~青空しょって~ゆっくりじっくり歩こうか

出産の理想と現実

【出産に向けての決断】

36週に入ると内診が始まりますよね。
そこで先生が「うーーーん。足が当たりますね」と
言い出した。どうも子宮口に向かって立っている状態
つまり『全足位』というヤツらしい。
逆子にも色々あって、それ以外にもお尻が下で
Vの字型になっている場合や、お尻が下でも体操座りの
ような格好の場合など、形は様々だ。
お尻が下にある場合は逆子でも比較的、普通分娩が可能だ。
赤ちゃんの頭と肩とお尻が一番幅がある部位で、そこが
通り抜けられれば、生まれて来易い。
でも足位(これにも微妙にいろいろあるらしいけど)
しかもかかとがそこにある、という事は一番細い所が
先で、頭が一番最後・・・出産の際の、回旋時に窒息したり
頭が最後の為時間がかかり危険になる可能性もある。

逆子でも親の意思で、どうしても普通分娩したいと
言うなら医師は止められない。が、安全は保障できないから
万が一の場合は覚悟して臨んでくれ、と言われるのだ。

36週の時点でも全足位だったが、まだ骨盤の広さと
赤ちゃんの大きさから回る余裕があるから、と
先生は「もう1週間だけ、待ちましょう。でも次回の診察で
治っていなければ、帝王切開を考えて下さい」と言われた。
家に帰って、kumaパパにその旨報告した。
危険を犯してまでの出産には賛成できない、と諭され
私はその時点で、ほぼ帝王切開を確信した。




【とうとう帝王切開】

37週の健診は7月1日だった。
診察を受けると、やはり戻ってはいない(自分が一番良く解る)
しかもスイミングの効果か子宮口が非常に柔らかく、
いつ出産になってもおかしくない、と言われた。
この調子では何かの拍子に赤ちゃんに蹴られて破水!と
なりうる(いきなりそうなると全足位だから危険。足が
下だから羊水も出やすい。頭やお尻がストッパーにならない。)
と言われ、今日これから帰って準備し即入院、明朝一番で
手術しましょう・・・と宣言された。
えぇ!ちょっと待って~~~心の準備は出来ていたはずが
やっぱりそんな生易しい物ではなかったわ。
一日だけ待ってもらい、翌日午後入院で3日の朝一番で
手術、という事にしてもらった。

家に帰って慌てて報告・・・2日と言えば、旦那様は一番多忙な日。
でも15:00入院に付き合ってくれた。そして朝6時頃
再び来てくれて手術に備えた。8時開始だった。




【当日の朝】

朝、一番で手術・・・という事はその前に下準備があるので
結構、朝早い。でも早朝、勝手に目が覚めた。でトイレで
思いっきり出した(汚くてごめんなさい)
出産経験者の方はお解りかと思いますが、病院によって
ですが出産時の汚物管理の為に、事前に浣腸しておく所も
多いと思います。私の行ってた病院もそう。
でも何故か勢い良く出した後だったので(今思えば緊張からかな)
浣腸用の液体を入れられても、ほとんど何も出なかった(笑)
そして手術なので下半身は剃毛ですわ・・・いや、恥かしいよ。
8時少し前に分娩台に上がった。両腕に血管確保され
片方は点滴、片方は麻酔。そして「kumaさーん。1から順に
10まで数えてみて下さーい」と看護婦の言葉。
「1・2・3・・・・10」すると「もう一度繰り返してみて?」
「1・2・3・4」周りがドンドン白くぼやけて、2回目のは
もうすぐに記憶が飛んでいった。

次に気が付いたのは、すでに1時間が過ぎてからだった。


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