは、そのような発想を持てなかったのだと思う。ライブドア問題に関しては、数学で言えば個々の定理に当たる個々の事件の論理性・つじつまが合うかどうかは何とか分かりそうだ。しかし、その事件が、日本社会の中でどう位置づけられるのかと言うことが分からないと、その事件の意味がつかめない。
この事件は、システムとしてどう捉えるかと言うことが分からないと、その本質が見えてこない事件ではないだろうか。今度のマル激トーク・オン・デマンドは、午後1時から配信されるらしい。もうすぐそれを聞けると思うが、内容は、「第252回「ライブドア事件にみるアメリカ型市場統治の問題点」(ゲスト:上村達男氏)」と伝えられている。この中で、宮台氏が、システム理論の立場からこの事件をどのように捉えるのかを聞いてみたいと思う。
宮台氏のシステム理論の核心は、その要素として、「互いの前提条件を供給するループ」を見つけることにあると僕は理解している。そのようなシステムの理解と、ライブドア問題の理解とをつなげて、システムの理解の方ももっと深めたいと思う。
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最終更新日 2006.01.29 12:58:57
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