塾講師ママ中学受験サポート国語-合格だけでいいんですか-

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小学生の万引きのつづき




前回の万引きの件は、たくさんのアクセス、コメントいただきました。
わが子に大きな影響を与える可能性の高い部分で
こんなことが見え隠れしていると思うと、本当に怖いですね。
「友達」「クラスメート」は、どの子にとっても大きな存在ですし、
選ぶこともできませんし。

以前小学校の先生をしていた先輩と話をしていて、
「子どもは、物事の善悪のレベルを周りの反応で覚えていくものだ」
ということを聞きました。
なるほどそうですね。
特に初めて経験することは、それがどのぐらいのいいこと・悪いことか
大人の反応で初めて知ることが多いですよね。
模擬テストの結果なども、本人はあまりよくわからずに
講師や親が喜んでいるから、これはなかなかいいものなんだなとか、
がっかりしているようだから、あまりよくないんだなとか思うものですし。

「悪いこと」だとなんとなく頭でわかっていても、
それが友達の陰口を言うぐらいの悪いことなのか、
約束をやむなく破ってしまうぐらいの悪いことなのか、
犯罪となる悪いことなのか、
感覚や実感として理解することは、まだ難しいのかもしれません。

そうだとしたら、万引きをしてしまった子には
今までの日常では考えられないレベルで叱りつけてあげる必要があると思いますし、
あるいは普段は決してしていなくてもこの場合は、手を出して怒鳴るとかも必要なんだろうし
普段はあまり口出ししないご家庭でも、父親に登場してもらうなど、
「これは尋常なことではないんだ」と心からわかってもらわないと。

万引きをした友達の話を、もしも普通の話題のように話していれば、
それも、さらりと流すだけじゃなく、
真剣にまじめに話す必要が出てくるのだと思います。
ですが、子どもの友達を非難することって親からすれば、いちばんしたくないことですよね。
行動を否定するつもりでも、仲良しのことを悪く言われることに嫌悪感を抱く子も
いますし、・・・とても難しい問題ですね。


教材の中にこんな詩がありました。関西の小学3年生の作品です。
お子さんと話をするきっかけになってくれるかもしれません。

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せんせい おこらんとって
せんせい おこらんとってね
わたし ものすごくわるいことした   

わたし おみせやさんの
チューインガムとってん
一年生の子とふたりで
チューインガムとってしもてん
すぐ みつかってしもた
きっと だれかが

おばさんにしらせたんや
からだが おもちゃみたいに
カタカタふるえるねん
わたしが一年生の子に
「とり」いうてん
一年生の子が
「あんたもとり」いうたけど
わたしはみつかったらいややから
「いやや」いうた

一年生の子がとった
でも わたしがわるい
その子の百ばいも千ばいもわるい
わるい
わるい
わるい
わたしがわるい
おかあちゃんに
わからへんとおもっとったのに
やっぱり すぐ わかってしもた
あんなこわいおかあちゃんのかお見たことない
あんなかなしそうなおかあちゃんのかお見たことない
しぬくらいたたかれて
こんな子 うちの子ちがう 出ていき
おかあちゃんはなきながら
そないいうねん

わたし ひとりで出ていってん
いつでもいくこうえんにいったら
よその国へいったみたいな気がしたよ
 せんせい
どこかへ いってしまお とおもた
でも なんぼあるいても
どこへもいくとこあらへん
なんぼかんがえても
あしばっかりふるえて
なんにもかんがえられへん

おそうに うちへかえって
さかなみたいにあやまってん
けど おかあちゃんは
わたしのかお見て ないてばかりいる
わたしは どうして
あんなわるいことしたんやろ

もう二日もたっているのに
おかあちゃんは
まだ さみしそうにないている
せんせい どないしょう






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○ 母の涙 Aliceさん

上の詩を書いた子の気持ち痛いほど伝わってきます。
子どもにとって一番堪えるのは親の泣く姿だと思います。信頼しているお母さんを悲しませることは最大級の悪いことなんだと思うはずです。
子どもを追い詰める為に泣くのではないこと、愛がそこにあることを教えてあげるべきだと思います。


○ 真剣な態度 さくらさん

この詩、小学生の頃見たことがあります。当時も万引きの話題が出て、クラスで話し合ったことがあったからです。久々に読んでも涙が出てきます。。。

実は、小1の娘もピアノの先生のシールや音符の磁石を取ったことがありました。かばんの中に入ってるのを見て愕然としたのを覚えております。”過不足なく与えているのになぜ?”"私の愛情が足りていないのかしら?”などなど、色々なことが頭をめぐりました。人のものを取るということは悪いんだということを教えなければと思い、徹底的に叱りました。叱りながら体が震えてきました。手も出ました。

娘は、二度と盗みはしないと思います。心からそう
願っています。泣いてしまうかもしれませんが、この詩を一緒に読もうと思います。。。。ありがとうございました



○ お店での買物のマナー コーラスママさん

先日、スーパーで文房具を購入しようとして、文具のコーナーに行ったのですが、たくさんの小さな文具を吊り下げているコーナーで数人の中学生がウロウロ。何を買うでもなく、目的がはっきりしないので、これは、もしや?と思いました。下の娘を連れて「○○はないねぇ」「どこかなぁ」と独り言を言いながら、彼らに近づき、人目があることをわからせると、手にしていた文具を「やっぱり買うのやめよ」と言って、一人二つずつくらい順に戻していきました。彼らは彼らなりに怖さが伝わったでしょうか。私も息子が年が近いので、本当に怖いと思いました。お店にいる時はポケットに手をつっこまない。ちゃんと買うと決まるまでは決して物を触らない。選んだらさっさとレジに持っていく。二度目の買物はしない。(レジ袋を持って売り場に戻るなど)買う予定がないのにウロウロしない。買ったものは店を出るまで絶対に開けない。以上のことを我が家では鉄則にしています。子どもに、なぜと問われたら「お店の人が判断に困るから」です。これくらいは普通のマナーにしても良いと思います。



みなさんありがとうございました。
つい欲しい気持ちに負けて魔がさして・・・という幼さからくるものだけではなくて、友人関係の中で複雑にからみあうもの、中には子どもからのなんらかの心のサインである場合もありますし、とても難しい問題だと思います。
心をこめて、愛を持ってきちんと接して導いてやりたいですね。

コーラスママさんのおっしゃるように、日常の中で買い物のマナーというのを徹底しておくというのもほんとに大切ですね。


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