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2011.07.16
理想の実現性について
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カテゴリ未分類
内田樹さんが、またまた面白い視点でなるほどと思える論理的なことを書いていた。
「若者よマルクスを読もう・韓国語版序文」
というブログエントリーがそれで、内田さんは、ここで
「その点で言うと、逆説的なもの言いになりますが、日本におけるマルクス主義は「マルクス主義者を作り出すため」のものではありませんでした。むしろ「大人」を作り出すための知的なイニシエーションとして活用されたのだと思います。」
と語っている。僕などは、この文章に「なるほど」と頷くところがあるのだが、若い頃にマルクス主義を通過しなかった人には、このような感覚が伝わらないかもしれない。
青年の情熱のようなものは、その理想主義にある。そして、青年はその理想がすぐに実現するもののように願うし、思いと現実を混同しやすい。だが、これは子供の思考と言えるだろう。思ったことがすぐ実現するほど現実は単純ではない。ということを知るのは大人になることだ。それは、理想の挫折から現実の難しさを知るという過程が必要だ。内田さんは次のように説明している。
「若いときにマルクスを読んで「一気に、徹底的に社会を人間的なものに作り変えるべきだ」と信じた若者は、その挫折の経験を通じて、「一気に、徹底的に社会を人間的なものに作り替え」ようとして人間が行うことは総じて「あまり人間的ではない」ということを学習します。というのは、歴史が教える限り、「一気に、徹底的に社会を人間的なものに作り変えよう」とした政治運動はほとんど例外なく粛清と強制収容所によってそれを実現しようとしたからです。
少年青年の頃に、マルクスを学び、マルクス主義の実践運動に少しでもかかわった人たちは「人間的で公正な社会を今ただちにここで実現するには、人間はあまり弱く、あまりに邪悪であり、あまりに卑劣である」ということを身を以て学びました。これはたいせつな経験的知見です。
それだけではありません。彼らはそういう人間を「許す」こともまた学びました(彼ら自身が多かれ少なかれそういう人間だったからです)。
久しく日本において「マルクスを読む」という営みが青年の成長改訂の必須の一段とみなされていたのは、そのような理由によるのです。」
仮説実験授業では、「生類憐れみの令」を作った綱吉について学ぶ授業書があるが、綱吉は一気に理想を実現しようとした人のように見える。そして、結果的に「生類憐れみの令」は、人々を弾圧し断罪する法律になったことが見て取れる。このようなことを考えると、内田さんが語るこの言葉に「なるほど」と頷きたくなる。面白い視点だ。
さて、かつて日本の若者たちがくぐり抜けたマルクスの理想とは、内田さんによれば
「マルクス主義へ人を向かわせる最大の動機は「貧しい人たち、飢えている人たち、収奪されている人たち、社会的不正に耐えている人たち」に対する私たち自身の「疚しさ」です。苦しんでいる人たちがいるのに、自分はこんなに「楽な思い」をしているという不公平についての罪の意識が「公正な社会が実現されねばならない」というつよい使命感を醸成します。」
ということから来ていると分析されている。宮台真司さんの言葉で言えば、「弱者」というものに対する意識とでも言えるものだろうか。このような社会の不正を目にし、虐げられた人の立場に立ってものを考えるところから、マルクス主義への芽生えが出てくる。
僕の場合は、心酔していた学者の三浦つとむさんがマルクス主義者だったので、どちらかと言えば学問的(論理学の方向)なものからマルクス主義に入った。だから、僕にとっては、マルクス主義と言っても、エンゲルスの方が親しみを感じることが多く、心情的にマルクスに感情移入するには、マルクスの言い方が論理的に難しすぎると感じていた。
内田さんが語るような、社会の不正に対する感情を喚起された、という点では本多勝一さんのルポの方が影響が大きかった。「殺す側の論理」「殺される側の論理」という言い方で主張された一連の言論は、僕にとっての転機となったものだ。
教師の仕事としては、理想としていたのは灰谷健次郎さんの描くものであり、実践的には林竹二さんや斉藤喜博さんという、理想を感じられる教師の姿が目標だった。しかし、自分の力不足もあるが、現実には理想は実現出来なかった。これはつらい現実だったが受け入れざるを得ない。この挫折で僕はある意味で大人になったと思っている。
大人になるというのは、自分の分相応を自覚することでもあり、寂しいものではあるけれど、すべての教員が灰谷健次郎になり、林竹二になり、斉藤喜博になるということはやはり無理だと思う。すべての教員に要求する水準は、このような偉人クラスのレベルではなく、誰もが出来ると保証できる、仮説実験授業のようなレベルでなければならないと今は思っている。
僕は、大人になることによって、誰もが理想を目指すべきだというような無理な要求を他者にすることがなくなった。自分にも出来ないのに、それを他人に要求するなんてことは恥ずかしくて出来ない。だから、その意味で寛容になった。これは内田さんの意味での大人だろうと思う。
子供の理想主義を持ち続けている教員は、自分がその理想を実現しているのではないのに、ある意味では勘違いして、努力しさえすれば理想が実現するのだと思い込んでいるようなところがある。だから、彼あるいは彼女の判断で、理想のために努力していないように見える人間は、ひどい怠け者に見えてしまう。しかし、社会というのは、いっぺんに変わることは出来ないのだ。むしろ、無理に変えようとすれば、反対の極にシフトしてしまう。そして、それを指導しようとする人間には、その失敗が見えなくなると言うことも起きてくる。
自分の失敗を自覚できない人間は、指導に従わない人間の失敗にしか見えないので、ここに粛正が行われたり、教育がうまくいかない人間を収容して教育し直そうと言うことになる。子供の理想主義というのは、真に怖いものである。この子供の理想主義者が、この頃は少し変わってきたようだ。内田さんは次のように書いている。
かつての理想主義者たちは、社会が不公平であること、不公正であることに憤りを感じ、それをある種のやましさとして行動をしていた。そして、それはなかなか改善されない困難な問題であるが故に、みな挫折していった。
しかし、今の理想主義者たちは、成功体験があれば単純にそれが理想の実現であるかのように受け取るようだ。そして、成功した人間は有能であり、幸せになるのは当然で、無能な人間が失敗して、不幸になったとしても仕方がないと思っていて、何も疚しさを感じていないようだ。このような理想主義者は、失敗体験が訪れない限り挫折もしない。
かつてのマルクス主義者は、本人が有能であっても、社会全体が不公正であることに疚しさを感じていた。人間は自分だけで幸せになることが出来ないという、宮沢賢治的な幸福感を抱いていた。ある意味では、理想がずいぶん堕落してきてつまらないものになってしまったので、挫折することなく実現してしまっているのかもしれない。
かつての大人がいなくなった社会に対して、内田さんは次のようなメッセージを語っている。
「共同体はそのメンバーのうちで、もっとも弱く、非力な人たちであっても、フルメンバーとして、自尊感情を持って、それぞれの立場で責務を果たすことができるように制度設計されなければならないと思っているからです。それは親族や地縁集団のような小規模の共同体でも、国民国家や国際社会的のような巨大な共同体でも変わりません。
これには共感する人が多いのではないだろうか。僕もその通りだと思う。「社会問題はぎりぎり切り詰めると、実践的には「どうやって大人を育てるか」というところに行きつきます」という内田さんの言葉は、教育に携わる身には重く響くものとなる。今の日本の教育は(かつてもそうだったように感じるが)、知識だけはたくさんある子供を作りはするが、感情面で「弱者」のことを考えられるような大人を作ることに失敗している。
規則にさえ従っていれば「正しい」ことをしていると思っている人間がいたりする。しかし、規則に従うのは、「正しい」と言うほどのたいしたものではなく、むしろ当たり前のことであって、本当に「正しい」のは、そのことによって他者に感謝されるような行動でなければならないだろう。このようなことは、日本の教育、特に学校教育では学ぶことが難しい。
知識がたくさんあることと大人であることとは全く違う。僕の好きだった灰谷健次郎さんの作品に『兎の目』というものがあるが、ここに登場する人物にバクじいさんと呼ばれる人がいる。バクじいさんは、「裏切られる人間より、裏切る人間の方がどれほどつらいか」というようなニュアンスのことを語る。この意味が分かる人間が、挫折(バクじいさんの挫折は重すぎるほどの挫折だったが)をくぐり抜けた大人になるのではないかと思う。俗っぽい言い方をすれば、「痛みの分かる」人間であるバクじいさんこそが真の大人であると言うことだ。
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最終更新日 2011.07.16 15:40:14
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