☆ゆみについて☆

ゆみについて話します・・・

ゆみは小さい頃から疑問がありました。
ゆみの誕生日のお祝いをしてくれてるのに、隣の部屋ではお経があがっていました。毎年7月6日に・・・
なんでだろう・・・まあ、気にせず過ごしてきました。
高校入試の時、ゆみはなぜか看護師になりたいと思い、看護科のある女子高へ進学しました。3年間勉強、実習、部活に頑張りました。
そして、准看試験のせまった数日前・・・
母はゆみに言いました。

母:ゆみに話せなんことがあるんよ・・・

ゆみ:なに?離婚でもするん?ゆみはお母さんについていくし・・・
   (この頃、夫婦仲悪かったんで・・・)

母:実はあんたはお母さんの子供じゃないんよ・・・(泣)

ゆみ:・・・はあ?・・・

母:誕生日の日にお経があがってたの不思議じゃなかった?

ゆみ:・・・

母:あんたの本当のお母さんは、私の妹。あんたを産んですぐに死んだ。
  お母さんは、看護師だったんよ。あんたと同じ高校だった。
  ゆみが看護師なりたい!って言った時はビックリした。
  でも、産んでないだけで、お母さんはお母さんだから!

ゆみ:・・・(涙)

なぜ、この時期に母はゆみに話したのかと言うと、准看試験受けるときには戸籍がいる。だから、母はこれ以上隠せないと思ったんだろう・・・

本当の事を知ってもう5年・・・ゆみももう23歳。ちょうど母が死んだ年・・・もちろんお父さんだって違う。今、何処で何をしてるんだろう・・・元気で暮らしてるのかな。やっぱりゆみに似てるのかな・・・


     会いたい・・・

     生きてるお父さんに会いたい。

     お母さん、産んでくれてありがとう。

     お母さん、今まで育ててくれてありがとう。

     ゆみはこんなに大きくなりました。

     看護師免許も取り、頑張ってます。

     お母さんの変わりに・・・

     お母さんが助けてあげられなかった患者さんの分まで

     ゆみはがんばる。

     天国にいるお母さんへ。

     この気持ち、届きますように・・・


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