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2012.10.20
「学校モード」と「市民社会モード」
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内藤朝雄さんは、『いじめ加害者を厳罰にせよ』で様々ないじめの事実を報告している。それはひどいもので、普通の思考をする人間なら許されるものではないと考えるだろう。次のようなものだ。
・頻繁にズボンを降ろされる
・顔に落書きされる
・口に蜂を押し込められそうになった
・トイレなどで殴られる
・葬式ごっこ
・自殺の練習と言って首を絞める
・たばこの火を20カ所以上も押しつけられる
・女子生徒の衣服をはぎ取り、その様子を携帯電話のカメラで撮影した
・常識外れとも思えるような多額な金品を脅し取る
・万引きなどを強要する
このようないじめに対して、たいていは学校は隠蔽するような姿勢を見せ、いじめ加害者達は反省するどころかそれをおもしろがって遊ぶような不謹慎な姿を見せることもしばしばだ。何故学校はこのようなひどいことになるか、と言うことを合理的に理解するにはどうすればいいのか。
最も単純な理解は、隠蔽する教師達は人間としてひどいのであると理解したり、いじめをする子供達が元々そのような悪い子供達なのだと理解することだ。「悪い人間が悪いことをする」と理解すればそれは合理的だ。トートロジーになっているからだ。しかし、トートロジー的な理解というのは、実は何も理解していないことと同じだ。トートロジーは論理的には正しいが、それは形式論理的なものであり、内容はゼロだからだ。
トートロジー的な理解ではなく、内容を伴った本当の理解はどうすればいいだろうか。それが内藤さんが提出する「学校モード」と「市民社会モード」という観点ではないかと思う。この視点を持つことによって、何故学校においてひどいいじめが行われているのかと言うことの合理性が理解できる。合理性の理解というのは、それが正しいと言うことではない。原因と結果を結ぶ因果関係が理解できると言うことであって、原因を絶つことが出来ればいじめという結果を消滅させることが出来ると言うことでもある。
「市民社会モード」という概念はわかりやすい。市民社会では、法律を基礎にした厳格なルールがあり、それに違反した人間は処罰されるという秩序がある。つまり違法行為は告発され、それが抑止されると言うことを誰もが理解していることを前提とするのが「市民社会モード」である。
驚くことに「学校モード」というのは、この「市民社会モード」の前提がすべて否定され無法地帯になると言うことだと内藤さんは指摘する。学校は基本的に無法地帯だというのが内藤さんの主張だ。これは学校に痛めつけられた人間には直感的にすぐ分かるのだが、そうでない人間は記憶の外に忘れ去っている。だから合理的に理解するには苦労するだろう。「学校モード」という無法状態の中で、子供達はいじめを楽しみ何の反省もなく被害者が死んでも悲しみの感情がわいてこないという「怪物」になる。
「学校モード」が理解できると、いじめのひどさもそこから導かれて合理的な理解が出来る。「なんとひどいことを」という感情的反応ではなく、そのひどさを生み出している原因へと考えを進める合理性を持つことが出来る。合理性が理解できないと、感情的反応しかできなくなり、いじめ加害者に対する憎しみが生まれて「吊せ!」というような反応になる。そうならないために、合理的な理解を図り原因へと考えを進めて行かなければならない。その原因となるものを内藤さんは「全体主義」と呼んでいる。
「全体主義」は、戦時中の日本社会の様子を知ると想像が出来る。ある絶対的な観念が人々を支配していて、それに誰も逆らえない。それを合理的に考えることすら禁止されている。どんなにおかしいと思うことでも従わされる。そのような圧力を与えるのが全体主義だ。
戦時中の日本では、近くの人への愛よりも、国のために死ぬことが価値があるとされた。それを疑う人はいなかった。国のために奉仕するのではなく、死ぬことこそが尊いという考えが埋め込まれた。現実的な出来事は、様々な条件により結論が違ってくるのに、どのようなときでも唯一の結論だけが押しつけられるのが全体主義だ。いじめをする子供達の社会もそのようになっており、いじめをしない子供はその中ではルールを犯す悪い子供になる。いじめられる被害者でさえもそのルールに従うように強制される。
「学校モード」ではこの全体主義がはびこり、それによっていじめが普通の世界を生み出す。全体主義という前提を置くと、いじめがどこでも起こりうると言うことが合理的に理解できる。いじめのない学校の方が奇跡的なものになる。次は、この全体主義がどのようにして学校に生まれるのかを理解することだ。それが理解できれば「学校モード」の理解も深まる。
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最終更新日 2012.10.20 23:12:37
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