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2006.10.13
ナショナリストとポピュリズム
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安倍新総理の人気の要因の一つにナショナリストであるということが言われている。ナショナリストというのは、いろいろなイメージを持った言葉で、僕などはあまりいい印象を持っていない。だから、人気の源泉がナショナリストであるということにあると言われると、何か違和感を感じて仕方がない。ナショナリストであるということが、どうしてそれほど人気を高めることになるのだろうか。
ナショナリストとポピュリズムの間には論理的なつながりを見つけることが出来るのか。それとも、確率的につながる可能性が高いと言うことなのか。歴史的なことを考えると、ナチスがドイツで権力を握ったのも、圧倒的な人気というポピュリズムによるものであると言えるだろう。ナチスのように、ある意味では間違った行動をしたナショナリストでさえも、人気という面ではとても高いものがあった。ナショナリストであることは、政治的には高い人気を得る必然性があるのだろうか。
安倍さんの人気が高まったきっかけは拉致問題での行動だったと言われている。断固として強い姿勢を示すことが大衆的な共感を呼んだといわれている。これは、ナショナリズムの言説について書かれた次のような言葉とよく符合する。
「(ナショナリズムは、)
民族意識が文化的な段階から政治的な、したがって『敵』を予想する意識と行動にまで高まったときにはじめて、出現する。
丸山眞男「イデオロギーの政治学」(1954年)より」
(
「はてなキーワード「ナショナリズム なしょなりずむ」より孫引き」
)
憎むべき悪・敵としての「北朝鮮」に敢然と立ち向かう正義の味方としてナショナリストである安倍さんは人気を博したという感じはする。明らかな悪を体現する敵がいるとき、その悪に立ち向かうナショナリストは、立ち向かうことによって善を意味し、正義の味方であることが分かるので、人々の賞讃の対象になるということは、論理的な必然性があるものに感じる。
ナチスドイツにとって悪であり敵であったのはユダヤ人だったのだろうと思う。ユダヤ人に対してあれだけ残虐な迫害を行ったのも、それが憎むべき悪であり敵だったと言うことを前提にすれば、そのような行為に結びつく可能性も理解出来る。問題は、そのように相手を過大評価する判断が間違いだったのだが、それはどこから来るのだろうか。
ナチスが登場してきた頃のドイツは、国として疲弊が激しく、国民は誰もが日常生活にも苦労するくらいの不満を鬱積していた。その不満の原因が正しくつかめないまま、不満だけが大きくなったところに、不満のはけ口としての「ユダヤ人」という存在があったのではないだろうか。
確かにユダヤ人の一部は大金を儲けていて、ドイツ人民が苦しい生活をしているのに、なぜユダヤ人だけが豊かなのかという、妬みの気持ちから来る不満もあっただろう。自分たちの苦しさの原因が正しくつかめない人々は、現象的に豊かに見えるユダヤ人と、みじめに見える自分たち自身の姿を直結して、悪いのはユダヤ人だという思いを狂信的に持つに至ったのかも知れない。
そのような社会的雰囲気があふれていたときに、過激にユダヤ人を攻撃するナショナリストが大衆的人気を博すのも理解出来る。冷静に考えればナショナリストの間違いは明らかであるにもかかわらず、誰もが冷静ではいられない時代的雰囲気が、その間違いを増幅させて大衆的に受け入れる素地を作ってしまう。
ナショナリストがポピュリズムを獲得する構造というものがだいぶ見えてきた。それは、大衆の間に、理解が難しい苦しみや不満が蔓延していると言うことが第一に見られる。そして、その苦しみや不満をぶつける敵が見つけられる。この敵を激しく非難して、不満の溜飲を下げるという精神的な効果をもたらしてくれるので、ナショナリストは大衆に歓迎されるのだろう。
日本社会は年間の自殺者が3万人を超えると言われている。大企業は空前の大もうけをしているにもかかわらず、中小の企業は倒産の危機にあり、労働者の大部分は、派遣労働者であり不安定な非正規雇用の状態にある。低負担高福祉だった政策は、財政の破綻によって低負担低福祉になった。これからは、高福祉を求めるならば、高負担になるという方向に向かうことになる。大衆にとって現在の状況は、かなり大きな不満を感じるものだろう。
このような苦しい状況を抜け出るには、本質的には、現状を深く正しく分析して、問題を解決可能な形に設定し直して正しく対処することが必要だ。しかし、それをすれば、今まで利権構造の中にいた人たちの利権を壊すことが必要になる。長野県で田中康夫さんがやろうとしていたことは、そのようなことだったのではないだろうか。しかし本質的な解決はかなり難しい。このようなときに、気持ちだけでもすっきりさせるようなことが出来れば、問題は解決しなくても溜飲を下げることが出来る。
そのためにちょうど都合のいい悪・敵として「北朝鮮」という存在がある。中国もその中に入れることが出来そうだ。そう考えると、現在という時はナショナリストにとってはかなり都合のいい時なのかも知れない。
ナチスが犯した失敗は、ナショナリストの暴走と言えるものだろう。これは、悪・敵としてのユダヤ人を過大評価しすぎたために起きたように思う。日本のナショナリストが暴走しないように、「北朝鮮」を過大評価しすぎないように気をつけなければならないと思う。そのGNPは、日本の都道府県一つ分に過ぎない国力しかない「北朝鮮」が、どのように極悪非道に見えようとも、どれだけのことが出来るかと言うことは冷静に見つめておいた方がいいと思う。
核実験にしてもその内実はそれほど大したものではなかったように言われている。核という言葉に敏感になるよりも、現状の通常兵器の段階でも、「北朝鮮」にとってはどれだけのことが可能なのかと言うことにもっと敏感になった方がいいのではないだろうか。核の危機を過大に評価することの方が危険ではないかとも思う。
通常のミサイル攻撃でも、すぐ隣の韓国はもちろんのこと、地理的に近い場所にある日本にもかなりの被害を与えるのではないかと言うことの方を重視した方がいいのではないだろうか。核兵器を使う(使える)可能性は極めて低いと思う。だが、通常兵器は使いうる状態にあるだろう。核実験は単なる挑発だが、追いつめすぎて通常兵器を使用する暴発だけは避けたい。
極悪非道で強大という属性だけを考えれば、アメリカなどはぴったりの相手のように感じるが、アメリカは敵ではないのでそのようなイメージを作ることは難しい。しかし、反米保守の正統派右翼は、アメリカの極悪非道さというのがよく見えているのではないかと思う。
東京大空襲や広島・長崎の原爆によって、非戦闘員である一般大衆を警告なしに大量虐殺したという事実をとれば、極悪非道であることは明らかなのだが、なぜか日本人の一般感情の中には、アメリカに対する恨みというのはあまり感じられない。それは、戦後からの復興でかなり世話になったという恩を感じるところもあるからだろう。
ナショナリストにとっては、悪や敵が本当の悪や敵でなくてもかまわない。大衆がそれを悪や敵と感じてくれれば、それに立ち向かうことで人気を得ることが出来る。ナチスドイツのような間違いを起こさないためにも、それが本当の敵なのか・悪なのかに敏感でいたいと思う。しかし、感情が高ぶった状態で、それを冷静に見つめようとするのは難しいだろうと思う。自分一人が冷静になったところで、多くの人がそのような冷静さを失っていれば、時代の流れを押しとどめることは出来ないからだ。どのようにすれば、感情に流されない冷静さを、社会の財産とすることが出来るのだろうか。
安倍さんは、「北朝鮮」に関してはまだ断固として対処するナショナリストとしての面を見せているが、中国や韓国に対しては、敵対よりも友好の姿勢を見せ始めている。これは小泉さんとは違ってきた面だろう。安倍さんは、自らの信念よりも、外交的な判断を優先して靖国には行かないのではないかとも感じる。あるいは、誰にも分からないように行くというような行為を選ぶのではないだろうか。
これは、安倍さんのナショナリスト性を薄めているという行為に見える。これは一時的には安倍さんの人気を落とすことになるかも知れないが、長い目で見れば正しい選択だったと評価されるのではないだろうか。安倍さんは、思ったよりも賢明な人なのかも知れない。
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最終更新日 2006.10.13 10:48:19
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